iPodを純正カーオーディオで聞く

4年前くらいに今のクルマを買ったとき、自分のカーオーディオのメインフォーマットはMDだった。

一番最初のクルマのときは、ポータブルDATをカセットアダプタで聞いていた。
DATはロングプレイで音飛びしないというメリットがあったが、テープはランダムプレイができないし、巻き込んだりするトラブルがあった。
一つ前のクルマの時に、ポータブルMDプレーヤーをやっぱりカセットアダプタで聞くことにしていたが、今のクルマにするときに、見栄えも悪いし車内にポータブルMDプレーヤーを置くところもないので、ヘッドユニットをMDデッキにしてしまった。
CDは、そのときはまだ編集やコピーできるメディアではなかったので、一応の予備のつもりでチェンジャーをつけた。

しばらくはMDメインに聞いていたのだが、CD-Rドライブとメディアが安価になって、チェンジャーがメインになってしまった。

そして、今の世の中、ハードディスクプレーヤーもでてきた。
自分もiPodを持っているわけだから、当然、クルマでも聞きたくなる。
iPodは車載専用型ハードディスクプレーヤーよりも、聞いた音楽をクルマ以外を含めて管理できる、プレイリストが作りやすい、エンコードの二度手間を省く、といったメリットがある。
かといって、iPodをカーオーディオに繋ぐのは簡単でもない。

カーオーディオがカセットプレーヤーなら、カセットアダプターを使えばいいが、今はMDヘッドなので使えない。

ヘッドユニットを外部入力対応の非純正品に換えるという手は、今回は取りたくなかった。というのは、今のクルマはステアリング右側にオーディオコントロールのリモコンパネルがついている。これがステアリングからあまり手を離さず操作できて便利がいい。
この便利なリモコンは純正オーディオのみに対応になっている、というわけ。

最後の選択肢が、FMトランスミッター。もう、ほとんどiTripを買うところまでいっていたのだが、やはり混線、音質などが気になる。

そこで考えた第4の方法。それが純正オーディオの入力を乗っ取るという方法。

純正オーディオは、たいてい電源やスピーカーへの入出力が1本のケーブルでできるようになっている。(ホンダの場合はGA-NETという14ピンの規格)
そのケーブルのどこかにオーディオ入力があれば、そこにiPodの出力をブチこめばいい、というわけだ。

幸い、先達がいたこともあり、構想から半年でiPodを純正オーディオにつなげることができた。

これでロングドライブの楽しみが増えるというものだが、見栄え的には、ワイアレスのiTripの方がすっきりしていたかもしれない。