絵コンテのためにTealPaint導入

Mr.インクレディブルのメイキングなんかを観ていると、絵コンテが結構印象的だったりする。
メイキングの中には、絵コンテを書いた人が、絵コンテを壁一面に貼ったのを監督のために最初から最後まで、演技しながら説明してくれる、というシーンがあった。

そういえばMr.インクレディブルだけでなく、スターウォーズでも、ロードオブザリングでも、やっぱり絵コンテが用意されていて、重要な役割を果たしているみたいだった。
もう明日にでもShade8Standardが、わが家に届くみたいだが、せっかくの投資が無駄にならないために、絵コンテは必要なんじゃないだろうか。

はっきり言って、昔から絵はメチャクチャ下手。
でも3DCGアニメーションは建築に近い感じもあり、絵コンテもなしに作り始めるのは、設計図なしに家を建て始めるような気もするし。

特に、どの動きはどのぐらいの秒数、フレーム数だと違和感が無いのか、というのは3DCGアニメには大事そうだ。
画角は1コマだけレンダリングすることでわかるが、秒数や間合いはプレビューではよくつかめず、アニメーションレンダリングをしないとわからない。そうなると、レンダリングそのもに時間はかかるし、できあがってみたら、ぜんぜん見当違いの動きの遅さだったり、速さだったりすると、ダメージが大きい。

考えているのは、絵コンテを静止画としてiMovieに取り込み、iMovie上で最適な秒数、フレーム数をシミュレーションしてからモーションをつけていくのが、失敗が少ないのではないか、ということ。

で、何で絵コンテを描くのがいいかな、と考えると、手軽に絵が描けて、静止画データにしやすいのは何かと考えたら、自然にUXを使うことが思いつく。
ペンだし、ワイドスクリーンにも対応しているし。

絵コンテを書くにあたって実質的な問題の一つに、どの時間に絵コンテが描けるのか、というのもあるが、UXなら通勤の電車の中でちょこっと描くこともできる。

UXで絵コンテを描こう、という方針が決まったとして、次はどのアプリを使えばいいのか。

結論からいくと、TealPaintという老舗らしいペイントソフトで実現できそうだった。

日本語のサイトで、UXで使っている事例は見つからなかったが、お試しをダウンロードしてみたら、UXの横長ワイドハイレゾにもばっちり対応。

BMPの書き出しもあるし、TealPaint単体でアニメーションもできる。
メモステ経由でpdbファイルをMacに持ってきても、GraphicConverterで変換することができる。
レイヤーも使えるし、キャンバスのサイズを16:9にすることもできる。

当初考えていたことはもちろん、それ以上のことができるようで、感心してしまった。

シェアウェアだが、そっこーでレジスト。普段でも手書きメモで使えそうだしね。