PS5 2台体制とBravia+で120FPその後



PS5 Proがきて、1ヶ月が経ちました。
来た直後の動画で、ゲームが遊べていなくて不満、としたのですが、その後はProを使っていつものようにプレイすることができました。

やっぱり大画面で、綺麗なグラフィックがヌルヌル動くというのは、いいですね。
動きのヌルヌルさが、一部のゲームでしか味わえなかったのが、持っているほとんどのゲームで味わえるようになって、さらにゲームが楽しくなった感じです。

自分は、あまりゲームが上手い方ではないのですが、しっかりと知覚できなくても、動きのよさが、いい感情や興奮に繋がっていることはわかります。

さて今回の動画では、Proに役目を譲った後の初代PS5の活用方法と、以前の動画の秒間120コマのその後の話しをしたいとおもいます。

なぜ2台体制なのか

以前持っていた、PS2、PS3、PS4 Proなどは、新しいPSシリーズを入手したあとは、売却していました。

PS5 Proが来た時点で、初代のPS5をヤフオクなどで売却すれば、それなりの値段で売れて、PS5 Proの高い購入費用をカバーすることもできたわけですが、今回はそれはしませんでした。

以前との違いですが、我が家には、自分以外にも大学生のムスメという、ゲームプレイヤーがもう1人誕生しており、PS5でのプレイ時間が被ることがでてきています。

ゲーム以外のものであれば、ちょっと時間をずらしたり、終わってから交代するなどでもいいと思うのですが、ゲームというのは、比較的長時間プレイをしますし、あとで人が待っていると思うと、楽しんでプレイしにくくなってしまいます。

いままではゲームの時間が被る時は、iPadやMacでできるゲームをプレイしていたのですが、Vision Proを使うようになって、自由な場所で、大画面でPS5のゲームがプレイできるようになったので、初代PS5は手放さずに、2台体制にすることにしました。

セッティング

PS5 Proの方は、性能を最大限活かせるようにBraviaと接続してプレイしているのですが、そこは以前初代PS5がいた場所。初代の方は別のセッティングが必要です。

まず初代の設置場所は、同じリビングの端の方にある自分用デスクの脇にしました。
一応、ディスプレイは接続していて、Macでも使っているLGの40インチ5K2Kモニタに接続。これはゲーム用ではありませんが、300カンデラ、72Hzまでの対応で、HDMI接続。
一応スピーカーは内蔵していますが、このモニタの音声出力は、モニタスピーカーに繋がっているので、音声はそれなりにいい音でなります。
ネットは、有線LAN。
これが一番基本のパターン。これでも十分プレイできます。

が、仕事をする環境と同じデスク、ディスプレイになってしまいます。ゲームは気分転換の意味もありますので、仕事と同じ環境ではあまりゲームをやりたくないこともあり、画面の確認ぐらいにしか使わないかな。

次にシンプルなセッティングは、PSVR2を接続するパターン。
有線接続になりますが、PSVR2には、ディスプレイもイヤフォンもありますので、モニタを接続しなくても使えます。
GT7をVRで遊ぶ時はこのパターン。

次はMacと接続するセッティングです。

PS5のHDMI出力の途中にHDMIセレクタを使っていて、Genki Shadowcastという、今は廃版になってしまったキャプチャデバイスにも出力しています。
ShadowcastはMac miniに繋がっています。
Shadowcastは、HDMIの信号をMacに表示できるもので、解像度はフルHDの2K、秒間60コマでプレイできます。
Mac mini上では、Genki ArcadeというアプリでPS5の画面を投影できます。遅延は結構少ないかな。
このMac miniの画面をMac仮想ディスプレイで、Vision Proに投影できるので、Vision ProでPS5ゲームができます。
音声は、Macに来るので、AirPodsなどで聴きます。
コントローラーはPS5に接続
初代PS5の活用方法としては、これの頻度が一番多いですね。

寝室など別の部屋の場合は、iPad Proを有線LANでつないで、リモートプレイできます。iPadの映像は、Macと同じようにVision ProにAirPlayでとばせます。なので、寝室でも大画面でゲームができます。
コントローラーは、PS5には電波が届かないのですが、iPadに接続してリモートアプリで認識して使えます。

動きの安定性は落ちますが、Vision ProにMirrorPlayアプリで、直接PS5と接続してプレイすることもできます。この場合、コントローラーは直接Vision Proとペアリングします。

こんな感じで、家族がテレビを使っていても、PS5を色々なシーンで活用できるようにしてみました。

キャプチャデバイス経由とリモートプレイとの違いですが、どちらも2K60コマでプレイできるので、その点では大きな違いがありません。

違いがあるとすれば、Shadowcastは、PS5の著作権保護機能であるHDCPがオンになっていても動作するので、PS5のYouTubeやTorneなどのメディア系アプリやBlu-rayプレイヤーの映像も見ることができます。
Vision ProにいいYouTubeアプリがないので、PS5でYouTubeを再生して、VisionProでみるというのも結構ありです。メディアリモコンも使えるので、Torneアプリを使えばテレビがもう一台ある感覚になります。
惜しいのはShadowcastがステレオに対応していないため、音声がモノラルになってしまうところでしょうか。

あと実はこのセッティング自体は、PS5 Proの方でもほぼ実現できることばかりです。なので2台必要なのは、あくまで2台同時にゲームをプレイすることがあるから、という理由です。

初代とProの役割分担

PS5 Proとは、ほぼ同じゲームをインストールしてあります。
のちほど説明しますが、セーブデータは同期できますので、テレビでPS5 Proをプレイしていたあと、初代PS5の方で続きをプレイすることができます。

Pro は、テレビに繋がっているので、ムスメと共用、どちらかというとムスメ優先ですね。
対して初代PS5の方は、自分専用と言えます。
PSVR2も主に初代に接続して使っています。
PSVR2をProで使うと、PSVR2の描画も改善されるとのことですが、試した感じでは違いがよくわかりませんでした。だったら、PSVR2は自分しか使わないので、自由に使える初代で使う感じです。

Proの方は4K、初代は2Kなので、ストーリーの重要な場面や画面の美しさが必要な場面では、Proでプレイ。
Vision Proを使っている場合、電波状況によっては、接続が不安定になることもあります。自分ひとりでプレイしているときはいいのですが、マルチプレイなどで他の人に迷惑がかかりそうな時は、安定しているProを使います。
テレビでプレイしていると、攻略情報などを一緒に見るのが難しいのですが、PS5とVision Proであれば、同一平面上にいくらでも画面を増やせるので、みながらゲームをする時は、初代の方を使います。

セーブデータは同期できる

2台利用するとセーブデータがどうなるのか気になると思いますが、先に述べたように、2台のPS5の間でセーブデータが同期されるため、普通に続きがプレイできます。

自分のプレイしている中では、FF14、原神、ゼンゼロは、セーブという概念がなく、進行具合が常にサーバー保存され、元からマルチデバイス対応になっているため、これは今まで通り。

メタファーは、ゲームの中でセーブデータをクラウド保存ができるようになっています。

そういった機能がないゲームでも、PS Plusのセーブデータをクラウド保存する機能が結構優秀。
プレイし終わったらゲームを終了し、またプレイする、というサイクルをしている限りでは、自動で2台のPS5でセーブデータを同期してくれます。

PS5のホーム画面で、オプションボタンを押すことで手動で同期することもできます。

マルチデバイス対応のゲームで、環境設定などはデバイス保存になっていて、それぞれのデバイスで設定し直さないといけない、ということがありますが、PS5のクラウド同期は、同じデバイスのセーブデータの同期なので、設定なども同期されるのは地味に便利です。

FF14だと、ホットバーを変更した場合、Macに変更を持ってくるのには、サーバーにデータをアップロードして、Macでダウンロードしないといけないのですが、PS5の場合は、何もしなくてもホットバーの変更が別のPS5に同期されています。

こんな感じでセーブデータの同期が優秀なため、空いている方のPSで遊ぶ、ということが気軽にできるようになっています。

マルチプラットフォームで同じゲームをプレイしていると、地味に不便なのが、プラットフォームの特典や購入が、他のプラットフォームで使えない時がある、という点です。

例えば、FF14の場合は、PS Plus会員は、ワープポイントであるエーテライトが1箇所無料、という特典があるのですが、MacのFF14では、この特典は利用できません。
原神の場合は、PSで購入した有料のアイテム特典をiPad版の原神では受け取ることができません。

初代PS5とPS5 Proの2台体制の場合、どちらもプラットフォームはPSですので、同じ特典を利用することができるのは、地味に便利なところです。

不便な点

PS5が2台あることで、かなり便利になりましたが、若干気になることもあります。

コントローラー多すぎ問題

PS5のコントローラーはDualSenseですが、基本的には同時に1台のデバイスとしかペアリングができません。
自分の環境ですと、PS5と直接、iPadでリモートプレイ、VisionProでリモートプレイ、という3つのパターンがあるのですが、それぞれ別のコントローラーを使うか、毎回ペアリングをやり直す、ということになります。
我が家にはたまたま、初代用にコントローラーが3つあるので、それぞれとペアリングしていますが、置き場所も3台分必要ですし、充電管理も3台しないといけません。これとは別にPro用も自分とムスメ用の2台あるわけで、コントローラーが多すぎです。

同じAppleアカウントであればデバイスをまたいで使えるAirPodsがいかに素晴らしいか、というのが分かります。

フルHDは粗い

もう一点感じるのは、2KフルHDは粗いな、と。
先ほどの初代PS5のセッティングの中で、最初の5K2Kのディスプレイとの接続以外は、2KフルHDでの表示になってしまうのですが、せっかくPS5は4Kでプレイできますし、Vision Proも片目4Kに対応しているのに、フルHDしか表示できないのはもったいないですね。いつも4Kに見慣れていると、大画面にしたときに文字など見にくく感じることもあります。

これについては、キャプチャデバイスを4K対応することで改善できる可能性があるので、その辺はまた動画にしたいと思います。

こんな感じで初代PS5は初代で、かなり有用に使えているので、家にゲームプレイヤーが2人以上いる場合は、Proの買い増しを検討してもよいかもしれません。

秒間120コマその後

以前の動画でPS5 Proが我が家の環境でどのぐらい滑らかに表示されるのか、というのをやったのですが、結果はほとんどのゲームで秒間120コマでプレイできることがわかりました。

なぜ秒間120コマ出ていたのか、動画を出した時点では、よくわかっていなかったのですが、コメントで、Braviaの倍速駆動機能ではないか、と教えていただきました
教えていただいたあと、動画のタイトル、概要欄、サムネにBraviaと合わせ技で秒間120コマということを追記しました。

その点について、少し説明を補足しておこうと思います。

倍速駆動

倍速駆動機能というのは、ゲームの表示の滑らかさをあげるために、テレビの方で、コマとコマの間を補完したコマを挟み込む機能のようです。
なので、PS5の方で秒間60コマ出ていれば、テレビの方で全部 120コマにしてくれるので、ほとんどのゲームが120コマになっていたわけです。

どんなゲームも、テレビで秒間コマ数を上げてくれるのであれば、そもそもPS5 Proいらない、ということになるのですが、コマ数が少ない場合は、綺麗な補完にはならないんじゃないかと思います。

このようにテレビの機能で120コマを達成している場合と、PS5 Pro単体で、秒間120コマ出せる場合もあると思いますが、個人的には、PS5 Pro単体でも、テレビとの合わせ技でも、結果として滑らかな映像が実現されているので、どっちでもいいかな、と思います。

PCでもグラボのフレーム補間機能があるようですので、グラボに内蔵しているか、ディスブレイ側に搭載しているかの違いでしかないように思います。
おそらくPS5 Proを作った人たちも、無理にPS5単体で120コマを狙いに行くよりも、60コマを達成できれば、テレビの機能で120コマにしてくれるので、まずは60コマをターゲットにしていたのではないかと想像します。

動画投稿前に、自分で倍速駆動のことに気づいていれば良かったのですが、すっかり忘れていたというか、知ったのは数年前という記憶で、コメントいただいた時に、そういえばそういう機能もあったな、ぐらいの認識でした。教えていただけたのは、たいへんありがたかったです。

間違ってはいない?

最初は間違ったことを伝えてしまったのかな、とも思いましたが、冷静に考えても、特に間違ってはいないなと判断しました。

その理由ですが、どのようなものでも、評価は目的に沿って行うものだと思います。
目的をはっきりさせることと、目的に合った物差しを使うことが大事です。

今回も、動画の冒頭に、自分にとっては、ゲームには没入感が重要と考えており、そのためには、「自分の環境でどのぐらい滑らかに見えるか」と、何のために評価するのか目的を明確にしていました。

「滑らかさ」を測る物差しとして、自分の眼の代替である、カメラによるスローモーション撮影をすることにしました。この場合は、「1秒におけるコマ数が多い方が滑らか」、なわけです。

結果としては、自分の期待以上に、十分に滑らかさが達成されていることがわかりました。具体的には多くのゲームで秒間120コマだったわけです。
目的も測定の方法も明らかに示していたので、この目的で、この方法を使って、この結果だった、だからこう思った、をセットで提示していて、その中には何ら間違いはなかったので、BraviaとPS5 Proの組み合わせで、という部分を追加するにとどめました。

PS5単体 or 合わせ技

いくつかネガティブなコメントもいただきましたが、おそらくは

PS5単体で120fps出るはずがないのに、この動画は出ていると言ってるのはおかしい

ということなのかと思います。
倍速駆動のことを動画作成時に気づいていれば、より良かったのですが、それに触れられなかったのは、申し訳ないと思います。

それはさておき、前回の動画の中では、我が家の環境、つまりPS5 Proと我が家のテレビを接続したときにどうなるか、にしか言及していないので、PS5単体の出力性能については言及する意図はありませんでした。
もとより、PS5 Pro単体の出力性能を検証するつもりもなかったですし、そもそも個人では単体の出力性能を測ることすらできない、と思っていたわけです。

画面を直接撮影する測定方法は間違いである、というコメントもいただきましたが、確かにPS5 Pro単体の出力方法を測定するのであれば間違いだと思います。

が、今回は、我が家の環境でPS5 Proに置き換えることでどのぐらい滑らかになるのかを測るという目的でしたので、この目的に対して、画面のスローモーション撮影は、今から考えても適切だったと考えています。

fpsの測定

蛇足ですが、PS5 Pro単体で、どのぐらいのfpsが出ているかを測定する方法は結構難しいです。

よくfpsが話題になるのは、ゲーミングPCだと思いますが、この場合、GPU、対応ディスプレイなどで計測しているようです。
世の中には、そういった測定結果の情報があるので、PS5 Proでも同じようにfpsを測定できるのではないかと思ってしまいますが、PS5の場合は、内蔵デバイスは使えませんし、専用アプリなどもありません。このためだけに測定可能なディスプレイを買うのも馬鹿らしいので、実質的な選択肢は120fps対応の外付けキャプチャーデバイスぐらいしかありません。

メーカーがPS5 Proがどのぐらいのfpsをだせるか数字を出せばいいと思うかもしれませんが、PS5 Proは4Kテレビのために作られたとありますから、テレビとセットで語るならまだしも、PS5 Pro単体でfpsを語る意味も動機もなさそうです。

なぜfpsが重要なのか

なぜPS5 Proのfpsについて、ネガティブな強い興味を持つ人がいるのかも少し考えてみました。

おそらく、対人シューティングや格闘ゲームのプレイヤーと思しき人が、なぜfpsに対してそこまで厳しい見方をするのか。
自分の場合は、60コマと120コマの違いもよくわからないので、どっちでもいいのですが、なぜ彼らは重要だと考えるのか、を考えてみました。

対人シューティングや格闘ゲームのゲーム性から考えると、対戦相手の動きを少しでも速く見たい、からでしょうか。
fps、秒間コマ数は、基本は映像の滑らかさを表していますが、コマ数が多いと、1コマの表示秒数も短くなる。
表示秒数が短いと、次のコマが速く表示される。
ゲームで言えば、相手の動きが速く表示される、相手の動きが速く察知できて有利になる、ということなんでしょうね。
対人シューティングや格闘ゲームのプレイヤーにすれば、動きの滑らかさは、おまけに過ぎない。

なので、この視点からは、フレーム補完による120fpsは意味がありません。
フレーム補完は、2コマ目の映像がわかってから補完映像を作成するのですから、どうしても2コマ目の表示よりも後に作成されます。
対人シューティングや格闘ゲームのゲームのプレイヤーからすれば、そんなもの作っている暇があったら、さっさと2コマ目を表示して欲しいわけです。
ですから、ネイティブfpsが高ければ高い方がいい、ということなのでしょう。

実際の秒数でいうと、0.0083秒ぐらい。

対人シューティングや格闘ゲームは、この0.0083秒の遅れが命取りになると考えている人が多いのでしょうから、ものすごくシビアな中でゲームしているのだな、というのは多少わかった気がします。

一方で、他のジャンルのゲームの場合は、人間が相手にするのはコンピュータで、こんなシビアな差を前提にしていたら、遊ぶ人がいなくなってしまいますし、人間が遊びやすいようにコンピュータ側がいくらでも手加減してくれるわけですから、ここまでの精度は必要ないんだな、ということもわかりました。

整理すると、
前回の動画は、自分の環境での滑らかさを測定するために、スローモーション撮影して、秒間コマ数を測定しました。
ですが、一部の人は、対戦アクションゲームなどで次のコマ数がどのぐらいの速さで表示されるのかが関心があったので、PS5 Pro単体でのfps性能だと捉えて、動画の内容に対して不信感を感じたのではないか、と推察しています。

そもそも目的が違うのですが、たまたま物差しが秒間コマ数、fpsと同じだったために、行き違いになってしまったのかもしれません。


人はどこまでわかるのか

■参考文献

【西川善司】4Kテレビをディスプレイとして選ぶときに理解しておきたい「倍速駆動」の話。「多画面環境2017」の話題を添えて

論文
https://www.britishecologicalsociety.org/research-reveals-which-animals-perceive-time-the-fastest/
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0298007
https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/67/8/67_J340/_pdf
https://www.tcu.ac.jp/news/all/20201117-33297/

倍速駆動120fpsとネイティブ120fpsの間に0.0083秒の遅延があることはわかったのですが、自分に0.0083秒の違いが認識できるとは思えないし、ソファに座って楽しくゲームする中、そんなシビアなゲームはプレイしたくないなと思ったのですが、人間はどのぐらいの動きの細かさを理解できるのか、という疑問を持ちました。

簡単に調べた範囲で、いくつかの論文を見ると、

2022年のイギリスの研究によると、人間がわかる平均は1秒に65Hzであるとして、他の生物と比較しています。研究方法まで、見つけられていないですが、他の生物と比較しているので、脳波とか神経レベルで測定しているのでしょうね。

2024年のイギリスで18-35歳の88人が参加した研究では、中央値は50ぐらいで40-70の間に分布しています。単位がよくわからなかったですが、おそらくHzなのでしょうか。

この2つの研究は、映像やゲームとは直接結びついていないものでしたが、次の二つは映像、ゲームに関する研究です。

2013年のソニー研究者による10人に対する研究では240Hzでも脳波の反応がでている、というものがありました。
2020年の東京都市大学のeスポーツについての6名が参加した研究では、240hzの画像変化を認識できているとのことでした。

諸説ある、という感じですが、自分なりにまとめると、ヒトの実用域というのか通常運転の領域としては60コマ前後。訓練や才能によって240コマが見える人がいたり、240コマの違いを感じることができる場合もある、という感じでしょうか。

対人シューティングや格闘ゲームをやっている人は、元から240コマの違いが見える人もいれば、訓練、つまりゲームをやり続けることで見えるようになった人もいるでしょうが、最初の2つの研究結果を正とするならば、そうでない人が大多数であり、その人たちは120コマや240コマあるかどうかすら、あまり気にならない、というところでしょうね。

自分の場合、PS5 Proで120コマになっても60コマとの違いが分からないと言ったのですが、数日経つと確かに滑らかさの違いはなんとなく感じるようになってはきました。

初代PSをプレイするときに60コマに戻るのですが、それが気になるかと言われれば、対人シューティングも格闘ゲームもやらないので気にならないし、自分の遊ぶ範囲の中では、0.0083秒の遅延は、プレイやゲーム体験に差があるというほどのことはない、という感じです。

最後に

色々とみてきましたが、初代PS5をそれなりに有用に使うことができてよかったです。
またPS5 Proが4Kテレビのためにつくられた、というのがありましたが、性能をテレビとの合わせ技まで含められて考えられていた、ということは有意義な発見でした。

■商品紹介
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PlayStation 5 Pro
Genki ShadowCast 2キャプチャーデバイス(HDCPは非対応のはず)
HDMIセレクタ Anker HDMI Switch
Belkin USB-C - イーサネット + 充電アダプター


Vision Proがきて5ヶ月



Vision Proがきてから5ヶ月が経ちましたが、前回の2ヶ月経った時の動画から5ヶ月経つまでの間に試したことなどを共有します。

最初に、Vision Proの全体的な利用頻度ですが、あまり変わっておらず、今も毎日被っています。

まず9月にVisionOSがアップグレードして バージョン2になりました。
VisionOS 2になって、自分的によくなった点は

  • 必要なアプリがすぐに起動できる
  • マウスが使えて細かい作業ができる
  • 日本語が入力しやすくなった
  • iPadやiPhoneの画面が見られる

この4つでしょうか。

まずはアプリの呼び出し方が大きく変わりました。
以前は、画面の上の方にあったドットを注視して、タップしていましたが、
VisionOS2からは、手のひらを見えるようにすると、親指と人差し指の間に丸が出てきて、指をくっつけると、アプリのホームが表示されます。

表示されたホームも自分の好きな順にアプリを並べ替えられるようになりました。
VisionOS のネイティブアプリだけでなく、iPadアプリもフォルダからだして並べ替えられるようになりました。

Vision Proでよく使うアプリを最初のホーム画面に集めておけるようになったわけです。
iPhoneやiPadでは当たり前のことですが、最初のVision Proは、ホームの呼び出しも手間がかかり、アプリの並べ替えもできないところからスタートしたので、ようやく少し便利になり実用性が増しました。

マウス使える

これまた地味な機能ですが、マウスがつかえるようになりました。
今まではMagic TrackPadは使えたのですが、マウスは使えなかったんですね。

マウスが使えるようになったことで、Keynoteのオブジェクトの移動や変形など、細かい操作もできるようになりました。
マウスが使えるようになると、普通のMacのような感覚で作業できるので、空間コンピュータ感が強くなりますね。

使えるマウスはサードパーティ製のものでもよいようで、自分はMicrosoftのArcMouseを繋いでいます。
iCleverのトラックパッド付き折りたたみキーボードのトラックパッドも使えるようになっていました。

日本語入力の改善

日本語入力も使いやすくなりました。
変換候補が、入力位置のすぐ下に表示されるようになったんですね。
以前は、テキストプレビューという別ウィンドウに表示されていて、今もそれはあるのですが、変換する際には、変換候補がこのテキストプレビューにしか表示されないので、視線の移動を余儀なくされていて、非常に使いにくかったのが、大幅に改善されました。

AirPlayレシーバー

MacとVision Proの連携は、Mac仮想ディスプレイという形で、Macの画面を映すことはできたのですが、iPhoneやiPadの画面は写せませんでした。
Vision OS2ではAirPlayレシーバーという機能が搭載されて、iPhoneやiPadの画面をミラーリングで映すことができるようになりました。

Macの仮想ディスプレイとの違いで言えば、仮想ディスプレイの場合は、Macのマウスやキーボードの操作をVision Proのアプリにも反映することができたのですが、このAirPlayのミラーリングでは、Vision Proのアプリに対してはiPadなどのタッチ操作などを反映することはできません。

といっても、Vision Proのアプリは、従来通り視線とジェスチャで操作できるので、それほど大きな問題ではありません。

一方で、Mac仮想ディスプレイの場合は、Macの音声をVision Proのスピーカーから出すことはできなかったのですが、AirPlayミラーリングの場合は、iPadの音声をVisionProのスピーカーから出力することができます。あるいは、VisionProに接続したAirPodsから、iPadなどの音声を流すことができます。

iPadでは、と説明してきましたが、AirPlayレシーバー機能なので、iPadだけではなく、MacからもAirPlayのミラーリングとして出力することもできます。この場合も音声は一緒に送ることができます。Macの場合は、仮想ディスプレイとAirPlayミラーリングを選べるようになりました。

Vision ProがAirPlayレシーバーになることで、個人的にはiPadとの連携がよくなったなぁ、と思います。

MacBookだと、Vision Proを一緒に使うことで、どこでも大画面作業ができましたが、iPadでも、MagicKeyboardを使い、AirPlayレシーバー機能を使うと、ほぼ同じことができるようになりました。

作業的な面だけでなく、iPadのネイティブゲームもほぼ遅延なしに、Vision Proの大画面で遊ぶことができます。
PS5をリモートプレイする時も、以前はMacを経由する必要があったのですが、この中継の役割もiPadでもできるようになりました。MacよりもiPadの方が、アプリの扱いが楽なんですよね。

iPadを有線接続するとさらに安定性が高くなるので、Belkinの有線LANアダプタを導入して、ベランダでリモートプレイしたり、
寝室でもiPadを有線LAN接続して、ベッドで大画面プレイしたりもできるようになりました。

こんな感じで、VisionOS2になって、Vision Proの使い勝手が順当に上がっている感じですが、12月と言われているバージョン2.2では、Mac仮想ディスプレイがワイドディスプレイに対応ですね。
ベータ版を利用している方の情報では、幅は10Kらしいです。
Macの作業領域が10Kあってもなかなか使いにくいのではないかと思っていますが、自分の予想では、この幅はMacから、3D映像をキャストするために使われるのでは、と思っています。
MacのOSアップデートで、ウィンドウ単位のAirPlayもリリースされるらしいので、Macで3D映像をキャストして、VisionProで立体視を視るような流れを予想しています。

Wi-Fiアダプタを見直し

iPadを有線LANで接続し、AirPlayでPS5をプレイする、ということができるようになりましたが、Vision Proから、直接PS5のリモートプレイする方法の改善も試してみました。

見直す対象は、Wi-Fiアダプタ。
我が家ではVision Pro専用にWi-Fiアダプタを用意していて、以前はTP-Linkのものを使っていたのですが、これをバッファローのWXR-5700AX7Pというのにしてみました。

選んだポイントは、外部アンテナで安定性が良さそう、という点。

今時、Wi-Fi7対応のWi-Fiルーターも出ていますが、この機種はWi-Fi6にしか対応していません。Vision Pro自体がWi-Fi6にしか対応していないのと、Wi-Fi7も6Eも遠くに飛ばすための技術だと理解したので、ほぼ同じ部屋の中だけでしか使わないVision Proの場合は、Wi-Fi6で十分だと考えました。その分購入価格は2万円を切っていたので、安く買えたかなと思います。

実際に使ってみたところ、TP-Linkの時は、しょっちゅうアクセスポイントとの接続が切れていたのですが、バッファローにしてからは、かなり減った気がします。ほとんどきれないですね。やはり外部アンテナは強い、ということでしょうか。

PS5リモートプレイの接続も安定性がかなり増し、ゲームプレイが出来なくなるような酷い遅延は無くなりました。
ただ残念ながらカクツキはなくなっていません。

調子のいい時は30FPSでていると思うのですが、電波の状況なのか、かなりの時間帯は30FPSを下回っている感じもあるのでまだまだですね。P2P接続を活用するMacやiPadを経由した方が快適にプレイできます。

接続が安定したのでまぁよしとしましょう。

今まで使っていたTP-Linkの方は、ムスメの部屋に設置して再利用しています。

装着性の改善

この期間もVision Proの装着性の改善を進めました。
ANNA PROが一番良いのでは、という結論は変わっていないのですが、バッテリの後頭部マウントに不満があったので、そこを改善しました。

不満は、バッテリーを後頭部にマウントするときに、今までは面ファスナーだけで固定していたので、プラプラして扱いにくかった、という点です。
解決方法として、Amazonで、Vision Proのデュアルループバンドに装着して、後頭部をサポートするパーツを見つけました。BOBO VRにも似たようなパーツがあります。そこにバッテリーを固定することで、プラプラせずに装着しやすくなりました。
ヘッドレストに当たる部分は、できるだけ硬いものがくるのは避けたかったのですが、今はバッテリーをちょっと上にずらすぐらいになってますね。そこが残った改善点でしょうか。

あとANNA PROは、長さや角度が固定されているのが、使いにくいと思ったので、調整できるストラップをみつけて、良さそうと購入してみたのですが、これは失敗でした。
確かに調整の自由度は高いのですが、軽く作るためなのか、バンドの部分が薄い素材でペラペラしています。ライトシーリングを装着せずに使うと、Vision Proのアームの幅を維持できずに、Vision Proの本体が顔側に寄ってきて、近すぎる、という警告が出ます。つまり、ライトシーリングを使うことが前提となっているわけです。
ANNA PROは融通が効かない代わりに、幅が固定されているため、Vision Pro本体が顔に近づかないので、ライトシーリングを外した運用が可能になっていた、ということでした。なかなか難しいですね。
結局、ANNA PROが一番よい、という状態がキープされています。

ライトシーリング周りで言えば、ひどい夏の暑さがすぎさったので、ベランダでVision Proを使う機会も増えました。
この場合、ライトシーリングを外すと、隙間から光が入って誤動作することがあるので、一時的にAirCoverを復活してみました。
しばらくはその状態で使っていたのですが、その後、バッテリーの後頭部マウントを装着すると、特に上向の姿勢の時など、顔寄りに引っ張られることがでてきて、警告がでるようになりました。なのでノーズパッドも復活。が、やっぱり鼻に跡が残るのと、少し痛い。
結局、誤作動防止したい時だけ、着脱しやすい純正のライトシーリングを使う、という結論に。元の状態に戻ってきました。

最後に

普段の仕事はリビングの奥でしているのですが、気温が下がってきて、寒くなってきました。
日がでているときは窓際は暖かいので、VisionProとマウス、キーボードを持って、ワークチェアだけで窓際で仕事をしてみました。暖かくて暖房いらず。
場所移動のしやすいVision Proの恩恵ですね。

こんな感じで、Vision Proを毎日楽しく活用していますが、PS5で4Kゲームをする方法がかなり良かったので、また紹介したいと思います。

■商品紹介
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マイクロソフト Surface Arc Mouse
iClever Bluetoothモバイルキーボード タッチパッド付きIC-BK08
WXR-5700AX7P(多分終売)
Vision Pro 用 ヘッドバンド ストラップ TPU 補助ヘッドバンド
iofeiwak ストラップ for Vision Pro(失敗ストラップ)