書き味はイマイチだけど携帯性抜群のタッチペン - Simplism Grip Touch Pen for iPad


IMG_1333

iPad用のタッチペンも、はや6本目。
SimplismのGrip Touch Pen for iPadを買ってみた。

このタッチペンの写真を見たときに、ピンと来たのがクリップ部分。(製品名になっている「グ」リップではない)

軸が樹脂製なので、このクリップも、おそらく柔らかい。厚みも薄い。ということは...

IMGP5883

こういう持ち運び方ができるのではないか。
初代iPadの時は、
純正ケースの背中の部分にこうやって挟むことができた。


iPadを持ち歩くときに、一緒にタッチペンも持ちあるきたいのだけど、iPad2のスマートカバーになって刺すところがなく、持ち歩きにくくなってしまっていた。

どこかで、スマートカバーのヒンジ?部分にタッチペンを刺しているのを見たような気がする。
でも、いつも使っているAluPenは、そもそもクリップ部分がないし、一つ前に使っていたスマートペンはクリップが金属で、iPadのガラス面を痛めそうな気がする。

で、この樹脂製のクリップを見たときに、これならスマートカバーに挟めるのでは、と思ったというわけ。

DSC02754

実際にやってみたところ、クリップも薄いし、結構いけるのでは、と思う。
挟んでみると、ペン先がちょっと上を向いてしまい、鞄にしまうときに折れてしまいそうな気もするが、まぁ、安いのでいいか、という感じ。

書き味の方は、いつも使っているPenultimateで書いてみると、残念ながら
AluPenと比べると引っかかりを感じる。スマートペンと似たような印象。

軸も細すぎて、見た目通りやっぱり持ちにくい。ただし、グリップ部分は太いので、全部が細いタイプよりも大分マシ。滑りにくいのはよい。

しかし、多少書きにくくて、持ちにくても、必要なときに手元にあることが大事なので、このスマートカバーに挟めるグリップタッチペンをちょっと使ってみようと思う。

ところで、この
ペンの開発者のブログの記事を読んだのだけど、2個ほどずっこけたところが。

ひとつは、iPadにおけるタッチペンの存在意義について。

ブログでは、iPadはマルチタッチで、現代のPDAだから、スタイラスはいらないのでは、とあった。

ちょっと想像力が足りないというか、あるいは、真面目に道具を考えていないなぁと。

確かに、静電式のタッチパネルは、スタイラスを使わず指で操作することを前提とされている。

しかし、感圧式のタッチパネルであっても、指で操作はできる。現に、Clieを2台とイーモバを使っていた7年間ぐらいのうちの95%ぐらいは指だけで操作をしていた。

古いPDAだからスタイラスが必要とか、新しいPDAだから指で操作する、とか、実はまったく関係がない。単にタップしたり、スクロールしたりのときは、指で操作したくなるもの。

確かに指は万能の道具ではあるけど、日本人はなぜ箸を使うのか、なぜ文字を書くときには、指に墨をつけるのではなく、軸のついたペンを使うのか、考えてみればすぐわかるはず。

軸を指で持つことで、微妙な筋肉の変化で、繊細な動きや表現ができる、というのが本質的なところ。マウスが死なないのも同じような理屈のはず。
普通の人は、その微妙な指先の筋肉のコントロールを小さいから訓練されているのに、新しいPDAだからといって否定するのは、ちょっと。

ジョブズのセールストークを真に受けてしまったのかなぁ。

マルチタッチジェスチャが使えない、とかもあったけど、ペンを置けばいいだけだろ、と突っ込んでしまった。(その点、ペンを刺しておきやすいグリップタッチペンはGood)

もう一つズッこけたのは、このペンを作ろうと思ったのが、7noteに出会ったから、とか。

この21世紀も1割すぎた時代に、まだ手書き入力変換などをありがたがる人がいるのか。しかも、7noteとか、実用性の乏しいクソアプリ。(技術デモとしてはいいと思うが)

個人的には、タッチタイプを覚えて30年。コンピュータの常時入力手段として、ペン入力が優れていると思ったことは一度もない。(辞書アプリにはいい)
今時の子は、テンキーだったり、フリック高速入力をマスターしていたり、そういう時代なのに。この記事を書いた人は、相当おっさんなのだろうか。
あるいは、本当に7noteを常用しているのだろうか?(そんな人は実在しているのだろうか?)

ただ、樹脂製の軸を使いながら、導電するようにしてくれたのは、大変ありがたい。
書き心地については、開発を進めている間に、ほかもどんどん進歩してしまって残念、というところか。



Grip Touch Pen/グリップタッチペン