日本語Siriがやってきた

iOS5.1になって、音声インターフェイスのSiriが日本語に対応した。

Siriは、iPhone 4Sの目玉だったわけだけど、日本語で使えず、英語の発音に厳しかったので、まったく使えておらず、今までは単にバッテリーの持ちが悪いiPhone4としか、言いようがなかった。

しかし思ったよりも早く、全然早く、ひょっとしたら1年経っても対応しないんじゃないかと思っていたぐらいなので、喜ばしい限り。

早速、試してみたところ、英語とは違い、さすが日本語。認識率がかなり高い。

iマークを押してでてくる用例でも。一通りできるし、「○○さんに電話」もほぼ完璧。
相方の愛称を「ママ」に設定しているので、「ママに電話」としゃべると、電話をかけてくれる。

正直、iPhoneのアドレス帳周りは、もともと探しにくいのと、今まで付き合いのある人全部のコンタクト先が入っているのと、連絡方法もメールに、メッセージに、FaceTimeと多種多様なので、その中から電話番号を探すのは一苦労だった。
ここが一気に簡略化されるのは、実用的。

以前の音声コントロールと違うのは、認識能力の違いか。
以前は、聞き間違いが何度も発生して、苦笑いのまま封印、という流れだったが、Siriはかなりいい。

最初は、明方の5時台にベッドの中で、ボソボソ声で試してみたのだが、完璧に認識した。
会社で周りの人がしゃべっている時にも使ってみたが、大丈夫だった。

Siriが、iPhone4Sと、第3世代iPadでしか使えないのは、環境騒音から音声を抜き出すための処理に対応できるチップが、iPhone4S以降だから、という話しが以前出ていたが、それも納得できる。

機械に音声で話しかけるのは、気恥ずかしい、というのは否定はできないが、ここ最近でも、タッチパネル端末の操作、テレビ電話、ヘッドセット、タブレットなどなど、気恥ずかしかったものが当たり前化していくのを目の当たりしてきたので、音声インターフェイスもそうなるのではないかと思う。

もちろん、問題がないわけでもない。

Siriは、ネットワークの向こうのサーバーで処理されるので、回線が繋がってないと使えなくなってしまう。
駅のホームで、BluetoothヘッドセットからSiriを呼び出そうとして、無反応だったのでiPhoneを取り出してみると、3G回線を検索中だった。
クルマでの移動中も厳しい場面は出てきそう。カーナビ代わりは、期待しない方がいいかも。

あと「明日の2時半に外出を設定して」はダメで、「明日の2時半に外出をカレンダー設定して」は大丈夫だったり、何が良くて何がダメなのか、わかりにくいというのはある。

ウェブ検索のように、関係ありそうな単語を散りばめるのがいいのではないかとおもうが、あんまり固まってないまま、Siriを呼び出すと、あー、と言ったまま時間切れになってしまう。
この辺は、慣れが必要かも。