Apple Vision Pro買いたい!
2023/06/08 13:36 カテゴリ:Vision Pro
Appleの開発者会議で、新しい空間コンピュータ、Apple Vision Proが発表されました。
自分としては、「Appleエグいな」というのが最初の感想でした。
AppleがXRデバイスを開発しているという噂は聞いていましたが、それほど大きな期待はしていませんでした。
ですが、実際に発表されたビデオを見た感想は「エグいな」。
最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、作業上必要とするための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、3Dコンテンツに必要な作業のための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。
Vision Proの見た目は、意外とオーソドックスだなとか、思っ たのですが、iOSアプリが使える、Macとの接続が簡単、独立したコンピュータである、というあたりで、「エグいな」と思い始めたわけです。
Apple Vision Proのビデオを見て、思ったことは、
- 11個目の革新的なデバイス
- 便利そう、すぐにでも使いたい
- Appleのこれまでの集大成的な製品
ということでした。
40年来のApple製品のユーザーですが、自分の人生の中で、革新的だと思ったAppleの製品は、数えてみたら10個ありました。
今回の、Apple Vision Proは、久しぶりに来た11番目の革新的製品だと思いました。
一つも革新的な製品を産み出せない会社がほとんどの中、出せるのがすごい、とは素直に思います。
革新的なApple製品
- MacintoshPlus
- Macintosh II+LaserWriter II
- PowerBook 140/170
- 初代iMac
- Mac OS X
- 初代iPod
- 初代iPhone
- 初代iPad
- 初代Macbook Air
- 初代AirPods
次点:Apple Watch
何が革新的か、革新的とは何か、というのはいろいろな定義や意見があるかと思います。
自分の中では、
- それまでも同様の技術的要素はあるが、手間がかかる、品質が低いなどで、実用が不安な状態である。
- その状態のときに、手間が省かれていたり、満足のいく品質を達成した、最初の実用的な製品
が「革新的な製品」だと考えています。
実用的というのは、用途がはっきりしていて、その用途をやり遂げることができる能力を持っていること、と言えます。
簡単にいえば、使いやすい、ということですね。
言葉足らずな気もしますが、初めて、使いやすい製品を出せば、「革新的」と言えますでしょうか。
で、Vision Proは、今、すでに使っているiOSアプリがそのまま使えるので、何に使うかわからないとか、コンテンツがない、ということがありません。Macのディスプレイとしても使えます。なので、実用性のうち、用途はクリア。
手間については、AirPods、AirDrop、iCloud、Apple Watchなどの他デバイス間連携のAppleの実績を考えると、設定、接続も簡単だろうと推測がつきます。
品質については、ディスプレイやオーディオへの品質が最高レベルではないかもしれませんが、十分に高いであろうことも想像できます。
そう考えると、空間コンピュータとして、実用的な最初の製品だろう、と感じることができたわけです。
自分に関する用途としては、自宅でLGの40インチディスプレイを使っていますが、これを置き換えることができるわけです。
テレビは、SONYの75インチをソファの前に置いていますが、これも置き換えられるわけです。
PSVR2を購入しましたが、これはVRゲームを遊ぶというよりも、まさに空間ディスプレイとして、PS5の普通のゲームを遊ぶために使っているわけです。
Vision Proは、PS5のゲームを置き換えることはできないでしょうが、40インチディスプレイや75インチテレビを、今までの場所の制約を取り外して、いろいろな場所で使うことができるようになるわけです。
これは、実用面で革命的ですよね。
家の中はもちろん、職場や、ワーケーション、実家、旅行先、移動中なんかも使えそうです。
そこまで安全かはわかりませんが、外を歩きながらも使えるのでしょうか。
動画の後半には、技術の面からVision Proの説明がありました。
ここでは、Vision Proが絵に描いた餅にはならなさそうな、納得の技術群が紹介され、説得力がありました。
- カメラ、ディスプレイは、iPhone
- アイトラッキングは、Face ID
- アルミ、ガラスといった素材は、Mac、iPhone
- M2チップはMac、R1チップは、さまざまな特定用途のチップを載せてきた実績
- バンド部分はAirPods Maxのイヤーカップや、バンド
- 音声操作はSiri
- ハンドジェスチャーはApple Watch
- Digital CrownはAppleWatchやAirPods Max
- 空間オーディオはAirPods
- Lidarスキャナ、AR周りはiPhone
- 最適化されたOS
- iPhone/iPadアプリ
Vision Proのそれぞれの技術は、目新しいものよりも、慣れ親しんで毎日つかっているものが多く、信頼がおけ、それらを空間コンピュータとしてまとめた、と考えると、「実現できそう」という納得力、説得力はすごいですね。
古い技術の寄せ集めだけでないところで、一番、これはすごいと思ったのが、片目4Kディスプレイです。
少し前にPSVR2の動画をアップして、自分にしてはたくさんの人に見ていただけたのですが、その中では、PSVR2の片目2Kのディスプレイは画質がイマイチということを述べています。
それに基づいて、その4倍の密度があれば、かなりいけそう、というのは具体的に想像できました。画質面では心配いらなさそう、と思ったわけですね。
というわけで、Vision Proは、素直にすごいと感じましたし、すぐにでも使いたい、欲しい、となってしまいました。
■価格について
価格は3500ドルとのこと。
絶対額としては高い、のは間違いありませんが、M2 MacBook Airに、オープンエアーになったAirPods Max、iPhone Proの4倍密度のディスプレイが2枚ついていると考えると、不当に高いということはない、それぐらいはするな、というところでしょうか。
ですが、日本円で50万円ぐらいだとしたら、買おうと思えるギリギリの上限かな、と思います。
これが、50万超えたら、Mac Proみたいに、これはプロのものであって、廉価版を待つか、と思ってしまうところです。
欲しい気持ちは、あるとして、未来のことなので、実際に買えるかどうかは、その時の状況次第ですが、他の出費は抑え、お金を貯めていこうと思ってます。
購入したとしても、少なくとも3年ぐらいは使い倒して、買い替えなどは考えない、となりそうですね。
ここからはVision Proのそれぞれのポイントについて期待度ごとに、みていきたいと思います。
■めっちゃいい
- 片目4Kディスプレイ
- iOSアプリ、Macの接続
- 虹彩認証
- モジュラー式
まず手放しで喜べる、めっちゃいいポイントですが、
表示品質は先ほど述べたように、片目で4Kのディスプレイということで、これは期待できます。
Quest Proや、PSVR2は片目2Kですので、4倍綺麗なわけです。視野角次第のところもありますが、普通に4Kディスプレイの密度に結構近いのではないでしょうか。
iOSアプリをそのまま使えたり、Macをみるだけで、Macの画面を表示できる、というのは、すぐに使いたい用途があるわけで、最高。
認証方式は、虹彩認証ということですが、これは結局、Vision Proをかけるだけで、すぐに認証をパスして使えるようになるわけで、便利ですよね。
本体部分、シェード部分、バンド部分が分離できるモジュラー式になっているのもいいですね。体に触れる部分はファブリックが使われているようですが、AirPods Maxのイヤーパッドみたいに、取り外して洗えると思いますし、劣化した場合もそこだけ交換できるわけで、長く使えそうです。
■意外とあり
- 全体的なフォルム
- 紐付きバッテリー
好みが分かれるポイントですが、自分的には結構好感触なポイントです。
第一印象オーソドックスな見た目だった、というのは最初に述べましたが、自分的には、意外にかっこいいな、とは思いましたし、Questなんかと比べると、違和感が少ないな、と思いました。
多分、前面に大きくガラスが使われていますが、顔の前面にガラスがあるのは、サングラスで割と馴染み深いから、違和感が少ないのかな、と思いました。
ケーブル付きのバッテリーも、結構ありだな、と思いました。
結局、バッテリーが必要なのであれば、どこにつけるか、という問題になりますが、頭部につけていない、ということは、付け心地を優先してくれたわけで、その分、つけっぱなしで使いやすくはなりそうです。
バッテリーはポケットに入れると思いますが、体の外にケーブルが繋がらないのであれば、それほど動きを制限する、という感じもないでしょう。
また、ケーブル接続する、ということは、つけ外しができるわけで、予備のバッテリーに交換したりもできそう。大容量モデルとかもでるかもですね。
■お手なみ拝見
- 視野角
- 外界の見え方の自然さ
- ハンドジェスチャー、音声インターフェース
- 空間アプリ
ここは、ビデオをみただけではわからないので、手放しにほめられないところです。
視野角は没入感や閉塞感につながりますし、パススルーが自然かどうかも気になります。
ハンドジェスチャーは、Questでもちゃんと動いている気がしないですし、Apple Watchのジェスチャー判定もなんかいまいちなんですよね。Vision Proは、下向きの専用のカメラもあるみたいなので、Questや、Apple Watchよりは対策されているようですが、それがどこまで実用的か。
空間を活用したアプリは、これから増えるとは思いますが、自分の用途に合ったものがでるかどうか。
■どっちでも
- ARとVRをデジタルクラウンで行き来
- オーディオ
搭載している意味はわかるけど、使っていないので、今のところはピンときていないポイントです。
デジタルクラウンで没入度をコントロールできるとのことですが、オンオフでもいい気もしているので、そこまでピンときていないです。
オーディオについては、もちろんスピーカーがあるに越したことはないですが、遮音も含めてコントロールすることを考えると、結局AirPods Proを組み合わせて使うのでは、と思っています。
■これはいる?
- 外部ディスプレイ
- デジタルペルソナ
- 空間写真、動画
- ディズニー+
こちらも自分としてあまり惹かれなかったポイントですが、これは自分に用途があまりないのでは、というのが理由ですね。
自分の表情が外向けのディスプレイに表示される機能ですが、面白いとは思いますが、結局、仕事やエンタメは、パーソナルな活動なので、そこまで外の人への配慮が必要には思えていません。
AirPodsの場合は、いくら外音取り込みの性能がよくて、つけたまま他の人に対応できる、のはわかっていても、他の人ががっつりいる場面では、外しているのが今現在です。なので、人がいたら、こちらから気づいて、Vision Proを外して対応するのではないかと思ってます。
デジタルペルソナは、他の人とテレコミュニケーションするに当たって、自分の映像が必ず必要だと思っていない、ということですね。
音声オンリーでもいいわけで。
空間再現写真、動画は、面白いですが、子供も大きくなって、撮影して残したい、という機会が少なくなっています。
ディズニー+は、映像サブスク全般を使っていないので、ディズニーにも興味が今のところないです。
■不安ポイント
ほとんどないのですが、唯一あるのは、メガネを外さなくてはいけない点ですね。
メガネを使わない方が、フィット感や画質の面でも有利というのは理解できますが、メガネ利用者にとって、メガネを外すこと自体が結構不安です。外したメガネをどう扱うのか、も不安要素です。
Vision Proをパッと外したくなったときに、必ず、メガネを探す動作がセットになるわけですよね。ザーマスみたいに、首からストラップで吊るしますか。
まぁ現実的には、コンタクトで対応というのは一つの落とし所としてあるので、クリティカルな問題ではないでしょう。
■日本発売が遅い
最後に、日本での発売が遅くなる件ですが、これはしょうがないかな。
真相はわかりませんが、自分としては、多分、言語対応が必要なんだろうなと思っています、
音声操作が重要なので、作り込む必要があると思うのですが、作っている人たちからすれば、複数言語を同時に開発するよりも、まずは英語で作り込んでから、その後、他言語に展開、という流れになるのは、しょうがないかな、と。
アメリカに買いに行っても、多分、日本語対応はまだされていないんじゃないかな。英語が得意な人は気にしなくていいですが。
というわけで、いろいろみてきましたが、結論はVision Proは「買いたい」です。
人生の中で、後、何回、こういった革新的な製品に触れられるかわかりません。その貴重な1回を楽しみたいと思っています。