Vision Proでゲームを遊ぶ



Vision Proの大画面を活かした使い方として、今回はVision Proでのゲームの楽しみ方を紹介したいと思います。

Vision Proの特徴は、大画面を自由な配置で楽しめることですので、PS5やSwitchのゲームでも活用したいところです。

まずPS5。
PS5は、ソニーから純正のリモートプレイアプリがでていますので、Macでリモートプレイを表示させて、Mac仮想ディスプレイ機能を使ってVision Proで表示しています。

どのぐらい遅延があるのか気になると思いますが、我が家の場合、PS5とMacは有線LANで接続しているので、遅延は結構少ないですね。

コントローラーは、Dual Shock4をMacにBluetooth接続しています。
音声もMacに接続したAirPods Proからです。

PS5とVision Proを繋ぐ方法には、Mirror PlayというiPadアプリもあって、直接、Vision ProからPS5に接続できます。
こちらは、Vision Proにコントローラーを繋ぎ、音声もVision Proからでます。
ただ、我が家の場合だと、Vision Proに限らず、PS5でWiFiを使ってリモートプレイすると、結構な頻度でカクカクします。
有線でPS5と接続しているMac経由の方が安定しているので、Mac経由をよく使っています。我が家の電波状況が悪いんでしょうか。

PS5のリモートプレイは、4Kは表示できずフルHDですので、画質的には、テレビでプレイする方がいいですが、Vision Proだと、複数のウィンドウを同時に表示できる、という利点があります。
攻略情報を見ながらプレイしたい時には、Vision Proですと、真横に置いたりできるのは、かなり快適です。

PS5のゲームが遊べるヘッドマウントディスプレイとしては、我が家にはPSVR2もありますが、どちらもテレビを占有せずにPS5をプレイできるのは利点です。
セットアップの簡単さは、ケーブルを繋いで被ればよいPSVR2に軍配が上がりますが、Vision Proは、ワイヤレスなので、プレイできる場所の自由度は高いですね。
PSVR2は、被るまでは簡単なのですが、プレイエリアの設定が毎回入るのは面倒。Vision Proは、その煩わしさはないです。

PS5を携帯ゲーム機的に使えるPS Portalが結構人気らしいですが、Vision Proがあれば、家中のどこでもPS5をプレイできるので、PS Portal的な使い方もできますね。

◾️Switchの場合

PS5は、PSVR2があって、どんなゲームもシネマチックモードを使えば、ヘッドマウントディスプレイで迫力のプレイを楽しめていたのですが、Switchの場合はそうもいきませんでした。

Vision Proは、Macのディスプレイに映すことができるものであれば、そのまま表示できますので、Switchのゲーム画面もMacに表示できれば、Vision Proで遊べるわけです。

我が家の場合は、GENKIのCovert DockとShadowCastというアクセサリがあるので、これを使えばMacの画面でSwitchをプレイすることができます。

Covert Dockは、Switchに電源を供給しつつ、HDMI出力を取り出すもの、コンパクトなドックですね。
ShadowCastは、HDMI入力をMacで読み込めるUSB-Cに変換できるアダプター、キャプチャーデバイスです。
SwitchとCovert DockをUSB-Cで繋げて、Covert DockのHDMIにShadowCastを接続、ShadowCastとMacをUSB-Cで接続すればいいわけです。

USB-Cに入力された映像は、GENKIからでているArcadeというアプリで表示できるので、これを全画面表示にして、Macの画面をVision Proの仮想ディスプレイで表示すれば、VisionProでSwitchが遊べるわけです。

コントローラーは、SwitchのJoyConや、Bluetooth接続したプロコントローラーを使います。
音声は、映像と一緒に取り出せるので、Macに繋いだAirPodsProで聴きます。

この方法は、HDMI出力があるものはなんでも繋げるので、PS5からもHDMIを入力すれば、リモートプレイアプリを使わないでプレイすることも一応できます。

今、Switchでプレイしているゲームがないので、あまり使う機会がないですが、ゼルダティアキンの時にあれば良かったですね。

ちょっと変わった使い方としては、ワイアレスで大画面にできるので、リングフィットアドベンチャーやSwitch Sportsなども遊べたりします。
我が家の場合、テレビのすぐ前にソファを置いているので、Switchの体を動かす系のアプリは、ソファの横のスペースにいって、テレビを斜めからみないといけなかったのですが、
Vision Proは、自分の目の前に大きなディスプレイをおけるので、結構相性よかったです。

この場合、純正のライトシールドを使うと、汗で汚れてしまうので、顔にくっつかないアクセサリを使うとよいと思います。

◾️iPadゲームの場合

Vision Pro非対応のiPadのゲームの場合もSwitchと同様に、iPadでゲームを起動しておいて、USBポートから映像を取り出して、Macに入力、仮想ディスプレイでVision Proという経路で遊べます。

iPadとVision ProをWi-Fiアクセスポイント経由で直接接続する方法もありますが、我が家の環境では、全般的に映像がカクカクするので、ゲーム用途には向いていないかもしれません。

Vision Proに対応しているiPadのゲームは、当然ですが、そのままVision Proのホーム画面から起動して遊べます。
遅延もないですし、映像の安定性も気にする必要はありません。コントローラーもVision Proに直接つながりますし、音声もスピーカーからでも、AirPodsからでもでます。
ここが充実してくれればありがたいですが、自分の場合は、残念ながら、遊びたいゲームがまだほとんどない感じです。
iPadでも遊んでいる原神やゼンレスゾーンゼロが出てくれればいいのですが、マシンパワーが足りないのか、ホヨバースのゲームでは、この2本だけは、Vision Pro向けに公開されていません。

◾️Mac・Windowsの場合

Macのゲームはまだ多くはないですが、同じように仮想ディスプレイを使う方法で、Vision Proで楽しめます。

Steamのゲームの場合は、Steam LinkというiPadアプリで画面共有することもできます。ですが、我が家の環境ではちょっとカクカクしますかね。
自分はWindowsマシンを持っていないので試せないですが、Steam Linkを使えば、Windowsの画面共有もできるそうです。

◾️Vision Proネイティブのゲーム

Vision Proの専用ゲームもあるにはありますが、残念ながらPS5やSwitchと比べて、面白いゲームはないのが現状です。
VR系のゲームはそれほど面白くないものが多いので、今後もあまり期待はできないところです。

期待だけを述べるすれば、MacやiPadで出ているゲーム、自分がプレイしている中ですと、FF14、原神とかですが、これを視界180度のまま、立体視できるようにしてくれるだけでいいんですけどね。立体操作も必要なく、普通のゲームコントローラー対応で十分です。

◾️クラウドゲーミング

Vision Proで安定してゲームを遊ぶのであれば、クラウドゲーミングという選択肢もあるかと思ったのですが、今の所うまくいっていないです。

GeForceNowに有料課金をして、NEXUS+というアプリをインストールしてみたのですが、有料アカウントと認識されていないようで、延々順番待ちのまま進まない、という状態です。
iPadでは使えているので、アカウントの問題ではないようですが、ちょっと気になるところです。

◾️結局Mac経由

現状、Vision Proには、Mac仮想ディスプレイが、もっとも安定して綺麗に表示ができるので、有線で接続する手段のないVision Proは、Macを経由させることでいろいろなゲームに対応する形になります。

Mac仮想ディスプレイは、使っている技術はAirPlayなんだと思いますが、普通のWi-Fiアクセスポイント経由の接続ではなく、Vision ProとMacが直接繋がるP2P接続を使っているかもしれません。
というのは、我が家の環境では、たまにVision ProがWi-Fiのアクセスポイントを見失っていることがあるのですが、その時でも、Macの仮想ディスプレイは切れずに機能していました。

VisionOS2では、AirPlayレシーバー機能が搭載される、ということなので、まもなくMacだけでなく、iPhone、iPadのアプリもMacと同様に、直接Vision Proに表示できるのではないでしょうか。そうなると、iPhoneやiPadがあれば、VisionPro用に公開されていないゲームであっても、より簡単にVision Proで遊べるようになりそうです。

◾️具体的な環境

Vision Proでゲームを楽しむ環境は、日々いろいろ試して変化していますが、現時点でのもう少し具体的な環境を説明しておきます。

Vision Proにゲーム画面を表示させるためのMacは、M2 Mac Miniを使っています。
Mac miniは、普段は仕事のリモートアクセス用に使っているものですが、ディスプレイサイズをフルHDに固定しているので、Vision Proにゲームの画面を表示させる時にも、必要最小限の解像度で、ちょうどいい感じなのです。

このMac miniは、有線LANに繋がっていて、PS5ともハブを介して有線で繋がっています。
前に述べたSwitchやiPadを繋げられるUSBキャプチャも、USBポートに入力しています。

ゲームの実際の処理は、PS5なりSwitchで行われるので、それほどパワーのないM2 Mac Miniでも十分というわけです。

コントローラーはDual Shock4、音はAirPods ProがBluetooth接続されてます。
ディスプレイは5K2Kディスプレイに繋がっています。

Vision ProでPS5ゲームを遊ぶ手順としては、Mac miniで、PSリモートプレイを起動、LAN経由でPS5を起動、コントローラーとイヤフォンを接続、全画面表示にして、Vision ProでMac miniの画面を呼び出すという流れ。
MacからAirPlay先としてVision Proを指定するという方法で、仮想ディスプレイを使うこともできます。

Switchの場合は、SwitchのUSBをCovert Dockに接続して、GENKI Arcadeを起動、あとは全画面表示でVision Proに表示という流れになります。

Vision Proとの接続は、安定していることがほとんどですが、たまに画面の更新が止まってしまうこともあります。復帰する時もあれば、そのまま切れてしまうこともあります。
ゲームプレイ中に発生すると、ちょっと萎えますね。
それとMac仮想ディスプレイが起動できなかったり、AirPlayできないときもあり、こういう時は有線接続の選択肢も欲しくなります。

◾️画面共有できるアプリ

MacやiPadの画面共有アプリはいくつかあるので、紹介しようかと思ったのですが、Mac仮想ディスプレイと違って、我が家ではPS5のリモートプレイと同様に、調子のいいとき、悪いときがあります。なので、名前の紹介だけにしておきます。

◾️最後に

せっかくのVision Proの大画面機能なので、ゲームを遊ぶ時にも活用したいところ。
今のところは、Vision Pro単体で遊ぶというより、他のゲーム機器と接続して、大画面ディスプレイとして使うのが正解だと思います。
Mac作業するときに、どこでも大画面ディスプレイで作業できる、というのと同じ考え方です。

ただ有線接続ができないので、電波環境で遊びやすさが変わってしまうのが痛いところ。

せっかくの片目4Kもある高精細なディスプレイなのですが、無線接続では、そこを活かした高解像度でゲームを遊ぶのが難しいところです。

Vision Pro単体で、面白いゲームを遊べるに越したことがないのですが、ヘッドマウントデバイスであり、4Kを2画面描画しないといけない、バッテリー駆動が前提となってくると、M2のVision Pro単体ではあまりリッチなゲームは、期待できないでしょう。

今後、M4などの省電力でより高性能のチップを搭載したVision Proがでてくれば、もう少し期待はできるかもしれません。未来に期待しましょう。


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Vision Pro老眼とオプティカルインサート



自分はいわゆる老眼なのですが、Vision Proのオプティカルインサートで、少し紆余曲折があったので、紹介します。

まず最初に結論ですが、自分は、1.8m前後ぐらいにピントがあうメガネの値で、オプティカルインサートを作成するのが正解だった、という話しです。

◾️ピントが合っていない?

自分は、子供の頃から近視で、ずっとメガネをかけています。
Vision Pro
は、メガネをかけたままでは使えないので、メガネをかけている人は、コンタクトにするか、オプティカルインサートという、専用のレンズを注文する必要があります。

Vision Pro
の注文時に、自分のかけているメガネの度数を入力すると、合わせたオプティカルインサートを作成してくれます。

ひとつのメガネしか使っていない人であれば、どのメガネの度数を入力するかで迷う必要はないのですが、老眼の場合はちょっと困ります。

自分は医者ではないので、正確な情報ではないと思いますが、自分の理解している老眼、というのは、ピントの合わせ幅が、若い時よりも減ってしまう症状だと思っています。

自分の裸眼の場合を雑に測ってみたら、13cmから18cmの幅にしかピントが合いませんでした。それ以上、近くても、遠くてもピントが合わないんですね。

若い時はピントの調整幅が広いので、一つのメガネで、いろいろな距離にピントが合わせられますが、老眼になると、距離別にメガネを使い分けないと、ピントを合わせることができません。

最初、Vision Proを注文した時には、自分はVision Proでピントがあう距離を意識していなかったので、PC作業用に使用している80cmの位置にピントが合うメガネの値でオプティカルインサートを注文していました。

Vision Pro
のオプティカルインサートは、日本での発売時に左右の度数が間違って届いたりする問題があったので、しっかり使えるようになるのに少し時間がかかったのですが、新しいレンズがきてからも、なんかちょっとピントが合っていないかも、と思い始めました。

Vision Pro
の標準の使い方ですと、ライトシールドが目とオプティカルインサートの距離を決めていて、距離を変えることはできません。
ですが、サードパーティのストラップを使って、ライトシールドを外す運用をしている場合、バンドの締め具合によって、ヘッドセットの位置を少し近づけたり、遠ざけたり、微調整ができます。

これを使って、標準的な位置よりもレンズを目に近づけた場合に、Vision Proの映像がよりピントがあった状態になったわけです。
この状態で使い続けられれば良かったのですが、レンズを目に近づけすぎると危険とOSから警告がでますし、ライトシールドを使った時にはピントが少しズレているわけです。

Vision Pro
は数年使うつもりですので、ピントがぴったり合った状態で使いたいわけで、そうなるとオプティカルインサートを注文しなおす必要がありそうです。

◾️Vision Proの仕様がわからない

問題は、どの距離にピントを合わせて作り直すかです。

ヘッドセットデバイスは、至近距離にあるディスプレイパネルを直接目でみているわけではなく、レンズを使って、実際の距離よりも遠くにあるように見せています。

ちょっと勘違いするかもしれない点ですが、Vision Proは、空間コンピュータですので、覗くと見られる映像は、奥行きが表現されますし、フォービエイテッドレンダリングという技術もあって、視線の向きで、ピントがあう場所、ぼけて表現される場所が変わったりもします。
映像の見た目は、ピントやボケ、左右の視差がコントロールされて、奥行きが仮想的に表現されていますが、実際は一定の距離にあるディスプレイに表示されています。
老眼と関係あるピントの話は、画面上に表現されているものではなく、物理的な画面にピントが合うかどうか、になります。
物理的なディスプレイにピントが合わないと、そこに映し出される全てのものはピンボケになってしまいます。逆にピントが合っていれば、その上で、くっきり見せるもの、ボケてみせるもの効果が、役目を果たせるわけです。

Vision Pro
の設計仕様が、どのぐらいの位置にディスプレイがあるように想定されているのかがわかれば、そこにピントが合うメガネの度数を入力すればいいはずです。

調べてみてもAppleのサイトには情報がないようなので、Appleに直接電話、Apple Storeで試す、Zwissに問い合わせると3通りの方法で、調べようとしてみました。

ですが、Appleサポートには情報がない、Apple Storeでは、プライバシーの配慮で客の度数情報には一切アクセスできない、ということでした。Zwissからは、返事はなかったです。

というわけで、Appleの公式の情報として、想定しているディスプレイの距離を調べることはできませんでした。

一般的にヘッドマウントディスプレイは、1-2m程度の距離に設定されているらしいですが、Vision Proの場合はどうなんでしょうか。

◾️どのメガネの度数を使うのか?

よく老眼の人が、近くが見えない、文字が小さいと見えない、みたいなことを言っているのを見かけると思います。
近くが遠くが、とか、文字が大きい小さい、というより、自分の見たい距離に対して、ピントの調整幅が狭くなっているので、裸眼もしくは、メガネではピントが合わせられていない、だから見えない、ということだと思います。
適切にピントが合わせられるメガネなどを使えば、近くても遠くても、文字が大きくても小さくても、見えるはずです。

老眼は、ピントを合わせる幅が狭いため、いろいろな距離に、メガネなどで矯正してピントを合わせる必要があり、自分のように近眼の場合は、裸眼で使える距離がないため、複数の度数のメガネを併用する必要があります。

自分の場合は、距離別に4種類のメガネを持っています。
  • 40cm
  • 80cm
  • 1.8m
  • 自動車運転用

普段は、40cmのいわゆる手元用を使っていて、必要に応じて距離別のメガネに掛け替える感じです。
メガネを付け替えるのは面倒といえば面倒ですが、ピントが合わない状態は、もっと面倒ですし、目が疲れますし、頭も痛くなったりしますので、背に腹は変えられないというところです。

前置きが長くなってしまいましたが、4つのメガネのうちの今は、80cm用のメガネと合わせてオプティカルインサートを作成していますが、残りの3つのうちのどれかに合わせればいいのか、あるいは、全然別の度数が必要なのか、というのを知りたいところです。

前に述べた、オプティカルインサートを目に近づけるとピントがあう、というところですが、逆にメガネを遠ざけると、より近くのものにピントを合わせられるようになります。
よく、昔のドラマなどで、おじいちゃんが新聞を読むときにメガネを前にずらす場面がありますが、あれです。

今回の場合、近づけるとピントが合うようになる、ということは、新聞の場合の逆になるわけです。新聞の場合は、近くを見るためにメガネを遠ざけるので、その逆、より遠いところをみるレンズが必要、つまり度の強いレンズが必要そうです。

次に、自転車に乗るときにはコンタクトを使っているのですが、コンタクトでオプティカルインサートをつけずにVision Proを使うと、かなりぴったりでした。
自転車用のコンタクトは、遠い距離を見るようにセットしてもらっているので、度がより強いレンズが必要、というところにはマッチしています。

最後に、かなり強引な技ですが、オプティカルインサートを外して、1.8m用のメガネをかけてVision Proを覗いてみました。
この状態では、アイトラッキングなどがまともに操作できないのですが、映っているものへのピントの合い具合は良かったです。

正解がわからないので、もう一度、作ってみるしかない、ということで、

  • より度の強い方
  • 1.8mのメガネだとよさそう

ということで、1.8mの位置にピントがあうメガネの値を使って、オプティカルインサートを再び注文してみました。

◾️結果

結果ですが、1.8mのメガネに合わせた新しいオプティカルインサートは、かなりぴったりピントがあっていて、アラートも出なくなりました。

この結果から、Vision Proの想定されたディスプレイの距離は、1.8m前後ではないかな、と推測できます。

もしこれから、VisionProのオプティカルインサートをつくる老眼の方がいる場合は、手元用やPC作業用のメガネには合わせない方がよいのではないでしょうか。

◾️老眼とVision Pro

今までの話は、老眼の場合にVision Proをどうやって使えるようにするか、という話でしたが、最後に、老眼でVision Proを使うメリットについて、触れておきます。

老眼で面倒なのは、距離の違うものを見比べたい時に、メガネを掛け替えるか、記憶するか、ピントが合わない状態で読み取ろうとしないといけません。

実際の生活だと、テレビを見ながらスマホをいじるだったり、テレビでゲームをしながら、手元のiPhoneiPadで攻略情報をみる、というときによく発生しますね。

Vision Pro
は、目に見えているのは距離の違うものであっても、実際には、一つのディスプレイ内に表示されているので、距離によるピントの違いはなくなります。

Vision Pro
をかけていれば、遠くのテレビの字幕も、手元のスマホも、メガネを掛け替えることなくピントがあいます。

あいにく、現実世界のカメラ映像は、まだそれほど解像度が高くないので、現実世界のものは、メガネの方が綺麗に見えますが、将来的に解像度が上がれば、Vision Proのようなデバイスで、老眼を克服したことになるのかもしれません。