40インチ5K2Kディスプレイを導入するぞ



Mac用に、以前から検討していた5K x 2Kのウルトラワイドディスプレイを購入することにしました。
長くなりそうなので、動画を何本かにわけようと思っていますが、こちらの動画では、購入理由などを紹介します。

■5K2Kディスプレイを導入した理由

今まではDELLのU2718Qという27インチ4Kディスプレイを使ってきました。
コロナ禍初期、在宅ワークが長期化しそうというので、真っ先に購入したものです。

MacBook Pro本体のディスプレイでは小さすぎるため、作業効率を上げるには外部ディスプレイの導入は定番ですが、さらに表示領域を稼ぐ方法として、ディスプレイを複数使う方法もあります。
ですが、自分は、ディスプレイの境目が気になるので、シングルディスプレイ派です。
また、文字などが精細に見えた方がいいので、当時は、27インチの4Kディスプレイを選択しました。

2年ちょっと使ってみた感想としては、いい買い物だったと思います。

気にいっていたのですが、一方、在宅ワークが続く中で、表示範囲が、もうちょっとあればいいな、と思うことがちょくちょくありました。

■4Kディスプレイの使い方

自分の4Kディスプレイの使い方ですが、基本的には、2K x 1Kのウィンドウを4分割で使っています。
この動画では詳しく紹介しないですが、ウィンドウを分割して使うには、BetterSnapToolを使うとめちゃくちゃ便利です。

で、4分割のそれぞれには、Outlookや、チャットアプリ、ブラウザ、テキストエディタなどを配置するのが基本形です。
ブラウザなどを広く使いたいときは、2K1Kを縦に繋げて、ブラウザを見ながら、文書にまとめたりしています。

縦長のウィンドウを使うときには、これでいいのですが、問題は、パワーポイントやエクセルなどで、横幅もそれなりに確保したいときです。
単独で作業するときはいいのですが、ブラウザなんかをみながら作業したい時は、スペースが足りないので、背面にあるウィンドウを切り替える必要がありました。ここが不満ポイントだったわけです。

この時に、幅が5Kあれば、パワーポイントなどを3K、ブラウザを2Kで横に配置でき、作業が捗るのでは、と考えたわけです。

これが、5Kディスプレイを検討した理由の1つめ

2つめは、ピクチャーバイピクチャー機能です。
5Kぐらい、表示領域が大きいと、一度に2つのデバイスの画面を並べて表示できる、ピクチャーバイピクチャー機能を使って、仕事用のMacと、プライベート用のMacを1つの画面に同時に表示させることができます。

これができると、仕事中でも音楽をかけたり、照明などをすぐにコントロールできます。
プライベートのMacBook Proは、液晶を閉じるクラムシェルモードで使用しているのですが、液晶をあけて、2画面として使う方法もあります。ただ、メインのディスプレと離れているため、視線を大きく移動しないといけないのと、ずっとつけっぱなしではディスプレイの寿命を縮めそうなので、同じディスプレイに両方表示したい、というわけです。

Mac OS Montereyで導入された、ユニバーサルコントロールを使えば、2つのMacの間でも、スムーズにマウスカーソルの移動ができるようになったのも、きっかけになっています。

■DELL vs. LG

というわけで、1年ぐらい前から、5K2Kのディスプレイを検討していたのですが、当時、選択肢は、DELLのU4021QWの一択でした。

性能、機能は申し分ないのですが、モニタとしては、20万円近くとかなり高いので、躊躇していたのと、値段が下がらないかなと待っていたわけです。
この1年の間でも、ちょっと買う気が盛り上がってきたタイミングがあったのですが、品薄になって買えなかったり、最近では、円高にもなった影響なのか、むしろ価格が上がってきたり、と、逆に購入に踏み切れなくなっていました。

そんな中最近、
LGから 同じく5K2Kの40WP95C-Wというディスプレイが発売されました。

この2機種、微妙な違いはあるものの、基本的なスペックはほぼ同じです。

同じ40インチ5K2Kですので、表示領域の大きさ、画素数、画素ピッチは同じで、表示できる色の数、画面の明るさ、明暗の差、応答速度、画面の湾曲率も同じです。


■LGにした理由

結局、
自分が購入したのはLGの40WP95Cなのですが、決め手は実質的な価格です。

DELLのこのモデルは、取り扱い店が少なく、一番安く買えるのは、DELLの直販で20万円ぐらい。

一方、LGは、取り扱い店も多く、実質価格は15万円ぐらい。
基本スペックは同等なのに、5万円もの差がありました。

今まではDELLを使ってきていますので、多少の差であれば、DELLでもいいかな、と思っていたのですが、さすがに5万円の差はかなり大きい。

あまり、先延ばしにしても、円高や在庫不足などで、必ずしも値下がりするわけでもないので、買えるタイミングで買っておこう、と思いました。

PayPayポイントがかなり貯まっていましたし、マイナポイントのキャンペーンもあって、結果的にかなり安く買えました。DELLの直販では、PayPayポイントは使えない、というのもLGを購入した理由のひとつです。

■JAPANNEXT 5X40

検討している途中で、JAPANNEXTというメーカーからも40インチの5K2Kディスプレイがあることを知りましたが、スペック上の性能差はあまりないものの、価格はLGよりも高く、LGよりもさらに馴染みのないメーカーなので、選択肢には入れませんでした。


■細かい差

基本スペックはほぼ同じ、と言いましたが、一応、細かい差も把握しておきます。

■NanoIPSとIPS

DELLは、通常のIPSですが、LGはNanoIPSだそうです。
「純度の高い極めてナチュラルな色再現が可能」だそうですが、どちらも、DCI-P3というデジタルシネマ規格の98%をカバーしているので、実質的な差があるのかは、よくわかりません。

■HDMIのリフレッシュレート

DELLの方は、HDMIは30Hzにしか対応していないようです。
LGは、ポートで差はないようで、どの入力形式でも最大72Hzに対応するみたいです。
例えば、PS5を直接入力するのであれば、気になるところですが、主な用途はMacですので、あまり関係がないところです。唯一あるのは、Switchを直接表示するときぐらいでしょうか。

■ピクチャーインピクチャー

2系統以上の入力を同時に1画面に表示する方法として、分割表示や、小窓表示がありますが、両者とも分割表示のピクチャーバイピクチャーに対応しているようではあります
ですが、LGは、小窓表示のピクチャーインピクチャーには対応していないようです。
あれば使うかもしれない機能ですが、これだけ大きな画面であれば、PBPで代替できてしまいそうなので、どうしても必要な機能ではないとは思っています。

■Thunderbolt

DELLは、Thunderbolt3に対して、LGは、4に対応。
LGの方が規格は新しいですが、ディスプレイ表示だけに限って言えば、Thunderboltの限界まで使うわけではないですし、自分の場合、ドックはすでに別にあり、ディスプレイをドック代わりに使わないと思うので、大きな差ではないと思っています。

■ポートの種類

Thunderboltが2つ、ディスプレイポートが1つ、HDMIが2つ、オーディオアウトまでは、両者共通。

LGは、USB3.0が2つに対して、DELLの方が、USB3.2が4つ、独立したUSBイン、それとEthernetのポートもあって、充実しています。
ただ、ポートが充実していてもフルに使うと、ディスプレイからケーブルが伸びまくることや、自分の場合、ドックを別に用意しているので、ここのポートの充実度は、あまり気にならない差です。

■スピーカー

今まで使ってきた4Kディスプレイには、スピーカーは内蔵されていませんでしたが、40インチだとさすがに両機種ともに内蔵されていて、出力は、LGは10W、DELLは9Wだそうです。差はほとんどなさそう。
自分の場合、別にオーディオのシステムもありますし、AirPodsもあるので、内蔵のスピーカーを使う機会は少ないとは思いますが、いざという時にあると助かる感じです。


こんな感じで、細かい差があるといえばあるのですが、どれも自分の実用上は、あまり気にならない差です。

一番気になるのは、LGの顔見たいなロゴマークが馴染みがない、というところでしょうか。まぁ画面が大きすぎて、目に入らないかと思いますし、気になるようだったらマスキングすることにします。

■懸念点1:大きすぎない?

ここまで、40インチ、5K2kディスプレイの良い面に着目してきましたが、懸念点ももちろんありました。
まずは、大きすぎないか、という点です。

今までの27インチから、40インチになるので、テレビのイメージで言えば、かなりの大型化、ということになります。
自分も、本当にこのサイズで大丈夫なのか、は何度も自問自答してきました。

ディスプレイのインチ表示は、対角線の長さなので、実際どのぐらい大きくなるのかは、イメージしにくかったです。
また、今回は、16:9という一般的な縦横比から、21:9という、横が縦の倍以上ある比率になるので余計にわかりにくいです。

縦横で、それぞれどのぐらい大きくなるかをみると、27インチ4Kに比べると、40インチ5K2Kは、横1.5倍、縦1.2倍の大きさになります。
横はさすがに大きいですが、縦は、それほど大きくはならないですね。
今のデスクでは横方向には、それなりにスペースが余っているので、この余っているスペースを有効活用できる、と考えられます。

なので、大きすぎないか、という懸念点については、縦はちょっと大きくなるぐらいなので、心配するほどでもない、と思いました。

■懸念点2:重すぎない?

2つめは、重すぎないか、というところ。

ディスプレイには、スタンドが付いてくるものですが、自分の場合は、スペースを有効に使うために、モニタアームを使用しています。
自分が使っているのは、エルゴトロンLXのOEMと言われている、Amazon Basicのものです。
引き続き、モニタアームを使っていきたいので、重さに耐えられるか、は懸念があります。

このモニタアームの耐荷重は11.3kgで、40WP95Cは10.2kgなので、ギリギリOKのはずですが、本当に大丈夫かは、気になるところです。

これは、実際にやってみて、無理だったら、モニタアームを買い換えるしかないですね。
一応、LXの上位機種にHXというのがあって、こちらは、最大19kgまでなので、いざというときは買い替えです。

■まとめ

このように多少の懸念点はあるものの、ちょうど夏の連休前に導入してしまおう、ということで、LGの40インチ、5K2Kディスプレイの40WP95Cを注文してみました。

次回は、セットアップ編の予定です。


LG 40WP95C-W