Magic Trackpadを購入



リークされたときから出たら買おう、と思っていたMagic Trackpadが発売されたので、早速買ってみた。

使ってみての感想は、いたって普通にトラックパッドだなぁ、と。

自分のトラックパッド経歴は、確かPowerBook520cが最初だったか、それ以降、普通に使ってきたし、iPhone、iPadでマルチタッチ操作にも慣れている。

Magic Trackpad自体も、ワイアレスというのは珍しいと思うが、それ以外は、奇をてらったところもない。電池のオンやインジケータも、Apple Wireless Keyboardと同様。



というわけで、特に覚えたり、慣れたりする必要なく、普通に使える。

正直、必要性に駆られて買ったわけではないので、MagicMouseとの使い分けは、どうしよう、というところ。

たまにiMacをソファに深く腰をかけて、キーボードを膝の上に置いて使う場面があるのだけど、そのとき、マウスではコロコロ転がっていって、面倒なときがあるので、その時にはいいかも。

相方がトラックパッドに慣れていないと思うので、マウスから全面とっかえは、難しいかな。


Apple Magic Trackpad MC380J/A

再びiPhone 4ブラックを予約

相方のiPhoneも利用開始から2年が過ぎようとしていて、月々割が終了する。
月々の通信費が2000円アップしてしまう。ので、iPhone4を購入予定だったのは、決定事項だった。

しかし、購入希望だったホワイトモデルが、秋冬に延期ということで、ややこしいので、ブラックモデルを早々に予約して、ケースで色に差をつけることにした。

自分のiPhone4は、ソフトバンクのオンラインショップで予約したが、iPhone4は、家電量販店でポイントがつくという話しだったので、いつものビックカメラで予約。

土曜の夕方だったが、予約カウンターは混んでおらず、といって、人も切れず、といったところ。
今年に入って3台目のiOSデバイスなので、慣れたもので、無事予約完了。

最大一ヵ月かかるかも、言われたが、まぁ仕方ない。

旅行とiPhone 4とiPad

この一週間ぐらい、早めの夏休みで、帰省も兼ねつつ、家族で西の方に遊びに行っていた。

クルマで行ったので、あまり荷物に制限はないのだけど、使わないものを持っていってもしょうがないので、デジタル関係のものもそれなりに、絞っていった。

持っていったものをよく使ったものと、少し使ったものと、まったく使わなかったものにわけると

■よく使った
iPhone 4
iPad+カメラコネクタキット
デジタル一眼

■少しだけ使った
ハイビジョンカメラ

■まったく使わなかった
PSP一式
iPhone用充電池一式
VGAディスプレイアダプタ
Bluetoothキーボード

となった。

最も活躍したのが、iPhone4であることは、言うまでもないだろう。

外でも、建物の中でも、現在地や、美味しいものや、トカゲの種類を調べたり、記録したり、写真やビデオをとったり。

もちろん、電話やSMSも、連絡手段として普通に活躍。

今回は、日本海側の海に行ったのだけど、水中撮影とか、夕日をインターバル撮影したりとか、にも活躍。



水中カメラにするのは、
サンワサプライの防水ケースをつかった。(レビュー記事



インターバル撮影に使ったのは、
iTimeLapseというアプリ

iPhone 4のビデオ機能が、ハイビジョン対応になったおかげで、ハンディカムの出番は極端に減った。

こういう旅行の時には、撮りたいとおもったときに、そのデバイスを持っていなくてはいけないのだけど、iPhone4で、ある程度の画質で撮れてしまうので、ハンディカムを手元に置かなくなってしまっていた。

地味なところでは、LEDフラッシュをライト代わりできるのは、旅行のときには重宝する。

ちょっとした空き時間にゲームをしたり、ニュースをみたりもできる。使わなくなったもののところに、PSPがあったが、iPhone、iPadがあれば、ある程度のヒマつぶしはできてしまうので、まったく出番はなかった。


iPadは、想像よりも使う場面が少なかったが、それでも活躍した。

想像よりも少なかった、というのは、ひとつは大きさ。
iPadは、カバンに入れていることが多いが、やはり、旅行中というのは、身軽に動きたい時があって、その場面ではiPadはそこにいない、という状況が多かった。

もうひとつは、電波の問題。
今回は、今ひとつ電波事情がよくなく、速度が稼げないことが多かった。そうなると、ネットに頼る場面も自ずと少なくなり、大画面の良さを活かすケースも、ちょっと少なかった。

ということは、あったものの、iPadはそれなりに活躍。

まずは、写真・ビデオの集合地として。

旅行に行くと。自分のiPhone、相方のiPhone、デジタル一眼と、いろんな所に写真が散逸するが、夕食の時などに、今日はこんなのあったね、と見直す時に、バラバラになってしまっている。
それをカメラコネクションキット経由でiPadにまとめれば、ひとつの画面で、みんなで画面を囲んで、こんなことがあったね、と話ができた。

おじいちゃんは、海水浴には参加しなかったのだけど、みんなで外食をしたときにiPadだけを持っていって、海水浴の様子を紙芝居的に見せてあげたりもできた。

あとは、iPadに限ったことではないが、ジブリやピクサーの映画を大量に入れておいたので、往復のクルマの中で、ムスメがよくみていた。今回、我が家からはiOSデバイスを4つ持っていって、全部が16GBのストレージがあり、都合64GB分あったため、分散して映画を格納しておいた。

それと、旅行中はムスメがピアノに触れることができなかったので、空き時間に、FingerPianoで、曲を覚えるということを覚えたよう。

実家のおじいちゃんは、iPadでの電子書籍化にいたく興味を持ったよう。ひょっとしたら、しばらくしたら買っているかも。

使わなかった方でいくと、

充電池は、クルマには、充電期付属のAVケーブルが接続してあるので、移動がクルマのときには、充電は必要なかったため。

VGAケーブルは、テレビに繋げてみられるチャンスがゼロではなかったものの、iPadの画面の大きさがあれば、それ以上のサイズは、家族という単位ではそれほど必要ではなかった、ということ。

Bluetoothキーボードは、旅行中にブログを書いたりするかな、と思ったのだけど、実際には遊んだり、食べたり、寝るのに忙しく、ブログを更新したりはしなかった。



サンワサプライ iPhone 3GS 防水ケース
iTimeLapse

AFPクリスタルフィルムセット for iPhone 4を購入



このままやわなiPhone 4をむき出して使っていると、傷がたくさんついてしまいそうなので、結局、液晶保護シートを貼る事にした。

と思っていると、ちょうど良い製品がでた。

パワーサポートの「
AFPクリスタルフィルムセット for iPhone 4(メーカーへのリンク)」というのがそれ。

iPhone 3GSのときに、液晶保護シートを貼らなかったのは、揮油コートがされていて、指紋や手の油がついても、すぐに拭き取れてしまうから。実際には、拭き取る作業をしなくても、ズボンの尻ポケットに入れているだけで、汚れが取れてしまうという優れもの。

液晶保護シートを貼ってしまうと、この揮油コートの効果が発揮できなくなり、メンテナンスが大変になるから、というのが主のな理由。

その点、このAFPクリスタルフィルムセット for iPhone 4の、AFPとは、アンチフィンガープロテクションの略だそうで、「防指紋の特殊コーティング。指紋や皮脂などが付きにくく、付着してもとれやすい。」だそうだ。

であれば、揮油コートと似た様な効果かも、と期待して注文してみた。

実際に届いた商品を貼ってみたが、確かに、揮油コートよりも、もともと汚れが付きにくいかもしれない。
これはなかなかいいかも。

貼りやすさは、まぁ、この価格帯のフィルムとは似たり寄ったり。ぺらぺらではないので、位置がズレても貼り直ししやすい。
手で切れる剥離フィルムだそうだが、まぁあんまり関係ないかな。

弱粘タイプのテープがあると、貼り直したり、ほこりを取ったりするのに便利だった。


パワーサポート AFP クリスタルフィルムセット for iPhone 4 PHK-01

iPhone 4のディスプレイに傷

iPhone 3GSと同じように、iPhone 4も液晶保護シートをつけずに使っていたのだけど、ディスプレイにうっすら傷がついてしまった。

3Gのときには、保護シートをつけていたのだが、3GSになって揮油コートがされたため、液晶保護シートはつけなかった。それでも、3GSの液晶は頑丈で、1年間、傷ひとつついていない。

しかし、iPhone 4は違っていた。

状況としては、単に通常の使用中で、ポケットから出し入れしただけ。
ぶつけたとか、落とした、といったことはない。

症状としては、部屋の中などで、正面から見た場合には傷は見えない。
戸外で、画面に光が反射する様な状況では、傷が見えてくる。
指でなでると、凹凸を感じるのでなんらかの傷はついているのを感じる。

コート層に傷がついているのかもしれない。

というわけで、3GSで、iPhoneのパネルに傷はつかないと思っていた人は(自分)、iPhone 4は違う可能性があるので、保護シート付けた方がいいかも。

FaceTimeを使ってみた

#iphone4jp

なかなか、使う機会のなかったiPhone4の新機能のFaceTime。

実家の兄が、長年愛用していたドコモに見切りを付けて、ついにiPhone4にMNPした、ということで、早速試してみた。

ちなみに、我が家と実家の場合は、もとよりSkype、iChat、PS3といった手段で、ビデオチャットを利用している。

実際の試し方は、双方がWi-Fi接続されているのをSMSなどで確認して、まずは普通に電話をかけた。
そうすると画面にFaceTimeボタンが出てくるので、それを押すと、向こうにリクエストが伝わるらしい。
向こうも、おそらくFaceTimeボタンを押すと、相手と自分の映像が映し出される。
要するに、FaceTimeボタンを押すだけ。簡単。

画像は、割となめらかでキレイ。
ガラケーのテレビ電話機能とは、数段違う。
音も良好。

内側のカメラと、外側のカメラを簡単に切り替えられるのもいい。
ちょっと何かを見せたい、というときに、Skypeのときは、よくiMacの角度を変えてみたりしたものだ。

今は、iPhone4同士でしか使えないので、使用場面が少ないが、iChatやSkypeとつながる様になるだけで、PC内蔵のウェブカムが自由になった、というぐあいになる。
ましてや3G回線でも使えるようになれば、もっと面白い。

iPhone4は、FaceTimeをイチオシにしているようだけど、これならば、「もう一度全てを変える」のも、頷ける気がする。

iPhone 4一週間レビュー

#iphone4jp

iPhone4が来てから、早一週間が経過した。

しかし正直、あんまり心情的な起伏がない一週間だったかも。

例えば、最初のiPhone3Gの時は、今から思えば、軽い興奮状態が1年以上続き、そのまま3GSに引き継がれ、さらに半年ぐらいは興奮状態が続いた。

落ち着きをみせたところで、iPadが発表になり、発売後1ヵ月は、強い興奮状態だったと思う。
今ではそれも収まったが、一番よく触っているのはiPad。

iPhone4の場合、わぁ、と喜んだのはせいぜい2日。あとは、3GSの頃と同じ気持ちをキープしている。



これは別に、iPhone4がしょうもない、というわけではなく、iPhone3Gが、それまでと比べて、あまりに衝撃的で、イノベーションであった、ということだと思う。

iPhoneもMacもそうだが、機械を更新したり、追加しても、OSレベルで環境やデータを引き継ぐようになっているので、新しい物を買った!という感動は薄くなる。

iPhone 4が最初のiPhoneの人は、自分の感想はまったく該当しないだろう。2年分の蓄積と進化を一気に受け止めることになって、もはや呆然してしまったりしないだろうか、心配。

さてそうは言っても、iPhone4だなぁ、と思う瞬間はところどころある。



一番違う、と感じるのは、やはりカメラ。

レンズが良くなったそうだが、明るくなって、ちょい暗めのところでもきれい。
自分の目で見たよりも、iPhone4のカメラを通した方が、ちょっと明るいぐらいかもしれない。



左が3GS、右が4。サイズ以外は無修正。



こっちは原寸。

色味も鮮やかになっているとおもう。カメラは、現実を忠実に写すべき、とか考えるとそぐわないかもしれないが、結局、人に送ったり、ブログに載せたりするときには、少し色を補正したり、鮮やかさが出る様にしてしまうわけで、であれば、最初からくっきり鮮やかの方がいい。

あと自分の場合、、仕事でホワイトボードを使って議論をして、最期にそれをiPhoneのカメラで撮影して、議事録代わりにする、ということが多いのだけど、この時には、iPhone4で良かった、と思う。

ミーティング場所によっては、ホワイトボードに十分光が当たっていないこともあって、3GSまでの時は、コントラストが低くなり、何が書いてあったか、後で判別が難しくなるケースがあった。そのため、解像度を確保するために、ホワイトボードを2分割して取ったりしていたのだが、2分割すると、後で扱いがややこしくなる。

これがiPhone4にしてからは、1ショットで済むので、大変ありがたい。
iOS4になって、写真ファイルが実サイズのまま送れるようになったのと合わせて、会議後、スムーズに議事録をシェアできる様になった。



カメラ以外では、Retina Display。
自分のiPhone4の液晶は、残念ながら黄色味がかったのが当たってしまったが、それを除けば、密度が濃く、ツヤツヤした表現が恐ろしくキレイ。Appleが、デフォルトの壁紙を水滴にした理由もわかる。(ウチのムスメは、防水だと思ったらしい)

(しかし、
3GSを買った時に、明らかに液晶画面が黄色い、と感じたけど、1年経ってみたところ、あまり黄色く感じない。ベンチマークにしているiPadの液晶と比較しても、同じぐらい。ということは、黄色く感じるのは例の接着剤の問題で、iPhone 4も時間が経てば、白くなっていくのかもしれない。)

実際にRetina Displayが活躍するのは、写真をみるとき。もっと言えば、写真を写すとき、か。
実際に写る写真は高解像度でも、撮影の時に見る画像は低解像度なので、ギャップも大きかった。
Retina Displayでも、やはりギャップがあるけど、まずライブビューとして表示されている画面の解像度が高いので、キレイな写真が取れそうな気がする。

後は、Webサイトを見る場合も、この細かさは役に立つ。
iPhoneは画面サイズが小さいので、拡大して見るわけだけど、Retina Displayになってからは、ある程度、読めてしまうようになって、拡大する頻度は落ちた。

電車に乗っているときに、iPhoneでWebを見たい時には便利。

地味に便利かもしれないのは、Wi-Fiが11n接続になったこと。
自分の場合は、iPhoneもiPadも、ストレージは最小モデルにしているため、Macと接続して、データをやりとりしたり、あるいはWi-Fiでリモートコントロールするケースが多い。
この時に、Wi-Fiの速度が上がると、レスポンスが速くなって、助かる。

ちなみに、今speedtestで測ってみたら、3GSが1.3Mbpsに対して、4は1.7Mbpsだった。約30%の向上。iPadは1.9Mbpsでさらに速い。
これは、我が家の回線の上限に近く、単なる機種間のファイル転送だと、もっと差があるかもしれない。

かもしれない。だと、なんなので、雑誌をスキャンした68MBのpdfファイルをiStorageのFTP転送してみたら、3GSが46秒に対して、4は30秒と、2/3の時間で済んだ。iPadはなぜか、36秒とiPhone4より、遅かった。

FaceTimeは、残念ながら、まだ1度も使う機会がない。
インカメラも、まだ出番は少ない。HDビデオも同用。

IPS液晶は、iPadにもあったし、マルチタスキングは3GSでもできる。
デザインについては、前に書いた通り。

というわけで、iPhone4は、カメラとディスプレイがお気に入り。

iPhone 4ケース:TUNEWEAR Carbon Look for iPhone 4



iPhone 4は、ケース前提でデザインされているに違いない、と思い込んだこともあるけど、単純に持ちにくい、ということと、ステンレス部分に傷を付けそう、ということで、急遽ケースを調達した。

たまたま寄った東京ミッドタウンのお店で購入したのは、
TUNEWEAR Carbon Look for iPhone 4のホワイト
なぜこれにしたかというと、単にこれしか売っていなかった。

すぐに袋から出して装着。

側面、背面がホワイト、前面はiPhone4の黒なので使いなれたiPhone3GSのよう。

カーボン風ということのようだが、その実、編み込みの布地。
パカッっとはめるだけで、落としたら保護どころか、ケースが外れそうな感じ。

もっとも持ちやすさは、多少向上したし、滑りにくくはなったので、落とすリスクは減ったとおもう。

一応、液晶保護シートも添付されているが、1年使ったiPhone3GSは、まったくの傷なしなわけで、iPhone4も保護シートは貼らない。

今回は、急遽調達したのだけど、実は、eggshell for iPhone4も注文済み。
販売開始まで、ちょっと時間がありそうだったので、それまでの保護ということで。



TUNEWEAR Carbon Look for iPhone 4 ホワイト

iPhone 4デザイン改悪?の裏側にあるもの

#iphonejp #iphone4jp

わずか1日だけど、iPhone4を外に持ち出して思ったのは、非常に持ちにくい、ということ。

幅は小さく、ゴツゴツしていて、角が手に当たるし、ツルツル滑る、という具合。

持ちやすさ、というのは、デザインの重要な一側面だと思うが、「持ちやすいデザイン」の観点では、iPhone3G/3GSから、明らかに後退している、と思う。

同じデザインチームが(多分)デザインしていて、なぜ、デザイン的に後退してしまったのだろうか。
持ちやすさを追求する事を忘れてしまったのだろうか。

おそらく、そうではないだろう。意図があるはず。



話しは変わるが、iPadを買って最初の1ヶ月は裸で使ってみて、それから以降は純正ケースに入れて使うようにしたところ、iPadの使い勝手が激変した。

ケースに入れることによって、滑りにくくなり、重さも軽く感じ、気軽に持ち歩ける様になった。
iPadの純正ケースは、後から対処法として出されたのではなく、明らかに一つの基準を示しているし、ケースを積極的に使う提案をしている。


iPadの次に発売されたiPhone4にも、ケースではないがバンパーが純正品として発売されている。

これも同じく、iPhone4は、ケース装着が前提として考えましたよ、というメッセージだろう。

視点を変えて、iPhone4の筐体サイズを見てみると、薄くなり、幅も小さくなっている。
3GSと同じサイズにして、バッテリー容量を増やす、という選択肢もあったはずだが、Appleはそうはしなかった。

なぜなら、やはりiPhone4は、ケースを前提として考えられたからではないか。

幅や厚みというのは、長さ方向と違って、握るという行為と直接関係してくる。
3GSまでは、ケース前提ではなかったために、裸の状態で、最適と思われるサイズでデザインしたはず。

しかし、3G発売後、ユーザーの多くがケースを付けてしまう、という状況になってしまった。

そこで、iPhone 4では、ケースを付けても人に最適なサイズにするために、ケースの厚み分、サイズを削って、本体をデザインしなおした、と思われる。

では、ケースを前提としたのは、なぜなのか。
直接的には、ユーザーがケースを付けてしまうから、だが、なぜユーザーはケースを付けてしまうのか。

Appleは、単一デザインのプロダクトから始めて、普及と共に、多色展開をする、というクセがある。いや、あった。

これは、T型フォードとシボレーの展開に倣ったものと思われるが、多色展開そのものは、ユーザーが増えた時に、多様化したニーズに応える、という作戦。

沢山の人が同じデザインのものを持ち始めると、人と違う物を持ちたい、という気持ちは必ず出てくる。この気持ちに対応する一つの策が、多色展開。

iPhoneも、単一デザインでスタートして、2色まででたところで、ケース市場が盛り上がった。
多様化したニーズに対して、小さなサードパーティが、対応してニーズを吸収する世界を作ってしまった。

iPhoneオリジナルの筐体のサイズ、デザインということでは、Appleの意に反した形だろうが、一方で、多色展開は、少品種でスケール展開するAppleの基本戦術とぶつかるため、できれば避けたかったのであろう。

AppStoreでの成功と同じく、外観ケースの分野でも、このチャンスをさらに上手く活かそうと、Appleは腹をくくって、ケース前提でiPhoneをデザインをし直したのではないか。

基本のデザインに手は抜いたと思われたくはないだろうが、沢山の人の個性表現の欲求を味方に付けたほうが、iPhone自体の普及は、ストップしない。

この視点に立って、iPhone4のゴツゴツ感を考える。
iPhone 4を握って、ゴツゴツを感じる、というのは、ケースを付ける、ということをアフォードするようにデザインしている、と読み取れる。
有りていに言えば、ケースを付けたくなるように、わざと持ちにくくしている、ということ。

持って滑らかに違和感なくデザインできる人達なので、持ったときに、あえて違和感を持つようにもデザインできる、ということ。

ガラスとステンレスによる高い質感も、保護したいという気持ちや、指紋などで汚れることから防ぎたい、という気持ち、ケースを付けたくなる気持ちを後押ししているとも考えられる。

さらにアンテナ問題。
ユーザーがケースを使ってしまうと、アンテナが本体表皮から遠ざかって、感度が悪くなってしまう可能性がある。
ケース前提であれば、ケースの一枚内側の一番外側にアンテナを配した方が有利、という考えもあっただろう。

そうやって考えると、iPhone4は、質感の高いデザインとも見えるが、少し引いてみると、作りかけのパーツにも見える。
装甲を取っ払ってメンテナンス中のモビルスーツと言ってもいいかもしれない。

日本のケータイに、着せ替えケータイ、というのがあるが、あれの外装を外した状態、というのはもっと直接的か。


アンテナ問題で、ケースを付けろ、とジョブズが言ったとか言わないとか、話題になっていたが、言ったとすれば、上のような理由で、結構ホンネトークな気がする。

以前、iPhoneは裸で持つのが美しい、とジョブズが言った事は有名だが、それはそのときは確かにそうだったのだろう。しかし、方向を転換した。ウェブアプリしか認めなかった状況を一転して、AppStoreをここまで育てたのと同じ方向転換。iPhoneというプラットフォームを提供して、サードパーティに外観デザインにかんするニーズを埋めてもらおう、という作戦。

iPhone 4がケース前提なら、バンパー無償配布すべきという人がいるかもしれない。

でもバンパーを配ってしまうと、せっかく育ったサードパーティが死んでしまう。
外観の無個性化や、飽きという問題にも対処できない。
だから、政府から命令されたりしない限り、配ったりはしないし、デザインの変更もしないだろう。
それがiPhoneプラットフォームを長寿命化させ、普及を促進する原動力のひとつなのだから。

外観デザインの良さを標榜しながら、隠されることを前提にもデザインしていくしたたかさこそが、Appleの真の強さではないか。


というわけで、iPhone 4は、さっさとケースを付けるに限る、という結論。

iPhone 4の初日レビュー

#iphone4jp

無事に
セットアップ完了したiPhone 4

店頭で2度ほどみていたので、新鮮ではないが、それでも箱から出そうとして、最初に思ったのは、幅が狭いな、と。

持ち上げると、ズシッと重い。ガラスとステンレスでできていて、質感は高い。
あちこち角ばっていて、手に当たる部分がちょい痛い。

液晶は、さすがにキレイ。
解像度の高いディスプレイを採用すると、不必要に文字を小さくしてしまったり、逆にまったく活かしきれない、というメーカーが多いように思うけど、iPhone 4の場合は、しっかり密度倍増しながらも、使い勝手はまったく変わらない。LaserWriter IIを使っていた身からすれば、いかにもAppleらしい。

密度倍増の恩恵は、ウェブ、写真、ビデオ、メールの文字など、至る所に感じられる。

A4チップになっての動作速度は、キビキビしてはいる。
しかし、3GSからそれほどジャンプしているように思えないし、iPadもあるので、それほど新鮮な感じはない。

カメラは結構なもの。
画素数が上がったことはどうでもいいが、iPhoneのディスプレイに映し出される様子が、今までと一変している。

まず、色味がリッチというか、派手になっている。
次に、Retina Displayの恩恵で、非常に細やかに表示されている。
カメラを動かしても、もたもたせず、キレイに追従してくる。
広角になって、写せる範囲が広くなっている。
室内でも、明るく写っている。
などなど、今時の日本のケータイでは、当たり前なのかもしれないが、iPhone 3GSからは、かなりの進化。

コンパクトデジカメを買おうか、悩んでいたけど、これならしばらく買わないで済むかもしれない。

iPhone 4 到着

#iphone4jp



iPhone 4発売から、10日ほど経過したが、ようやく我が家にもiPhone 4が到着。

午前着の指定をしていたのだけど、なんかの間違いか到着のしたのは午後2時だった。

まずは、自分のiPhone 3GSを改めてバックアップ。



次に、新しいiPhone 4にマイクロSIMを挿入。
iMacに接続し、アクティベーション開始。
iPhone 3GSからの復元にすることで、さっきまで使っていた3GSと同じ内容がiPhone 4にも再現される。

全部の復元が終わったあと、ソフトバンクから来たメールに沿って、ウェブサイト上で、電話番号の移行作業をする。
といっても、発注番号と、生年月日、メールアドレスを入力するだけ。

しばらく待つと、ソフトバンクからSMSが送られて来て、番号の移行が完了した。