Vision Proをモバイルバッテリーで使う



Vision Proは、バッテリーでの稼働時間が1-2時間しかありませんが、その弱点をカバーするためのモバイルバッテリーでの運用方法を試してみたので紹介します。

まず、今のところこれが良いのでは、というところですが、

  • 2台の1万mAhのモバイルバッテリーを用意する
  • 片方で給電する
  • 使い終わったら交換
  • 使った方は充電
  • 繰り返し

という感じになります。
2つのモバイルバッテリーをローテーションしながら使う、ということですね。

■直接の給電ではない理由

Vision Proを長時間使うには、ACアダプタから直接給電する方法もあります。
電源の心配がいらない一方で、常に体とコンセントがケーブルで繋がれている状態になります。ここから、ちょっと飲み物を飲みにいく、何か道具を取りに行く、となると、その度にケーブルを抜き差ししなくてはいけなくなります。
ケーブルを抜くのを忘れると、引っ張られてしまいますし、下手をすると高価なVision Proを落としてしまう可能性もあります。
MagSafeならまだ良かったのですけどね。

せっかくの空間コンピュータなのに、ケーブルのせいで空間を有効活用しにくくなってしまいます。

その点、モバイルバッテリーなら、体に装着してバッテリーごと移動できるので、ちょっとした移動を邪魔されることはないわけです。

■2台使うのは

モバイルバッテリーは1台でも、大容量のものを使えば使用時間を延ばせるので、Vision Proの使用時間が読めるのなら、その使用時間に合わせたバッテリーを用意すればいいです。
ですが、バッテリーを2台用意して、2台で給電と充電を入れ替えながら使えば、使えなくなる時間がなくなります。
今日はVisionProをどのぐらいつかうかな、と使用時間自体を考えなくてよくなるわけです。

■必要な仕様

モバイルバッテリーでVision Proを運用するにあたって、モバイルバッテリーに必要そうな要素を考えてみました。
重要そうなのはこの5つ。

  • 容量
  • 出力w数
  • 充電時間
  • ポート数
  • 大手メーカー

容量は、連続使用時間に直結します。大きい方が長時間使えます。
一方で容量を大きくすると、重さ、充電時間、価格に跳ね返ってくるので、バランスのいいところを見つけたいところです。

出力w数ですが、まずVision Proの標準ACアダプタは30wが付属しています。
Vision Proは、付属バッテリーが満充電の場合で、ACアダプタが繋がっている時は、バッテリーを消費せずにACアダプタ側の給電で動きます。

モバイルバッテリーの出力が30wより大きければ、ACアダプタを繋いでいる時と同じよう動作するのでは、と考えられます。
つまり、Vision Pro自体のバッテリーは減らさずに、モバイルバッテリーの充電を優先的に消費するわけです。

付属バッテリーの方は、いざという時にとっておきたいので、できるだけ使わないようにするには、30w以上の出力があればよいのでは、と思いました。

充電時間は、モバイルバッテリーを使い切った後に、満充電にかかる時間のことです。これはもちろん早いに越したことはないのですが、ポイントは、Vision Proで充電を使い切る時間に収まっているか、という点です。
Vision Proに給電しながら2時間使うことができたとき、もう一つのバッテリーの充電が2時間以内に終わるのであれば、2本でぐるぐる回せるわけです。
ただもし、充電が2時間以上かかったとしても、バッテリーの本数を増やす事で、運用することはできます。

ポート数は、基本は1個でいいのですが、USB-Cポートが2個以上あると、片方はVision Proに給電しつつ、今は直接ACアダプタから給電できる、というときに、つなぎ換えせずに充電や給電ができます。

最後の大手メーカー、というのは、廃棄時のリサイクルを考えてのことです。名もないメーカーだと、リサイクルできない可能性があります。

この条件に合いそうなものがCIOにありました。
それが、このSmart Coby Pro Slimです。

1万mAh、30w、90分の充電時間、USB-Cポート2つとAポート1つがついています。

実物ですが、本当に1万mAhなのか、と思うほど、コンパクトで軽いですね。
ボタンを押すと数字で残量表示されるのもわかりやすいです。

カラーは、黒と白の2色あるのですが、どちらが使っていた方かなどわかりやすいように、1色ずつにしてみました。

急速充電について、あまり知らなかったですが、15wぐらいあればいいらしいので、Vision Proの純正ACアダプタであれば、急速充電できそうです。

■セッティング

まずVision Proのセッティングですが、自分の場合は、純正のバッテリーは後頭部マウントにしています。

ここからVision Pro付属のUSB-Cケーブルを伸ばして、体の右側にだします。
ベルト通しに、カラビナでスマホポーチを取り付けて、ここにバッテリーをいれています。利き手で交換や確認がしやすくなります。
バッテリーは使用中は結構熱くなるので、夏はポケットにはいれたくない、というのもあります。

純正の30w充電アダプタには3mケーブルを接続して、もう一つのバッテリーを充電しておいたり、直接給電するときに使います。

■実際にやってみた

実際にバッテリー2本で運用してみました。
1時間おきに、残量をチェックして、使い切ったら、バッテリーを交換して、2本めを使い終わる前に、1本目の充電が終わっていれば、イメージ通りの運用ができることになります。

まず1本目ですが、1時間で、ちょうど50%。
2時間で5%ぐらいになり、ほどなくして0になりました。

1本目は、充電し、2本目にチェンジ。
1時間後、2本目も半分ぐらいで、充電も半分ぐらいです。
2時間後は、2本目も使い切り、1本目の充電は終わってました。

というわけで、想定通りの運用ができそうです。
あとはこれを繰り返せば、ずっと自由な状態でVision Proを使うことができるわけです。

■まとめ

純正バッテリーのオプションもありますが、値段的にも、容量的にも、運用の自由度的にも、バッテリー交換のたびにVision Proの電源を落とす必要もなく、サードパーティのモバイルバッテリーでの複数運用の方が良さそうです。

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