Apple Vision Proがやってきた - 初日の感想



待ちに待ったApple Vision Proが、ついに我が家にもやってきたので、早速、実際に使ってみての感想などを共有したいと思います。
動画で取り上げた内容のいくつかは、後日、もう少し詳しい内容を別の動画にしようとおもいますので、今回は初日ということで簡単な紹介にさせてください。

■レンズの左右逆問題

ただその前に、一点不具合がありました。
Zwissの度付きレンズを同時に注文していて、Vision Proと同時に届いたのですが、どうやら入力値と届いたものが左右逆になっているようです。
入力で左右逆に入れてしまった可能性はゼロではないのですが、Appleに連絡したところ、再度、注文し直して、新しいものが届き次第、返品、返金という処理になりました。

幸い、左右でそれほど大きな度数の違いはなく、見えないことはないのですが、特に右目がクリアにみえていないので、ちゃんとした画質の感想は、そのときまで後回しにしようと思っています。

■ハードウェアの印象

まず、ハードウェアの第一印象ですが、重みはかなりずっしりですね。
頭に乗せてみても、かなり重みを感じます。あとで分かりましたが、重量バランスのせいが大きそうです。

ストラップは、純正のものはつけてすぐに、これはかなり厳しい、と感じたので、用意してあったBOBO VRに、すぐに変更しないとやってられない感じでした。
バッテリーは、頭の後ろにマウントすると、ちょうどよいバランスになりました。

純正のソロニットバンドは、着脱性は優れているので、ちょっとしたつけ外しとか、寝っ転がった時には使いやすいので、使い分けになりそうです。

バッテリーをヘッドマウントすると、給電のためのUSBケーブルは、付属の1.5mではちょっと短いかもしれません。3mぐらいあったほうがよさそうですね。

ライトシールドは外した方が、長時間使いやすいですが、ディスプレイとの距離が近すぎたり、遠すぎると警告メッセージがでます。ライトシールドがあった方が、距離が決まりやすいようです。

■画質

レンズが間違った状態での感想ですが、画質は、思ったより感動的というまでではなかったですが、片目4Kの威力は、さすがにPSVR2のときのような不足感は感じません。レンズが正しくなった時が楽しみです。
視野角は、想像していたよりも狭く感じました。いくつかの没入型のコンテンツも見てみましたが、この視野角の狭さのおかげで、あまり没入感は感じにくかったかも。

■音質

Vision Proの内蔵スピーカーの音質は評判がよかったように思っていたのですが、実際に自分で聞いてみると、もこっとしていて、好みの音質ではなかったです。
映像は、カメラ映像をシャットアウトして没入型にできるのに、サウンドは、外音がはいり放題、というのもなんかあっていないような。
簡易的に使うときにはいいですが、個人的には、がっつり作業する時は、AirPods Proなどを接続して、音質向上したり、必要に応じてノイキャンをかけるなどが必須かなと思いました。

■アイトラ・ジェスチャ

アイトラッキングはPSVR2で、ハンドジェスチャーはOculus Questで体験済みですので、そこまでの新鮮さはなかったです。
意外と誤爆が多く感じます。細かい操作がうまく決まらず、マウスなり、コントローラーが欲しくなるときがあります。
これもひょっとして、レンズの影響があるのかもしれないので、後日、また評価し直したいと思います。

今のところ、精度というより、使う側のテクニックが未熟な感じがしています。
コツとしては、ハンドジェスチャーは、指を開くなら開く、閉じるなら閉じると、しっかりとメリハリのあるうごきをしないといけないですね。
あとは、しっかり対象物をみる、という意識が必要かもしれません。

コントロールセンターの呼び出しは、上の方をみて呼び出すのですが、アイトラッキングの狙いが甘い時はうまくいかないので、ちょっと面倒です。
頭も一緒に上に上げると、多少うまくいくかも。

■使えるアプリ

Vision Proのアプリはまだまだ少ない状況ですが、使えないアプリだらけかと思いきや、iPad互換アプリの方で、意外と使えるものが多い印象です。
Macと接続せずとも、Vision Pro単体でもなんとかなる場面がありそう。

この動画の原稿も、半分ぐらいはVision Proのメモアプリで書いています。

ちょっとびっくりしたのは、いつも使っているZwiftという自転車のバーチャルトレーニングアプリが、iPad互換アプリとして対応していました。ちょっと前に調べた時には、非対応っぽかったのですが。
Vision ProのBluetooth接続で、自転車の各種センサーとも連携できました。実際にVision Proでトレーニングするかは、汗の処理を考えないといけないですが、今までは、AppleTVと液晶プロジェクタを繋げてZwiftを起動し、暇つぶしにiPadを併用していました。
これがVision Proですと、空間にすべてを配置することができるので、その全部を賄うことができてしまいます。

ゲームでいくと、PS5の公式リモートプレイのアプリは、Vision Proに解放されていないのですが、MirrorPlayというサードパーティのリモートアプリがあり、これを使えば、解像度はフルHDになってしまいますが、PS5のゲームもプレイできました。コントローラーもPS5のDual Senseが、Vision Proにダイレクトに接続できました。
攻略情報を横におきながら、探索できたりするのは便利。

残念な方でいうと、YouTubeのアプリがないのが一番痛いですね。
Safariで見れなくはないのですが、PC用のポインタを前提としたインターフェースは、Vision Proのアイトラッキングとハンドジェスチャだと、結構操作がつらいです。iPad用のそのままのアプリでいいので、Vision Proに解放して欲しい。

インストールしたアプリは、ホーム画面に表示されるのですが、今はまだアプリが整理できないようです。これはかなり使いにくいので、早めに修正して欲しいところ。

■日本語入力

標準の状態では、アイトラッキングとハンドジェスチャでも、文字入力ができますが、精度が甘いのか、なかなか苦労します。

なので、自分はMOBO Keyboard 2という外付けのBluetoothキーボードを接続しました。
これで入力自体はだいぶやりやすくなりましたが、日本語を入力するとOSの機能として、入力プレビューというのがでてくるのですが、これが慣れない。
入力したいアプリで、日本語をインライン入力できるのですが、変換候補が、別ウィンドウになっている入力プレビューにしかでないので、ウィンドウをいったりきたりしないといけないのは、なかなか使いにくい感じです。

MOBO Keyboardの方ですが、折りたたみのキーボードで、パームレストがないので、そのままだと膝上などでは、快適な入力はやりにくいですね。

■Macとの接続

Macとの接続しての利用は期待どおりでした。どこでも4Kディスプレイを出せるのはすごい。
普通、ディスプレイは、キーボードより奥に配置されることがほとんどですが、キーボードよりも手前に大きなディスプレイを置けてしまう、というのはリアルではあまりできないことなので、すごい。
ディスプレイを好きな位置においていい、というのは新しいですね。

Macの画面は1画面しか出せませんが、広い4Kの解像度があるのですから、ウィンドウを大きくして、その中で好きなだけ別のウィンドウを出せばよいので、2画面出力などは必要ないと感じました。
それよりも視野角の狭さが、実質的な大きさを制限している方が気になったかも。

残念だったのは、Vision ProでAirPlayをなんでも受けられるのかと思ったら、それは無理でした。Macだけみたいですね。iPad ProからAirPlayできればよかったのですが。

■メガネはやはり不安

購入前に不安だったのは、メガネを外して装着する必要があることですが、これは、実際に体験してもやっぱり不安ですね。
Vision Proを外した場所に、外したメガネがあるとは限らないので、Vision Proを外してしまうと見えなくなる瞬間があるのはちょっと怖い。
なにかいい解決方法はないかな。

初日はこんな感じでしたが、総評としては、Macのどこでもディスプレイとして購入したつもりなので、期待通りでしたし、ハンズフリーなiPadとしても、思ったよりも使いでがありました。

これであとは、度数のあったレンズになって、クリアに見えるようになるのが楽しみです。


■商品紹介
↓スマホポーチ
https://amzn.to/4cdVozn

↓面ファスナー
https://amzn.to/4csrpDC

↓BOBO VR M3 Pro
https://amzn.to/45CZNZW

↓Vision Pro用アタッチメント
https://www.printables.com/model/772403-apple-vision-pro-to-bobovr-rails-m2m3

↓Vision Pro用カバー
https://amzn.to/3L0fwJc