Vision Pro1週間で気づいたこと



Vision Proが来てから、一週間ぐらい経ちましたが、この期間で気づいたことなどを共有したいと思います。

■YouTubeはJUNOでいい

初日の動画のフォローアップをさせてください。
まず、YouTubeの公式アプリが欲しいといったのですが、JUNO for YouTubeという有料アプリがありました。
これはVision Proの専用アプリになっていて、少し機能が足りないところとか、若干バグっぽいところもありますが、ほぼこれで大丈夫でした。
登録しているチャンネルをみれたり、プレイリストなども使えます。視線、ハンドジェスチャに最適化されている感じではありませんが、Safari版よりは、かなり使いやすいです。

■タッチ操作ができる

アイトラッキングとジェスチャが慣れない、ということも言ったのですが、視線とジェスチャ以外にも、画面を直接指で操作する、つまりタッチ操作ができることに気づいていませんでした。
もちろん、タッチといっても、実際の画面はないので、Vision Pro上で見えている、仮想のウィンドウに、カメラ越しにスキャンされた仮想の指がタッチするわけですが、これで、もう少し直感的にも作業できます。

visionOSは、なぜ閉じるボタンが下なのか、と思っていたのですが、タッチ操作ができるのであれば、直接指で触りやすい下にあるのは納得です。

アイトラッキングの方ですが、視線がちゃんと思い通りのところをポイントできているか不安ですが、視線をポインタとして表示する方法がありました。

設定のアクセシビリティ、ポインタコントロールをオンにすると、自分の見ているところがポインタとして表示されるようになります。

加えて、先日、正しい度数のレンズが届いたのですが、正しいレンズだと、誤爆は結構減ったように思います。ピントがきちんと合うことで、視線が安定するのかもしれません。

■iPadがわり

そういえばタッチ操作ができるんだと、あらためて気づくと、Vision Proの便利さが
かなり強く感じられるようになってきました。

iPadといえば、13インチや、11インチなど、画面の大きさを選び、その中で、Split VIewや、ステージマネージャーなどで、工夫して複数のアプリを同時に使えるようにしてきたわけです。

それがVision Proは、アプリの大きさは、好きなものを自分で選べて、しかもアプリごとに何枚も表示させ、空間に配置できるわけです。
そして、どれもiPadと似た感じでタッチ操作できます。

つまりiPadを使いたいアプリの数だけ、買ったのと同じような効果があるわけです。
これは、iPad派には最高ですね。

iPadとの違いは、アプリの種類と、Apple Pencil対応ですが、自分は手書きの重要度はそれほど高くないので、アプリが揃ってくれば、iPadは概ね置き換えられそうです。

■被るのは気楽、準備が少ない

今まで、Oculus QuestとPSVRシリーズを使っていましたが、Vision Proは今までのヘッドセットにくらべて、かなり気軽に被れる気がします。
形状とか、重さ的にはヘルメットみたいな感じですが、あご紐を締める必要もないので、帽子ぐらいの感覚でしょうか。
自分の場合、バッテリーをヘッドマウントにしているので、コードも気にしなくていい、というのはあります。

この気軽さは、めちゃくちゃな数のセンサー類とR1チップで、実現しているということなんでしょうね。自由は、重くてお金がかかる。

■交換レンズが届いた

メガネ族がVision Proを使うには、自前のメガネは使うことができず、専用のレンズを用意する必要があります。
このレンズが、注文したものと左右の度数が入れ替わってしまう、というトラブルがありましたが、収束しました。

発売日に左右違ったレンズが届き、サポートに電話すると、注文し直してくれ、ということだったので、再注文。
すると、そのすぐ後に、間違った人全員に正しいレンズを送り直すことにしたので、再注文したレンズは受け取り拒否してください、という指示。
正しいレンズは2セット同時に到着するものの、ひとつはそのまま持って帰ってもらいました。
ここまで5日でしたが、これだけでは終わりませんでした。

サポートから連絡があり、交換用に送ったものが刻印されていなかったので、刻印済みのものを送ります。今のものは予備として、そのまま使ってください、ということでした。

2つめに自分で再注文したものは、多分、刻印がされていたと思うので、返却しなければ、3つで済んだのですが、それは後知恵というものです。

自分の場合は、左右の度数がそれほど離れておらず、Vision Proを初日からある程度、使えていたので、あまり怒りとかはなく、大変だなというぐらいでした。
が、刻印つきを送りますと聞いた時は、さすがにちょっと気の毒になってきました。

というわけで、4つのZwissレンズを作成し、1つは間違ったもの、2つは正しいものが手元に残る、と結構な騒動になってしまいました。

今回、レンズを作っているのは外部のメーカーで、しかも天下のZwiss、ということで、コントロールが難しかったんでしょうか。
さらに数もそれほど多くなく、初物ですから、自動化が進んでいないとか、テストが不十分だった、というのはあるかもです。

歴史的な新製品の初日のトラブルを、コスト無視でも最速で収束させてやる、というAppleの気概みたいなものは感じましたね。

当たり前ですが、届いたレンズはピントもしっかり合いますので、画質的にも操作的に、かなり快適になりました。

ただ、元の処方が80cmの位置にあるPCに合わせたものになっているので、これが、Vision Proにぴったりあっているかでいえば、もうちょっとよくできる気もしています。
Vision Proの想定の焦点距離がわかれば、眼科でそこにフォーカスした処方をもらうか、メガネ屋でその距離に合わせたメガネを作って、その処方でレンズを再作成をしてみてもよいと思っています。

■メガネストラップがいいかも

前の動画で、メガネを外すのが不安といいましたが、試しに、外したメガネを首からかけるストラップを導入しました。
これは思ったよりも効果的でした。
自分がどこに移動しても、メガネもいっしょに移動してくれるので、どこでもVision Proを着脱できるようになりました。
ストラップが鬱陶しいかな、とも思ったのですが、かけている時も、外している時も、意外と気になりません。

■画質

新しいレンズも届きましたし、少しVision Proの映像も見慣れてきたので、今の時点の画質の感想を述べてみたいとおもいます。

まず、今まで見たことのあるヘッドセットデバイスに比べれば、段違いの画質であることは間違いないです。

一方で、リアルなディスプレイを自分の目で見たものに比べると、一段解像度が落ちる気がします。

さらに、映し出される、自分の現実空間の周囲の映像は、そこからさらに2段ぐらい、解像度が落ちる感じです。

Macのディスプレイとしては、今の40インチ5K2Kディスプレイには届かないかな。3Kぐらいの解像度で使うのであれば、十分に使える。

VisionProw専用や、iPadアプリの範疇であれば問題なし。

映像作品やゲームなどであれば、まったく気にならない、むしろ綺麗に感じる。
みたいな感じです。

Macの極小文字は、片目4Kでも厳しいとなると、片目6Kとか8Kとかが必要なんでしょうか。
今は、5K2Kのリアルディスプレイを前提に作業を考えていたので、解像度が低いときにはどうするかは、これから考えたいところ。

自分の周囲の映像は、MacやiPad作業をしつつ、ちょっと何かをする分には実用の範囲。飲み物を飲んだり、トイレにいったりぐらいは全然できます。

一方で、現実空間の作業が主の場合は、ちょっと難しいかも。
料理であれば、レトルトパックを温めるぐらいであれば問題ないけど、包丁を使うには厳しい、みたいな感じでしょうか。

1日中、ずっとつけっぱなしができるかな、と思っていたのですが、この解像度では、安全のために外すべき時は、しっかり外すことが大事、と考えを改めました。
先に述べた着脱のしやすさと、メガネストラップが効いてきていて、着脱は簡単なのでこれもありですね。

現実世界の映像に遅延は感じないので、処理速度を上げるために、現実世界のカメラの解像度を落としているのではないかと思っています。

いずれにせよ、今、現実的に使える最高クラスの技術、部品を使っているのでしょうから、これ以上の進化は、未来に期待です。

■暗闇NG

生活のいろいろなシーンでVision Proが使えるかを試しているところですが、寝る前に使うのはNGでした。寝る前というか、暗闇がダメですね。

考えれば当たり前のことですが、カメラを使って、指をトラッキングしていますので、暗闇だと指が判別できず、エラーがでて、何も操作できなくなってしまいます。

なので、明かりは少し落とすぐらいの時に、ベッドに寝っ転がって動画をみるなどには、Vision Pro最高、ですが、本当に寝る直前、寝落ち上等のときにはVision Proは充電。iPadの出番となります。

■かなり暖かい

MacBook ProやiPadが暖かくなる、というのはあまりないですが、Vision Proは、上面の排気口から、常に暖かい空気が排出されています。
それだけの処理をリアルタイムで、ずっとやっているということだと思うので、仕方ないことですが、夏は厳しい場面とかでてくるのでしょうか。

■コードは邪魔

最近のApple製品は、長時間駆動が持ち味みたいなところがありますが、Vision Proは、1−2時間しか持たないので、それ以上使いたい場合は、給電が必要になります。

USB-Cケーブルは1.5mのものが付属していますが、バッテリーを頭にマウントしてしまうとケーブルの長さが足りないので、Ankerの3mのものを注文しました。
これで椅子に座っている状態であれば、どこかにケーブルが引っ張られる、ということは無くなりました。

ただ、これではほとんど移動ができないんですよね。

BOBO VRに付属のバッテリーを使うと、少しバッテリーを延命できて、煩わしさはほとんどなかったので、Vision Proを快適に日常生活で使うには、バッテリー運用がよさそうです。

というわけで、以前、候補に考えていた、CIOのSMARTCOBY Pro SLIMというモバイルバッテリーを注文しました。
ケーブル付属タイプの発売を待つ案もあったのですが、
さすがに全部のバッテリーを頭にマウントできないことを考えると、ケーブルは別の方がよさそう、むしろUSB-Cポートが2つあったほうがよいのでは、とおもい、ケーブルなしの方にしました。

届いて早速使っているので、このへんは別の動画にまとめようかと思っています。

商品紹介
JUNO for YouTube
https://apps.apple.com/jp/app/juno-for-youtube/id6476961640

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