Vision Pro 1ヶ月で試してみたこと
2024/07/29 14:05 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proが来て、早くも1ヶ月ぐらい経ちました。
引き続き色々な使い方を試してみているので、紹介します。
■バッテリーホルダー
Vision Proの重量バランスを改善するために、付属バッテリーは後頭部にマウントしています。
この後頭部マウントする時に便利になるかと思って、バッテリーホルダーを購入しました。
バッテリホルダーは、BelkinのものがApple Storeでも取り扱われていますが、機能の割に価格がかなり高い。
ほぼ似たようなもので、半額ぐらいのものを買ってみました。
届くのに2週間ぐらいかかりましたが、無事に到着し、一応、期待通りのものでした。
選んだポイントは、横置きでマウントしたかったので、カバーに回転するクリップがついている点ですね。
他には、肩掛けストラップとケーブルクリップが付属。
ちょうど、BOBO VRにこのカバーのクリップが通る穴があったので、そこに差し込んでいます。これだけだとちょっとブラブラするので、面ファスナーで固定しています。
一点問題があるとすれば、硬くはまっているので、外すのにかなり苦労する点でしょうか。
■レンズ保護クッション
続いて小物ですが、レンズ保護クッションを買ってみました。
Vision Proの大事な部分は、外側よりも内側のレンズなので、移動の際に保護するためのクッションです。
これは選んだというより、たまたま目についたものを買っただけ。元はQuest3用だと思いますが、特に問題はなかったです。
■移動用にひらくPCバックnano
Vision Proをどうやって持ち歩くかで、さすがに純正のケースは高いし、嵩張りすぎだなと思ってました。
ちょっと前に、家を片付けていたら、ひらくPCバックnanoがでてきました。コロナ前に会社のなかで、社用PCを保管したり、社内を移動するときに使っていたものですが、リモートワークになったので、出番がなくなっていたんですよね。
これにVision Proを入れてみると、なかなかいい感じ。
幅は結構余裕があり、ACアダプタやモバイルバッテリーなども入れられます。しばらくはこれでよさそう。
■車でVision Pro
持ち運び対策も取れてきたので、車の中でVision Proが使えるか試してみました。
後部座席で、頭にはVision Pro、膝上にはMacBook Pro 16インチを置いて、Macの仮想ディスプレイを表示してみています。
いい感じです。
テストですので駐車場でしたが、Vision Proは、狭いところでも、大きなディスプレイを展開できるので、季節によっては、景色のいいところなどに移動しながら作業とか、いいかもしれませんね。
■BOBO VRのセットアップ改良
以前の動画で、BOBO VRを使ったマウント方法を紹介しましたが、セットアップを少し改良しました。
縦方向に面ファスナーを追加しています。
自分が使っている3Dプリンタでのアダプタの形状では、Vision Proの縦位置が下になりがちです。
下になると、Vision Proからも上にあげてくださいと警告がでますし、スイートスポットが少し外れるためか、画像が少しぼやけて、目が疲れやすくなっていました。
これを防ぐため、Vision Proの位置をあげるよう、上にバンドを追加して、必要以上にストラップが開かないようにして、位置が落ちてこないようにしたわけです。
この対策はかなり有効で、目の疲れは減りましたし、警告は出なくなり、被り位置も早く決まるようになりました。
■モバイルバッテリーをMagSafe的に
Vision Proをモバイルバッテリーで運用する動画で、触れ忘れていたのですが、Vision Proバッテリーとモバイルバッテリーの間はケーブルで繋がれていて、このケーブルが結構危険です。
Vision Proを外した際に、ケーブルが繋がっているのを忘れがちで、本体を床に落とすか、バッテリーを落とす、ということが発生します。
この対策として、以前買ったけど最近使っていなかった、ThunderBoltケーブルをMagSafeのようにマグネットで接続するアダプタが2つあったので、Vision Proとバッテリーを繋ぐケーブルの間に挿してみました。
これは2台のバッテリーを交換しやすくなりましたし、力がかかると外れるので、落下の危険性は少し減ったかな。ケーブルが何かに引っかかった時も、パッと外して付け直せばいいです。
CIOのこのバッテリーは、USB-Cポートが2つあるので、充電する時も抜き差ししなくて大丈夫です。
バッテリーの熱が伝わるのか、Vision Proへの給電中は、結構熱くなるのは注意。
■文字入力はMOBO Keyboard 2
Vision Proの文字入力は、アイトラッキングとジェスチャでできますが、できる、というだけで、特に大量の文章を入力するときには、実用的とは言えません。
普通に実用するためには、外部キーボードを使うわけですが、自分の場合は、MOBO Keyboard2という折りたたみキーボードを使っています。
元々は、PS5のチャットやマクロ入力用として購入したものですが、2台までペアリングできるので、片方をPS5、もう片方をVision Proとペアリングして使っています。
買ってから調べた感じですと、iPad用の外付けキーボードとして愛用している人が多そうですね。
自分の場合は、ペアリング枠が余っていたから、使ってみたに近いのですが、この組み合わせはかなりいい感じです。
Vision Proは、場所にとらわれず、好きな場所で使えるのが利点だと思いますが、折りたたみキーボードは、軽くて移動しやすかったり、移動するときにもコンパクトにできる、という点で、Vision Proに結構あっていると思いました。
ソファに持って行って、ちょっと検索したくなったら、パッと開いて入力。ダイニングのところで、パッと開いて原稿作成、とかですね。
MOBO Keyboard 2自体、キー配置にちょっとクセがありますが、おおむねフルキーボードに近い感覚で入力できるので、かなり実用的に使える、いいキーボードだな、と思います。
折りたたみ式なので、膝上に置いてはちょっと使いにくいのですが、雑誌とか、何か板状のものがあれば、入力しやすくなります。
■Magic TrackPadも買ってみた
Vision Proのアイトラッキング性能やハンドジェスチャの精度は高いと思うのですが、文字や図形の選択、編集などが快適に行えるかといえば、そこまでではありません。
デバイス側の精度の問題というより、目や手は、指ほど、繊細に安定させたり、動かせないわけです。
Macを使っているときは、マウスを使えばいいのですが、Vision Pro単体のときは、まだマウスが使えません。
Apple純正のMagic TrackPadであれば、現在のvisionOSでもポインタが使える、というので、貯まっていたビックカメラのポイントを使って買ってみました。
実際にやってみたところ、これはかなり快適ですね。
普通にPCを操作しているのとあまり変わらない感覚でVision Proのアプリを使うことができ、作業効率は格段にアップです。
Magic TrackPadは、初代の乾電池式のものは持っていて、今でもMac miniで使っていますが、最新のものは表面の滑りもよく、使いやすいですね。MacBookProの内蔵トラックパッドよりもいいかもしれない。
大きさが、MOBO Keyboard2を折り畳んだ大きさとほぼ同じで、重ねて持ち運ぶのも簡単です。
■音声はAirPods Pro
普段仕事中のリモート会議は、バッテリーが長持ちのAirPods Maxを使うことが多いのですが、Vision Proとの相性はよくないです。パッド部分が物理的に干渉するので、綺麗に耳にはめることができません。
なので、Vision Proをイヤフォンで使うのであればAirPods Pro、ということになるのですが、個人的にはほぼ必須級の組み合わせだと思っています。
Vision Proは、生活空間に、ウィンドウを重ね合わせて使える、というのが大きな特徴ですが、その音バージョンがAirPods Proという感じでしょうか。
発売はAirPods Proの方が早いので、Vision Proの方が、AirPods Proのビジュアル版という方が正しいかもしれません。
AirPods Proの外音取り込みが、Vision Proでは空間とウィンドウの重ね合わせですし、AirPods Proのノイズキャンセリングが、Vision Proのイマーシブモードみたいな感じです。
Vision Proは、他の人がいる時でも、自分にだけウィンドウが見えている状態ですが、音はダダ漏れになってしまいます。
AirPods Proを使うと、音は自分にだけ聞こえる状態にできるので、他人を邪魔することがなくなります。
AirPods Proの心配はバッテリーの持ちなので、他のBluetoothイヤフォンで長時間使えるものを使おうとしたのですが、なぜか手持ちの機器ではVision Proとペアリングができないんですよね。
他のBluetoothスピーカーもペアリングができないので、たまたま相性的なものなのか、Vision Proのサウンドデバイス登録は、なにか制限がかかっているのでしょうか。
今後、Vision Proを長時間使う、となった場合は、AirPods Proをモバイルバッテリーの時のように2台持ちにして、交代で運用するのが解なのかもしれません。
■折りたたみ机を買ってみた
Vision Proの大きな利点は、今まで作業できなかった場所でも、作業できるようになる点だと思っています。
ただやってみると、単にVision Proがあればいい、というだけでなく、キーボードやマウスなどを、いつものデスクではない場所でどうやって使うか、という点も気にする必要があるな、と思い始めました。
Vision ProアプリやiPadアプリを使った作業であれば、折りたたみキーボードとトラックパッドがあればいいので、愛用しているエルゴヒューマンのチェアのタブレットスタンドを使えば、椅子が移動できるところであれば、家のどこでも作業できます。
ですが、Macでマウスを使わないといけない作業の場合は、水平な机が必要になります。
そういえば、昔奥さんが使っていた、組み立て式の机があったので、試しに使ってみると快適に作業できました。
しばらくこれで使っていたのですが、欲がでてきて、ローチェアでも使えるものがあれば、ベランダで作業したり、外に持っていてアウトドアでも作業できるかも、と思いはじめました。
要は高さを調整できるタイプで、できればアウトドア用品でそういうものがあれば、持ち運びもしやすいし、強度、耐久性も良さそう。
で目についたのが、このテーブル。
足の長さは、かなり自由に調整できて、簡単に折り畳み、展開できます。
これでMacでのマウス作業も、どこでもVision Proでこなせそう。
■Vision Proアプリの探し方
Vision Pro対応のアプリですが、増えるスピードはかなり遅いですね。
本体の価格が高い上に、市場が小さい、さらにアプリやコンテンツを作るのも大変そう。かなり長い間はこういうゆっくりとしたスピード感ではないかと思います。
その間は、iPadアプリが使えるのですが、今のVision ProのAppStoreでは、あんまり紹介されないですよね。対応アプリが少なく見えてしまいます。
iPadを持っていれば、AppStoreにいって、「visionOS」と入力して検索すると、かなりの確率でVision Pro対応のiPadアプリを探せます。
自分がよく遊ぶゲームの原神を出しているHeoyoverseですと、崩壊3rdや、崩壊スターレイルなどは、Vision Proでそのまま遊ぶことができますね。
自分が遊んでいる原神、ゼンレスゾーンゼロが出ていないのが残念なのですが、主要5作品のうち、3作品はVision Proでも遊べるので、出せるゲーム、出せないゲームを判断している感じです。
出しているゲームは、アクション性が低めっぽいので、処理の重そうなゲームは、今のVision Proでは難しいのかもしれません。
Vision Proは、4K映像2枚分を描画しないといけないので、アクションゲームはM2チップには荷が重いのか、激熱になるのか、バッテリーが極端に減ったりするんでしょうか。
■Vision Proの不安定さ
Vision Proの動作は、比較的安定しているとは思いますが、たまに挙動がおかしかったり、再起動がかかることがあります。
一度、ベランダで作業していた時に、急に映像が歪んだり、チラついたと思ったら、真っ暗になってしまったことがありました。この時期なので、熱が原因かもしれませんが、いきなり視界がゼロになるのは、ちょっとしたパニックです。
家で、椅子に座っていたので、大事に至りませんでしたが、こういうことがあることを考えると、外を歩きながらVision Proを被るとか、絶対にやめておこう、と思いますね。
あと、以前の動画で、メガネをストラップで身につけていて便利というのを紹介しましたが、こういった急に視界が真っ暗になったときに、Vision Proを外しても、手元にメガネがないと危ないので、自分みたいな強度近視の人は、何らかの方法で常にメガネを身につけておいた方がよいと思います。
■オプティカルインサートその後
オプティカルインサートの左右間違い問題は、一段落したのですが、正しい度数でもピントが微妙に合っていないかも、と思い始めました。
結果的には、別のメガネの度数を入力した新しいオプティカルインサートを注文して、この動画の原稿も、新しいオプティカルインサートで作成しています。快適。
経緯とかは、別の動画にまとめたいとは思っています。
■最後に
こんな感じで、Vision Proの最初の1ヶ月は思ったよりもあっという間でした。入力デバイスや机関係は、別の動画としてまとめるかもしれません。
今までは、ピントが微妙にずれている問題があったので、Macでの細かい長時間作業はVision Proではできなかったのですが、新しいオプティカルインサートもきたので、本格的なMac作業や仕事でVision Proを使ってみたいと思っています。
■商品紹介
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