Mac OS X Lionの感想

Lionがリリースされて、早々にインストールしたわけだけど、少し慣れて来たので、感想など。

Mac OSとiOSの融合を狙っているのが、Lionということになると思うのだけど、今のところの感想としては、少し成功していて、少し失敗している、という感じか。

融合の視点のひとつは「アプリをどう起動させ、切り替えるか」ということで、LaunchPadやら、フルスクリーンモード、パッドのジェスチャによる切り替えなんかがある。

これは、わりと成功しているようにおもう。

今までは、アプリの起動用に、よく使うアプリのエイリアスを集めたフォルダをつくって、そのフォルダをドックに登録していた。

Lionになって、このフォルダを消して、LaunchPadにしてみた。

最初は、いちいちLaunhPadを起動するかなぁ、と、やや疑問ではあったが、だいぶんと慣れてきた。

今までの方法では、スクロールせずに表示できるアプリの数が多くなかったのだが、LauchPadは、たくさんのアプリを同時に見渡せるので、その辺はよい。

ジェスチャによる起動も速い。今までは、ドックにマウスポインタを持っていって、タップをしてフォルダを開いて、さらにタップして起動だったが、LaunchPadでは、ポインタの位置を気にせずに、一発でアプリ選択画面を開くことができる。

フルスクリーンモードもアプリによっては、よく使っている。

使っているのは、iMacでは、メール、iTunes、iPhoto。
メール、iTunesは、メニューバーにアクセスすることも少ないし、今までの使い勝手と大きくは変わらない。
また、あまり他のアプリとの連携もしないので、違和感なく使えているし、操作しようと思った時に、スワイプジェスジャだけで、使い始められるので、フルスクリーンモードの方がよい。

iPhotoは、ちょっと微妙。
編集モードに入れば、フルスクリーンモードでも問題ないのだけど、初期画面が気に入らない。
今までのiPhotoであれば、基本2ペインで、左カラムにアルバム一覧、右のメインカラムには写真が並んでいた。

それがiPhotoのフルスクリーンモードは、基本1ペイン表示で、デフォルトがアルバム選択モード。
これがなんか気に食わない。

iPhotoを使い始めるとときには、直近にとった写真にアクセスして、トリミングや補正の修正をかけたい、と思っているときなのに、いつもアルバム選択からスタートされても、直近の写真がどこにあったか、ちょっと考えてしまう。

それとなんか、iPhotoをフルスクリーンモードで使っていると、フリーズしがちなこともあって、今のところ、iPhoneは、フルスクリーンモードではなく、ウィンドウ表示にして使っている。

とまぁ、フルスクリーンモード自体はいいものだとおもうが、そのアプリがどのようなフルスクリーンモードを用意するかによる、というところかな。

OS X Lionは、こういうアプリをどう起動させ、切り替えるか」に関しては、まぁまぁうまく行っているのだとおもうけど、「使い終わり」については、イマイチ。

Lionの方向性としては、iOSのように「アプリの終了」を意識せずともよいようにしたいのだとはおもうけど、今のところは、全然その通りにできてない印象。
自分としては、普通に、いままでのように保存をきっちり意識して、マメにセーブをして、がっつり終了させている。

というのは、再開、オートセーブ、バージョンに対応しているアプリが少なく、ほとんど恩恵を受けない。

それと、OSレベルでサポートするためなのか、処理を食っているよう。

うちの古いiMacでは、再開機能をオフらないと動作のひっかかりが生じるようになるし、新しいMacBook Airでも、Lionに対応していないアプリの発熱がすごくて、とっととアプリを終了させたくなる。

しかも、ファイルの保存場所を見失うようなメッセージが度々出てきて、iOSのように、ファイルの管理を無意識化できる、というような印象を受けない。

イマイチと言えば、マイファイル機能もなんか、微妙。
うちの場合は、なぜかPDFファイルが一番上。家電の説明書のPDFが並んでいて、それいるのか、と思う。
二段目デベロッパとなっていて、HTMLファイルやら、CSSファイルなんかが羅列。これは確実にいらんやろ、と。

検索すると、マイファイルからファイルを隠す方法の解説したページはいくつか見かけるけど、優先的に表示させる方法とかは見つけられていない。使えないので、使わない、ということになる。

ジェスチャ周りは、慣れの問題が大きいと思う。もう大分と慣れてきたかな。

特にMacBook Airは、トラックパッドと画面の位置が近いし、マウスと併用することもないので、4本指でのLaunchPad起動やら、スワイプでの切り替え、スクロールの向きなんかも、間違えることが少なくなってきた。

iMacは、マウスと併用していることもあるし、MagicTrack Padだと、MacBook Airのようにうまくジェスチャを発動できないこともあって、なんかイマイチ。

掌を置く位置が定まっていないと、安定してジェスチャを発動できない、ということがあるんだろうな、とは思っているところ。

長々と書いたが、基本的は、Mac OS XとiOSが融合していくのは、いいと思うので、対応と熟成が進んでいくことに期待。




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