Vision Pro

Apple Vision Proいろいろ準備



あと一週間ぐらいでVision Proの日本での発売日ということで、もういくつ寝ると、状態ですね。発売日が楽しみなデバイスって、いつ以来でしょうか。
Vision Proは、アメリカで先行発売されていましたから、その情報から、到着前からいくつか準備をしています。
特に、Vision Proで、対策しておいた方が良さそうなのは、

  • バッテリーの取り回し
  • 頭への装着方法
  • 落とす

の3つぐらいでしょうか。

■バッテリーの取り回し

バッテリーの取り回しは

  • バッテリーユニットをどこにおくか
  • 充電・給電をどうするか

があります。

Vision Proは、バッテリーユニットがヘッドセットと別になっています。
ヘッドセット装着時に、バッテリーユニットをどこにおくか、机の上におくか、身につけるか。身につけるとすれば、どうやってか。

机の上に置く場合、机から移動した際に、バッテリーユニットが机の上にあるのを忘れていて、ケーブルに引きづられて落としてしまう、という事例をいくつかみました。

身につける場合は、その心配は減ります。その場合の収納場所は、ポケットが一番手軽ですが、ズボンのポケットは、座っている状態だと、突っ張ったりして、ちょっと使いにくそうです。

対策としては、まずは座った時の取り回しが、多少マシかな、と思って、ポーチを用意してみました。

Vision Proのバッテリーは外付けなので、バッテリーを身に付けやすいように、カラビナ付きのポーチを準備。

Fame Projectというところのスマホポーチです。

ポーチを選んだ基準は
  • 蓋がついていなくて、出し入れがしやすい、
  • カラビナなどで、ズボンのベルト通しなどにつけられる
  • Vision Proのバッテリーが入る大きさ

バッテリーのサイズが、いまいちわかりませんでしたが、スマホが入るなら入るだろうと
素材は、ネオプレンで、カラビナ以外にも、ベルト通しがあります。
首からかけたり、斜めがけにもできそう。

ポーチに入れる以外のアイデアは、ヘッドセットの後ろにバッテリーを配置する方法です。

Meta Questのエリートストラップなんかで取られている方法で、ヘッドセットの前が重いところを、後ろにおもりを持たせることで、重量バランスをとることができるわけです。
実際に、やっている人もいましたし、3Dプリンタで装着アダプタを作成している人もいました。

バッテリを後ろにマウントできれば、ヘッドセットとバッテリーを一つの塊として使えるので、着脱するときに、片方を外して、片方を忘れて落とす、ということも減りそうです。

懸念点は、重すぎて首が耐えられないかもしれない、ということ。
個人的には、体格の割には首は太い方で、いけるかも、という気はしていますので、後頭部にマウントできるように、汎用の面ファスナーテープを買っておきました。

■充電・給電

Vision Proの標準バッテリーは2時間程度しか持たないので、それ以上、連続して使う場合は、外部からの給電が必要になります。

普通はACアダプターを使うことになると思いますが、モバイルバッテリーを併用して、ワイヤレス化できるのかは、気になるところです。

モバイルバッテリーであれば、付属のACアダプターと同様に、

  • 30W以上の出力ができる
  • 容量が大きい
  • リサイクルの心配が少ない大手メーカー

がよさそう。

いくつかみた中ですと
CIOのSMARTCOBY Pro SLIM 35W、というのが良さそうでした。そのうち、これのケーブル付きが発売されそうなので、モバイルバッテリー運用が有効そうであれば、試してみてもいいかなと思っています。

■頭への装着方法

ヘッドセットの使い勝手は、表示部などのスペック以外にも、装着方法が結構大きな要素です。

ヘッドセットだと、うちにはOculus Questと、PSVR2がありますが、Questは、前後挟み込み式で、上にバンドがあります。
PSVR2は、わっかを頭に乗せ、ヘッドセットはあとから顔の前に持ってくる感じです。自分は、後付けで上のバンドを足しています。

上のバンドは、重みで、必要以上にヘッドセットが下がるのを防ぐためには、あったほうがいいと思っています。

  • ヘッドセットの装着方法は、
  • 頭の形の個人差がある
  • レンズの中心からズレると見えなくなる
  • 前後挟み込み型は、締め付けが強すぎると、顔が痛くなる(らしい)

というのがあって、難しいところです。

最後の、顔が痛くなるらしい、というのは、自分は、純粋な前後挟み込み型は使ったことがないので、らしい、としました。

Vision Proは、2種類のストラップがついていて、

  • ソロニットバンドは、純粋な前後挟み込みのみ
  • デュアルループバンドは、頭の上のバンドあり

の2通り。

これら純正の標準パーツでいける可能性もあるけど、ソロニットバンドは、調整しやすさや付け心地は最高だけど、前後挟み込みなので、顔が痛くなる、という声が多いですね。
デュアルループバンドは、これでいいという人もいれば、調整しにくい、痛くなるという人もいるようです。

自分の場合は、PSVRタイプだと実績がありますし、形状的にも頭の形に合わせやすく、顔への圧迫は少ないです。

ちょうど、
BOBO VRというメーカーが、Questシリーズ用にPSVRタイプの交換用ストラップを出しています。
このQuest用のBOBO VRをVision Proに取り付けるアタッチメントを考えた人がいて、3Dプリント用のモデルを無料で配布されています。
さらに、これを日本で試した方がいて、調子よさそうでしたので、自分も真似してみようと思いました。

BOBO VR自体は、amazonで注文すれば良いですが、アタッチメントは3Dプリンタで出力する必要があります。
自分では3Dプリンタは持っていないのですが、プリントして配送してくれるサービスがあったので、注文してみました。
ただいま配送中なので、到着したら紹介しようと思っています。

■落とす

Vision Proは高価で、修理代金も高いですが、すでに壊してしまった方もいるようです。
原因としては、バッテリーをポケットに入れて、忘れてヘッドセットを外して移動するなど、ケーブルに起因したものが多いようなので、前に述べた、バッテリーを頭装着できないかを試してみたい、とは思っています。

後は、
単純にカバーを買ってみました。落として壊れやすそうなのは、前面のガラス部分だと思いますが、iPhoneのケースなどによく使われているTPU素材なので、多少の効果は期待できるかなと。

iPhoneや、iPadのガラススクリーンは、タッチ操作部も兼ねているので、割れたままではつかえないのですが、Vision Proは、本来的な機能は内側で、外側のガラスは飾りなので、もし割れてしまっても、安全上問題が少なそうなら、すぐには修理しないかもですね。

こんな感じで、徐々に準備が整ってきました。
すでにレンズの方は、発送されたようです。到着が楽しみ。

■商品紹介
↓スマホポーチ
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↓面ファスナー
https://amzn.to/4csrpDC

↓モバイルバッテリー
https://amzn.to/45F8OBM

↓BOBO VR M3 Pro
https://amzn.to/45CZNZW

↓Vision Pro用アタッチメント
https://www.printables.com/model/772403-apple-vision-pro-to-bobovr-rails-m2m3

↓紹介動画
https://youtu.be/W7CbXDDCKSw?si=f4aC5KIUH37S9vO2

↓3Dプリントサービス
https://jlcpcb.com

↓Vision Pro用カバー
https://amzn.to/3L0fwJc


Apple Vision Pro予約した



日本でもついにApple Vision Proの発売が決定し、予約がスタートしたので、早速予約しました。

当初のアナウンスでは、今年の後半の予定だったと思いますが、それよりはかなり早く発売されたのは、よかったですね。

自分としては、おおよそ1年前ぐらいに、Vision Proが出たら買いたい、という動画を作ったのですが、この1年で、なんとか準備を整えることができました。

■予約したVision Pro

予約したのは、256GBのモデルで、ツァイスの度入りレンズを追加しました。

ストレージの容量についてですが、自分の中では、Vision Proは、iPadの進化版というポジションでもあると思っています。
今使っているM1 iPad Proは、256GBモデルですが、空きが100GB以上あるので、Vision Proでも256GBで十分でしょう。

メガネ族なので、レンズは必須です。
Vision Proを日本発売まで待っていた理由のひとつは、レンズサービスが日本でもスタートすることを期待していたので、発売と同時にちゃんとサービス開始されてよかったです。

レンズの作成は、医師の処方箋が必要かと思いましたが、度数などの数値があればよいようです。
最近、ちょうどJ!NSでメガネを作っていて、そのレンズの数値をそのまま入力でき、発売日に届けてもらえそう。

プリズムの値、というのがよくわかりませんでしたが、J!NSはプリズムが必要なレンズには対応していないよう、つまり、J!NSでメガネがつくれている自分は、プリズム値は関係ないようでした。

いつもなら、Apple製品を買っても刻印することはないのですが、流石にレンズは自分にしか合わないので、家族が付け替えることも想定して、刻印を入れておきました。

■あの後のVision Pro

昨年のVision Pro発表から、先行してアメリカで発売されて、日本からも購入された方がレビューを上げていくれていて、情報は増えましたね。

日本語であがっていたレビューはできるだけ見るようにしていましたが、大体どれも期待を裏付けるものばかりで、自分が見て、意外に残念だった、みたいなものはなかったように思います。

なので、アメリカでの発売後はますます欲しくなって、今回、日本発売されるのが楽しみでした。

■Vision Proを何に使うのか

去年の段階では、革新的デバイスだから欲しい、みたいなことを言っていた気がしますが、今は用途がもう少しイメージできるようになりました。

  • 机に縛られないMac用ディスプレイ
  • ハンズフリーなiPad

自分としては、この2つが一体になったものがVision Proかな、と思っています。

仕事は、9割がたリモートワークですが、自分で40インチの5K2Kのディスプレイを用意して、会社支給のMacを使っています。
リモートワークなので、どこで作業をしても良さそうなものですが、仕事がら、広めのディスプレイ作業環境は欲しく、結局、朝から晩まで、自宅のディスプレイの前に座っていたり、時には立って作業しています。
これからも、同じような生活が続くわけなので、作業できる場所にもうちょっと変化を加えたいわけです。

Vision Proがあれば、家の中でも窓際に行ったりとか、ベランダに出たりとか、通信の問題はあるかもですが、車で出かけたりとかできるかも、と思うと、ちょっとワクワクしています。

ワーケーションなんかも、今までは、作業効率が落ちてしまうことを考ると現実的な選択肢ではなかったのですが、Vision Proがあればやれそうな気がします。

今は、Vision Proで使えるのは4Kディスプレイ1枚ですが、それでも結構十分だと思いますし、Vision OS2からは、8K2K相当の解像度にも対応するとかで、最強ですね。
色々な人のレビューを見ても、Vision Proの仮想ディスプレイ性能については好評のようでしたので、実際に使えるものなのでしょう。

■iPadがわりのVision Pro

仕事以外では、家ではM1 iPad Proを使うことが多いのですが、持ち運びがちょっと面倒だったり、ソファで使う時には、iPadの置き場所に困ったり、ということがよくあります。
Vision Proであれば、頭にiPadがくっついているようなものなので、持ち運びも置き場所にも困ることは少なくなりそうです。
新たにヘッドセットが重い、ということはあると思いますが。

ただこの辺は、日本でのレビューでは、普段からiPadを使っている人が少なかったり、日本のiPadアプリストアがまだなかったので、同じような感覚の人はあまり見つけられなかったですね。でも、自分としては、割と確信があるVision Proの使い方です。

■意外と腐りにくい?

あと実機が出回るようになって、Vision Proについて思ったのは、

安くはないが腐りにくそう

ということ。

ハードウェアに進化はつきもので、進化すると旧製品は相対的に腐っていくものですが、そのため、出たばかりの製品には飛び付かず、こなれた頃に買う、という人もいるかと思います。

これまでの経験上、こういったデバイスで、進化の速度が早くて、腐りやすいのはCPU。
逆に、ディスプレイとかは、結構時間が経っても、使える期間が長かったりします。

Vision Proの場合、Macのディスプレイとして使うのであれば、機能的な面では、処理の多くを行うMac側を新しくしていけばよく、ディスプレイとしてのVision Proの方は、割と長期間使えそう。

Vision Proが、もし片目2Kだったりすると、将来的に解像度上がりそう、と手を出しづらくなりますが、実際のVision Proは、最初から片目4Kで登場しており、十分な解像度があるわけです。
最初から、将来的にも、これ以上の画質向上はあまり必要ない水準にまで達しているわけで、買い替える必要性は低そうです。

CPUの方は、Vision ProはM2チップで、すでに2世代ぐらい前になっています。
ですが、重い作業はMacでやるでしょうし、iPadがわりで使う部分を考えると、今の自分のM1 iPad Proでもなんの不満もないので、iPadの範疇なら、数年は活躍してくれそう。

ディスプレイ、CPU以外の、カメラ、サウンド、アイトラッキングなどのMRデバイスの基本部分は、かなり高い性能のようですので、ここからスペックアップする必要性があまりなさそうです。

これから進化があるとすれば、視野角、バッテリー、重量あたりでしょうか。

こう考えると、初代Vision Proは初期費用は高いですが、現役として使える年数は結構あるんじゃないかと思っています。3年は確実、5年ぐらいはいけそう?
使える年数が増えれば、年あたりのコストは安くなりますので、購入の意思決定をしやすくなりました。

■価格について

日本では、1番安いモデルが結局60万円となりました。
自分は、発表時は、50万超えたら買えないかも、と言っていたのですが、この1年で為替の動きや、物価上昇などを見ると、60万はあり得る線でしたね。

Vision Proの価格の妥当性について、少し考えてみたことがあったんですが、

  • 40インチ 4Kのディスプレイ20万
  • iPad Air 15万
  • 3Dカメラ10万
  • 最新VRデバイス7万

が一つになったと考えれば、52万ぐらいですか。残り8万円分ぐらいの価値が、これらを一体として持ち歩ける、という感じ。

これを全部一つにする必要があるか、特に3Dカメラ機能とか、そもそも買いたいのか、というのが、自分でもよくわからなくなってるところがありますが、こうやって機能のたし算で価格を考えると、この価格もある程度はしょうがないかな、ぐらいには思ってました。

Vision Proが高いことは1年前からわかっていたことでもあり、その分1年の準備期間があったので、資金対策としてやったことといえば、

・ガジェット系の高額出費はしない
・資金を貯める・増やす

つまり、節約して、貯める、というめちゃくちゃ当たり前のことをやってきました。

iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなど、自分が愛用しているデジタル製品はいっぱいありますが、この1年はどれも更新せず。大型家電なども買っていないかな。

M4 iPad Proの軽さは、ちょっとグラッとしましたが、これからハンズフリーなiPadがくる、と、自分に言い聞かせて、なんとか我慢できました。

貯める方は、
投信の積立が7-8万、今まで放ったらかしにしていた保有株の配当金が25万、ポイ活が8-9万あって、合計すると40万ぐらいにはなりました。

Vision Proは、確かに高いは高いですが、貯まった資金とデバイス節約で、自分なりに出せなくはない、というところまでは来たわけです。

■重さについて

よく言われる、Vision Proが重い問題ですが、自分の手持ちのヘッドマウント系デバイスと比較してみたところ

  • Vision Pro 620g
  • PSVR2重さ、560g
  • Oculus Quest 571g

という感じで、少し重いものの、極端に重いという感じではなさそうです。
Meta Quest 3は515gなので、それと比べると流石に100g以上重いですが、Quest3は持っていないので、知らずにいればなんとかなる?


こんな感じで、用途も明確にイメージできるようになり、資金や問題も許容できるようになった、ということで、予約に踏み切ったわけです。

今月中には、久しぶりに新デバイスが来るので、今から楽しみです。
ちょうどVision Pro発売日の夕方、FF14の新作DAWNTRAILのアーリーアクセスも始まるので、グラフィックアップデートFF14をVision Proで楽しむ、なんてことも試してみたいと思ってます。

Apple Vision Pro買いたい!



Appleの開発者会議で、新しい空間コンピュータ、Apple Vision Proが発表されました。
自分としては、「Appleエグいな」というのが最初の感想でした。

AppleがXRデバイスを開発しているという噂は聞いていましたが、それほど大きな期待はしていませんでした。
ですが、実際に発表されたビデオを見た感想は「エグいな」。

最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、作業上必要とするための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、3Dコンテンツに必要な作業のための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。

Vision Proの見た目は、意外とオーソドックスだなとか、思っ たのですが、iOSアプリが使える、Macとの接続が簡単、独立したコンピュータである、というあたりで、「エグいな」と思い始めたわけです。

Apple Vision Proのビデオを見て、思ったことは、

  • 11個目の革新的なデバイス
  • 便利そう、すぐにでも使いたい
  • Appleのこれまでの集大成的な製品

ということでした。

40年来のApple製品のユーザーですが、自分の人生の中で、革新的だと思ったAppleの製品は、数えてみたら10個ありました。
今回の、Apple Vision Proは、久しぶりに来た11番目の革新的製品だと思いました。
一つも革新的な製品を産み出せない会社がほとんどの中、出せるのがすごい、とは素直に思います。

革新的なApple製品
  • MacintoshPlus
  • Macintosh II+LaserWriter II
  • PowerBook 140/170
  • 初代iMac
  • Mac OS X
  • 初代iPod
  • 初代iPhone
  • 初代iPad
  • 初代Macbook Air
  • 初代AirPods

次点:Apple Watch

何が革新的か、革新的とは何か、というのはいろいろな定義や意見があるかと思います。
自分の中では、

  • それまでも同様の技術的要素はあるが、手間がかかる、品質が低いなどで、実用が不安な状態である。
  • その状態のときに、手間が省かれていたり、満足のいく品質を達成した、最初の実用的な製品

が「革新的な製品」だと考えています。

実用的というのは、用途がはっきりしていて、その用途をやり遂げることができる能力を持っていること、と言えます。

簡単にいえば、使いやすい、ということですね。
言葉足らずな気もしますが、初めて、使いやすい製品を出せば、「革新的」と言えますでしょうか。

で、Vision Proは、今、すでに使っているiOSアプリがそのまま使えるので、何に使うかわからないとか、コンテンツがない、ということがありません。Macのディスプレイとしても使えます。なので、実用性のうち、用途はクリア。
手間については、AirPods、AirDrop、iCloud、Apple Watchなどの他デバイス間連携のAppleの実績を考えると、設定、接続も簡単だろうと推測がつきます。
品質については、ディスプレイやオーディオへの品質が最高レベルではないかもしれませんが、十分に高いであろうことも想像できます。

そう考えると、空間コンピュータとして、実用的な最初の製品だろう、と感じることができたわけです。

自分に関する用途としては、自宅でLGの40インチディスプレイを使っていますが、これを置き換えることができるわけです。
テレビは、SONYの75インチをソファの前に置いていますが、これも置き換えられるわけです。

PSVR2を購入しましたが、これはVRゲームを遊ぶというよりも、まさに空間ディスプレイとして、PS5の普通のゲームを遊ぶために使っているわけです。

Vision Proは、PS5のゲームを置き換えることはできないでしょうが、40インチディスプレイや75インチテレビを、今までの場所の制約を取り外して、いろいろな場所で使うことができるようになるわけです。
これは、実用面で革命的ですよね。

家の中はもちろん、職場や、ワーケーション、実家、旅行先、移動中なんかも使えそうです。
そこまで安全かはわかりませんが、外を歩きながらも使えるのでしょうか。

動画の後半には、技術の面からVision Proの説明がありました。

ここでは、Vision Proが絵に描いた餅にはならなさそうな、納得の技術群が紹介され、説得力がありました。

  • カメラ、ディスプレイは、iPhone
  • アイトラッキングは、Face ID
  • アルミ、ガラスといった素材は、Mac、iPhone
  • M2チップはMac、R1チップは、さまざまな特定用途のチップを載せてきた実績
  • バンド部分はAirPods Maxのイヤーカップや、バンド
  • 音声操作はSiri
  • ハンドジェスチャーはApple Watch
  • Digital CrownはAppleWatchやAirPods Max
  • 空間オーディオはAirPods
  • Lidarスキャナ、AR周りはiPhone
  • 最適化されたOS
  • iPhone/iPadアプリ

Vision Proのそれぞれの技術は、目新しいものよりも、慣れ親しんで毎日つかっているものが多く、信頼がおけ、それらを空間コンピュータとしてまとめた、と考えると、「実現できそう」という納得力、説得力はすごいですね。

古い技術の寄せ集めだけでないところで、一番、これはすごいと思ったのが、片目4Kディスプレイです。
少し前にPSVR2の動画をアップして、自分にしてはたくさんの人に見ていただけたのですが、その中では、PSVR2の片目2Kのディスプレイは画質がイマイチということを述べています。
それに基づいて、その4倍の密度があれば、かなりいけそう、というのは具体的に想像できました。画質面では心配いらなさそう、と思ったわけですね。

というわけで、Vision Proは、素直にすごいと感じましたし、すぐにでも使いたい、欲しい、となってしまいました。

■価格について

価格は3500ドルとのこと。
絶対額としては高い、のは間違いありませんが、M2 MacBook Airに、オープンエアーになったAirPods Max、iPhone Proの4倍密度のディスプレイが2枚ついていると考えると、不当に高いということはない、それぐらいはするな、というところでしょうか。

ですが、日本円で50万円ぐらいだとしたら、買おうと思えるギリギリの上限かな、と思います。
これが、50万超えたら、Mac Proみたいに、これはプロのものであって、廉価版を待つか、と思ってしまうところです。

欲しい気持ちは、あるとして、未来のことなので、実際に買えるかどうかは、その時の状況次第ですが、他の出費は抑え、お金を貯めていこうと思ってます。
購入したとしても、少なくとも3年ぐらいは使い倒して、買い替えなどは考えない、となりそうですね。


ここからはVision Proのそれぞれのポイントについて期待度ごとに、みていきたいと思います。

■めっちゃいい

  • 片目4Kディスプレイ
  • iOSアプリ、Macの接続
  • 虹彩認証
  • モジュラー式

まず手放しで喜べる、めっちゃいいポイントですが、

表示品質は先ほど述べたように、片目で4Kのディスプレイということで、これは期待できます。
Quest Proや、PSVR2は片目2Kですので、4倍綺麗なわけです。視野角次第のところもありますが、普通に4Kディスプレイの密度に結構近いのではないでしょうか。

iOSアプリをそのまま使えたり、Macをみるだけで、Macの画面を表示できる、というのは、すぐに使いたい用途があるわけで、最高。

認証方式は、虹彩認証ということですが、これは結局、Vision Proをかけるだけで、すぐに認証をパスして使えるようになるわけで、便利ですよね。

本体部分、シェード部分、バンド部分が分離できるモジュラー式になっているのもいいですね。体に触れる部分はファブリックが使われているようですが、AirPods Maxのイヤーパッドみたいに、取り外して洗えると思いますし、劣化した場合もそこだけ交換できるわけで、長く使えそうです。

■意外とあり

  • 全体的なフォルム
  • 紐付きバッテリー

好みが分かれるポイントですが、自分的には結構好感触なポイントです。

第一印象オーソドックスな見た目だった、というのは最初に述べましたが、自分的には、意外にかっこいいな、とは思いましたし、Questなんかと比べると、違和感が少ないな、と思いました。
多分、前面に大きくガラスが使われていますが、顔の前面にガラスがあるのは、サングラスで割と馴染み深いから、違和感が少ないのかな、と思いました。

ケーブル付きのバッテリーも、結構ありだな、と思いました。
結局、バッテリーが必要なのであれば、どこにつけるか、という問題になりますが、頭部につけていない、ということは、付け心地を優先してくれたわけで、その分、つけっぱなしで使いやすくはなりそうです。
バッテリーはポケットに入れると思いますが、体の外にケーブルが繋がらないのであれば、それほど動きを制限する、という感じもないでしょう。
また、ケーブル接続する、ということは、つけ外しができるわけで、予備のバッテリーに交換したりもできそう。大容量モデルとかもでるかもですね。

■お手なみ拝見

  • 視野角
  • 外界の見え方の自然さ
  • ハンドジェスチャー、音声インターフェース
  • 空間アプリ

ここは、ビデオをみただけではわからないので、手放しにほめられないところです。

視野角は没入感や閉塞感につながりますし、パススルーが自然かどうかも気になります。
ハンドジェスチャーは、Questでもちゃんと動いている気がしないですし、Apple Watchのジェスチャー判定もなんかいまいちなんですよね。Vision Proは、下向きの専用のカメラもあるみたいなので、Questや、Apple Watchよりは対策されているようですが、それがどこまで実用的か。
空間を活用したアプリは、これから増えるとは思いますが、自分の用途に合ったものがでるかどうか。

■どっちでも

  • ARとVRをデジタルクラウンで行き来
  • オーディオ

搭載している意味はわかるけど、使っていないので、今のところはピンときていないポイントです。

デジタルクラウンで没入度をコントロールできるとのことですが、オンオフでもいい気もしているので、そこまでピンときていないです。
オーディオについては、もちろんスピーカーがあるに越したことはないですが、遮音も含めてコントロールすることを考えると、結局AirPods Proを組み合わせて使うのでは、と思っています。

■これはいる?

  • 外部ディスプレイ
  • デジタルペルソナ
  • 空間写真、動画
  • ディズニー+

こちらも自分としてあまり惹かれなかったポイントですが、これは自分に用途があまりないのでは、というのが理由ですね。

自分の表情が外向けのディスプレイに表示される機能ですが、面白いとは思いますが、結局、仕事やエンタメは、パーソナルな活動なので、そこまで外の人への配慮が必要には思えていません。
AirPodsの場合は、いくら外音取り込みの性能がよくて、つけたまま他の人に対応できる、のはわかっていても、他の人ががっつりいる場面では、外しているのが今現在です。なので、人がいたら、こちらから気づいて、Vision Proを外して対応するのではないかと思ってます。

デジタルペルソナは、他の人とテレコミュニケーションするに当たって、自分の映像が必ず必要だと思っていない、ということですね。
音声オンリーでもいいわけで。
空間再現写真、動画は、面白いですが、子供も大きくなって、撮影して残したい、という機会が少なくなっています。
ディズニー+は、映像サブスク全般を使っていないので、ディズニーにも興味が今のところないです。

■不安ポイント

ほとんどないのですが、唯一あるのは、メガネを外さなくてはいけない点ですね。
メガネを使わない方が、フィット感や画質の面でも有利というのは理解できますが、メガネ利用者にとって、メガネを外すこと自体が結構不安です。外したメガネをどう扱うのか、も不安要素です。
Vision Proをパッと外したくなったときに、必ず、メガネを探す動作がセットになるわけですよね。ザーマスみたいに、首からストラップで吊るしますか。
まぁ現実的には、コンタクトで対応というのは一つの落とし所としてあるので、クリティカルな問題ではないでしょう。

■日本発売が遅い

最後に、日本での発売が遅くなる件ですが、これはしょうがないかな。
真相はわかりませんが、自分としては、多分、言語対応が必要なんだろうなと思っています、
音声操作が重要なので、作り込む必要があると思うのですが、作っている人たちからすれば、複数言語を同時に開発するよりも、まずは英語で作り込んでから、その後、他言語に展開、という流れになるのは、しょうがないかな、と。
アメリカに買いに行っても、多分、日本語対応はまだされていないんじゃないかな。英語が得意な人は気にしなくていいですが。

というわけで、いろいろみてきましたが、結論はVision Proは「買いたい」です。
人生の中で、後、何回、こういった革新的な製品に触れられるかわかりません。その貴重な1回を楽しみたいと思っています。