日本語Siriは使えたのか

iOS5.1が、リリースされて約1ヶ月。音声エージェントのSiriが日本語対応して、1ヶ月ということになる。

iPhone4Sの実質的な価値の大部分はSiliなので、Siriを使わないと、iPhone4Sにした意味は、ほとんど無かった、ということになる。

日本語Siriに点を付けるとしたら、60点ぐらいかなぁ。

まずは、実際、自分がどういうときにSiriを使っていたのか。

まずは、プライベートの細々した用事をリマインダーに登録するときが、多かったと思う。
保険の書類を郵送する、とか、オークションの梱包をする、とか。

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発話の仕方は、「○○○○をリマインダーに登録」かな。
「○○○○を○月○日にリマインド」でもいける。

仕事のアイデアのように、書くことそのものが創造的行為につながっている訳ではなく、わざわざフルキーボードを起動するのも面倒で、かつiPhoneのテンキーも面倒、みたいな入力。
プライベートの用事は、自宅で発生することが多いので、音声入力しても、家族に聞かれるぐらいで、特に支障もない。

というような条件が重なって、プライベートの備忘録には、Siriは使えることがわかった。

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同じような使い途で、美容院の予約を15時にいれた時は、「明日の3時に美容院を予約」とかでいけた。

あとは、電話かな。
「○○さんに電話」の発話でかけられるのは便利。
ただ、一番電話する相手である相方にかけるとき。普段、相方を「ママ」と呼んでいるため「ママに電話」というと、自分の実母にかけようとしだしたのは焦った。この歳で、実母をママと呼んでたら、どんだけマザコンやねん、と。
仕方ないので、今は、相方をフルネームで呼んで掛けている。(さっき試したら、ままに電話で、ちゃんと相方にかけた)

他の人の場合、3回に1回ぐらい失敗する感じ。発音がはっきりしてないとか、周囲の雑音が多いのかもしれない。
まぁ電話帳を操作するのは面倒なので、ここはSiriに頑張ってもらいたいところ。

惜しむらくは、電話をかける用事自体が少ないので、Siriの活躍も少ない。

この間、Siriが役立ったのは、実家からおばあちゃんが孫の発表会を見にきたので、新幹線の駅まで車で迎えに行ったのだけど、道が混んでいた。
遅れる旨を伝えたい時に、信号待ちの合間に、Siriに「少し遅れそう、と、(おばあちゃんのフルネール)にメッセージ」と伝えたら、パシッと一発でメッセージが送られたのは、なかなか感激した。

アメリカでは、Siriの用途ではメッセージの送信が、一番多いらしいが、こういう用途なんだろうな。

ただ、おばあちゃんは、実は全然iPhoneを見てなくて、その後、夜、家についてから、「あら、こんなの来てた」とか言ってたので、実際には役立ってなかったんだけど。

なんかうまくいかないのは、タイマーセット。
カップラーメンを作ろうとして、タイマーを2分でセット、と発話すると、「タイマーを旨いでセット」とか認識する。また、都合の悪いことにセンターが混んでいるらしく、グルグル回って、レスポンスが遅くなり、結局タイマーをセットできたのは、もうラーメンが出来上がった後だった。

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多分、2分でタイマーをセット、ならうまくいくはず。(今試したら、「タイマーを2分でセット」でもうまくいった)

アラームをセットするのも便利そうなのだけど、自分の場合、すでに朝の15分おきにタイマーをセットしてあって、必要に応じてオンオフするだけなので、あまりSiriに頼ったことがない。

今日の天気は、もともと天気を調べる習慣がないので、あんまり使わない。株価もかな。

検索は便利そうだけど、ヤフーとかの音声検索アプリだと、検索キーワードで済むのに対して、「○○をヤフーで検索」とか音声コマンドが長くなるのが、ちょい面倒。

アプリを起動できたり、ツイッターに投稿できればいいのに。まぁツイッターの投稿は、Echofonなどから、音声入力すれば、ほぼ近いことはできるので、まぁそれでもいいか。

と、まあ、うまく使える場面もあれば、使えないときもある。
使えるんだけど、その機会自体が少ない、とか色々あって、60点ぐらいかな、と。