Vision Proでゲームを遊ぶ
2024/08/26 14:25 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proの大画面を活かした使い方として、今回はVision Proでのゲームの楽しみ方を紹介したいと思います。
Vision Proの特徴は、大画面を自由な配置で楽しめることですので、PS5やSwitchのゲームでも活用したいところです。
まずPS5。
PS5は、ソニーから純正のリモートプレイアプリがでていますので、Macでリモートプレイを表示させて、Mac仮想ディスプレイ機能を使ってVision Proで表示しています。
どのぐらい遅延があるのか気になると思いますが、我が家の場合、PS5とMacは有線LANで接続しているので、遅延は結構少ないですね。
コントローラーは、Dual Shock4をMacにBluetooth接続しています。
音声もMacに接続したAirPods Proからです。
PS5とVision Proを繋ぐ方法には、Mirror PlayというiPadアプリもあって、直接、Vision ProからPS5に接続できます。
こちらは、Vision Proにコントローラーを繋ぎ、音声もVision Proからでます。
ただ、我が家の場合だと、Vision Proに限らず、PS5でWiFiを使ってリモートプレイすると、結構な頻度でカクカクします。
有線でPS5と接続しているMac経由の方が安定しているので、Mac経由をよく使っています。我が家の電波状況が悪いんでしょうか。
PS5のリモートプレイは、4Kは表示できずフルHDですので、画質的には、テレビでプレイする方がいいですが、Vision Proだと、複数のウィンドウを同時に表示できる、という利点があります。
攻略情報を見ながらプレイしたい時には、Vision Proですと、真横に置いたりできるのは、かなり快適です。
PS5のゲームが遊べるヘッドマウントディスプレイとしては、我が家にはPSVR2もありますが、どちらもテレビを占有せずにPS5をプレイできるのは利点です。
セットアップの簡単さは、ケーブルを繋いで被ればよいPSVR2に軍配が上がりますが、Vision Proは、ワイヤレスなので、プレイできる場所の自由度は高いですね。
PSVR2は、被るまでは簡単なのですが、プレイエリアの設定が毎回入るのは面倒。Vision Proは、その煩わしさはないです。
PS5を携帯ゲーム機的に使えるPS Portalが結構人気らしいですが、Vision Proがあれば、家中のどこでもPS5をプレイできるので、PS Portal的な使い方もできますね。
◾️Switchの場合
PS5は、PSVR2があって、どんなゲームもシネマチックモードを使えば、ヘッドマウントディスプレイで迫力のプレイを楽しめていたのですが、Switchの場合はそうもいきませんでした。
Vision Proは、Macのディスプレイに映すことができるものであれば、そのまま表示できますので、Switchのゲーム画面もMacに表示できれば、Vision Proで遊べるわけです。
我が家の場合は、GENKIのCovert DockとShadowCastというアクセサリがあるので、これを使えばMacの画面でSwitchをプレイすることができます。
Covert Dockは、Switchに電源を供給しつつ、HDMI出力を取り出すもの、コンパクトなドックですね。
ShadowCastは、HDMI入力をMacで読み込めるUSB-Cに変換できるアダプター、キャプチャーデバイスです。
SwitchとCovert DockをUSB-Cで繋げて、Covert DockのHDMIにShadowCastを接続、ShadowCastとMacをUSB-Cで接続すればいいわけです。
USB-Cに入力された映像は、GENKIからでているArcadeというアプリで表示できるので、これを全画面表示にして、Macの画面をVision Proの仮想ディスプレイで表示すれば、VisionProでSwitchが遊べるわけです。
コントローラーは、SwitchのJoyConや、Bluetooth接続したプロコントローラーを使います。
音声は、映像と一緒に取り出せるので、Macに繋いだAirPodsProで聴きます。
この方法は、HDMI出力があるものはなんでも繋げるので、PS5からもHDMIを入力すれば、リモートプレイアプリを使わないでプレイすることも一応できます。
今、Switchでプレイしているゲームがないので、あまり使う機会がないですが、ゼルダティアキンの時にあれば良かったですね。
ちょっと変わった使い方としては、ワイアレスで大画面にできるので、リングフィットアドベンチャーやSwitch Sportsなども遊べたりします。
我が家の場合、テレビのすぐ前にソファを置いているので、Switchの体を動かす系のアプリは、ソファの横のスペースにいって、テレビを斜めからみないといけなかったのですが、
Vision Proは、自分の目の前に大きなディスプレイをおけるので、結構相性よかったです。
この場合、純正のライトシールドを使うと、汗で汚れてしまうので、顔にくっつかないアクセサリを使うとよいと思います。
◾️iPadゲームの場合
Vision Pro非対応のiPadのゲームの場合もSwitchと同様に、iPadでゲームを起動しておいて、USBポートから映像を取り出して、Macに入力、仮想ディスプレイでVision Proという経路で遊べます。
iPadとVision ProをWi-Fiアクセスポイント経由で直接接続する方法もありますが、我が家の環境では、全般的に映像がカクカクするので、ゲーム用途には向いていないかもしれません。
Vision Proに対応しているiPadのゲームは、当然ですが、そのままVision Proのホーム画面から起動して遊べます。
遅延もないですし、映像の安定性も気にする必要はありません。コントローラーもVision Proに直接つながりますし、音声もスピーカーからでも、AirPodsからでもでます。
ここが充実してくれればありがたいですが、自分の場合は、残念ながら、遊びたいゲームがまだほとんどない感じです。
iPadでも遊んでいる原神やゼンレスゾーンゼロが出てくれればいいのですが、マシンパワーが足りないのか、ホヨバースのゲームでは、この2本だけは、Vision Pro向けに公開されていません。
◾️Mac・Windowsの場合
Macのゲームはまだ多くはないですが、同じように仮想ディスプレイを使う方法で、Vision Proで楽しめます。
Steamのゲームの場合は、Steam LinkというiPadアプリで画面共有することもできます。ですが、我が家の環境ではちょっとカクカクしますかね。
自分はWindowsマシンを持っていないので試せないですが、Steam Linkを使えば、Windowsの画面共有もできるそうです。
◾️Vision Proネイティブのゲーム
Vision Proの専用ゲームもあるにはありますが、残念ながらPS5やSwitchと比べて、面白いゲームはないのが現状です。
VR系のゲームはそれほど面白くないものが多いので、今後もあまり期待はできないところです。
期待だけを述べるすれば、MacやiPadで出ているゲーム、自分がプレイしている中ですと、FF14、原神とかですが、これを視界180度のまま、立体視できるようにしてくれるだけでいいんですけどね。立体操作も必要なく、普通のゲームコントローラー対応で十分です。
◾️クラウドゲーミング
Vision Proで安定してゲームを遊ぶのであれば、クラウドゲーミングという選択肢もあるかと思ったのですが、今の所うまくいっていないです。
GeForceNowに有料課金をして、NEXUS+というアプリをインストールしてみたのですが、有料アカウントと認識されていないようで、延々順番待ちのまま進まない、という状態です。
iPadでは使えているので、アカウントの問題ではないようですが、ちょっと気になるところです。
◾️結局Mac経由
現状、Vision Proには、Mac仮想ディスプレイが、もっとも安定して綺麗に表示ができるので、有線で接続する手段のないVision Proは、Macを経由させることでいろいろなゲームに対応する形になります。
Mac仮想ディスプレイは、使っている技術はAirPlayなんだと思いますが、普通のWi-Fiアクセスポイント経由の接続ではなく、Vision ProとMacが直接繋がるP2P接続を使っているかもしれません。
というのは、我が家の環境では、たまにVision ProがWi-Fiのアクセスポイントを見失っていることがあるのですが、その時でも、Macの仮想ディスプレイは切れずに機能していました。
VisionOS2では、AirPlayレシーバー機能が搭載される、ということなので、まもなくMacだけでなく、iPhone、iPadのアプリもMacと同様に、直接Vision Proに表示できるのではないでしょうか。そうなると、iPhoneやiPadがあれば、VisionPro用に公開されていないゲームであっても、より簡単にVision Proで遊べるようになりそうです。
◾️具体的な環境
Vision Proでゲームを楽しむ環境は、日々いろいろ試して変化していますが、現時点でのもう少し具体的な環境を説明しておきます。
Vision Proにゲーム画面を表示させるためのMacは、M2 Mac Miniを使っています。
Mac miniは、普段は仕事のリモートアクセス用に使っているものですが、ディスプレイサイズをフルHDに固定しているので、Vision Proにゲームの画面を表示させる時にも、必要最小限の解像度で、ちょうどいい感じなのです。
このMac miniは、有線LANに繋がっていて、PS5ともハブを介して有線で繋がっています。
前に述べたSwitchやiPadを繋げられるUSBキャプチャも、USBポートに入力しています。
ゲームの実際の処理は、PS5なりSwitchで行われるので、それほどパワーのないM2 Mac Miniでも十分というわけです。
コントローラーはDual Shock4、音はAirPods ProがBluetooth接続されてます。
ディスプレイは5K2Kディスプレイに繋がっています。
Vision ProでPS5ゲームを遊ぶ手順としては、Mac miniで、PSリモートプレイを起動、LAN経由でPS5を起動、コントローラーとイヤフォンを接続、全画面表示にして、Vision ProでMac miniの画面を呼び出すという流れ。
MacからAirPlay先としてVision Proを指定するという方法で、仮想ディスプレイを使うこともできます。
Switchの場合は、SwitchのUSBをCovert Dockに接続して、GENKI Arcadeを起動、あとは全画面表示でVision Proに表示という流れになります。
Vision Proとの接続は、安定していることがほとんどですが、たまに画面の更新が止まってしまうこともあります。復帰する時もあれば、そのまま切れてしまうこともあります。
ゲームプレイ中に発生すると、ちょっと萎えますね。
それとMac仮想ディスプレイが起動できなかったり、AirPlayできないときもあり、こういう時は有線接続の選択肢も欲しくなります。
◾️画面共有できるアプリ
MacやiPadの画面共有アプリはいくつかあるので、紹介しようかと思ったのですが、Mac仮想ディスプレイと違って、我が家ではPS5のリモートプレイと同様に、調子のいいとき、悪いときがあります。なので、名前の紹介だけにしておきます。
◾️最後に
せっかくのVision Proの大画面機能なので、ゲームを遊ぶ時にも活用したいところ。
今のところは、Vision Pro単体で遊ぶというより、他のゲーム機器と接続して、大画面ディスプレイとして使うのが正解だと思います。
Mac作業するときに、どこでも大画面ディスプレイで作業できる、というのと同じ考え方です。
ただ有線接続ができないので、電波環境で遊びやすさが変わってしまうのが痛いところ。
せっかくの片目4Kもある高精細なディスプレイなのですが、無線接続では、そこを活かした高解像度でゲームを遊ぶのが難しいところです。
Vision Pro単体で、面白いゲームを遊べるに越したことがないのですが、ヘッドマウントデバイスであり、4Kを2画面描画しないといけない、バッテリー駆動が前提となってくると、M2のVision Pro単体ではあまりリッチなゲームは、期待できないでしょう。
今後、M4などの省電力でより高性能のチップを搭載したVision Proがでてくれば、もう少し期待はできるかもしれません。未来に期待しましょう。
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