第3世代iPad Pro用Smart Keyboard Folioを使う



iPad Proに期待すること、というか、自分が小さいデジタル端末に求めるのは、常にテキスト入力。
なので、Apple Pencilよりも、Smart Keyboardの方が重要。今までのiPad Proは、全部キーボード付きにしている。
今回は、Folioというのがついて、背面が保護されるようになった。folioというのは、二つ折りという意味らしい。



以前のSmartKeyboardは、側面で止まって、折りたたみ部があった。画面に触れる部分は、マイクロファイバーがあり、閉じている間に指紋を拭き取ってくれる効果があった。
スタンド機構もあったので、その分、分厚くはなっていた。



今回は、二つ折りにすることで、複雑な折りたたみはなくなった。使っている部材は増えたのか、重量は重くなっている。マイクロファイバーもなくなったので、蓋を閉じても画面は綺麗にならない。

ソフトウェアキーボードは、画面サイズが大きくなったことで、キー幅が広くなったが、物理キーボードはその辺は変わらない。

明らかに良くなったのが2点。

一つは打鍵感がよくなった。硬くなったというか、カチッとしている感じで心地よい。
前も嫌いではないけど、ちょっとフニャッとしてたんだよな。今回は、打っていて楽しくなる、また打ちたくなる感じ。

難点があるとすれば、タイプ音が大きくなりがち。キーから指を離さないようにすれば、音は抑えられる。



もうひとつは、折りたたみ機構が変わったことで、膝上や、色んな時にキーボードを使える機会が増えた。
以前は、Smart Cover特有の三角柱のスタンドの先にキーボードが付いている形。部材は少なくていいだけど、マグネットの接触部が面ではなく、線なので、ちょっとした衝撃で、三角柱が崩れてしまう。

今回、Folioになったことで、iPad Proの底面積と同じ面積で平らな面があり、さらに、iPad Proの側面の面でマグネット接着されるので、かなりしっかり固定される。

これによって、形が崩れることが少なくなった。

膝の上や、持ち上げてタイプすることもできるようになった。
以前では、電車の座席では難しかったタイピングもできなくはない。11インチは、幅が狭いので、肘も出っ張らず使うことができる。

というように、新iPad Proは、キーボードに関しても、実用性がかなり上がった。代償は、Smart Cover廃止による、重量増。まぁ、この実用性アップとの引き換えなら、しゃあないな、とも思えてきた。