ゼンハイザーIE 100 ProでaptX Low Latencyを試す

IE 100 ProのBluetoothユニットは、遅延の少ないaptX Low Latencyというコーデックに対応している。

サイレントバイオリンで使っている
BluetoothユニットのTT-BA07も、aptX Low Latencyに対応しているので、密かに期待していたところ。

コントロールボックスから、
BOSSのワイヤレスユニットでMacに飛ばし、MacからのリターンをIE 100 Proで聞く。
こうすると、楽器、Mac、モニタがすべてワイヤレスになって、扱いやすくなるのでは、という狙い。

でコントロールユニットに接続して、試してみたところ、遅延はゼロではないものの、確かに少なく、その点では演奏にも使えそう。

だが、 なぜか音量が十分でない。
あと状況によるが、たまに音切れが気になることがあった。

音量の問題は、TT-BA07をオーディオインターフェースのUR22Cのヘッドフォン出力につなぐことで、ある程度解消できた。

音切れの問題は、2種類のワイヤレスユニットを使っていることによるのかな、というところ。同じ2.4Ghz帯を使っていると思うので、そこが干渉している気がする。
ケーブルの長さや位置を調整して、多少軽減できるかも。

あと、この仕組みは、2度ワイヤレスを通っているので、音質的には、かなり減衰する。

というわけで、ある程度、できることはできたが、ワイヤレスという手軽さを手に入れた代わりに、音切れ、音質、少々の遅延と、失うものもある。

結論的には、いままでどおり、通常の練習では、コントロールボックスにイヤモニを有線でつなぎ、伴奏だけをワイヤレス転送、かな。

DAWでエフェクトをかけて、それをモニタリングしたいのであれば、大人しく、有線の方がいいだろう。

ただ、これはサイレントバイオリンのケース。

エレキギターとかだったら、コントロールボックス的なものがないし、エフェクトをかけることも必須なので、イヤフォンを使いたい場合は、意外といいのかもしれない。

一応、ギターでやってみたが、予想どおり、全部、楽器も、イヤモニもワイヤレスというのは、なかなか快適だった。


ちなみに、Macは、aptX Low Latencyには対応していないが、aptXは使える。
使えるようにしておけば、IE 100 ProともaptXで接続できる。

aptXの遅延の方は、通常のBluetooth接続よりはマシだけど、演奏に使えるほどではない。