Vision Pro
Vision Proでゲームを遊ぶ
2024/08/26 14:25
Vision Proの大画面を活かした使い方として、今回はVision Proでのゲームの楽しみ方を紹介したいと思います。
Vision Proの特徴は、大画面を自由な配置で楽しめることですので、PS5やSwitchのゲームでも活用したいところです。
まずPS5。
PS5は、ソニーから純正のリモートプレイアプリがでていますので、Macでリモートプレイを表示させて、Mac仮想ディスプレイ機能を使ってVision Proで表示しています。
どのぐらい遅延があるのか気になると思いますが、我が家の場合、PS5とMacは有線LANで接続しているので、遅延は結構少ないですね。
コントローラーは、Dual Shock4をMacにBluetooth接続しています。
音声もMacに接続したAirPods Proからです。
PS5とVision Proを繋ぐ方法には、Mirror PlayというiPadアプリもあって、直接、Vision ProからPS5に接続できます。
こちらは、Vision Proにコントローラーを繋ぎ、音声もVision Proからでます。
ただ、我が家の場合だと、Vision Proに限らず、PS5でWiFiを使ってリモートプレイすると、結構な頻度でカクカクします。
有線でPS5と接続しているMac経由の方が安定しているので、Mac経由をよく使っています。我が家の電波状況が悪いんでしょうか。
PS5のリモートプレイは、4Kは表示できずフルHDですので、画質的には、テレビでプレイする方がいいですが、Vision Proだと、複数のウィンドウを同時に表示できる、という利点があります。
攻略情報を見ながらプレイしたい時には、Vision Proですと、真横に置いたりできるのは、かなり快適です。
PS5のゲームが遊べるヘッドマウントディスプレイとしては、我が家にはPSVR2もありますが、どちらもテレビを占有せずにPS5をプレイできるのは利点です。
セットアップの簡単さは、ケーブルを繋いで被ればよいPSVR2に軍配が上がりますが、Vision Proは、ワイヤレスなので、プレイできる場所の自由度は高いですね。
PSVR2は、被るまでは簡単なのですが、プレイエリアの設定が毎回入るのは面倒。Vision Proは、その煩わしさはないです。
PS5を携帯ゲーム機的に使えるPS Portalが結構人気らしいですが、Vision Proがあれば、家中のどこでもPS5をプレイできるので、PS Portal的な使い方もできますね。
◾️Switchの場合
PS5は、PSVR2があって、どんなゲームもシネマチックモードを使えば、ヘッドマウントディスプレイで迫力のプレイを楽しめていたのですが、Switchの場合はそうもいきませんでした。
Vision Proは、Macのディスプレイに映すことができるものであれば、そのまま表示できますので、Switchのゲーム画面もMacに表示できれば、Vision Proで遊べるわけです。
我が家の場合は、GENKIのCovert DockとShadowCastというアクセサリがあるので、これを使えばMacの画面でSwitchをプレイすることができます。
Covert Dockは、Switchに電源を供給しつつ、HDMI出力を取り出すもの、コンパクトなドックですね。
ShadowCastは、HDMI入力をMacで読み込めるUSB-Cに変換できるアダプター、キャプチャーデバイスです。
SwitchとCovert DockをUSB-Cで繋げて、Covert DockのHDMIにShadowCastを接続、ShadowCastとMacをUSB-Cで接続すればいいわけです。
USB-Cに入力された映像は、GENKIからでているArcadeというアプリで表示できるので、これを全画面表示にして、Macの画面をVision Proの仮想ディスプレイで表示すれば、VisionProでSwitchが遊べるわけです。
コントローラーは、SwitchのJoyConや、Bluetooth接続したプロコントローラーを使います。
音声は、映像と一緒に取り出せるので、Macに繋いだAirPodsProで聴きます。
この方法は、HDMI出力があるものはなんでも繋げるので、PS5からもHDMIを入力すれば、リモートプレイアプリを使わないでプレイすることも一応できます。
今、Switchでプレイしているゲームがないので、あまり使う機会がないですが、ゼルダティアキンの時にあれば良かったですね。
ちょっと変わった使い方としては、ワイアレスで大画面にできるので、リングフィットアドベンチャーやSwitch Sportsなども遊べたりします。
我が家の場合、テレビのすぐ前にソファを置いているので、Switchの体を動かす系のアプリは、ソファの横のスペースにいって、テレビを斜めからみないといけなかったのですが、
Vision Proは、自分の目の前に大きなディスプレイをおけるので、結構相性よかったです。
この場合、純正のライトシールドを使うと、汗で汚れてしまうので、顔にくっつかないアクセサリを使うとよいと思います。
◾️iPadゲームの場合
Vision Pro非対応のiPadのゲームの場合もSwitchと同様に、iPadでゲームを起動しておいて、USBポートから映像を取り出して、Macに入力、仮想ディスプレイでVision Proという経路で遊べます。
iPadとVision ProをWi-Fiアクセスポイント経由で直接接続する方法もありますが、我が家の環境では、全般的に映像がカクカクするので、ゲーム用途には向いていないかもしれません。
Vision Proに対応しているiPadのゲームは、当然ですが、そのままVision Proのホーム画面から起動して遊べます。
遅延もないですし、映像の安定性も気にする必要はありません。コントローラーもVision Proに直接つながりますし、音声もスピーカーからでも、AirPodsからでもでます。
ここが充実してくれればありがたいですが、自分の場合は、残念ながら、遊びたいゲームがまだほとんどない感じです。
iPadでも遊んでいる原神やゼンレスゾーンゼロが出てくれればいいのですが、マシンパワーが足りないのか、ホヨバースのゲームでは、この2本だけは、Vision Pro向けに公開されていません。
◾️Mac・Windowsの場合
Macのゲームはまだ多くはないですが、同じように仮想ディスプレイを使う方法で、Vision Proで楽しめます。
Steamのゲームの場合は、Steam LinkというiPadアプリで画面共有することもできます。ですが、我が家の環境ではちょっとカクカクしますかね。
自分はWindowsマシンを持っていないので試せないですが、Steam Linkを使えば、Windowsの画面共有もできるそうです。
◾️Vision Proネイティブのゲーム
Vision Proの専用ゲームもあるにはありますが、残念ながらPS5やSwitchと比べて、面白いゲームはないのが現状です。
VR系のゲームはそれほど面白くないものが多いので、今後もあまり期待はできないところです。
期待だけを述べるすれば、MacやiPadで出ているゲーム、自分がプレイしている中ですと、FF14、原神とかですが、これを視界180度のまま、立体視できるようにしてくれるだけでいいんですけどね。立体操作も必要なく、普通のゲームコントローラー対応で十分です。
◾️クラウドゲーミング
Vision Proで安定してゲームを遊ぶのであれば、クラウドゲーミングという選択肢もあるかと思ったのですが、今の所うまくいっていないです。
GeForceNowに有料課金をして、NEXUS+というアプリをインストールしてみたのですが、有料アカウントと認識されていないようで、延々順番待ちのまま進まない、という状態です。
iPadでは使えているので、アカウントの問題ではないようですが、ちょっと気になるところです。
◾️結局Mac経由
現状、Vision Proには、Mac仮想ディスプレイが、もっとも安定して綺麗に表示ができるので、有線で接続する手段のないVision Proは、Macを経由させることでいろいろなゲームに対応する形になります。
Mac仮想ディスプレイは、使っている技術はAirPlayなんだと思いますが、普通のWi-Fiアクセスポイント経由の接続ではなく、Vision ProとMacが直接繋がるP2P接続を使っているかもしれません。
というのは、我が家の環境では、たまにVision ProがWi-Fiのアクセスポイントを見失っていることがあるのですが、その時でも、Macの仮想ディスプレイは切れずに機能していました。
VisionOS2では、AirPlayレシーバー機能が搭載される、ということなので、まもなくMacだけでなく、iPhone、iPadのアプリもMacと同様に、直接Vision Proに表示できるのではないでしょうか。そうなると、iPhoneやiPadがあれば、VisionPro用に公開されていないゲームであっても、より簡単にVision Proで遊べるようになりそうです。
◾️具体的な環境
Vision Proでゲームを楽しむ環境は、日々いろいろ試して変化していますが、現時点でのもう少し具体的な環境を説明しておきます。
Vision Proにゲーム画面を表示させるためのMacは、M2 Mac Miniを使っています。
Mac miniは、普段は仕事のリモートアクセス用に使っているものですが、ディスプレイサイズをフルHDに固定しているので、Vision Proにゲームの画面を表示させる時にも、必要最小限の解像度で、ちょうどいい感じなのです。
このMac miniは、有線LANに繋がっていて、PS5ともハブを介して有線で繋がっています。
前に述べたSwitchやiPadを繋げられるUSBキャプチャも、USBポートに入力しています。
ゲームの実際の処理は、PS5なりSwitchで行われるので、それほどパワーのないM2 Mac Miniでも十分というわけです。
コントローラーはDual Shock4、音はAirPods ProがBluetooth接続されてます。
ディスプレイは5K2Kディスプレイに繋がっています。
Vision ProでPS5ゲームを遊ぶ手順としては、Mac miniで、PSリモートプレイを起動、LAN経由でPS5を起動、コントローラーとイヤフォンを接続、全画面表示にして、Vision ProでMac miniの画面を呼び出すという流れ。
MacからAirPlay先としてVision Proを指定するという方法で、仮想ディスプレイを使うこともできます。
Switchの場合は、SwitchのUSBをCovert Dockに接続して、GENKI Arcadeを起動、あとは全画面表示でVision Proに表示という流れになります。
Vision Proとの接続は、安定していることがほとんどですが、たまに画面の更新が止まってしまうこともあります。復帰する時もあれば、そのまま切れてしまうこともあります。
ゲームプレイ中に発生すると、ちょっと萎えますね。
それとMac仮想ディスプレイが起動できなかったり、AirPlayできないときもあり、こういう時は有線接続の選択肢も欲しくなります。
◾️画面共有できるアプリ
MacやiPadの画面共有アプリはいくつかあるので、紹介しようかと思ったのですが、Mac仮想ディスプレイと違って、我が家ではPS5のリモートプレイと同様に、調子のいいとき、悪いときがあります。なので、名前の紹介だけにしておきます。
◾️最後に
せっかくのVision Proの大画面機能なので、ゲームを遊ぶ時にも活用したいところ。
今のところは、Vision Pro単体で遊ぶというより、他のゲーム機器と接続して、大画面ディスプレイとして使うのが正解だと思います。
Mac作業するときに、どこでも大画面ディスプレイで作業できる、というのと同じ考え方です。
ただ有線接続ができないので、電波環境で遊びやすさが変わってしまうのが痛いところ。
せっかくの片目4Kもある高精細なディスプレイなのですが、無線接続では、そこを活かした高解像度でゲームを遊ぶのが難しいところです。
Vision Pro単体で、面白いゲームを遊べるに越したことがないのですが、ヘッドマウントデバイスであり、4Kを2画面描画しないといけない、バッテリー駆動が前提となってくると、M2のVision Pro単体ではあまりリッチなゲームは、期待できないでしょう。
今後、M4などの省電力でより高性能のチップを搭載したVision Proがでてくれば、もう少し期待はできるかもしれません。未来に期待しましょう。
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Vision Pro老眼とオプティカルインサート
2024/08/11 14:22
自分はいわゆる老眼なのですが、Vision Proのオプティカルインサートで、少し紆余曲折があったので、紹介します。
まず最初に結論ですが、自分は、1.8m前後ぐらいにピントがあうメガネの値で、オプティカルインサートを作成するのが正解だった、という話しです。
◾️ピントが合っていない?
自分は、子供の頃から近視で、ずっとメガネをかけています。
Vision Proは、メガネをかけたままでは使えないので、メガネをかけている人は、コンタクトにするか、オプティカルインサートという、専用のレンズを注文する必要があります。
Vision Proの注文時に、自分のかけているメガネの度数を入力すると、合わせたオプティカルインサートを作成してくれます。
ひとつのメガネしか使っていない人であれば、どのメガネの度数を入力するかで迷う必要はないのですが、老眼の場合はちょっと困ります。
自分は医者ではないので、正確な情報ではないと思いますが、自分の理解している老眼、というのは、ピントの合わせ幅が、若い時よりも減ってしまう症状だと思っています。
自分の裸眼の場合を雑に測ってみたら、13cmから18cmの幅にしかピントが合いませんでした。それ以上、近くても、遠くてもピントが合わないんですね。
若い時はピントの調整幅が広いので、一つのメガネで、いろいろな距離にピントが合わせられますが、老眼になると、距離別にメガネを使い分けないと、ピントを合わせることができません。
最初、Vision Proを注文した時には、自分はVision Proでピントがあう距離を意識していなかったので、PC作業用に使用している80cmの位置にピントが合うメガネの値でオプティカルインサートを注文していました。
Vision Proのオプティカルインサートは、日本での発売時に左右の度数が間違って届いたりする問題があったので、しっかり使えるようになるのに少し時間がかかったのですが、新しいレンズがきてからも、なんかちょっとピントが合っていないかも、と思い始めました。
Vision Proの標準の使い方ですと、ライトシールドが目とオプティカルインサートの距離を決めていて、距離を変えることはできません。
ですが、サードパーティのストラップを使って、ライトシールドを外す運用をしている場合、バンドの締め具合によって、ヘッドセットの位置を少し近づけたり、遠ざけたり、微調整ができます。
これを使って、標準的な位置よりもレンズを目に近づけた場合に、Vision Proの映像がよりピントがあった状態になったわけです。
この状態で使い続けられれば良かったのですが、レンズを目に近づけすぎると危険とOSから警告がでますし、ライトシールドを使った時にはピントが少しズレているわけです。
Vision Proは数年使うつもりですので、ピントがぴったり合った状態で使いたいわけで、そうなるとオプティカルインサートを注文しなおす必要がありそうです。
◾️Vision Proの仕様がわからない
問題は、どの距離にピントを合わせて作り直すかです。
ヘッドセットデバイスは、至近距離にあるディスプレイパネルを直接目でみているわけではなく、レンズを使って、実際の距離よりも遠くにあるように見せています。
ちょっと勘違いするかもしれない点ですが、Vision Proは、空間コンピュータですので、覗くと見られる映像は、奥行きが表現されますし、フォービエイテッドレンダリングという技術もあって、視線の向きで、ピントがあう場所、ぼけて表現される場所が変わったりもします。
映像の見た目は、ピントやボケ、左右の視差がコントロールされて、奥行きが仮想的に表現されていますが、実際は一定の距離にあるディスプレイに表示されています。
老眼と関係あるピントの話は、画面上に表現されているものではなく、物理的な画面にピントが合うかどうか、になります。
物理的なディスプレイにピントが合わないと、そこに映し出される全てのものはピンボケになってしまいます。逆にピントが合っていれば、その上で、くっきり見せるもの、ボケてみせるもの効果が、役目を果たせるわけです。
Vision Proの設計仕様が、どのぐらいの位置にディスプレイがあるように想定されているのかがわかれば、そこにピントが合うメガネの度数を入力すればいいはずです。
調べてみてもAppleのサイトには情報がないようなので、Appleに直接電話、Apple Storeで試す、Zwissに問い合わせると3通りの方法で、調べようとしてみました。
ですが、Appleサポートには情報がない、Apple Storeでは、プライバシーの配慮で客の度数情報には一切アクセスできない、ということでした。Zwissからは、返事はなかったです。
というわけで、Appleの公式の情報として、想定しているディスプレイの距離を調べることはできませんでした。
一般的にヘッドマウントディスプレイは、1-2m程度の距離に設定されているらしいですが、Vision Proの場合はどうなんでしょうか。
◾️どのメガネの度数を使うのか?
よく老眼の人が、近くが見えない、文字が小さいと見えない、みたいなことを言っているのを見かけると思います。
近くが遠くが、とか、文字が大きい小さい、というより、自分の見たい距離に対して、ピントの調整幅が狭くなっているので、裸眼もしくは、メガネではピントが合わせられていない、だから見えない、ということだと思います。
適切にピントが合わせられるメガネなどを使えば、近くても遠くても、文字が大きくても小さくても、見えるはずです。
老眼は、ピントを合わせる幅が狭いため、いろいろな距離に、メガネなどで矯正してピントを合わせる必要があり、自分のように近眼の場合は、裸眼で使える距離がないため、複数の度数のメガネを併用する必要があります。
自分の場合は、距離別に4種類のメガネを持っています。
- 40cm
- 80cm
- 1.8m
- 自動車運転用
普段は、40cmのいわゆる手元用を使っていて、必要に応じて距離別のメガネに掛け替える感じです。
メガネを付け替えるのは面倒といえば面倒ですが、ピントが合わない状態は、もっと面倒ですし、目が疲れますし、頭も痛くなったりしますので、背に腹は変えられないというところです。
前置きが長くなってしまいましたが、4つのメガネのうちの今は、80cm用のメガネと合わせてオプティカルインサートを作成していますが、残りの3つのうちのどれかに合わせればいいのか、あるいは、全然別の度数が必要なのか、というのを知りたいところです。
前に述べた、オプティカルインサートを目に近づけるとピントがあう、というところですが、逆にメガネを遠ざけると、より近くのものにピントを合わせられるようになります。
よく、昔のドラマなどで、おじいちゃんが新聞を読むときにメガネを前にずらす場面がありますが、あれです。
今回の場合、近づけるとピントが合うようになる、ということは、新聞の場合の逆になるわけです。新聞の場合は、近くを見るためにメガネを遠ざけるので、その逆、より遠いところをみるレンズが必要、つまり度の強いレンズが必要そうです。
次に、自転車に乗るときにはコンタクトを使っているのですが、コンタクトでオプティカルインサートをつけずにVision Proを使うと、かなりぴったりでした。
自転車用のコンタクトは、遠い距離を見るようにセットしてもらっているので、度がより強いレンズが必要、というところにはマッチしています。
最後に、かなり強引な技ですが、オプティカルインサートを外して、1.8m用のメガネをかけてVision Proを覗いてみました。
この状態では、アイトラッキングなどがまともに操作できないのですが、映っているものへのピントの合い具合は良かったです。
正解がわからないので、もう一度、作ってみるしかない、ということで、
- より度の強い方
- 1.8mのメガネだとよさそう
ということで、1.8mの位置にピントがあうメガネの値を使って、オプティカルインサートを再び注文してみました。
◾️結果
結果ですが、1.8mのメガネに合わせた新しいオプティカルインサートは、かなりぴったりピントがあっていて、アラートも出なくなりました。
この結果から、Vision Proの想定されたディスプレイの距離は、1.8m前後ではないかな、と推測できます。
もしこれから、VisionProのオプティカルインサートをつくる老眼の方がいる場合は、手元用やPC作業用のメガネには合わせない方がよいのではないでしょうか。
◾️老眼とVision Pro
今までの話は、老眼の場合にVision Proをどうやって使えるようにするか、という話でしたが、最後に、老眼でVision Proを使うメリットについて、触れておきます。
老眼で面倒なのは、距離の違うものを見比べたい時に、メガネを掛け替えるか、記憶するか、ピントが合わない状態で読み取ろうとしないといけません。
実際の生活だと、テレビを見ながらスマホをいじるだったり、テレビでゲームをしながら、手元のiPhoneやiPadで攻略情報をみる、というときによく発生しますね。
Vision Proは、目に見えているのは距離の違うものであっても、実際には、一つのディスプレイ内に表示されているので、距離によるピントの違いはなくなります。
Vision Proをかけていれば、遠くのテレビの字幕も、手元のスマホも、メガネを掛け替えることなくピントがあいます。
あいにく、現実世界のカメラ映像は、まだそれほど解像度が高くないので、現実世界のものは、メガネの方が綺麗に見えますが、将来的に解像度が上がれば、Vision Proのようなデバイスで、老眼を克服したことになるのかもしれません。
Vision Pro 1ヶ月で試してみたこと
2024/07/29 14:05
Vision Proが来て、早くも1ヶ月ぐらい経ちました。
引き続き色々な使い方を試してみているので、紹介します。
■バッテリーホルダー
Vision Proの重量バランスを改善するために、付属バッテリーは後頭部にマウントしています。
この後頭部マウントする時に便利になるかと思って、バッテリーホルダーを購入しました。
バッテリホルダーは、BelkinのものがApple Storeでも取り扱われていますが、機能の割に価格がかなり高い。
ほぼ似たようなもので、半額ぐらいのものを買ってみました。
届くのに2週間ぐらいかかりましたが、無事に到着し、一応、期待通りのものでした。
選んだポイントは、横置きでマウントしたかったので、カバーに回転するクリップがついている点ですね。
他には、肩掛けストラップとケーブルクリップが付属。
ちょうど、BOBO VRにこのカバーのクリップが通る穴があったので、そこに差し込んでいます。これだけだとちょっとブラブラするので、面ファスナーで固定しています。
一点問題があるとすれば、硬くはまっているので、外すのにかなり苦労する点でしょうか。
■レンズ保護クッション
続いて小物ですが、レンズ保護クッションを買ってみました。
Vision Proの大事な部分は、外側よりも内側のレンズなので、移動の際に保護するためのクッションです。
これは選んだというより、たまたま目についたものを買っただけ。元はQuest3用だと思いますが、特に問題はなかったです。
■移動用にひらくPCバックnano
Vision Proをどうやって持ち歩くかで、さすがに純正のケースは高いし、嵩張りすぎだなと思ってました。
ちょっと前に、家を片付けていたら、ひらくPCバックnanoがでてきました。コロナ前に会社のなかで、社用PCを保管したり、社内を移動するときに使っていたものですが、リモートワークになったので、出番がなくなっていたんですよね。
これにVision Proを入れてみると、なかなかいい感じ。
幅は結構余裕があり、ACアダプタやモバイルバッテリーなども入れられます。しばらくはこれでよさそう。
■車でVision Pro
持ち運び対策も取れてきたので、車の中でVision Proが使えるか試してみました。
後部座席で、頭にはVision Pro、膝上にはMacBook Pro 16インチを置いて、Macの仮想ディスプレイを表示してみています。
いい感じです。
テストですので駐車場でしたが、Vision Proは、狭いところでも、大きなディスプレイを展開できるので、季節によっては、景色のいいところなどに移動しながら作業とか、いいかもしれませんね。
■BOBO VRのセットアップ改良
以前の動画で、BOBO VRを使ったマウント方法を紹介しましたが、セットアップを少し改良しました。
縦方向に面ファスナーを追加しています。
自分が使っている3Dプリンタでのアダプタの形状では、Vision Proの縦位置が下になりがちです。
下になると、Vision Proからも上にあげてくださいと警告がでますし、スイートスポットが少し外れるためか、画像が少しぼやけて、目が疲れやすくなっていました。
これを防ぐため、Vision Proの位置をあげるよう、上にバンドを追加して、必要以上にストラップが開かないようにして、位置が落ちてこないようにしたわけです。
この対策はかなり有効で、目の疲れは減りましたし、警告は出なくなり、被り位置も早く決まるようになりました。
■モバイルバッテリーをMagSafe的に
Vision Proをモバイルバッテリーで運用する動画で、触れ忘れていたのですが、Vision Proバッテリーとモバイルバッテリーの間はケーブルで繋がれていて、このケーブルが結構危険です。
Vision Proを外した際に、ケーブルが繋がっているのを忘れがちで、本体を床に落とすか、バッテリーを落とす、ということが発生します。
この対策として、以前買ったけど最近使っていなかった、ThunderBoltケーブルをMagSafeのようにマグネットで接続するアダプタが2つあったので、Vision Proとバッテリーを繋ぐケーブルの間に挿してみました。
これは2台のバッテリーを交換しやすくなりましたし、力がかかると外れるので、落下の危険性は少し減ったかな。ケーブルが何かに引っかかった時も、パッと外して付け直せばいいです。
CIOのこのバッテリーは、USB-Cポートが2つあるので、充電する時も抜き差ししなくて大丈夫です。
バッテリーの熱が伝わるのか、Vision Proへの給電中は、結構熱くなるのは注意。
■文字入力はMOBO Keyboard 2
Vision Proの文字入力は、アイトラッキングとジェスチャでできますが、できる、というだけで、特に大量の文章を入力するときには、実用的とは言えません。
普通に実用するためには、外部キーボードを使うわけですが、自分の場合は、MOBO Keyboard2という折りたたみキーボードを使っています。
元々は、PS5のチャットやマクロ入力用として購入したものですが、2台までペアリングできるので、片方をPS5、もう片方をVision Proとペアリングして使っています。
買ってから調べた感じですと、iPad用の外付けキーボードとして愛用している人が多そうですね。
自分の場合は、ペアリング枠が余っていたから、使ってみたに近いのですが、この組み合わせはかなりいい感じです。
Vision Proは、場所にとらわれず、好きな場所で使えるのが利点だと思いますが、折りたたみキーボードは、軽くて移動しやすかったり、移動するときにもコンパクトにできる、という点で、Vision Proに結構あっていると思いました。
ソファに持って行って、ちょっと検索したくなったら、パッと開いて入力。ダイニングのところで、パッと開いて原稿作成、とかですね。
MOBO Keyboard 2自体、キー配置にちょっとクセがありますが、おおむねフルキーボードに近い感覚で入力できるので、かなり実用的に使える、いいキーボードだな、と思います。
折りたたみ式なので、膝上に置いてはちょっと使いにくいのですが、雑誌とか、何か板状のものがあれば、入力しやすくなります。
■Magic TrackPadも買ってみた
Vision Proのアイトラッキング性能やハンドジェスチャの精度は高いと思うのですが、文字や図形の選択、編集などが快適に行えるかといえば、そこまでではありません。
デバイス側の精度の問題というより、目や手は、指ほど、繊細に安定させたり、動かせないわけです。
Macを使っているときは、マウスを使えばいいのですが、Vision Pro単体のときは、まだマウスが使えません。
Apple純正のMagic TrackPadであれば、現在のvisionOSでもポインタが使える、というので、貯まっていたビックカメラのポイントを使って買ってみました。
実際にやってみたところ、これはかなり快適ですね。
普通にPCを操作しているのとあまり変わらない感覚でVision Proのアプリを使うことができ、作業効率は格段にアップです。
Magic TrackPadは、初代の乾電池式のものは持っていて、今でもMac miniで使っていますが、最新のものは表面の滑りもよく、使いやすいですね。MacBookProの内蔵トラックパッドよりもいいかもしれない。
大きさが、MOBO Keyboard2を折り畳んだ大きさとほぼ同じで、重ねて持ち運ぶのも簡単です。
■音声はAirPods Pro
普段仕事中のリモート会議は、バッテリーが長持ちのAirPods Maxを使うことが多いのですが、Vision Proとの相性はよくないです。パッド部分が物理的に干渉するので、綺麗に耳にはめることができません。
なので、Vision Proをイヤフォンで使うのであればAirPods Pro、ということになるのですが、個人的にはほぼ必須級の組み合わせだと思っています。
Vision Proは、生活空間に、ウィンドウを重ね合わせて使える、というのが大きな特徴ですが、その音バージョンがAirPods Proという感じでしょうか。
発売はAirPods Proの方が早いので、Vision Proの方が、AirPods Proのビジュアル版という方が正しいかもしれません。
AirPods Proの外音取り込みが、Vision Proでは空間とウィンドウの重ね合わせですし、AirPods Proのノイズキャンセリングが、Vision Proのイマーシブモードみたいな感じです。
Vision Proは、他の人がいる時でも、自分にだけウィンドウが見えている状態ですが、音はダダ漏れになってしまいます。
AirPods Proを使うと、音は自分にだけ聞こえる状態にできるので、他人を邪魔することがなくなります。
AirPods Proの心配はバッテリーの持ちなので、他のBluetoothイヤフォンで長時間使えるものを使おうとしたのですが、なぜか手持ちの機器ではVision Proとペアリングができないんですよね。
他のBluetoothスピーカーもペアリングができないので、たまたま相性的なものなのか、Vision Proのサウンドデバイス登録は、なにか制限がかかっているのでしょうか。
今後、Vision Proを長時間使う、となった場合は、AirPods Proをモバイルバッテリーの時のように2台持ちにして、交代で運用するのが解なのかもしれません。
■折りたたみ机を買ってみた
Vision Proの大きな利点は、今まで作業できなかった場所でも、作業できるようになる点だと思っています。
ただやってみると、単にVision Proがあればいい、というだけでなく、キーボードやマウスなどを、いつものデスクではない場所でどうやって使うか、という点も気にする必要があるな、と思い始めました。
Vision ProアプリやiPadアプリを使った作業であれば、折りたたみキーボードとトラックパッドがあればいいので、愛用しているエルゴヒューマンのチェアのタブレットスタンドを使えば、椅子が移動できるところであれば、家のどこでも作業できます。
ですが、Macでマウスを使わないといけない作業の場合は、水平な机が必要になります。
そういえば、昔奥さんが使っていた、組み立て式の机があったので、試しに使ってみると快適に作業できました。
しばらくこれで使っていたのですが、欲がでてきて、ローチェアでも使えるものがあれば、ベランダで作業したり、外に持っていてアウトドアでも作業できるかも、と思いはじめました。
要は高さを調整できるタイプで、できればアウトドア用品でそういうものがあれば、持ち運びもしやすいし、強度、耐久性も良さそう。
で目についたのが、このテーブル。
足の長さは、かなり自由に調整できて、簡単に折り畳み、展開できます。
これでMacでのマウス作業も、どこでもVision Proでこなせそう。
■Vision Proアプリの探し方
Vision Pro対応のアプリですが、増えるスピードはかなり遅いですね。
本体の価格が高い上に、市場が小さい、さらにアプリやコンテンツを作るのも大変そう。かなり長い間はこういうゆっくりとしたスピード感ではないかと思います。
その間は、iPadアプリが使えるのですが、今のVision ProのAppStoreでは、あんまり紹介されないですよね。対応アプリが少なく見えてしまいます。
iPadを持っていれば、AppStoreにいって、「visionOS」と入力して検索すると、かなりの確率でVision Pro対応のiPadアプリを探せます。
自分がよく遊ぶゲームの原神を出しているHeoyoverseですと、崩壊3rdや、崩壊スターレイルなどは、Vision Proでそのまま遊ぶことができますね。
自分が遊んでいる原神、ゼンレスゾーンゼロが出ていないのが残念なのですが、主要5作品のうち、3作品はVision Proでも遊べるので、出せるゲーム、出せないゲームを判断している感じです。
出しているゲームは、アクション性が低めっぽいので、処理の重そうなゲームは、今のVision Proでは難しいのかもしれません。
Vision Proは、4K映像2枚分を描画しないといけないので、アクションゲームはM2チップには荷が重いのか、激熱になるのか、バッテリーが極端に減ったりするんでしょうか。
■Vision Proの不安定さ
Vision Proの動作は、比較的安定しているとは思いますが、たまに挙動がおかしかったり、再起動がかかることがあります。
一度、ベランダで作業していた時に、急に映像が歪んだり、チラついたと思ったら、真っ暗になってしまったことがありました。この時期なので、熱が原因かもしれませんが、いきなり視界がゼロになるのは、ちょっとしたパニックです。
家で、椅子に座っていたので、大事に至りませんでしたが、こういうことがあることを考えると、外を歩きながらVision Proを被るとか、絶対にやめておこう、と思いますね。
あと、以前の動画で、メガネをストラップで身につけていて便利というのを紹介しましたが、こういった急に視界が真っ暗になったときに、Vision Proを外しても、手元にメガネがないと危ないので、自分みたいな強度近視の人は、何らかの方法で常にメガネを身につけておいた方がよいと思います。
■オプティカルインサートその後
オプティカルインサートの左右間違い問題は、一段落したのですが、正しい度数でもピントが微妙に合っていないかも、と思い始めました。
結果的には、別のメガネの度数を入力した新しいオプティカルインサートを注文して、この動画の原稿も、新しいオプティカルインサートで作成しています。快適。
経緯とかは、別の動画にまとめたいとは思っています。
■最後に
こんな感じで、Vision Proの最初の1ヶ月は思ったよりもあっという間でした。入力デバイスや机関係は、別の動画としてまとめるかもしれません。
今までは、ピントが微妙にずれている問題があったので、Macでの細かい長時間作業はVision Proではできなかったのですが、新しいオプティカルインサートもきたので、本格的なMac作業や仕事でVision Proを使ってみたいと思っています。
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Vision Proソロニットバンドで使いやすくする
2024/07/18 13:52
Vision Proの標準ストラップである、ソロニットバンドでより快適に装着するための方法を試行錯誤していますので、現時点での自分なりの最適セッティングを紹介します。
■ソロニットバンドの使い所
自分の場合、普段、家ではBOBO VRを使って、ライトシールドを外して快適に作業していますが、樹脂製のフレームでかなりごつくなってしまいます。
ちょっと出先で使いたい、という場合は、布製の純正ソロニットバンドの方が被りやすいです。
ただソロニットバンドでは、顔面圧迫の問題があるので、面ファスナーを使って、快適なセッティングをする方法を探ってみました。
■用意したもの
基本的には面ファスナーだけです。自分は、amazonで6m、2cm幅、999円のものをカットして使っています。
ポーチは滑り止めになるものならなんでもいいと思います。
面ファスナー
- 55x cm x2
- 45x cm x1
- 25cm x1
- 8cm x1
- バッテリーのケースになるようなポーチ
■セット方法
まず、アームの根本から横方向に面ファスナーを一本通します。
付属バッテリーをマウントする場合は、そのままだとツルッと滑るので、滑り止めとして適当なケースを用意します。
バッテリーケースでクリップ留めも試してみましたが、クリップの部分が頭に当たって痛くなるので、布のケースの方が良さそうです。自分は、PeakDesignというカメラアクセサリーにおまけでついていたポーチを使っています。
次に同じ長さの長めの面ファスナーを2本用意して、ソロニットバンドの後ろ側にケースと一緒に固定します。
ソロニットバンドのニット部分に、面テープが接触すると、くっついてしまい、外す時にケバだってしまうことがあるので、気になる場合は、布や短い面テープなどでガードしてあげる必要があります。
この2本の逆側は、先ほど横方向に通した面ファスナーに固定します。
あとは、2本の縦の面ファスナーが離れすぎないよう、短めの面ファスナーで固定します。
最後にケースにバッテリーを装着します。
■装着方法
固定する長さは、装着感やVision Proのセッティングをみながら調整します。
面ファスナーの噛み合いなどを確認して出来上がり。
この状態でかなりバランスが取れています。
そのおかげでソロニットバンドのダイヤルは、締めなくても使えますので、顔面圧迫は最小限で済んでいます。
■ポイント
面ファスナーしかつかわないので、非常に安価で、軽く、折りたたんでの収納もできます。
伸縮性がないので、決めた位置が変わりにくいのもいい点です。
バッテリーを後ろにマウントするので、縦方向のベルトで力が伝わるようにしつつ、頭が痛くなりにくいように、2本で分散しています。
■問題点
問題点は、見た目がチープ、髪型が乱れる、ライトシールドを使うので夏は蒸れて暑い、というところでしょうか。
■まとめ
自分は、家の中ではBOBO VR、短時間の外出時はソロニットバンドを使うという使い分けで行こうと思っています。
■商品紹介
↓面ファスナー
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Vision Proをモバイルバッテリーで使う
2024/07/13 11:58
Vision Proは、バッテリーでの稼働時間が1-2時間しかありませんが、その弱点をカバーするためのモバイルバッテリーでの運用方法を試してみたので紹介します。
まず、今のところこれが良いのでは、というところですが、
- 2台の1万mAhのモバイルバッテリーを用意する
- 片方で給電する
- 使い終わったら交換
- 使った方は充電
- 繰り返し
という感じになります。
2つのモバイルバッテリーをローテーションしながら使う、ということですね。
■直接の給電ではない理由
Vision Proを長時間使うには、ACアダプタから直接給電する方法もあります。
電源の心配がいらない一方で、常に体とコンセントがケーブルで繋がれている状態になります。ここから、ちょっと飲み物を飲みにいく、何か道具を取りに行く、となると、その度にケーブルを抜き差ししなくてはいけなくなります。
ケーブルを抜くのを忘れると、引っ張られてしまいますし、下手をすると高価なVision Proを落としてしまう可能性もあります。
MagSafeならまだ良かったのですけどね。
せっかくの空間コンピュータなのに、ケーブルのせいで空間を有効活用しにくくなってしまいます。
その点、モバイルバッテリーなら、体に装着してバッテリーごと移動できるので、ちょっとした移動を邪魔されることはないわけです。
■2台使うのは
モバイルバッテリーは1台でも、大容量のものを使えば使用時間を延ばせるので、Vision Proの使用時間が読めるのなら、その使用時間に合わせたバッテリーを用意すればいいです。
ですが、バッテリーを2台用意して、2台で給電と充電を入れ替えながら使えば、使えなくなる時間がなくなります。
今日はVisionProをどのぐらいつかうかな、と使用時間自体を考えなくてよくなるわけです。
■必要な仕様
モバイルバッテリーでVision Proを運用するにあたって、モバイルバッテリーに必要そうな要素を考えてみました。
重要そうなのはこの5つ。
- 容量
- 出力w数
- 充電時間
- ポート数
- 大手メーカー
容量は、連続使用時間に直結します。大きい方が長時間使えます。
一方で容量を大きくすると、重さ、充電時間、価格に跳ね返ってくるので、バランスのいいところを見つけたいところです。
出力w数ですが、まずVision Proの標準ACアダプタは30wが付属しています。
Vision Proは、付属バッテリーが満充電の場合で、ACアダプタが繋がっている時は、バッテリーを消費せずにACアダプタ側の給電で動きます。
モバイルバッテリーの出力が30wより大きければ、ACアダプタを繋いでいる時と同じよう動作するのでは、と考えられます。
つまり、Vision Pro自体のバッテリーは減らさずに、モバイルバッテリーの充電を優先的に消費するわけです。
付属バッテリーの方は、いざという時にとっておきたいので、できるだけ使わないようにするには、30w以上の出力があればよいのでは、と思いました。
充電時間は、モバイルバッテリーを使い切った後に、満充電にかかる時間のことです。これはもちろん早いに越したことはないのですが、ポイントは、Vision Proで充電を使い切る時間に収まっているか、という点です。
Vision Proに給電しながら2時間使うことができたとき、もう一つのバッテリーの充電が2時間以内に終わるのであれば、2本でぐるぐる回せるわけです。
ただもし、充電が2時間以上かかったとしても、バッテリーの本数を増やす事で、運用することはできます。
ポート数は、基本は1個でいいのですが、USB-Cポートが2個以上あると、片方はVision Proに給電しつつ、今は直接ACアダプタから給電できる、というときに、つなぎ換えせずに充電や給電ができます。
最後の大手メーカー、というのは、廃棄時のリサイクルを考えてのことです。名もないメーカーだと、リサイクルできない可能性があります。
この条件に合いそうなものがCIOにありました。
それが、このSmart Coby Pro Slimです。
1万mAh、30w、90分の充電時間、USB-Cポート2つとAポート1つがついています。
実物ですが、本当に1万mAhなのか、と思うほど、コンパクトで軽いですね。
ボタンを押すと数字で残量表示されるのもわかりやすいです。
カラーは、黒と白の2色あるのですが、どちらが使っていた方かなどわかりやすいように、1色ずつにしてみました。
急速充電について、あまり知らなかったですが、15wぐらいあればいいらしいので、Vision Proの純正ACアダプタであれば、急速充電できそうです。
■セッティング
まずVision Proのセッティングですが、自分の場合は、純正のバッテリーは後頭部マウントにしています。
ここからVision Pro付属のUSB-Cケーブルを伸ばして、体の右側にだします。
ベルト通しに、カラビナでスマホポーチを取り付けて、ここにバッテリーをいれています。利き手で交換や確認がしやすくなります。
バッテリーは使用中は結構熱くなるので、夏はポケットにはいれたくない、というのもあります。
純正の30w充電アダプタには3mケーブルを接続して、もう一つのバッテリーを充電しておいたり、直接給電するときに使います。
■実際にやってみた
実際にバッテリー2本で運用してみました。
1時間おきに、残量をチェックして、使い切ったら、バッテリーを交換して、2本めを使い終わる前に、1本目の充電が終わっていれば、イメージ通りの運用ができることになります。
まず1本目ですが、1時間で、ちょうど50%。
2時間で5%ぐらいになり、ほどなくして0になりました。
1本目は、充電し、2本目にチェンジ。
1時間後、2本目も半分ぐらいで、充電も半分ぐらいです。
2時間後は、2本目も使い切り、1本目の充電は終わってました。
というわけで、想定通りの運用ができそうです。
あとはこれを繰り返せば、ずっと自由な状態でVision Proを使うことができるわけです。
■まとめ
純正バッテリーのオプションもありますが、値段的にも、容量的にも、運用の自由度的にも、バッテリー交換のたびにVision Proの電源を落とす必要もなく、サードパーティのモバイルバッテリーでの複数運用の方が良さそうです。
■商品紹介
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Vision Pro1週間で気づいたこと
2024/07/07 11:47
Vision Proが来てから、一週間ぐらい経ちましたが、この期間で気づいたことなどを共有したいと思います。
■YouTubeはJUNOでいい
初日の動画のフォローアップをさせてください。
まず、YouTubeの公式アプリが欲しいといったのですが、JUNO for YouTubeという有料アプリがありました。
これはVision Proの専用アプリになっていて、少し機能が足りないところとか、若干バグっぽいところもありますが、ほぼこれで大丈夫でした。
登録しているチャンネルをみれたり、プレイリストなども使えます。視線、ハンドジェスチャに最適化されている感じではありませんが、Safari版よりは、かなり使いやすいです。
■タッチ操作ができる
アイトラッキングとジェスチャが慣れない、ということも言ったのですが、視線とジェスチャ以外にも、画面を直接指で操作する、つまりタッチ操作ができることに気づいていませんでした。
もちろん、タッチといっても、実際の画面はないので、Vision Pro上で見えている、仮想のウィンドウに、カメラ越しにスキャンされた仮想の指がタッチするわけですが、これで、もう少し直感的にも作業できます。
visionOSは、なぜ閉じるボタンが下なのか、と思っていたのですが、タッチ操作ができるのであれば、直接指で触りやすい下にあるのは納得です。
アイトラッキングの方ですが、視線がちゃんと思い通りのところをポイントできているか不安ですが、視線をポインタとして表示する方法がありました。
設定のアクセシビリティ、ポインタコントロールをオンにすると、自分の見ているところがポインタとして表示されるようになります。
加えて、先日、正しい度数のレンズが届いたのですが、正しいレンズだと、誤爆は結構減ったように思います。ピントがきちんと合うことで、視線が安定するのかもしれません。
■iPadがわり
そういえばタッチ操作ができるんだと、あらためて気づくと、Vision Proの便利さが
かなり強く感じられるようになってきました。
iPadといえば、13インチや、11インチなど、画面の大きさを選び、その中で、Split VIewや、ステージマネージャーなどで、工夫して複数のアプリを同時に使えるようにしてきたわけです。
それがVision Proは、アプリの大きさは、好きなものを自分で選べて、しかもアプリごとに何枚も表示させ、空間に配置できるわけです。
そして、どれもiPadと似た感じでタッチ操作できます。
つまりiPadを使いたいアプリの数だけ、買ったのと同じような効果があるわけです。
これは、iPad派には最高ですね。
iPadとの違いは、アプリの種類と、Apple Pencil対応ですが、自分は手書きの重要度はそれほど高くないので、アプリが揃ってくれば、iPadは概ね置き換えられそうです。
■被るのは気楽、準備が少ない
今まで、Oculus QuestとPSVRシリーズを使っていましたが、Vision Proは今までのヘッドセットにくらべて、かなり気軽に被れる気がします。
形状とか、重さ的にはヘルメットみたいな感じですが、あご紐を締める必要もないので、帽子ぐらいの感覚でしょうか。
自分の場合、バッテリーをヘッドマウントにしているので、コードも気にしなくていい、というのはあります。
この気軽さは、めちゃくちゃな数のセンサー類とR1チップで、実現しているということなんでしょうね。自由は、重くてお金がかかる。
■交換レンズが届いた
メガネ族がVision Proを使うには、自前のメガネは使うことができず、専用のレンズを用意する必要があります。
このレンズが、注文したものと左右の度数が入れ替わってしまう、というトラブルがありましたが、収束しました。
発売日に左右違ったレンズが届き、サポートに電話すると、注文し直してくれ、ということだったので、再注文。
すると、そのすぐ後に、間違った人全員に正しいレンズを送り直すことにしたので、再注文したレンズは受け取り拒否してください、という指示。
正しいレンズは2セット同時に到着するものの、ひとつはそのまま持って帰ってもらいました。
ここまで5日でしたが、これだけでは終わりませんでした。
サポートから連絡があり、交換用に送ったものが刻印されていなかったので、刻印済みのものを送ります。今のものは予備として、そのまま使ってください、ということでした。
2つめに自分で再注文したものは、多分、刻印がされていたと思うので、返却しなければ、3つで済んだのですが、それは後知恵というものです。
自分の場合は、左右の度数がそれほど離れておらず、Vision Proを初日からある程度、使えていたので、あまり怒りとかはなく、大変だなというぐらいでした。
が、刻印つきを送りますと聞いた時は、さすがにちょっと気の毒になってきました。
というわけで、4つのZwissレンズを作成し、1つは間違ったもの、2つは正しいものが手元に残る、と結構な騒動になってしまいました。
今回、レンズを作っているのは外部のメーカーで、しかも天下のZwiss、ということで、コントロールが難しかったんでしょうか。
さらに数もそれほど多くなく、初物ですから、自動化が進んでいないとか、テストが不十分だった、というのはあるかもです。
歴史的な新製品の初日のトラブルを、コスト無視でも最速で収束させてやる、というAppleの気概みたいなものは感じましたね。
当たり前ですが、届いたレンズはピントもしっかり合いますので、画質的にも操作的に、かなり快適になりました。
ただ、元の処方が80cmの位置にあるPCに合わせたものになっているので、これが、Vision Proにぴったりあっているかでいえば、もうちょっとよくできる気もしています。
Vision Proの想定の焦点距離がわかれば、眼科でそこにフォーカスした処方をもらうか、メガネ屋でその距離に合わせたメガネを作って、その処方でレンズを再作成をしてみてもよいと思っています。
■メガネストラップがいいかも
前の動画で、メガネを外すのが不安といいましたが、試しに、外したメガネを首からかけるストラップを導入しました。
これは思ったよりも効果的でした。
自分がどこに移動しても、メガネもいっしょに移動してくれるので、どこでもVision Proを着脱できるようになりました。
ストラップが鬱陶しいかな、とも思ったのですが、かけている時も、外している時も、意外と気になりません。
■画質
新しいレンズも届きましたし、少しVision Proの映像も見慣れてきたので、今の時点の画質の感想を述べてみたいとおもいます。
まず、今まで見たことのあるヘッドセットデバイスに比べれば、段違いの画質であることは間違いないです。
一方で、リアルなディスプレイを自分の目で見たものに比べると、一段解像度が落ちる気がします。
さらに、映し出される、自分の現実空間の周囲の映像は、そこからさらに2段ぐらい、解像度が落ちる感じです。
Macのディスプレイとしては、今の40インチ5K2Kディスプレイには届かないかな。3Kぐらいの解像度で使うのであれば、十分に使える。
VisionProw専用や、iPadアプリの範疇であれば問題なし。
映像作品やゲームなどであれば、まったく気にならない、むしろ綺麗に感じる。
みたいな感じです。
Macの極小文字は、片目4Kでも厳しいとなると、片目6Kとか8Kとかが必要なんでしょうか。
今は、5K2Kのリアルディスプレイを前提に作業を考えていたので、解像度が低いときにはどうするかは、これから考えたいところ。
自分の周囲の映像は、MacやiPad作業をしつつ、ちょっと何かをする分には実用の範囲。飲み物を飲んだり、トイレにいったりぐらいは全然できます。
一方で、現実空間の作業が主の場合は、ちょっと難しいかも。
料理であれば、レトルトパックを温めるぐらいであれば問題ないけど、包丁を使うには厳しい、みたいな感じでしょうか。
1日中、ずっとつけっぱなしができるかな、と思っていたのですが、この解像度では、安全のために外すべき時は、しっかり外すことが大事、と考えを改めました。
先に述べた着脱のしやすさと、メガネストラップが効いてきていて、着脱は簡単なのでこれもありですね。
現実世界の映像に遅延は感じないので、処理速度を上げるために、現実世界のカメラの解像度を落としているのではないかと思っています。
いずれにせよ、今、現実的に使える最高クラスの技術、部品を使っているのでしょうから、これ以上の進化は、未来に期待です。
■暗闇NG
生活のいろいろなシーンでVision Proが使えるかを試しているところですが、寝る前に使うのはNGでした。寝る前というか、暗闇がダメですね。
考えれば当たり前のことですが、カメラを使って、指をトラッキングしていますので、暗闇だと指が判別できず、エラーがでて、何も操作できなくなってしまいます。
なので、明かりは少し落とすぐらいの時に、ベッドに寝っ転がって動画をみるなどには、Vision Pro最高、ですが、本当に寝る直前、寝落ち上等のときにはVision Proは充電。iPadの出番となります。
■かなり暖かい
MacBook ProやiPadが暖かくなる、というのはあまりないですが、Vision Proは、上面の排気口から、常に暖かい空気が排出されています。
それだけの処理をリアルタイムで、ずっとやっているということだと思うので、仕方ないことですが、夏は厳しい場面とかでてくるのでしょうか。
■コードは邪魔
最近のApple製品は、長時間駆動が持ち味みたいなところがありますが、Vision Proは、1−2時間しか持たないので、それ以上使いたい場合は、給電が必要になります。
USB-Cケーブルは1.5mのものが付属していますが、バッテリーを頭にマウントしてしまうとケーブルの長さが足りないので、Ankerの3mのものを注文しました。
これで椅子に座っている状態であれば、どこかにケーブルが引っ張られる、ということは無くなりました。
ただ、これではほとんど移動ができないんですよね。
BOBO VRに付属のバッテリーを使うと、少しバッテリーを延命できて、煩わしさはほとんどなかったので、Vision Proを快適に日常生活で使うには、バッテリー運用がよさそうです。
というわけで、以前、候補に考えていた、CIOのSMARTCOBY Pro SLIMというモバイルバッテリーを注文しました。
ケーブル付属タイプの発売を待つ案もあったのですが、
さすがに全部のバッテリーを頭にマウントできないことを考えると、ケーブルは別の方がよさそう、むしろUSB-Cポートが2つあったほうがよいのでは、とおもい、ケーブルなしの方にしました。
届いて早速使っているので、このへんは別の動画にまとめようかと思っています。
■商品紹介
↓JUNO for YouTube
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↓CIO モバイルバッテリーSMARTCOBY Pro SLIM 35W
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BOBO VRをVision Proで使用する
2024/07/04 11:38
Vision Proの装着性を改善するために、Quest3用のサードパーティ製ストラップ、BOBO VR M3 Proを購入してみたので、紹介します。
■BOBO VRの特徴
BOBO VRは、PSVR型のストラップで、基本的な構造が輪っかを頭に乗っけて、そこから本体を吊り下げる形になっています。
なので、本体が顔に押しつけられることがないため、前後挟み込みタイプよりは、快適です。
輪っかの前後は、ダイヤルで締めることができますし、縦方向に沈み込みすぎないよう、押さえがついています。
頭にあたる箇所は、柔らかめのクッションが施されていて、痛みは感じにくくなっています。
つくりは、薄いプラステイックが多く、全体的にチャチに感じますが、おそらくこれは、軽量化に貢献している感じです。
■使ってみての感想
実際にVision Proで使った感想ですが、個人的には、純正のソロニットバンドなどよりも、圧倒的に自分に合っていて、Vision Proを長時間利用することができるようになりました。
純正バンドは、前後挟み込むタイプなのに加えて、Vision Proの全重量が前にかかっているので、どうしても顔面が強く押し付けられます。
BOBO VRのセットでは、ライトシールドを外して、本体を全く顔に接着させないこともできるので、顔が圧迫されることもなければ、ムレなどもないですし、汗などが本体につくことはありません。
■使うまでの準備
BOBO VRは、Questシリーズ用なので、そのままではVision Proに使うことはできません。
Chris Busilloさんという方が、BOBO VRをVision Proで使うためのアダプタの3Dモデルを無料で配布されています。
Quest3は、ストラップが交換できるようにレールがあるようで、そのレールと互換性がありつつ、VisionProのストラップ部分を繋ぐアダプタになっています。
このアダプタを自分で3Dプリントすれば、BOBO VRがVision Proで使えるわけです。
自分は3Dプリンタを持っていないのですが、その代わりにネットで注文すれば、配送してくれるサービスがあり、自分はこちらを利用しました。
■具体的な手順
このパーツ入手の具体的な手順はこんな感じでした。
- 3Dモデルのダウンロード
- 左右分割
- 3Dプリントサイトへのアップロード
- アカウント・支払い
- 受け取り
まず、Printablesという3Dモデルの配布サイトから、3Dプリントをダウンロードします。
自分は、
Apple Vision Pro Rails M3 v6.stl
を選びました。stlというのは、3Dプリンタ用のフォーマットだそうです。
Macにダウンロードすると、そのままプレビューで見ることができて、プレビューアプリの中で回転もできますね。
■Blenderで左右のパーツをわける
次が一番難度が高いかもしれません。
自分が利用した3Dプリントサイトは、パーツが一つずつ分かれている必要があるのですが、配布されていた3Dモデルは、左右が一体となって、ひとつのファイルになっていました。
なので、左右を分割する必要があるのですが、自分の場合は3DモデリングアプリのBlenderで、片方を消したファイルを作成して、分割することができました。
Blenderを使ったことがない人は難しい気もしますが、Blenderにstlファイルを読み込み、片方を消して、新しいstlでエクスポートする手順で、最終的には使えました。
■3Dプリント会社選び
左右に分割したファイルができたら、これを3Dプリントサイトにアップロードします。
自分が利用したのはJLCPCBというところです。
どこか外国の会社のようですが、細かいことはよく調べていなかったです。
国内でも見積もりをとってみたのですが、1万円以上かかったので、安そうなところを探してみて、見つけました。
この会社に依頼して、自分の場合、実際に支払った金額は、送料込みで1187円でした。
セキュリティも心配ではありますが、アカウントはGoogleを使い、支払いはApplePayを使ったので、そんなに重要な情報は渡っていないのかな、と思います。
■アップロード
注文には、3Dモデルのファイルをアップロードする必要がありますが、行き方はトップページから、リソースを選び、3D Printingを選びます。
Add 3D Filesを選び、まず、左右どちらかをアップロードします。
素材などの指定ができるようでしたが、よくわからないのでデフォルトを選びました。
もう片方も同じようにします。
SAVE to CARTでカートに保存します。
■アカウント支払い
ここで、Googleアカウントでログインし、配送先は、アルファベットで入力。
ApplePayで支払い
■届くまでの日数
支払いが終わった日から
1日後に製造、
2日後に出荷、
5日後に日本に到着、
7日後に自宅に到着しました
■取り付け
到着したパーツをBOBO VRに取り付けます。
Vision Proから、純正のバンドを外します。
ストラップを、Vision Proのアームに取り付けます。
自分は、前面カバーをつけているので、このカバーにBOBO VRの上側の面テープを通すことで、万が一、落下した時に引っ掛かるようにしてみました。
一旦これで装着できますが、Vision Proのバッテリーもこのストラップに取り付けてしまいます。
自分は、スマホポーチを後部に、面テープでくくりつけています。
バッテリー自体は、着脱しやすくはなっています。
BOBO VR M3 Proには、外部バッテリーが付属していますが、これを使うこともできます。
パワー的に、出力が弱いのか、Vision Proを使いながら充電することはできないのですが、延命にはなっている感じです。
■装着方法
複雑な形状をしているように見えますが、装着方法は割と簡単です。
BOBO VRは、真ん中で2つ折りになるのですが、これがかなり便利で、折った状態で前半分を頭にあてたら、そのまま後ろ半分を伸ばします。
これで終わり。ダイヤルで締めることはできますが、バランスが取れているので、締める必要はありません。
■最後に
このセットの重量を測ってみると、1.25kgもあるため、正直、誰にでもおすすめできるものではないのですが、Vision Proを長時間使いたいけど、顔面がきつい、という方は検討してみてもよいかとおもいます。
明らかに今のVision Proの重量バランスは、よくないと思うのですが、かたや1.25kgもあると、さすがに使える人も減ってしまうので、今のVision Proのバランスは苦渋の選択なんでしょうか。
個人的には、前面ガラスやEyeSightディスプレイを削除して、軽量化してくれるといいかな、と思っています。
■商品紹介
↓BOBO VR M3 Pro
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↓Vision Pro用アタッチメント
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↓3Dプリントサイト
https://jlcpcb.com
Apple Vision Proがやってきた - 初日の感想
2024/06/29 16:00
待ちに待ったApple Vision Proが、ついに我が家にもやってきたので、早速、実際に使ってみての感想などを共有したいと思います。
動画で取り上げた内容のいくつかは、後日、もう少し詳しい内容を別の動画にしようとおもいますので、今回は初日ということで簡単な紹介にさせてください。
■レンズの左右逆問題
ただその前に、一点不具合がありました。
Zwissの度付きレンズを同時に注文していて、Vision Proと同時に届いたのですが、どうやら入力値と届いたものが左右逆になっているようです。
入力で左右逆に入れてしまった可能性はゼロではないのですが、Appleに連絡したところ、再度、注文し直して、新しいものが届き次第、返品、返金という処理になりました。
幸い、左右でそれほど大きな度数の違いはなく、見えないことはないのですが、特に右目がクリアにみえていないので、ちゃんとした画質の感想は、そのときまで後回しにしようと思っています。
■ハードウェアの印象
まず、ハードウェアの第一印象ですが、重みはかなりずっしりですね。
頭に乗せてみても、かなり重みを感じます。あとで分かりましたが、重量バランスのせいが大きそうです。
ストラップは、純正のものはつけてすぐに、これはかなり厳しい、と感じたので、用意してあったBOBO VRに、すぐに変更しないとやってられない感じでした。
バッテリーは、頭の後ろにマウントすると、ちょうどよいバランスになりました。
純正のソロニットバンドは、着脱性は優れているので、ちょっとしたつけ外しとか、寝っ転がった時には使いやすいので、使い分けになりそうです。
バッテリーをヘッドマウントすると、給電のためのUSBケーブルは、付属の1.5mではちょっと短いかもしれません。3mぐらいあったほうがよさそうですね。
ライトシールドは外した方が、長時間使いやすいですが、ディスプレイとの距離が近すぎたり、遠すぎると警告メッセージがでます。ライトシールドがあった方が、距離が決まりやすいようです。
■画質
レンズが間違った状態での感想ですが、画質は、思ったより感動的というまでではなかったですが、片目4Kの威力は、さすがにPSVR2のときのような不足感は感じません。レンズが正しくなった時が楽しみです。
視野角は、想像していたよりも狭く感じました。いくつかの没入型のコンテンツも見てみましたが、この視野角の狭さのおかげで、あまり没入感は感じにくかったかも。
■音質
Vision Proの内蔵スピーカーの音質は評判がよかったように思っていたのですが、実際に自分で聞いてみると、もこっとしていて、好みの音質ではなかったです。
映像は、カメラ映像をシャットアウトして没入型にできるのに、サウンドは、外音がはいり放題、というのもなんかあっていないような。
簡易的に使うときにはいいですが、個人的には、がっつり作業する時は、AirPods Proなどを接続して、音質向上したり、必要に応じてノイキャンをかけるなどが必須かなと思いました。
■アイトラ・ジェスチャ
アイトラッキングはPSVR2で、ハンドジェスチャーはOculus Questで体験済みですので、そこまでの新鮮さはなかったです。
意外と誤爆が多く感じます。細かい操作がうまく決まらず、マウスなり、コントローラーが欲しくなるときがあります。
これもひょっとして、レンズの影響があるのかもしれないので、後日、また評価し直したいと思います。
今のところ、精度というより、使う側のテクニックが未熟な感じがしています。
コツとしては、ハンドジェスチャーは、指を開くなら開く、閉じるなら閉じると、しっかりとメリハリのあるうごきをしないといけないですね。
あとは、しっかり対象物をみる、という意識が必要かもしれません。
コントロールセンターの呼び出しは、上の方をみて呼び出すのですが、アイトラッキングの狙いが甘い時はうまくいかないので、ちょっと面倒です。
頭も一緒に上に上げると、多少うまくいくかも。
■使えるアプリ
Vision Proのアプリはまだまだ少ない状況ですが、使えないアプリだらけかと思いきや、iPad互換アプリの方で、意外と使えるものが多い印象です。
Macと接続せずとも、Vision Pro単体でもなんとかなる場面がありそう。
この動画の原稿も、半分ぐらいはVision Proのメモアプリで書いています。
ちょっとびっくりしたのは、いつも使っているZwiftという自転車のバーチャルトレーニングアプリが、iPad互換アプリとして対応していました。ちょっと前に調べた時には、非対応っぽかったのですが。
Vision ProのBluetooth接続で、自転車の各種センサーとも連携できました。実際にVision Proでトレーニングするかは、汗の処理を考えないといけないですが、今までは、AppleTVと液晶プロジェクタを繋げてZwiftを起動し、暇つぶしにiPadを併用していました。
これがVision Proですと、空間にすべてを配置することができるので、その全部を賄うことができてしまいます。
ゲームでいくと、PS5の公式リモートプレイのアプリは、Vision Proに解放されていないのですが、MirrorPlayというサードパーティのリモートアプリがあり、これを使えば、解像度はフルHDになってしまいますが、PS5のゲームもプレイできました。コントローラーもPS5のDual Senseが、Vision Proにダイレクトに接続できました。
攻略情報を横におきながら、探索できたりするのは便利。
残念な方でいうと、YouTubeのアプリがないのが一番痛いですね。
Safariで見れなくはないのですが、PC用のポインタを前提としたインターフェースは、Vision Proのアイトラッキングとハンドジェスチャだと、結構操作がつらいです。iPad用のそのままのアプリでいいので、Vision Proに解放して欲しい。
インストールしたアプリは、ホーム画面に表示されるのですが、今はまだアプリが整理できないようです。これはかなり使いにくいので、早めに修正して欲しいところ。
■日本語入力
標準の状態では、アイトラッキングとハンドジェスチャでも、文字入力ができますが、精度が甘いのか、なかなか苦労します。
なので、自分はMOBO Keyboard 2という外付けのBluetoothキーボードを接続しました。
これで入力自体はだいぶやりやすくなりましたが、日本語を入力するとOSの機能として、入力プレビューというのがでてくるのですが、これが慣れない。
入力したいアプリで、日本語をインライン入力できるのですが、変換候補が、別ウィンドウになっている入力プレビューにしかでないので、ウィンドウをいったりきたりしないといけないのは、なかなか使いにくい感じです。
MOBO Keyboardの方ですが、折りたたみのキーボードで、パームレストがないので、そのままだと膝上などでは、快適な入力はやりにくいですね。
■Macとの接続
Macとの接続しての利用は期待どおりでした。どこでも4Kディスプレイを出せるのはすごい。
普通、ディスプレイは、キーボードより奥に配置されることがほとんどですが、キーボードよりも手前に大きなディスプレイを置けてしまう、というのはリアルではあまりできないことなので、すごい。
ディスプレイを好きな位置においていい、というのは新しいですね。
Macの画面は1画面しか出せませんが、広い4Kの解像度があるのですから、ウィンドウを大きくして、その中で好きなだけ別のウィンドウを出せばよいので、2画面出力などは必要ないと感じました。
それよりも視野角の狭さが、実質的な大きさを制限している方が気になったかも。
残念だったのは、Vision ProでAirPlayをなんでも受けられるのかと思ったら、それは無理でした。Macだけみたいですね。iPad ProからAirPlayできればよかったのですが。
■メガネはやはり不安
購入前に不安だったのは、メガネを外して装着する必要があることですが、これは、実際に体験してもやっぱり不安ですね。
Vision Proを外した場所に、外したメガネがあるとは限らないので、Vision Proを外してしまうと見えなくなる瞬間があるのはちょっと怖い。
なにかいい解決方法はないかな。
初日はこんな感じでしたが、総評としては、Macのどこでもディスプレイとして購入したつもりなので、期待通りでしたし、ハンズフリーなiPadとしても、思ったよりも使いでがありました。
これであとは、度数のあったレンズになって、クリアに見えるようになるのが楽しみです。
■商品紹介
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Apple Vision Proいろいろ準備
2024/06/25 15:49
あと一週間ぐらいでVision Proの日本での発売日ということで、もういくつ寝ると、状態ですね。発売日が楽しみなデバイスって、いつ以来でしょうか。
Vision Proは、アメリカで先行発売されていましたから、その情報から、到着前からいくつか準備をしています。
特に、Vision Proで、対策しておいた方が良さそうなのは、
- バッテリーの取り回し
- 頭への装着方法
- 落とす
の3つぐらいでしょうか。
■バッテリーの取り回し
バッテリーの取り回しは
- バッテリーユニットをどこにおくか
- 充電・給電をどうするか
があります。
Vision Proは、バッテリーユニットがヘッドセットと別になっています。
ヘッドセット装着時に、バッテリーユニットをどこにおくか、机の上におくか、身につけるか。身につけるとすれば、どうやってか。
机の上に置く場合、机から移動した際に、バッテリーユニットが机の上にあるのを忘れていて、ケーブルに引きづられて落としてしまう、という事例をいくつかみました。
身につける場合は、その心配は減ります。その場合の収納場所は、ポケットが一番手軽ですが、ズボンのポケットは、座っている状態だと、突っ張ったりして、ちょっと使いにくそうです。
対策としては、まずは座った時の取り回しが、多少マシかな、と思って、ポーチを用意してみました。
Vision Proのバッテリーは外付けなので、バッテリーを身に付けやすいように、カラビナ付きのポーチを準備。
Fame Projectというところのスマホポーチです。
ポーチを選んだ基準は
- 蓋がついていなくて、出し入れがしやすい、
- カラビナなどで、ズボンのベルト通しなどにつけられる
- Vision Proのバッテリーが入る大きさ
バッテリーのサイズが、いまいちわかりませんでしたが、スマホが入るなら入るだろうと
素材は、ネオプレンで、カラビナ以外にも、ベルト通しがあります。
首からかけたり、斜めがけにもできそう。
ポーチに入れる以外のアイデアは、ヘッドセットの後ろにバッテリーを配置する方法です。
Meta Questのエリートストラップなんかで取られている方法で、ヘッドセットの前が重いところを、後ろにおもりを持たせることで、重量バランスをとることができるわけです。
実際に、やっている人もいましたし、3Dプリンタで装着アダプタを作成している人もいました。
バッテリを後ろにマウントできれば、ヘッドセットとバッテリーを一つの塊として使えるので、着脱するときに、片方を外して、片方を忘れて落とす、ということも減りそうです。
懸念点は、重すぎて首が耐えられないかもしれない、ということ。
個人的には、体格の割には首は太い方で、いけるかも、という気はしていますので、後頭部にマウントできるように、汎用の面ファスナーテープを買っておきました。
■充電・給電
Vision Proの標準バッテリーは2時間程度しか持たないので、それ以上、連続して使う場合は、外部からの給電が必要になります。
普通はACアダプターを使うことになると思いますが、モバイルバッテリーを併用して、ワイヤレス化できるのかは、気になるところです。
モバイルバッテリーであれば、付属のACアダプターと同様に、
- 30W以上の出力ができる
- 容量が大きい
- リサイクルの心配が少ない大手メーカー
がよさそう。
いくつかみた中ですとCIOのSMARTCOBY Pro SLIM 35W、というのが良さそうでした。そのうち、これのケーブル付きが発売されそうなので、モバイルバッテリー運用が有効そうであれば、試してみてもいいかなと思っています。
■頭への装着方法
ヘッドセットの使い勝手は、表示部などのスペック以外にも、装着方法が結構大きな要素です。
ヘッドセットだと、うちにはOculus Questと、PSVR2がありますが、Questは、前後挟み込み式で、上にバンドがあります。
PSVR2は、わっかを頭に乗せ、ヘッドセットはあとから顔の前に持ってくる感じです。自分は、後付けで上のバンドを足しています。
上のバンドは、重みで、必要以上にヘッドセットが下がるのを防ぐためには、あったほうがいいと思っています。
- ヘッドセットの装着方法は、
- 頭の形の個人差がある
- レンズの中心からズレると見えなくなる
- 前後挟み込み型は、締め付けが強すぎると、顔が痛くなる(らしい)
というのがあって、難しいところです。
最後の、顔が痛くなるらしい、というのは、自分は、純粋な前後挟み込み型は使ったことがないので、らしい、としました。
Vision Proは、2種類のストラップがついていて、
- ソロニットバンドは、純粋な前後挟み込みのみ
- デュアルループバンドは、頭の上のバンドあり
の2通り。
これら純正の標準パーツでいける可能性もあるけど、ソロニットバンドは、調整しやすさや付け心地は最高だけど、前後挟み込みなので、顔が痛くなる、という声が多いですね。
デュアルループバンドは、これでいいという人もいれば、調整しにくい、痛くなるという人もいるようです。
自分の場合は、PSVRタイプだと実績がありますし、形状的にも頭の形に合わせやすく、顔への圧迫は少ないです。
ちょうど、BOBO VRというメーカーが、Questシリーズ用にPSVRタイプの交換用ストラップを出しています。
このQuest用のBOBO VRをVision Proに取り付けるアタッチメントを考えた人がいて、3Dプリント用のモデルを無料で配布されています。
さらに、これを日本で試した方がいて、調子よさそうでしたので、自分も真似してみようと思いました。
BOBO VR自体は、amazonで注文すれば良いですが、アタッチメントは3Dプリンタで出力する必要があります。
自分では3Dプリンタは持っていないのですが、プリントして配送してくれるサービスがあったので、注文してみました。
ただいま配送中なので、到着したら紹介しようと思っています。
■落とす
Vision Proは高価で、修理代金も高いですが、すでに壊してしまった方もいるようです。
原因としては、バッテリーをポケットに入れて、忘れてヘッドセットを外して移動するなど、ケーブルに起因したものが多いようなので、前に述べた、バッテリーを頭装着できないかを試してみたい、とは思っています。
後は、単純にカバーを買ってみました。落として壊れやすそうなのは、前面のガラス部分だと思いますが、iPhoneのケースなどによく使われているTPU素材なので、多少の効果は期待できるかなと。
iPhoneや、iPadのガラススクリーンは、タッチ操作部も兼ねているので、割れたままではつかえないのですが、Vision Proは、本来的な機能は内側で、外側のガラスは飾りなので、もし割れてしまっても、安全上問題が少なそうなら、すぐには修理しないかもですね。
こんな感じで、徐々に準備が整ってきました。
すでにレンズの方は、発送されたようです。到着が楽しみ。
■商品紹介
↓スマホポーチ
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↓面ファスナー
https://amzn.to/4csrpDC
↓モバイルバッテリー
https://amzn.to/45F8OBM
↓BOBO VR M3 Pro
https://amzn.to/45CZNZW
↓Vision Pro用アタッチメント
https://www.printables.com/model/772403-apple-vision-pro-to-bobovr-rails-m2m3
↓紹介動画
https://youtu.be/W7CbXDDCKSw?si=f4aC5KIUH37S9vO2
↓3Dプリントサービス
https://jlcpcb.com
↓Vision Pro用カバー
https://amzn.to/3L0fwJc
Apple Vision Pro予約した
2024/06/15 12:00
日本でもついにApple Vision Proの発売が決定し、予約がスタートしたので、早速予約しました。
当初のアナウンスでは、今年の後半の予定だったと思いますが、それよりはかなり早く発売されたのは、よかったですね。
自分としては、おおよそ1年前ぐらいに、Vision Proが出たら買いたい、という動画を作ったのですが、この1年で、なんとか準備を整えることができました。
■予約したVision Pro
予約したのは、256GBのモデルで、ツァイスの度入りレンズを追加しました。
ストレージの容量についてですが、自分の中では、Vision Proは、iPadの進化版というポジションでもあると思っています。
今使っているM1 iPad Proは、256GBモデルですが、空きが100GB以上あるので、Vision Proでも256GBで十分でしょう。
メガネ族なので、レンズは必須です。
Vision Proを日本発売まで待っていた理由のひとつは、レンズサービスが日本でもスタートすることを期待していたので、発売と同時にちゃんとサービス開始されてよかったです。
レンズの作成は、医師の処方箋が必要かと思いましたが、度数などの数値があればよいようです。
最近、ちょうどJ!NSでメガネを作っていて、そのレンズの数値をそのまま入力でき、発売日に届けてもらえそう。
プリズムの値、というのがよくわかりませんでしたが、J!NSはプリズムが必要なレンズには対応していないよう、つまり、J!NSでメガネがつくれている自分は、プリズム値は関係ないようでした。
いつもなら、Apple製品を買っても刻印することはないのですが、流石にレンズは自分にしか合わないので、家族が付け替えることも想定して、刻印を入れておきました。
■あの後のVision Pro
昨年のVision Pro発表から、先行してアメリカで発売されて、日本からも購入された方がレビューを上げていくれていて、情報は増えましたね。
日本語であがっていたレビューはできるだけ見るようにしていましたが、大体どれも期待を裏付けるものばかりで、自分が見て、意外に残念だった、みたいなものはなかったように思います。
なので、アメリカでの発売後はますます欲しくなって、今回、日本発売されるのが楽しみでした。
■Vision Proを何に使うのか
去年の段階では、革新的デバイスだから欲しい、みたいなことを言っていた気がしますが、今は用途がもう少しイメージできるようになりました。
- 机に縛られないMac用ディスプレイ
- ハンズフリーなiPad
自分としては、この2つが一体になったものがVision Proかな、と思っています。
仕事は、9割がたリモートワークですが、自分で40インチの5K2Kのディスプレイを用意して、会社支給のMacを使っています。
リモートワークなので、どこで作業をしても良さそうなものですが、仕事がら、広めのディスプレイ作業環境は欲しく、結局、朝から晩まで、自宅のディスプレイの前に座っていたり、時には立って作業しています。
これからも、同じような生活が続くわけなので、作業できる場所にもうちょっと変化を加えたいわけです。
Vision Proがあれば、家の中でも窓際に行ったりとか、ベランダに出たりとか、通信の問題はあるかもですが、車で出かけたりとかできるかも、と思うと、ちょっとワクワクしています。
ワーケーションなんかも、今までは、作業効率が落ちてしまうことを考ると現実的な選択肢ではなかったのですが、Vision Proがあればやれそうな気がします。
今は、Vision Proで使えるのは4Kディスプレイ1枚ですが、それでも結構十分だと思いますし、Vision OS2からは、8K2K相当の解像度にも対応するとかで、最強ですね。
色々な人のレビューを見ても、Vision Proの仮想ディスプレイ性能については好評のようでしたので、実際に使えるものなのでしょう。
■iPadがわりのVision Pro
仕事以外では、家ではM1 iPad Proを使うことが多いのですが、持ち運びがちょっと面倒だったり、ソファで使う時には、iPadの置き場所に困ったり、ということがよくあります。
Vision Proであれば、頭にiPadがくっついているようなものなので、持ち運びも置き場所にも困ることは少なくなりそうです。
新たにヘッドセットが重い、ということはあると思いますが。
ただこの辺は、日本でのレビューでは、普段からiPadを使っている人が少なかったり、日本のiPadアプリストアがまだなかったので、同じような感覚の人はあまり見つけられなかったですね。でも、自分としては、割と確信があるVision Proの使い方です。
■意外と腐りにくい?
あと実機が出回るようになって、Vision Proについて思ったのは、
安くはないが腐りにくそう
ということ。
ハードウェアに進化はつきもので、進化すると旧製品は相対的に腐っていくものですが、そのため、出たばかりの製品には飛び付かず、こなれた頃に買う、という人もいるかと思います。
これまでの経験上、こういったデバイスで、進化の速度が早くて、腐りやすいのはCPU。
逆に、ディスプレイとかは、結構時間が経っても、使える期間が長かったりします。
Vision Proの場合、Macのディスプレイとして使うのであれば、機能的な面では、処理の多くを行うMac側を新しくしていけばよく、ディスプレイとしてのVision Proの方は、割と長期間使えそう。
Vision Proが、もし片目2Kだったりすると、将来的に解像度上がりそう、と手を出しづらくなりますが、実際のVision Proは、最初から片目4Kで登場しており、十分な解像度があるわけです。
最初から、将来的にも、これ以上の画質向上はあまり必要ない水準にまで達しているわけで、買い替える必要性は低そうです。
CPUの方は、Vision ProはM2チップで、すでに2世代ぐらい前になっています。
ですが、重い作業はMacでやるでしょうし、iPadがわりで使う部分を考えると、今の自分のM1 iPad Proでもなんの不満もないので、iPadの範疇なら、数年は活躍してくれそう。
ディスプレイ、CPU以外の、カメラ、サウンド、アイトラッキングなどのMRデバイスの基本部分は、かなり高い性能のようですので、ここからスペックアップする必要性があまりなさそうです。
これから進化があるとすれば、視野角、バッテリー、重量あたりでしょうか。
こう考えると、初代Vision Proは初期費用は高いですが、現役として使える年数は結構あるんじゃないかと思っています。3年は確実、5年ぐらいはいけそう?
使える年数が増えれば、年あたりのコストは安くなりますので、購入の意思決定をしやすくなりました。
■価格について
日本では、1番安いモデルが結局60万円となりました。
自分は、発表時は、50万超えたら買えないかも、と言っていたのですが、この1年で為替の動きや、物価上昇などを見ると、60万はあり得る線でしたね。
Vision Proの価格の妥当性について、少し考えてみたことがあったんですが、
- 40インチ 4Kのディスプレイ20万
- iPad Air 15万
- 3Dカメラ10万
- 最新VRデバイス7万
が一つになったと考えれば、52万ぐらいですか。残り8万円分ぐらいの価値が、これらを一体として持ち歩ける、という感じ。
これを全部一つにする必要があるか、特に3Dカメラ機能とか、そもそも買いたいのか、というのが、自分でもよくわからなくなってるところがありますが、こうやって機能のたし算で価格を考えると、この価格もある程度はしょうがないかな、ぐらいには思ってました。
Vision Proが高いことは1年前からわかっていたことでもあり、その分1年の準備期間があったので、資金対策としてやったことといえば、
・ガジェット系の高額出費はしない
・資金を貯める・増やす
つまり、節約して、貯める、というめちゃくちゃ当たり前のことをやってきました。
iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなど、自分が愛用しているデジタル製品はいっぱいありますが、この1年はどれも更新せず。大型家電なども買っていないかな。
M4 iPad Proの軽さは、ちょっとグラッとしましたが、これからハンズフリーなiPadがくる、と、自分に言い聞かせて、なんとか我慢できました。
貯める方は、
投信の積立が7-8万、今まで放ったらかしにしていた保有株の配当金が25万、ポイ活が8-9万あって、合計すると40万ぐらいにはなりました。
Vision Proは、確かに高いは高いですが、貯まった資金とデバイス節約で、自分なりに出せなくはない、というところまでは来たわけです。
■重さについて
よく言われる、Vision Proが重い問題ですが、自分の手持ちのヘッドマウント系デバイスと比較してみたところ
- Vision Pro 620g
- PSVR2重さ、560g
- Oculus Quest 571g
という感じで、少し重いものの、極端に重いという感じではなさそうです。
Meta Quest 3は515gなので、それと比べると流石に100g以上重いですが、Quest3は持っていないので、知らずにいればなんとかなる?
こんな感じで、用途も明確にイメージできるようになり、資金や問題も許容できるようになった、ということで、予約に踏み切ったわけです。
今月中には、久しぶりに新デバイスが来るので、今から楽しみです。
ちょうどVision Pro発売日の夕方、FF14の新作DAWNTRAILのアーリーアクセスも始まるので、グラフィックアップデートFF14をVision Proで楽しむ、なんてことも試してみたいと思ってます。
Apple Vision Pro買いたい!
2023/06/08 13:36
Appleの開発者会議で、新しい空間コンピュータ、Apple Vision Proが発表されました。
自分としては、「Appleエグいな」というのが最初の感想でした。
AppleがXRデバイスを開発しているという噂は聞いていましたが、それほど大きな期待はしていませんでした。
ですが、実際に発表されたビデオを見た感想は「エグいな」。
最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、作業上必要とするための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、3Dコンテンツに必要な作業のための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。
Vision Proの見た目は、意外とオーソドックスだなとか、思っ たのですが、iOSアプリが使える、Macとの接続が簡単、独立したコンピュータである、というあたりで、「エグいな」と思い始めたわけです。
Apple Vision Proのビデオを見て、思ったことは、
- 11個目の革新的なデバイス
- 便利そう、すぐにでも使いたい
- Appleのこれまでの集大成的な製品
ということでした。
40年来のApple製品のユーザーですが、自分の人生の中で、革新的だと思ったAppleの製品は、数えてみたら10個ありました。
今回の、Apple Vision Proは、久しぶりに来た11番目の革新的製品だと思いました。
一つも革新的な製品を産み出せない会社がほとんどの中、出せるのがすごい、とは素直に思います。
革新的なApple製品
- MacintoshPlus
- Macintosh II+LaserWriter II
- PowerBook 140/170
- 初代iMac
- Mac OS X
- 初代iPod
- 初代iPhone
- 初代iPad
- 初代Macbook Air
- 初代AirPods
次点:Apple Watch
何が革新的か、革新的とは何か、というのはいろいろな定義や意見があるかと思います。
自分の中では、
- それまでも同様の技術的要素はあるが、手間がかかる、品質が低いなどで、実用が不安な状態である。
- その状態のときに、手間が省かれていたり、満足のいく品質を達成した、最初の実用的な製品
が「革新的な製品」だと考えています。
実用的というのは、用途がはっきりしていて、その用途をやり遂げることができる能力を持っていること、と言えます。
簡単にいえば、使いやすい、ということですね。
言葉足らずな気もしますが、初めて、使いやすい製品を出せば、「革新的」と言えますでしょうか。
で、Vision Proは、今、すでに使っているiOSアプリがそのまま使えるので、何に使うかわからないとか、コンテンツがない、ということがありません。Macのディスプレイとしても使えます。なので、実用性のうち、用途はクリア。
手間については、AirPods、AirDrop、iCloud、Apple Watchなどの他デバイス間連携のAppleの実績を考えると、設定、接続も簡単だろうと推測がつきます。
品質については、ディスプレイやオーディオへの品質が最高レベルではないかもしれませんが、十分に高いであろうことも想像できます。
そう考えると、空間コンピュータとして、実用的な最初の製品だろう、と感じることができたわけです。
自分に関する用途としては、自宅でLGの40インチディスプレイを使っていますが、これを置き換えることができるわけです。
テレビは、SONYの75インチをソファの前に置いていますが、これも置き換えられるわけです。
PSVR2を購入しましたが、これはVRゲームを遊ぶというよりも、まさに空間ディスプレイとして、PS5の普通のゲームを遊ぶために使っているわけです。
Vision Proは、PS5のゲームを置き換えることはできないでしょうが、40インチディスプレイや75インチテレビを、今までの場所の制約を取り外して、いろいろな場所で使うことができるようになるわけです。
これは、実用面で革命的ですよね。
家の中はもちろん、職場や、ワーケーション、実家、旅行先、移動中なんかも使えそうです。
そこまで安全かはわかりませんが、外を歩きながらも使えるのでしょうか。
動画の後半には、技術の面からVision Proの説明がありました。
ここでは、Vision Proが絵に描いた餅にはならなさそうな、納得の技術群が紹介され、説得力がありました。
- カメラ、ディスプレイは、iPhone
- アイトラッキングは、Face ID
- アルミ、ガラスといった素材は、Mac、iPhone
- M2チップはMac、R1チップは、さまざまな特定用途のチップを載せてきた実績
- バンド部分はAirPods Maxのイヤーカップや、バンド
- 音声操作はSiri
- ハンドジェスチャーはApple Watch
- Digital CrownはAppleWatchやAirPods Max
- 空間オーディオはAirPods
- Lidarスキャナ、AR周りはiPhone
- 最適化されたOS
- iPhone/iPadアプリ
Vision Proのそれぞれの技術は、目新しいものよりも、慣れ親しんで毎日つかっているものが多く、信頼がおけ、それらを空間コンピュータとしてまとめた、と考えると、「実現できそう」という納得力、説得力はすごいですね。
古い技術の寄せ集めだけでないところで、一番、これはすごいと思ったのが、片目4Kディスプレイです。
少し前にPSVR2の動画をアップして、自分にしてはたくさんの人に見ていただけたのですが、その中では、PSVR2の片目2Kのディスプレイは画質がイマイチということを述べています。
それに基づいて、その4倍の密度があれば、かなりいけそう、というのは具体的に想像できました。画質面では心配いらなさそう、と思ったわけですね。
というわけで、Vision Proは、素直にすごいと感じましたし、すぐにでも使いたい、欲しい、となってしまいました。
■価格について
価格は3500ドルとのこと。
絶対額としては高い、のは間違いありませんが、M2 MacBook Airに、オープンエアーになったAirPods Max、iPhone Proの4倍密度のディスプレイが2枚ついていると考えると、不当に高いということはない、それぐらいはするな、というところでしょうか。
ですが、日本円で50万円ぐらいだとしたら、買おうと思えるギリギリの上限かな、と思います。
これが、50万超えたら、Mac Proみたいに、これはプロのものであって、廉価版を待つか、と思ってしまうところです。
欲しい気持ちは、あるとして、未来のことなので、実際に買えるかどうかは、その時の状況次第ですが、他の出費は抑え、お金を貯めていこうと思ってます。
購入したとしても、少なくとも3年ぐらいは使い倒して、買い替えなどは考えない、となりそうですね。
ここからはVision Proのそれぞれのポイントについて期待度ごとに、みていきたいと思います。
■めっちゃいい
- 片目4Kディスプレイ
- iOSアプリ、Macの接続
- 虹彩認証
- モジュラー式
まず手放しで喜べる、めっちゃいいポイントですが、
表示品質は先ほど述べたように、片目で4Kのディスプレイということで、これは期待できます。
Quest Proや、PSVR2は片目2Kですので、4倍綺麗なわけです。視野角次第のところもありますが、普通に4Kディスプレイの密度に結構近いのではないでしょうか。
iOSアプリをそのまま使えたり、Macをみるだけで、Macの画面を表示できる、というのは、すぐに使いたい用途があるわけで、最高。
認証方式は、虹彩認証ということですが、これは結局、Vision Proをかけるだけで、すぐに認証をパスして使えるようになるわけで、便利ですよね。
本体部分、シェード部分、バンド部分が分離できるモジュラー式になっているのもいいですね。体に触れる部分はファブリックが使われているようですが、AirPods Maxのイヤーパッドみたいに、取り外して洗えると思いますし、劣化した場合もそこだけ交換できるわけで、長く使えそうです。
■意外とあり
- 全体的なフォルム
- 紐付きバッテリー
好みが分かれるポイントですが、自分的には結構好感触なポイントです。
第一印象オーソドックスな見た目だった、というのは最初に述べましたが、自分的には、意外にかっこいいな、とは思いましたし、Questなんかと比べると、違和感が少ないな、と思いました。
多分、前面に大きくガラスが使われていますが、顔の前面にガラスがあるのは、サングラスで割と馴染み深いから、違和感が少ないのかな、と思いました。
ケーブル付きのバッテリーも、結構ありだな、と思いました。
結局、バッテリーが必要なのであれば、どこにつけるか、という問題になりますが、頭部につけていない、ということは、付け心地を優先してくれたわけで、その分、つけっぱなしで使いやすくはなりそうです。
バッテリーはポケットに入れると思いますが、体の外にケーブルが繋がらないのであれば、それほど動きを制限する、という感じもないでしょう。
また、ケーブル接続する、ということは、つけ外しができるわけで、予備のバッテリーに交換したりもできそう。大容量モデルとかもでるかもですね。
■お手なみ拝見
- 視野角
- 外界の見え方の自然さ
- ハンドジェスチャー、音声インターフェース
- 空間アプリ
ここは、ビデオをみただけではわからないので、手放しにほめられないところです。
視野角は没入感や閉塞感につながりますし、パススルーが自然かどうかも気になります。
ハンドジェスチャーは、Questでもちゃんと動いている気がしないですし、Apple Watchのジェスチャー判定もなんかいまいちなんですよね。Vision Proは、下向きの専用のカメラもあるみたいなので、Questや、Apple Watchよりは対策されているようですが、それがどこまで実用的か。
空間を活用したアプリは、これから増えるとは思いますが、自分の用途に合ったものがでるかどうか。
■どっちでも
- ARとVRをデジタルクラウンで行き来
- オーディオ
搭載している意味はわかるけど、使っていないので、今のところはピンときていないポイントです。
デジタルクラウンで没入度をコントロールできるとのことですが、オンオフでもいい気もしているので、そこまでピンときていないです。
オーディオについては、もちろんスピーカーがあるに越したことはないですが、遮音も含めてコントロールすることを考えると、結局AirPods Proを組み合わせて使うのでは、と思っています。
■これはいる?
- 外部ディスプレイ
- デジタルペルソナ
- 空間写真、動画
- ディズニー+
こちらも自分としてあまり惹かれなかったポイントですが、これは自分に用途があまりないのでは、というのが理由ですね。
自分の表情が外向けのディスプレイに表示される機能ですが、面白いとは思いますが、結局、仕事やエンタメは、パーソナルな活動なので、そこまで外の人への配慮が必要には思えていません。
AirPodsの場合は、いくら外音取り込みの性能がよくて、つけたまま他の人に対応できる、のはわかっていても、他の人ががっつりいる場面では、外しているのが今現在です。なので、人がいたら、こちらから気づいて、Vision Proを外して対応するのではないかと思ってます。
デジタルペルソナは、他の人とテレコミュニケーションするに当たって、自分の映像が必ず必要だと思っていない、ということですね。
音声オンリーでもいいわけで。
空間再現写真、動画は、面白いですが、子供も大きくなって、撮影して残したい、という機会が少なくなっています。
ディズニー+は、映像サブスク全般を使っていないので、ディズニーにも興味が今のところないです。
■不安ポイント
ほとんどないのですが、唯一あるのは、メガネを外さなくてはいけない点ですね。
メガネを使わない方が、フィット感や画質の面でも有利というのは理解できますが、メガネ利用者にとって、メガネを外すこと自体が結構不安です。外したメガネをどう扱うのか、も不安要素です。
Vision Proをパッと外したくなったときに、必ず、メガネを探す動作がセットになるわけですよね。ザーマスみたいに、首からストラップで吊るしますか。
まぁ現実的には、コンタクトで対応というのは一つの落とし所としてあるので、クリティカルな問題ではないでしょう。
■日本発売が遅い
最後に、日本での発売が遅くなる件ですが、これはしょうがないかな。
真相はわかりませんが、自分としては、多分、言語対応が必要なんだろうなと思っています、
音声操作が重要なので、作り込む必要があると思うのですが、作っている人たちからすれば、複数言語を同時に開発するよりも、まずは英語で作り込んでから、その後、他言語に展開、という流れになるのは、しょうがないかな、と。
アメリカに買いに行っても、多分、日本語対応はまだされていないんじゃないかな。英語が得意な人は気にしなくていいですが。
というわけで、いろいろみてきましたが、結論はVision Proは「買いたい」です。
人生の中で、後、何回、こういった革新的な製品に触れられるかわかりません。その貴重な1回を楽しみたいと思っています。