June 2024
Apple Vision Proがやってきた - 初日の感想
2024/06/29 16:00 カテゴリ:Vision Pro
待ちに待ったApple Vision Proが、ついに我が家にもやってきたので、早速、実際に使ってみての感想などを共有したいと思います。
動画で取り上げた内容のいくつかは、後日、もう少し詳しい内容を別の動画にしようとおもいますので、今回は初日ということで簡単な紹介にさせてください。
■レンズの左右逆問題
ただその前に、一点不具合がありました。
Zwissの度付きレンズを同時に注文していて、Vision Proと同時に届いたのですが、どうやら入力値と届いたものが左右逆になっているようです。
入力で左右逆に入れてしまった可能性はゼロではないのですが、Appleに連絡したところ、再度、注文し直して、新しいものが届き次第、返品、返金という処理になりました。
幸い、左右でそれほど大きな度数の違いはなく、見えないことはないのですが、特に右目がクリアにみえていないので、ちゃんとした画質の感想は、そのときまで後回しにしようと思っています。
■ハードウェアの印象
まず、ハードウェアの第一印象ですが、重みはかなりずっしりですね。
頭に乗せてみても、かなり重みを感じます。あとで分かりましたが、重量バランスのせいが大きそうです。
ストラップは、純正のものはつけてすぐに、これはかなり厳しい、と感じたので、用意してあったBOBO VRに、すぐに変更しないとやってられない感じでした。
バッテリーは、頭の後ろにマウントすると、ちょうどよいバランスになりました。
純正のソロニットバンドは、着脱性は優れているので、ちょっとしたつけ外しとか、寝っ転がった時には使いやすいので、使い分けになりそうです。
バッテリーをヘッドマウントすると、給電のためのUSBケーブルは、付属の1.5mではちょっと短いかもしれません。3mぐらいあったほうがよさそうですね。
ライトシールドは外した方が、長時間使いやすいですが、ディスプレイとの距離が近すぎたり、遠すぎると警告メッセージがでます。ライトシールドがあった方が、距離が決まりやすいようです。
■画質
レンズが間違った状態での感想ですが、画質は、思ったより感動的というまでではなかったですが、片目4Kの威力は、さすがにPSVR2のときのような不足感は感じません。レンズが正しくなった時が楽しみです。
視野角は、想像していたよりも狭く感じました。いくつかの没入型のコンテンツも見てみましたが、この視野角の狭さのおかげで、あまり没入感は感じにくかったかも。
■音質
Vision Proの内蔵スピーカーの音質は評判がよかったように思っていたのですが、実際に自分で聞いてみると、もこっとしていて、好みの音質ではなかったです。
映像は、カメラ映像をシャットアウトして没入型にできるのに、サウンドは、外音がはいり放題、というのもなんかあっていないような。
簡易的に使うときにはいいですが、個人的には、がっつり作業する時は、AirPods Proなどを接続して、音質向上したり、必要に応じてノイキャンをかけるなどが必須かなと思いました。
■アイトラ・ジェスチャ
アイトラッキングはPSVR2で、ハンドジェスチャーはOculus Questで体験済みですので、そこまでの新鮮さはなかったです。
意外と誤爆が多く感じます。細かい操作がうまく決まらず、マウスなり、コントローラーが欲しくなるときがあります。
これもひょっとして、レンズの影響があるのかもしれないので、後日、また評価し直したいと思います。
今のところ、精度というより、使う側のテクニックが未熟な感じがしています。
コツとしては、ハンドジェスチャーは、指を開くなら開く、閉じるなら閉じると、しっかりとメリハリのあるうごきをしないといけないですね。
あとは、しっかり対象物をみる、という意識が必要かもしれません。
コントロールセンターの呼び出しは、上の方をみて呼び出すのですが、アイトラッキングの狙いが甘い時はうまくいかないので、ちょっと面倒です。
頭も一緒に上に上げると、多少うまくいくかも。
■使えるアプリ
Vision Proのアプリはまだまだ少ない状況ですが、使えないアプリだらけかと思いきや、iPad互換アプリの方で、意外と使えるものが多い印象です。
Macと接続せずとも、Vision Pro単体でもなんとかなる場面がありそう。
この動画の原稿も、半分ぐらいはVision Proのメモアプリで書いています。
ちょっとびっくりしたのは、いつも使っているZwiftという自転車のバーチャルトレーニングアプリが、iPad互換アプリとして対応していました。ちょっと前に調べた時には、非対応っぽかったのですが。
Vision ProのBluetooth接続で、自転車の各種センサーとも連携できました。実際にVision Proでトレーニングするかは、汗の処理を考えないといけないですが、今までは、AppleTVと液晶プロジェクタを繋げてZwiftを起動し、暇つぶしにiPadを併用していました。
これがVision Proですと、空間にすべてを配置することができるので、その全部を賄うことができてしまいます。
ゲームでいくと、PS5の公式リモートプレイのアプリは、Vision Proに解放されていないのですが、MirrorPlayというサードパーティのリモートアプリがあり、これを使えば、解像度はフルHDになってしまいますが、PS5のゲームもプレイできました。コントローラーもPS5のDual Senseが、Vision Proにダイレクトに接続できました。
攻略情報を横におきながら、探索できたりするのは便利。
残念な方でいうと、YouTubeのアプリがないのが一番痛いですね。
Safariで見れなくはないのですが、PC用のポインタを前提としたインターフェースは、Vision Proのアイトラッキングとハンドジェスチャだと、結構操作がつらいです。iPad用のそのままのアプリでいいので、Vision Proに解放して欲しい。
インストールしたアプリは、ホーム画面に表示されるのですが、今はまだアプリが整理できないようです。これはかなり使いにくいので、早めに修正して欲しいところ。
■日本語入力
標準の状態では、アイトラッキングとハンドジェスチャでも、文字入力ができますが、精度が甘いのか、なかなか苦労します。
なので、自分はMOBO Keyboard 2という外付けのBluetoothキーボードを接続しました。
これで入力自体はだいぶやりやすくなりましたが、日本語を入力するとOSの機能として、入力プレビューというのがでてくるのですが、これが慣れない。
入力したいアプリで、日本語をインライン入力できるのですが、変換候補が、別ウィンドウになっている入力プレビューにしかでないので、ウィンドウをいったりきたりしないといけないのは、なかなか使いにくい感じです。
MOBO Keyboardの方ですが、折りたたみのキーボードで、パームレストがないので、そのままだと膝上などでは、快適な入力はやりにくいですね。
■Macとの接続
Macとの接続しての利用は期待どおりでした。どこでも4Kディスプレイを出せるのはすごい。
普通、ディスプレイは、キーボードより奥に配置されることがほとんどですが、キーボードよりも手前に大きなディスプレイを置けてしまう、というのはリアルではあまりできないことなので、すごい。
ディスプレイを好きな位置においていい、というのは新しいですね。
Macの画面は1画面しか出せませんが、広い4Kの解像度があるのですから、ウィンドウを大きくして、その中で好きなだけ別のウィンドウを出せばよいので、2画面出力などは必要ないと感じました。
それよりも視野角の狭さが、実質的な大きさを制限している方が気になったかも。
残念だったのは、Vision ProでAirPlayをなんでも受けられるのかと思ったら、それは無理でした。Macだけみたいですね。iPad ProからAirPlayできればよかったのですが。
■メガネはやはり不安
購入前に不安だったのは、メガネを外して装着する必要があることですが、これは、実際に体験してもやっぱり不安ですね。
Vision Proを外した場所に、外したメガネがあるとは限らないので、Vision Proを外してしまうと見えなくなる瞬間があるのはちょっと怖い。
なにかいい解決方法はないかな。
初日はこんな感じでしたが、総評としては、Macのどこでもディスプレイとして購入したつもりなので、期待通りでしたし、ハンズフリーなiPadとしても、思ったよりも使いでがありました。
これであとは、度数のあったレンズになって、クリアに見えるようになるのが楽しみです。
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Apple Vision Proいろいろ準備
2024/06/25 15:49 カテゴリ:Vision Pro
あと一週間ぐらいでVision Proの日本での発売日ということで、もういくつ寝ると、状態ですね。発売日が楽しみなデバイスって、いつ以来でしょうか。
Vision Proは、アメリカで先行発売されていましたから、その情報から、到着前からいくつか準備をしています。
特に、Vision Proで、対策しておいた方が良さそうなのは、
- バッテリーの取り回し
- 頭への装着方法
- 落とす
の3つぐらいでしょうか。
■バッテリーの取り回し
バッテリーの取り回しは
- バッテリーユニットをどこにおくか
- 充電・給電をどうするか
があります。
Vision Proは、バッテリーユニットがヘッドセットと別になっています。
ヘッドセット装着時に、バッテリーユニットをどこにおくか、机の上におくか、身につけるか。身につけるとすれば、どうやってか。
机の上に置く場合、机から移動した際に、バッテリーユニットが机の上にあるのを忘れていて、ケーブルに引きづられて落としてしまう、という事例をいくつかみました。
身につける場合は、その心配は減ります。その場合の収納場所は、ポケットが一番手軽ですが、ズボンのポケットは、座っている状態だと、突っ張ったりして、ちょっと使いにくそうです。
対策としては、まずは座った時の取り回しが、多少マシかな、と思って、ポーチを用意してみました。
Vision Proのバッテリーは外付けなので、バッテリーを身に付けやすいように、カラビナ付きのポーチを準備。
Fame Projectというところのスマホポーチです。
ポーチを選んだ基準は
- 蓋がついていなくて、出し入れがしやすい、
- カラビナなどで、ズボンのベルト通しなどにつけられる
- Vision Proのバッテリーが入る大きさ
バッテリーのサイズが、いまいちわかりませんでしたが、スマホが入るなら入るだろうと
素材は、ネオプレンで、カラビナ以外にも、ベルト通しがあります。
首からかけたり、斜めがけにもできそう。
ポーチに入れる以外のアイデアは、ヘッドセットの後ろにバッテリーを配置する方法です。
Meta Questのエリートストラップなんかで取られている方法で、ヘッドセットの前が重いところを、後ろにおもりを持たせることで、重量バランスをとることができるわけです。
実際に、やっている人もいましたし、3Dプリンタで装着アダプタを作成している人もいました。
バッテリを後ろにマウントできれば、ヘッドセットとバッテリーを一つの塊として使えるので、着脱するときに、片方を外して、片方を忘れて落とす、ということも減りそうです。
懸念点は、重すぎて首が耐えられないかもしれない、ということ。
個人的には、体格の割には首は太い方で、いけるかも、という気はしていますので、後頭部にマウントできるように、汎用の面ファスナーテープを買っておきました。
■充電・給電
Vision Proの標準バッテリーは2時間程度しか持たないので、それ以上、連続して使う場合は、外部からの給電が必要になります。
普通はACアダプターを使うことになると思いますが、モバイルバッテリーを併用して、ワイヤレス化できるのかは、気になるところです。
モバイルバッテリーであれば、付属のACアダプターと同様に、
- 30W以上の出力ができる
- 容量が大きい
- リサイクルの心配が少ない大手メーカー
がよさそう。
いくつかみた中ですとCIOのSMARTCOBY Pro SLIM 35W、というのが良さそうでした。そのうち、これのケーブル付きが発売されそうなので、モバイルバッテリー運用が有効そうであれば、試してみてもいいかなと思っています。
■頭への装着方法
ヘッドセットの使い勝手は、表示部などのスペック以外にも、装着方法が結構大きな要素です。
ヘッドセットだと、うちにはOculus Questと、PSVR2がありますが、Questは、前後挟み込み式で、上にバンドがあります。
PSVR2は、わっかを頭に乗せ、ヘッドセットはあとから顔の前に持ってくる感じです。自分は、後付けで上のバンドを足しています。
上のバンドは、重みで、必要以上にヘッドセットが下がるのを防ぐためには、あったほうがいいと思っています。
- ヘッドセットの装着方法は、
- 頭の形の個人差がある
- レンズの中心からズレると見えなくなる
- 前後挟み込み型は、締め付けが強すぎると、顔が痛くなる(らしい)
というのがあって、難しいところです。
最後の、顔が痛くなるらしい、というのは、自分は、純粋な前後挟み込み型は使ったことがないので、らしい、としました。
Vision Proは、2種類のストラップがついていて、
- ソロニットバンドは、純粋な前後挟み込みのみ
- デュアルループバンドは、頭の上のバンドあり
の2通り。
これら純正の標準パーツでいける可能性もあるけど、ソロニットバンドは、調整しやすさや付け心地は最高だけど、前後挟み込みなので、顔が痛くなる、という声が多いですね。
デュアルループバンドは、これでいいという人もいれば、調整しにくい、痛くなるという人もいるようです。
自分の場合は、PSVRタイプだと実績がありますし、形状的にも頭の形に合わせやすく、顔への圧迫は少ないです。
ちょうど、BOBO VRというメーカーが、Questシリーズ用にPSVRタイプの交換用ストラップを出しています。
このQuest用のBOBO VRをVision Proに取り付けるアタッチメントを考えた人がいて、3Dプリント用のモデルを無料で配布されています。
さらに、これを日本で試した方がいて、調子よさそうでしたので、自分も真似してみようと思いました。
BOBO VR自体は、amazonで注文すれば良いですが、アタッチメントは3Dプリンタで出力する必要があります。
自分では3Dプリンタは持っていないのですが、プリントして配送してくれるサービスがあったので、注文してみました。
ただいま配送中なので、到着したら紹介しようと思っています。
■落とす
Vision Proは高価で、修理代金も高いですが、すでに壊してしまった方もいるようです。
原因としては、バッテリーをポケットに入れて、忘れてヘッドセットを外して移動するなど、ケーブルに起因したものが多いようなので、前に述べた、バッテリーを頭装着できないかを試してみたい、とは思っています。
後は、単純にカバーを買ってみました。落として壊れやすそうなのは、前面のガラス部分だと思いますが、iPhoneのケースなどによく使われているTPU素材なので、多少の効果は期待できるかなと。
iPhoneや、iPadのガラススクリーンは、タッチ操作部も兼ねているので、割れたままではつかえないのですが、Vision Proは、本来的な機能は内側で、外側のガラスは飾りなので、もし割れてしまっても、安全上問題が少なそうなら、すぐには修理しないかもですね。
こんな感じで、徐々に準備が整ってきました。
すでにレンズの方は、発送されたようです。到着が楽しみ。
■商品紹介
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↓紹介動画
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Apple Vision Pro予約した
2024/06/15 12:00 カテゴリ:Vision Pro
日本でもついにApple Vision Proの発売が決定し、予約がスタートしたので、早速予約しました。
当初のアナウンスでは、今年の後半の予定だったと思いますが、それよりはかなり早く発売されたのは、よかったですね。
自分としては、おおよそ1年前ぐらいに、Vision Proが出たら買いたい、という動画を作ったのですが、この1年で、なんとか準備を整えることができました。
■予約したVision Pro
予約したのは、256GBのモデルで、ツァイスの度入りレンズを追加しました。
ストレージの容量についてですが、自分の中では、Vision Proは、iPadの進化版というポジションでもあると思っています。
今使っているM1 iPad Proは、256GBモデルですが、空きが100GB以上あるので、Vision Proでも256GBで十分でしょう。
メガネ族なので、レンズは必須です。
Vision Proを日本発売まで待っていた理由のひとつは、レンズサービスが日本でもスタートすることを期待していたので、発売と同時にちゃんとサービス開始されてよかったです。
レンズの作成は、医師の処方箋が必要かと思いましたが、度数などの数値があればよいようです。
最近、ちょうどJ!NSでメガネを作っていて、そのレンズの数値をそのまま入力でき、発売日に届けてもらえそう。
プリズムの値、というのがよくわかりませんでしたが、J!NSはプリズムが必要なレンズには対応していないよう、つまり、J!NSでメガネがつくれている自分は、プリズム値は関係ないようでした。
いつもなら、Apple製品を買っても刻印することはないのですが、流石にレンズは自分にしか合わないので、家族が付け替えることも想定して、刻印を入れておきました。
■あの後のVision Pro
昨年のVision Pro発表から、先行してアメリカで発売されて、日本からも購入された方がレビューを上げていくれていて、情報は増えましたね。
日本語であがっていたレビューはできるだけ見るようにしていましたが、大体どれも期待を裏付けるものばかりで、自分が見て、意外に残念だった、みたいなものはなかったように思います。
なので、アメリカでの発売後はますます欲しくなって、今回、日本発売されるのが楽しみでした。
■Vision Proを何に使うのか
去年の段階では、革新的デバイスだから欲しい、みたいなことを言っていた気がしますが、今は用途がもう少しイメージできるようになりました。
- 机に縛られないMac用ディスプレイ
- ハンズフリーなiPad
自分としては、この2つが一体になったものがVision Proかな、と思っています。
仕事は、9割がたリモートワークですが、自分で40インチの5K2Kのディスプレイを用意して、会社支給のMacを使っています。
リモートワークなので、どこで作業をしても良さそうなものですが、仕事がら、広めのディスプレイ作業環境は欲しく、結局、朝から晩まで、自宅のディスプレイの前に座っていたり、時には立って作業しています。
これからも、同じような生活が続くわけなので、作業できる場所にもうちょっと変化を加えたいわけです。
Vision Proがあれば、家の中でも窓際に行ったりとか、ベランダに出たりとか、通信の問題はあるかもですが、車で出かけたりとかできるかも、と思うと、ちょっとワクワクしています。
ワーケーションなんかも、今までは、作業効率が落ちてしまうことを考ると現実的な選択肢ではなかったのですが、Vision Proがあればやれそうな気がします。
今は、Vision Proで使えるのは4Kディスプレイ1枚ですが、それでも結構十分だと思いますし、Vision OS2からは、8K2K相当の解像度にも対応するとかで、最強ですね。
色々な人のレビューを見ても、Vision Proの仮想ディスプレイ性能については好評のようでしたので、実際に使えるものなのでしょう。
■iPadがわりのVision Pro
仕事以外では、家ではM1 iPad Proを使うことが多いのですが、持ち運びがちょっと面倒だったり、ソファで使う時には、iPadの置き場所に困ったり、ということがよくあります。
Vision Proであれば、頭にiPadがくっついているようなものなので、持ち運びも置き場所にも困ることは少なくなりそうです。
新たにヘッドセットが重い、ということはあると思いますが。
ただこの辺は、日本でのレビューでは、普段からiPadを使っている人が少なかったり、日本のiPadアプリストアがまだなかったので、同じような感覚の人はあまり見つけられなかったですね。でも、自分としては、割と確信があるVision Proの使い方です。
■意外と腐りにくい?
あと実機が出回るようになって、Vision Proについて思ったのは、
安くはないが腐りにくそう
ということ。
ハードウェアに進化はつきもので、進化すると旧製品は相対的に腐っていくものですが、そのため、出たばかりの製品には飛び付かず、こなれた頃に買う、という人もいるかと思います。
これまでの経験上、こういったデバイスで、進化の速度が早くて、腐りやすいのはCPU。
逆に、ディスプレイとかは、結構時間が経っても、使える期間が長かったりします。
Vision Proの場合、Macのディスプレイとして使うのであれば、機能的な面では、処理の多くを行うMac側を新しくしていけばよく、ディスプレイとしてのVision Proの方は、割と長期間使えそう。
Vision Proが、もし片目2Kだったりすると、将来的に解像度上がりそう、と手を出しづらくなりますが、実際のVision Proは、最初から片目4Kで登場しており、十分な解像度があるわけです。
最初から、将来的にも、これ以上の画質向上はあまり必要ない水準にまで達しているわけで、買い替える必要性は低そうです。
CPUの方は、Vision ProはM2チップで、すでに2世代ぐらい前になっています。
ですが、重い作業はMacでやるでしょうし、iPadがわりで使う部分を考えると、今の自分のM1 iPad Proでもなんの不満もないので、iPadの範疇なら、数年は活躍してくれそう。
ディスプレイ、CPU以外の、カメラ、サウンド、アイトラッキングなどのMRデバイスの基本部分は、かなり高い性能のようですので、ここからスペックアップする必要性があまりなさそうです。
これから進化があるとすれば、視野角、バッテリー、重量あたりでしょうか。
こう考えると、初代Vision Proは初期費用は高いですが、現役として使える年数は結構あるんじゃないかと思っています。3年は確実、5年ぐらいはいけそう?
使える年数が増えれば、年あたりのコストは安くなりますので、購入の意思決定をしやすくなりました。
■価格について
日本では、1番安いモデルが結局60万円となりました。
自分は、発表時は、50万超えたら買えないかも、と言っていたのですが、この1年で為替の動きや、物価上昇などを見ると、60万はあり得る線でしたね。
Vision Proの価格の妥当性について、少し考えてみたことがあったんですが、
- 40インチ 4Kのディスプレイ20万
- iPad Air 15万
- 3Dカメラ10万
- 最新VRデバイス7万
が一つになったと考えれば、52万ぐらいですか。残り8万円分ぐらいの価値が、これらを一体として持ち歩ける、という感じ。
これを全部一つにする必要があるか、特に3Dカメラ機能とか、そもそも買いたいのか、というのが、自分でもよくわからなくなってるところがありますが、こうやって機能のたし算で価格を考えると、この価格もある程度はしょうがないかな、ぐらいには思ってました。
Vision Proが高いことは1年前からわかっていたことでもあり、その分1年の準備期間があったので、資金対策としてやったことといえば、
・ガジェット系の高額出費はしない
・資金を貯める・増やす
つまり、節約して、貯める、というめちゃくちゃ当たり前のことをやってきました。
iPhone、iPad、Mac、Apple Watchなど、自分が愛用しているデジタル製品はいっぱいありますが、この1年はどれも更新せず。大型家電なども買っていないかな。
M4 iPad Proの軽さは、ちょっとグラッとしましたが、これからハンズフリーなiPadがくる、と、自分に言い聞かせて、なんとか我慢できました。
貯める方は、
投信の積立が7-8万、今まで放ったらかしにしていた保有株の配当金が25万、ポイ活が8-9万あって、合計すると40万ぐらいにはなりました。
Vision Proは、確かに高いは高いですが、貯まった資金とデバイス節約で、自分なりに出せなくはない、というところまでは来たわけです。
■重さについて
よく言われる、Vision Proが重い問題ですが、自分の手持ちのヘッドマウント系デバイスと比較してみたところ
- Vision Pro 620g
- PSVR2重さ、560g
- Oculus Quest 571g
という感じで、少し重いものの、極端に重いという感じではなさそうです。
Meta Quest 3は515gなので、それと比べると流石に100g以上重いですが、Quest3は持っていないので、知らずにいればなんとかなる?
こんな感じで、用途も明確にイメージできるようになり、資金や問題も許容できるようになった、ということで、予約に踏み切ったわけです。
今月中には、久しぶりに新デバイスが来るので、今から楽しみです。
ちょうどVision Pro発売日の夕方、FF14の新作DAWNTRAILのアーリーアクセスも始まるので、グラフィックアップデートFF14をVision Proで楽しむ、なんてことも試してみたいと思ってます。