Vision Pro 2ヶ月使ってみた
2024/09/29 16:59 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proが来てから、2ヶ月以上が経過しました。
visionOS 2もリリースされましたが、ここまでの使った感想やわかったことをまとめておきます。
◼️買ってよかったか
まず最初に結論、買ってよかったか、60万の価値があったか、ですが、買ってよかったですね。
60万の価値があったかについては、30万ぐらいまでは自信をもってあった、と言えそうですが、まだ60万の価値には、達していないかもしれません。
ただ、これからまだ使い方が進化したり、アプリやコンテンツも増え、OSも進化すると思うので、最終的に60万円の価値は超えそうな感触はあります。
◼️使い方
仕事では、まだ限定的にしか使えていないのですが、プライベートでは、Mac、iPadなどを使うほとんどの時間は、Vision Pro経由で使っています。
せっかく高いお金を出して購入したのですから、最初は意識してそうしてきたところもありますが、最近は習慣化してきて、被れそうな時は、Vision Proを被って、何かしよう、という感じになってきました。
1日の中でいうと、朝は、朝食のあとの運動タイムで、まず被ります。Zwiftというバーチャルのサイクリングアプリがあるのですが、これをVision Proを被りつつ、傍にYouTubeを流しながら、運動します。
シャワーを浴びて、仕事を始める前に、ゲームの日課を少し消化する時間があるのですが、その時も被ることが多いですね。家族が朝の情報番組などで、テレビを使っているのを邪魔しないように、かつ、自分もどうせなら、大きな画面でプレイしたい、というのがあるので、Vision Proは適任です。
この時に、運動とシャワーで上がった体温を扇風機でクールダウンしているのですが、Vision Proの仮想ウィンドウの向こうに扇風機を置いています。仮想ウィンドウなので、そのまま風が透過してくるのも、リアルなディスプレイにはない利点です。
仕事が終わったあとは、夕方以降の余暇時間の半分ぐらいは、Vision Proを被っているでしょうか。
その日によって違いますが、動画を見たり、テキストを入力したり、調べ物をしたりをソファに座りながら、Vision Proで行っています。
Vision Proは暗闇が苦手なので、寝る前には使い終わります。
平日はこんな感じですね。
◼️使い途
Vision Proを何に使っているのか、というところですが、主にこんな感じです。
原稿作成
ゲーム
動画視聴
仕事
動画作成
ブラウザ・メール・メッセージ
いずれもVision Proでなければ、できないことではありません。普通のMacや、iPad、iPhoneの用途と同じですね。
ですが、Vision Proを使うことで、効率があがったり、楽しく作業できたりなど、利点がありました。
Vision Pro単体か、他のデバイスとの組み合わせかでいえば、ゲームと仕事と動画作成は、iPadやMacとの組み合わせ、それ以外はVision Pro単体です。
想像通りですが、iPad Proでやっていた内容がそのまま、Vision Proに移ってきた感じです。必然的に、iPad Proの利用頻度は落ちました。
Vision Proならではの、MacやiPadなどよりも、より使いやすい用途としては、
楽譜を見ながら楽器練習
Zwift
があります。後でもう少し触れますが、画面を見たいけど、ちょうどいい場所に置くのが難しい場合ですね。
楽器練習にしろ、自転車にしろ、iPadなどでは、本体を置くための譜面台やら、ホルダーが必要になってきますし、それらを使っても、ちょうどいい場所にセッティングするのは、結構難しいわけですが、Vision Proなら、空間上のどんな位置にでも、必要な情報を固定できます。
ミュージックビデオ
音楽をききながらMacやiPadで作業する、というのは、誰でもすることかと思いますが、Vision Proだと、その時にミュージックビデオを流す、ということがやりやすくなります。
MacやiPadで作業をする際に、音楽だけなら場所を取らずにながら聴きできますが、ミュージックビデオを流そうとすると、映像のウィンドウが、限られたMacのデスクトップなどを占有してしまいます。
Vision Proであれば、作業領域は空間にたくさんおけるので、自分の目に入るところで、邪魔にならないところにも、ミュージックビデオの映像を置いてながら見しながら作業ができます。
◼️なぜVision Proを使うのか
これまでの動画でも繰り返し述べていますが、今回は、まとめの動画なので、あらためてVision Proを使う利点をあげていきます。
大画面
マルチウィンドウ、ディスプレイ位置、大きさの自由度、
作業場所の自由度
姿勢の自由度
Vision Proについて、Appleは、空間コンピュータという言い方をしていますが、自分なりに空間コンピュータをもう少し具体的にいうと、自由にサイズを変えられるウィンドウを空間の自由な位置に配置して作業できるコンピュータ、と言えるかと思います。
特にiPadとの比較で言えば、iPadでは、Split Viewや、ステージマネージャーを使って狭い作業領域の中で、なんとか複数の情報を扱おうとしてきたわけです。
Vision Proは、そいういった作業領域の狭さ、という制約を一気に取っ払うことができ、身の回りの空間の色々なところに、好き放題、好きなだけウィンドウや情報を配置できてしまいます。
iPadOSの、今までの苦労はいったい何だったのか、という気持ちになってしまいます。
また空間に自由に情報を配置できることによって、従来のMacやiPadに比べて、操作の姿勢や、場所の自由度がかなり高くできます。
整えられたデスクの前だけではなく、モニターアームなども必要なく、後傾姿勢でも、ベッドの上でもいいわけです
今、ちょうどこの動画の原稿を書くのに、ソファの上で、膝の上にMX Mechanical miniキーボードをおいて、顔の正面の空間にメモ帳のウィンドウを開いてタイピングしています。
この作業をMacBook Proでやると、ディスプレイの位置や大きさはベストなポジションではなく、膝の少し上となってしまいますが、Vision Proでは、一番みやすいポジションにウィンドウを置くことができます。
これが一つのウィンドウだけでなく、Vision Proの中には、複数のMac、iPad、iPhoneを表示できるので、今まで使い分けてきた色々なデバイスをVision Proの中で統合しているような感覚になります。
マルチにデバイスを使うということは、必然とマルチスクリーンになりますが、Vision Proは、マルチスクリーンの先にある統合ディスプレイ、という言い方がいいのかもしれません。Appleが製品名にVisionと名付けた理由も、さまざまなデバイスの見る部分を統合し特化したデバイスと考えると、なるほどな、と思っているところです。
◼️大画面ディスプレイとの比較
自分は、結構、大きな画面が好きな方で、Macにも40インチの5K2Kディスプレイを使っていますし、テレビも75インチのものを愛用しています。
リアルな大画面のディスプレイと比べて、Vision Proはその代替になるのか、という点では、発色やくっきりさでは、リアルなディスプレイに軍配があがります。
ですが、リアルディスプレイの80%ぐらいの感覚で使える、と思ってます。十分実用的な範囲ですね。
それに加えて、ディスプレイとの距離を自在に変えられる、どこでも配置できる、という外付け大画面ディスプレイにはない利点があります。
こういう利点があるのでMacの外部ディスプレイは、Vision Proで置き換えられると思っているのですが、不思議と75インチ4Kテレビは、あまり置き換えようとは思わないですね。
言語化するとしたら、テレビは、一番楽な状態で見られるディスプレイなので、Vision Proすら被りたくない時に使うもの、というのと、用途は、ほぼエンタメなので、より画質を優先したくなるから、でしょうか。
◼️Vision Proを使うならこんな人
自分がVision Proを使っている経験から、Vision Proを使う価値を感じそうな人をあげるとしたら、こんな感じでしょうか。
自宅、個室などで作業する時間が長い
iPadを便利に使っている
作業の多くがMacやiPadの中で完結する
Macで30インチ以上のモニタを使っている
ディスプレイアームで使っている
自宅、個室などで作業する時間が長い
Vision Proは、空間コンピュータというだけあって、空間に対して作業領域を展開するので、自分用の同じ空間を自分なりにカスタマイズして、長時間作業する人には利点が多いと思います。
自分用に確保された空間があれば、自分の必要なウィンドウを自分の好きな位置に配置して作業できます。作業を中断して戻ってきても、空間が維持されていれば、その状態のまま続きができます。
逆に一般的なオフィスなどの共同スペースで作業していたり、そこへ出入りが激しい人だと、他の人がウィンドウに被ったり、会話が発生して自分用の作業環境が崩れたり、出入りしている間に周囲環境が変わったり、配置を変更する必要が出たりと、面倒なことが増え、だったら最初から、一つのスクリーンでいいや、となってしまいます。
iPadを便利に使っている
Vision Proは、iPadOSをベースに作られているようなので、iPadを便利に使っている人にとっては、置き換えられる用途が結構あるので、価値を感じやすいと思います。
逆に、現時点でiPadを使っていない人、必要でない人、言い換えると、なんでもMacで済ましてしまう人や、iPhoneで十分という方ですね。こういう方は、Vision Proの価値の一部、特に単体でアプリを起動して使える、ハードで言えばM2チップが載っている部分は必要が無い可能性が高く、割高感を感じやすそうです。
そういった方はVision Proではなく、今後噂されている、下位グレードを待った方がよいかもしれません。
作業の多くがMacやiPadの中で完結する
世の中には、いろいろな仕事や個人的な作業、趣味があると思いますが、 その中でMacやiPadを使う割合が多いのであれば、Vision Proの恩恵を受ける時間も長くなります。リアル作業が多かったり、細切れな時間でMacやiPadを使っているのであれば、その延長線上にあるVision Proに対しても費用対効果は少なくなるでしょう。
Macで30インチ以上のモニタを使っている
これは大画面が好きとか、やっぱり大きな画面が必要、かつ、そこに投資もしているか、ということですね。
今、Macの外付けディスプレイのサイズで多く見かけるのは27インチや24インチぐらいでしょうか。これで何の不満も感じていない方や、ディスプレイの大画面化に投資効果を感じない方は、Vision Pro を検討しても、意義は感じにくいかなと。
もちろん、30インチ以上にしたいけど、スペースの都合などでどうしても置けないという方には、Vision Proは、価格は別として、解決策としては優れていると思います。
ディスプレイアームで使っている
こちらも大画面と同じ感じですが、ディスプレイアームを使う人は、ディスプレイの位置、配置について、改善したいということだと思います。
Vision Pro内のウィンドウは、あらゆるディスプレイアーム以上の簡単さで、ディスプレイの位置を調整できます。 、
以上、Vision Proを買う理由がある人は、こんな人かな、と思ったものを挙げてみました。
主にメインの作業環境がこうなっている、というのを挙げてみたのですが、Vision Proをすでに買ってしまった人は、コワーキングスペースや、フリーアドレスのオフィス、新幹線などの移動中や、出張先、旅行先など、作業環境が制限される場所でも、普段と同じような作業環境が構築しやすくなる利点がある、と付け加えておきます。
◼️やらないこと、やれないこと
今後のOSのアップデートで解消されることも多いと思いますが、自分が感じる、現時点でVision Proの苦手な点、不満点、向いていない点をあげておきます。
リアルと行き来する作業
他の人とのビジュアルコミュニケーション
iPhoneでのワンタイムパスワードが面倒
写真編集
リアルと行き来する作業
Vision Proには優れたパススルー機能があるので、現実を拡張してくれるMRデバイスという期待があると思いますが、実際には、パススルー映像として映し出される現実世界の解像度が圧倒的に不足しています。
Vision Proを被ったまま、リアル世界の作業をするのは、かなり難しいです。
飲み物を飲むぐらいの日常動作や、見ないでもできる単純作業ぐらいは問題はありませんが、Vision Pro越しに何か見て判断といった作業はほぼ諦めた方がいいでしょう。
またディスプレイを開くだけで使えるMacや、画面をスワイプするだけで使い始められるiPhoneに比べて、Vision Proは、頭に被る、という動作を挟まないといけないので、ちょこちょこ使ったり、外したりを繰り返す作業には向いていないですね。
一度被ったら、しばらく被りっぱなしにしていて、作業効率があがってくる、という使い方がむいていそうです。を
他の人とのビジュアルコミュニケーション
ゴーグルを被っているわけなので、対面、オンラインともに、他の人との表情を使ったコミュニケーションも諦めた方がいいと思います。ペルソナなどの機能はあるものの、質、機能も不足していますし、相手との合意も成立させにくいでしょう。
対面で会話する機会を設定した上で、Vision Proを外してコミュニケーションできるのに、外さないのは、相手に対して不必要なメッセージを発してしまいます。
今のところは、顔をみせる必要がある場面では、Vision Proを外す、以外の選択肢はないように思います。
もちろん、テキストメッセージや、音声のみのコミュニケーションであれば、Vision Proをつけていても何ら問題はないと思います。
iPhoneでのワンタイムパスワードが面倒
Vision Proには、OpticIDという生体認証もありますし、Apple Watchを使っていれば、iPhoneやMacの起動時の認証は突破できます。
ですが、iPhoneアプリの中のFaceID認証の時は、そのどちらも使えず、iPhoneのFaceIDしか使えません。
なので、パスコード認証にするしかないわけで、この辺は、仕事の環境へのログインや、FF14でもワンタイムパスワードを毎日結構な頻度で使っているので、不便です。
将来的には、生体認証がデバイス間でも共通化されるでしょうが、そこまでは我慢な感じです。
ケーブルはやっぱり邪魔
個人的な工夫で、Vision Proのハードウェア的な部分は、かなりカバーできてきたかと思いますが、ケーブルがでるというのはやはり不便です。
今は、純正バッテリーは頭にマウントしているので、このケーブルが外に垂れることはないのですが、バッテリー持続時間の短さをカバーするための外付けバッテリーを使っているため、そのケーブルが垂れています。
このケーブルを腰やポケットにいれていると、椅子の肘置きに引っかかったり、体と背もたれの間に挟まって頭を引っ張ったり、使い勝手が悪くなる原因になっています。
モバイルバッテリーを首から、社員証みたいにぶら下げると、ケーブルがどこかにひっかかる問題は、多少マシにはなりますが、バッテリーを大容量化して、頭や肩にマウントする方法を考えてもらいたいところです。
写真編集、というのは、いきなり細かい機能の話しになりましたが、Vision Pro上の写真アプリではトリミングすらできない、ということを言っています。
Vision Proを被ったまま作業を完結させたいのですが、写真やスクショを撮ったら、わざわざiPadやiPhoneを立ち上げたり、Vision Proの中に、iPhoneやiPadの画面を呼び出して、その中の写真アプリでトリミングしてから、iCloud経由で同期し、Vision Proで呼び出す、というなんとも面倒なことをやっています。
なんとかしてほしいところです。
◼️使うための工夫
Vision Proは非常に高価ですので、単体で完成された状態であってほしい、買ったらそのままの状態で最高の使い勝手であってほしい、というのは自然なものだと思いますが、実際にはそうではありませんでした。
ですが工夫や追加投資で、解決可能なものもありますので、それをまとめておきます
装着性
バッテリーの持ち
入力デバイス
Air Pods
作業場所
装着性については、何回か動画を出していますが、簡単にまとめると、そのままでは顔が痛くなるので、長時間作業ができない、というものです。
解決策は、バッテリーを後頭部に取り付けることでバランスを改善、ストラップ類をつけることで、顔面への圧迫をなくす、ということになります。
今のところは、自分は、AnnaProと面ファスナーを使うことで快適環境を作れています。
バッテリーの持ちについては、モバイルバッテリーを複数用意して、ローテーション運用することで、解決可能です。これも動画を作成しています。
入力デバイスですが、Vision Proは、視線とジェスチャという新しい入力方法を採用していて、これはかなり直感的で便利ですが、作業の内容によっては精度が足りません。
また、テキスト入力が必要な作業については、Vision Pro単体では、実質的には無理です。
Macで閉じた作業をする場合には、Macについているキーボードやトラックパッドを使えますし、Vision Proにも、外付けキーボードとMagic TrackPadを接続できますので、これらを使うことで、MacやiPadと同様に作業ができます。こちらも動画を作成しました。
visionOS 2から、マウスも使えるようになりました。トラックパッドの場合は、操作をするには、どこかに置いてから、操作する、というアクションが必要ですが、マウスの場合は、掴んで持ち上げて移動しつつ、そのまま操作できるので、Vision Proには合っているかもしれません。
ジェスチャが便利なのは、ウィンドウの移動、拡大縮小、スクロールとかですね。
おおまかに動かすときは、非常に直感的に動かせます。
一方苦手なのは、小さいオブジェクトをポイントしてクリック、タップ、ドラッグ。ここは、マウスやトラックパッドを併用したいところです。
AirPodsですが、Vision Proが、現実世界の上にウィンドウを重ねられるの同様に、AirPodsがあると、音声を重ねられます。
内蔵スピーカーもありますが、現実世界の音声を遮断したり、Vision Proの音声を現実世界に垂れ流さないようにすることもできるので、使い方の相性はかなりいいです。
作業場所ですが、コロナなどで自宅作業に移行した人は、自分の快適な作業空間を構築してしまったと思います。その快適な作業空間がすでにある状態では、Vision Proを使う必然性はかなり薄くなると思います。
Vision Proは、その快適な作業空間を維持・構築せずとも、別の場所や姿勢で似たような快適な作業空間を作れる可能性があります。
移動可能な机、椅子
自分の場合は、デスクは横においておいて、椅子のタブレットスタンドや、肘置きを工夫することで、デスクありきのPC環境とは違った観点で、Vision Proにあった作業空間を作れそうな気がしています。
また、折り畳みデスクなどを使って、今までMac作業をしていなかった場所でも、キーボードやマウスを置いて、作業しやすくできそうです。
◼️いらなくなるもの
Vision Proがあると、いらなくなるものがあるかも、ちょっと考えてみました。
自宅用iPad
PSポータル
1人用プロジェクタ
MacBookを買い替えるなら13インチでいい
外部ディスプレイ
まず、自宅用iPad。
Apple Pencilを活用している人は別ですが、自宅で使うiPadの用途は、Vision Pro でほとんど置き換えることができます。今は、まだVision Proで使えないアプリがありますが、対応が進むと、iPadを使う場面は、かなり減ります。
Vision Proをゲームで使う、という動画もアップしましたが、PS5のゲームを家の中でどこでも遊べるPSポータルの機能も代替できます。
かなり直接的におきかえるのは、ひとりで大画面を楽しむためのプロジェクタ。家族で楽しむ大画面は置き換えられないですが、自分だけで楽しむ分には、音声も含めて、Vision Proの方があらゆる面でいいです。
いらなくなるもの、とは違いますが、今自分は16インチのMacBook Proをメインマシンにしていますが、次にMacBookを買う時は、小さい方のサイズを買うと思います。
Vision Proを被れば、どこでも16インチどころではないサイズを扱えるわけなので、そこのコストを追加で払う意味は感じないです。
同じようなことですが、今40インチの外部ディスプレイを使っていますが、壊れたとしたら、外部ディスプレイ自体を買わないかもしれません。少なくとも30インチ以上のディスプレイは買わないでしょうね。
◼️Vision Proが向いていないひと
ここまで自分は、Vision Proはこんなふうに使ってます、という話しをしてきましたが、客観的にみれば、これらに当てはまる人は、少数派だろうな、とは思っています。
逆に、Vision Proをいらないとか、魅力を感じない人ってこんな感じだろうな、というのをまとめてみました。
PCなどで作業が完結しない人
単一デバイスの人
情報量が少なくていい人
リアルとの行き来が多い人
周囲の人と直接のコミュニケーションをしながら作業する人
大画面の迫力に魅力を感じない人
デスクを整えるのが好きな人
要は、今まで挙げたことの逆のことになります。
こうやって挙げてみると、こういう人の方が多数派だろうなと思いますね。Vision Proが少なくとも現段階では、爆発的な普及をしそうにない理由でもあると思います。
◼️仕事での利用
Vision Proで仕事ができるか、という点について、前の方で、限定的にしか使えていないと言ったのですが、
その原因となるのは、顔出しのオンラインミーティングが、ところどころ不定期にはさまってくるからです。
仕事はMac2台をつかってやっているのですが、ひとつひとつの作業は、Vision Proを使って作業する方がちょっと効率的だったりします。
ですが、ミーティングが挟まると、その度に、Vision Proを被ったり、外したり、という作業が発生します。
30分後に、またミーティングだから、外した状態で作業を続けるか、みたいなことが繰り返されて、結局、Vision Proを使わなかった、ということになりがちでした。
ならすと、効率があがらないので、結局、仕事ではあまり使わない、ということになってしまっています。
これはVision Proの性能、機能が足りない、ということではないので、あまり改善する方法がない気がします。ミーティングを午後に集中させて、午前は被りっぱなし、ぐらいでしょうか。
動画作成などの、プライベートの作業であれば、そういったミーティングが挟まることもなく、一人の作業なので、ずっと被ったままで最初から、最後までできるようになってきました。
◼️VR/ARデバイスなのか
Vision Proが空間コンピュータである、という点は、ここまでの話しで、ある程度説明できた気がしますが、なぜVR/ARデバイスとは呼ばないのか、について自分なりの考えを共有します。
VRは仮想現実、現実には存在しないものを現実として感じる、
ARは拡張現実、現実に存在するものに対して、存在しない情報などを付加する、
と簡単に定義しておきます。
どちらもリアリティという言葉を使っていますが、Appleは、Vision Proでは、コンピューティングの中では、この「リアリティ」を意識しないようにしているように見えます。
Vision Proが、空間コンピュータとして実現しているのは、昔からある、MacやiPadアプリのウィンドウを現実空間と重ねて表示する、ということですので、そこに新たなリアリティは存在しません。
仮想とか、現実とか、リアリティなどと関係なく、今までのアプリやウィンドウが便利に使える、というだけです。
あくまで、AppleがこれまでにMacやiPhone、iPadで作ってきたコンピューティングの延長線上にVision Proは置かれているわけです。
VRは、現実の空間と切り離される一方で、実際の生身の体は現実に置かれています。
現実世界に生身の体を置きながら、仮想現実で視野を覆うことは、基本的には体を危険な状態におきます。そういった危ない状態をコンピュータの主要な用途と位置付けるのは、ユーザーにリスクを強いてしまいます。
Vision Proには、今までのヘッドマウントディスプレイと比べて、高品質のパススルー機能が搭載されています。このおかげで、生活空間を自由に行き来し、その空間のあちこちの場所で、自分の必要なアプリケーションやコンテンツを利用することができます。
一方で、QuestやPSVRなどは、セーフティエリアという形で、ユーザーを危険から保護しますが、ユーザーに空間の自由度はありませんし、セーフティエリアが作られなければ、操作すらできない、ということもあります。
Vision Proを使うことで、視覚を遮るVRは、体の危険や自由度と隣り合わせだった、ということを再認識させられました。
ARについては、VRのような身体の危険があるわけではありませんが、現実を補佐できるほど、Vision Proのカメラ映像は解像度がないため、諦めざるを得なかったのでしょう。
解像度を高めると、遅延が発生して、酔いの原因になったり、発熱やバッテリー消費につながって、実用性が減ったりするわけなので、望まれる用途ではありながらも、現在の技術では、メインの用途としてはARは実用が難しい気がします。
VRもARも、視覚にフォーカスしたウェアラブルデバイスのメイン用途として使えない、一方で、自社には連綿と培ってきた、2DベースのOSと、アプリやコンテンツ、それらを使うユーザーの資産がある、となればAppleが打ち出す方向性は、3D空間に自由にウィンドウやアプリを配置できる、空間コンピュータだった、というのが、今のVision Proの位置付けなのかな、と思いました。
Vision Proは妥協の産物という言い方もできますが、将来に向けて、用途や技術を発展させるためには、どこかのタイミングで現実の製品をリリースしないといけない。
そのポイントがようやく来た、と捉えています。
◼️3Dコンテンツの道は険しそう
Vision Proは、2Dベースのウィンドウを3D空間に配置するコンピュータとしてスタートしましたが、当然、3Dベースのアプリやコンテンツは、これから登場することが、期待されているところだとは思います。
ですが、実際には3D空間をフルに活かしたようなコンテンツが拡大するには、かなりの時間がかかりそう、というのがVision Proを実際に手にした後の感想です。
iPhone 3Gが日本で登場した時の価格は2.3万円で、そこからスマホの普及率が10%に達するのに2年、50%に達するのに4年かかっています。
当時を思い出すと、これからは携帯デバイスはこの方向だと、多くの人が気づいており、環境がまだまだ整わない中、iPhoneに合わせて、アプリやシステムが、ものすごい勢いで開発され、リリースされていきました。
一方、Vision Proは、開発環境などは、iPhone登場の頃とは比べ物にならないほど整備されているにもかかわらず、Vision Pro用の新しいアプリの登場は、非常に遅いペースです。
Vision Proの登場時価格がiPhone 3Gの26倍と、大きなハードルになっていることで、ユーザーの増加ペースが遅いこと。
おそらくVR/ARといった、従来型のヘッドセットデバイスのxRの文脈では、狭い専門的な領域は別として、Vision Proでやりたいこと、やるべきこと、やれることが見つかりにくい。
Vision Proの発表時には、M2チップが搭載されていることで、性能的には十分かと思いきや、両目で8Kをリアルタイムで描画するような3Dコンテンツは、M2チップでは荷が重そうです。
市場が小さい、用途がはっきりしない、パワーも不足していて振り切ったものも作りにくい、ということで、開発者も舵を切りにくい、となっていそうです。
個人的な読みとしては、Vision Pro用の3Dコンテンツは、iPhoneが2年で達した水準に、10年経っても到達しないのではないかと思いました。
一方で、Apple TVなどで提供されている、3D映像、イマーシブビデオの分野であれば、高解像度の映像を流すだけなので、これ以上のチップ性能などは必要なさそう。なので、3D映像の分野は今後、充実していく可能性は高そうです。
◼️廉価版Apple Visionの予想
廉価版Apple Visionが登場すると予想されていますが、どこをコストダウンするのかといえば、個人的には、Macや、iPad、iPhoneと連携して、空間にそのデバイスのウィンドウを表示する機能だけに特化する、という線なのではと思っています。
今あるようなVision Pro専用アプリは、廉価版では使えないのでは、という予想ですね。
Appleデバイスでの、3Dをフル活用したVRのようなコンテンツの普及はより見込めませんが、その辺りはMetaに任せる、ということなのかもしれません。
一方で、Mac、iPad、iPhoneで、Apple Visionと接続したときは3D立体視できるような対応アプリ、というのはでてくるかもしれません。
この場合も、あくまで処理はMacなどで行われて、Apple Visionは、3D表示だけを担当する感じでしょうか。
そういえば、もうすぐvision OS2で、Mac仮想ディスプレイがワイド化されますが、同じ技術で、3D立体視用の映像をMac側から送ることができそうですね。
この流れも今後のApple Vision の位置付けに影響しそう。
こんなふうに廉価版Apple Visionで3D表示や、空間コンピューティングに慣れてもらう間に、Vision Proで、ゆっくりとVRなどのフル3Dアプリを増やしていくという流れになりそうな感じがしています。
◼️まとめ
非常に長く、後半は、個人的な妄想でしたが、ひさしぶりのAppleの新カテゴリデバイスということで、色々な刺激がありましたし、自分の作業環境も大きく変わり、便利に楽しくなったのは、間違いないかと思います。
Vision Proを2ヶ月使って、その本質的な価値は、Appleデバイスの画面を空間に統合すること。一方、VR/ARなどは、まだまだ難しいよね。というのがまとめになります。
VisionPro装着感改善ANNAPROでいいのかも
2024/09/16 16:57 カテゴリ:Vision Pro
いままで、Vision Proの装着感を改善するものとして、BOBO VR、ソロニットバンドについて動画をアップしてきましたが、その後、さらにいくつか試してみたことを共有します。
結論としては、今のところANNAPROというところのVision Pro用ストラップでいいのでは、という感じです。
AirCover 2.0
BOBO VR導入後に、Vision Proの装着感を改善するために買ったアクセサリは3種類あるのですが、まず最初はInfinity One というところのAirCover 2.0です。
AirCoverを知ったのは、YouTubeとかでおすすめ動画に出ていたのだと思うのですが、特に欲しいと思ったわけではありませんでした。
買うつもりはなかったけど、海外の商品のようだったのでApple Payで送料いくらかな、とみようと思ったら、注文が通ってしまっていました。完全に事故購入ですね。
3Dプリンタで作られたものらしく、高級感とか全くないのですが、本体価格はものの割には高め、さらに日本までの送料が3000円ぐらいと、めちゃくちゃ高いです。
AirCoverはどういう商品かというと、Vision Proのライトシーリングの代わりとして使うもので、純正が顔面に全体的に接触するのに対して、AirCoverの場合は顔面との接触面は、おでこの上の方に限定されています。
なので、純正のライトシーリングと違って、顔の横、ほおのところが解放されていて、その点の圧迫を感じなくなっています。ムレがないのもいいところ。
加えて、左右には、隙間を隠す別パーツがあるために、ライトシーリングを使わないのに没入感は少し高くすることができます。
AirCoverの取り付けは、SIMピンなどを使って、Vision Proの左右のアームを取り外して、AirCoverを差し込み、アームを戻します。
戻したあとで、左右のカバーを取り付けます。
バッテリーを後頭部にマウントして、前後の重量バランスを取っている前提で、純正のライトシーリングよりも快適なことは間違いありません。
ですが、顔面に分散していた重量が、おでこ上部に集中することもあり、2時間ぐらいが限界な気がします。
純正のライトシーリング単体だと、自分の場合は30分も持たないので、それよりも大分といいのですが、前後に挟む方式だけでは、快適な装着、というにはやはりちょっと難しいかもしれません。
ノーズパッド
次に試してみたのが、しのぶ工房のノーズパッド。
YouTuberの方が紹介されていたので、即、購入してみました。
モノとしては、Vision Proのレンズの間に装着して、メガネのように鼻で支えるものです。
紹介した人の補足によると、これは単体で使うよりも、先ほどのAirCoverのように、他に頭などに重量を分散させる方法と併用するようです。
鼻に当たる部分はあるものの、自分はメガネ歴が長いので、メガネと同様の形式であれば、あまり違和感を感じないのでは、と注文してみました。
これも3Dプリンタで作られたモノですが、価格はめちゃくちゃ良心的で、注文後すぐ到着しました。
取り付けは、Vision Proの真ん中内側にひっかける形で装着。鼻に当たる部分には、スポンジが付属していましたが、このスポンジは触り心地も悪く、面で鼻と接触する形になっていて、違和感がありました。
なので、Amazonでメガネ用のシールで貼ることのできる鼻パッドを購入して、取り付けています。
実際の使用感ですが、最初、AirCoverと併用してみたのですが、オデコと鼻のバランスが取れれば、かなり楽になりました。
AirCoverだけだと、2時間が限界でしたが、ノーズパッドをつけることで、時間での限界はなくなったかもしれません。
難点を挙げるとすると、Vision Proのガラス面を保護するTPUのカバーと干渉するところでしょうか。
無理して併用はできますが、実際にケースが役立つ場面は何回もあり、ガラス面は保護したいところなので、ちょっと気になるところです。
Anna Pro
最後に試してみたのは、ANNAPROというストラップです。
これはVision Proの左右のアームの間を渡す樹脂製のストラップになっていて、内側にスポンジを取り付けることができます。
調整機構などはなく、スポンジの厚みが2種類付属します。
取り付け時は、ソロニットバンドは外す必要がありますが、アームは外す必要はありません。
先に買ったAirCoverとは、頭と接触して保持する場所が、微妙に違うので、同時に使うこともできました。
購入の目論見としては、AirCoverとノーズパッドで分散した接触箇所をさらに分散させることで、一箇所にかかる圧力を減らすことができるのでは、というところです。
で、いろいろ試した結論ですが、AirCoverやノーズパッドを使わずに、ANNAPROと面ファスナーを組み合わせたセッティングが一番よさそう、ということになりました。
まずノーズパッドですが、鼻に接触すること自体は慣れているので耐えられるのですが、無接触であればそれに越したことがないわけです。
ノーズパッドを外して、AirCoverとANNAPROだけにしてみたところ、確かに頭にかかる重量は増えるものの、許容範囲だったので、であれば、カバーとの干渉も気になるので外してしまうことにしました。
ANNAPROとAirCoverとの併用ですが、確かに圧力は分散になっていました。
ただ、2つ使うので重量が増えているのも気になるので、ANNAPRO単体なら、意外といけるのでは、となりました。
一方で、ANNAPRO単体だと、BOBO VRなどと違って、位置や締まりを調整できないし、あまりフィットせず、ずり落ちる感じが気になります。ずり落ち感をなくすには、ソロニットバンドをかなりぎゅっと締めることになって、頭が痛くなります。
そこで、結局いつもの面ファスナーの投入。
縦方向に調整可能な面ファスナーを加えることで、ずり落ち感を軽減。
同時に、2本の面ファスナーがおでこにかかっていた圧力を分散。
面ファスナーの長さで、ベストセッティングをある程度固定できるので、装着時のセッティング作業の時間短縮となりました。
このセッティングであれば、ソロニットバンドのダイヤルは完全に緩んだ状態でも使うことができ、前後の圧迫も頭の締め付けもほとんどありません。
◼️違い
AirCoverとANNAPROは似たような仕組みですが、違いは、頭のどの部分で接触しているか、という点。
AirCoverはおでこの皮膚部分で接触しているのに対して、ANNAPROはおでこの上の髪の毛がある部分で接触しています。
AirCoverだと、前後の締めつけでVision Proを固定するのに対して、ANNAPROは、もう少し頭の上側にあるので、前後ではなく頭の上に載せる形になります。
またAirCoverは、おでこで支えるため、皮膚に直接接触する部分が多く、接触面がヒリヒリして来て、耐えられなくなってきます。
ANNAPROの場合は、おでこの上の髪の毛のある部分で接触するので、ヒリヒリはなりにくいですね。帽子を被っている感覚です。
装着感
完成したセッティングの付け心地ですが、BOBO VRの、頭に載っけておくだけでいい、というラフな感じには及ばないものの、かなり近いところまではきていると思います。
逆に、フワフワした感じはなく、適度なフィット感があるので、大きめの動きがある時でも、安定して装着することができます。
装着方法ですが、まずソロニットバンドのダイヤルは完全に緩めて、伸びる状態にしておいてから、前髪をあげながらANNAPROのスポンジ部分に頭をあてます
その後、バンドやバッテリー位置を調整。
自分の場合は、そのままではVision Proと顔の距離が遠くて、アラートがでてしまうことが多いので、ソロニットバンドのダイアルを結構締めて、OpticIDの認証を突破します。
そのあとは、ダイヤルを適度に緩めて、楽な状態で使っています。
ライトシーリング
ANNAPROとAirCoverは併用できるわけですが、純正のライトシーリングも併用できます。
シーリングの周りのクッションをつければしっかりホールドでき、隙間もありません。
クッションを外すと、隙間はできますが、顔に密着しなくなるので、むれや圧迫はなくなりつつ、そこそこの没入感になります。
AirPods Maxとの併用が可能
BOBO VRと比べて、ANNAPROの利点は、AirPods Maxが使えることです。
BOBO VRだとフレームに厚みがあるので、AirPods Maxと干渉してしまうのですが、ANNAPROの場合は、ソロニットバンドを使うので、干渉せずに使うことができます。
AirPods Proは、そういったフレームの干渉問題はないのですが、AirPods Maxの方が、バッテリーが長時間もつので、Vision Proで長時間作業する時には、バッテリーを気にするものをひとつ減らすことができます。
セッティングととりつけ
面ファスナーのセッティングを紹介しておくと
ソロニットバンド側を保持するループを2本
調整ができるようリングを取り付けておきます。
ANNAPRO側にもループを2本取り付け、リングを出しておきます。
ANNAPROを取り付けます。
ANNAPROは、バンドが外れていれば差し込むだけで取り付けられます。
ソロニットバンドをとりつけます。
前後ろのリングができているので、これを面ファスナーで繋ぎます。長さは仮なので、緩めにしておきます。
ここで一度被って、VisionProが正しく動作するようにします。
被った状態のまま、面ファスナーを締めます。ポイントは、Vision Proが持ち上がるほどには締めすぎず、そのままの位置になるぐらいに締めるところです。
長さが調整できたら、バッテリーをとりつけます。
バッテリーは、ソロニットループの真上に付けてしまうとワークチェアのヘッドレストなどに当たってしまうので、少し上側にぶら下がる感じで付けます。
再度被って微調整すれば完成。
今のところ3週間ぐらい使っていますが、バッテリーの取り付けが少しグラグラするぐらいの不満点だけなので、しばらくはこれが一番いいかなと思っています。
ANNAPRO自体は、手軽でいいのですが、角度や締め付け具合を調整できないので、その辺が改善されるともっといいかな、と思っています。
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■商品紹介
↓ANNAPRO Vision Pro用のヘッドストラップ
↓Air Cover 2.0 para Apple Vision Pro
↓Apple Vision Pro用 ノーズパッド Nose Pro
Vision Proを本格キーボードで使う
2024/09/14 16:53 カテゴリ:Vision Pro
今回は、Vision Proと合わせて使うキーボードとして、ロジクールのMX Mechanical Miniを導入してみましたので、合わせて使った感想などを共有したいと思います。
Vision Proとキーボード
Vision Proの使い方も大分慣れてきて、この動画などの原稿作成なんかにも結構使えるということがわかってきました。
今までは、Vision Pro用のキーボードとして、折りたたみキーボードのMOBO Keyboard 2を使っていました。
Vision Pro に合わせて移動して、いろいろな場所で使うには、コンパクトで持ち運びやすくていいのですが、長時間タイピングするには、若干使いにくいところもあります。
Macの方では、この4年ぐらいはロジクールのMX Keysを愛用しているので、Vision ProでMac仮想ディスプレイを使う時には、MX Keysを持ってきて使っていました。
ですが、Vision ProでMac作業をするたびに毎回キーボードを移動するのは、ちょっと面倒になってきたので、Vision Pro用に本格的なキーボードを導入することにしたわけです。
キーボードの候補は、同じMX KEYSの MINIか、メカニカルスイッチを採用したMX Mechanical Mini、あとはKeychronのワイヤレスタイプのものも考えていました。
それ以外にも、今、話題になっている分割タイプのキーボードが、実はVision Pro に合うのではと思っているのですが、Bluetoothに対応したJIS配列で手軽に入手できるものが見つからなかったので、今回は候補から外しました。
買ったのは
最終的に選んだのは、MX Mechanical Mini。
選んだ理由のひとつは、Vision Proと関係ないところですが、最近話題になっているメカニカルキーボードも一度体験してみようということ。
メカニカルキーボードの中では入門的な感じのKeychronにも興味があったのですが、重量が1.7kgとかあって、Vision Pro用と考えると重すぎると思い、候補から外しました。
Keychronを購入するならMac用として考えた方が良さそう。
なので残りは、MX Keysのminiか、Mechanical Miniということになります。
MX シリーズの共通の特徴は、3台までのデバイスに接続できて、Mac、Windows、iPadにも対応しています。
Vision Proと合わせて使う、という言い方をしていますが、Vision Proと直接ペアリングして、Vision Proアプリだけで使うだけではなく、Macとペアリングした状態で、Mac仮想ディスプレイで作業するときにも使うので、Vision ProとMacを簡単に切り替えて、Macに直接キー入力できるMXシリーズは、都合がいいわけです。
MXシリーズの中でも、Vision Proと組み合わせるなら、コンパクトさ優先で、テンキーはなくていい、ということでテンキーレスのminiタイプ。
せっかくなので、MOBO keyboard 2との差別化する意味もこめて、メカニカルタイプにしてみました。
接続
MXシリーズは、3台までのデバイスと接続できますが、自分の場合は、
1.プライベートMacBook Pro
2.Vision Pro
3.仕事用Mac Mini
という接続にしてみました。
MX Keysは、3つのデバイスを切り替えるために専用のスイッチが用意されていましたが、miniの場合はF1-3がそれぞれデバイス切り替えに割り当てられていて、長押しでペアリング、短押しで切り替えになっています。
重さ
今まで使っていたMOBO Keyboard 2は、286gだったのに対して、MX Mechanical Miniは612gと、2倍以上重いですが、主に家の中で使うことを想定しているので、持ち運べない重さではない感じです。
タイピングのしやすさ
話題のメカニカルスイッチのキーボードを使ってみたかった、と前に言っていたのですが、メカニカルスイッチのキーボードを初めて使った、というわけではありません。
自分が子供の頃NECのPC-80/88/98シリーズなどを使っていましたが、当時の主流はメカニカルスイッチだったと思いますし、自分が最初に使ったMacである、Macintosh Plusもメカニカルのようでした。
いつ頃からメカニカルタイプのキーボードを使っていないのか、もうわからないですが、キータッチは久しぶりの感覚ですね。NECのパソコンは、もっとカチャカチャしていた記憶なので、MX Mechanical Miniのスコスコした感じは、どちらかというとMac Plusに似ているかもしれません。
新鮮というより、懐かしい感じがしました。
愛用していたMX keysは、メンブレンだそうですが、キータッチそのものは結構好きでしたので、最初は慣れないかなとも思ったのですが、40年以上タイピングしているので、特に問題はなさそう。
逆に、一度体験するとメカニカルじゃなきゃいやだ、とかまではなる感じもなかったです。これはこれ、という感じ。
配列
配列は、エンターキーの外側に一列あるタイプですが、小指を伸ばしたとこにちゃんとエンターキーや、Back spaceもあるので、特に問題なく使えそうです。
一点だけ気になるのは、変換キーの位置が右すぎる点でしょうか。
フルサイズのMX keys は、Mキーのすぐ下に変換キーがあるのに対して、MX Mechanical Miniは、隣のカンマキーの下になっています。同じ、MXシリーズで統一してほしいところですし、正直そんなにスペースキーは長くなくてよいと思います。
日本語、英字混じりの文を打つ時には、変換キーはめちゃくちゃ押すので、ここはちょっと気になりますね。思った感覚よりも、1キー分右を押すことを意識しておく必要があります。
機能キー
Vision Proとの組み合わせでは、一番上段の機能キーで、使えるものと使えないものがありました。
使えるのは、再生ボタン、音量調整ボタン、ミュート、検索、音声入力
使えないっぽいのは
スクリーンキャプチャー、絵文字、マイクミュート
でした。
バックライト
MXシリーズには、キーボードを白く光らせるバックライト機能があります。
最初はあまり必要ないかと思っていたけど、Vision Proのカメラ越しにみると、解像度が低いのでキートップの文字がかなり見えにくくなります。
これが、バックライトをオンにするとよくみえるようになり、とくに伸ばし棒や数字など、遠いところや、あまり慣れていないキーを入力する時には、誤入力が減りました。
ちょいDIY
MX Mechanical Mini自体は、結構気に入ったので、Vision Proで使いやすくするために、少し椅子に工夫をしてみました。
自分は、エルゴヒューマンのワークチェアを愛用していますが、オプションのタブレットスタンドを装着してます。
タブレットスタンドというぐらいなので、キーボードを置いて使うことは想定されておらず、結構奥に位置しています。
これをキーボードで使いやすくするために、手前に少し出せるようにエクステンションを作ってみました。
5mm厚の塩ビの板を適当な大きさにカットして、両面テープで貼り合わせ段差を作ります。
あとは金具も両面テープで貼り合わせて、タブレットスタンドに引っ掛けるようにしています。
タブレットスタンドは、タブレットがみやすいように斜めになっているので、そのままキーボードを置くとずり落ちてきます。このエクステンションでは、貼り合わせてつくった段差の部分に、キーボードが引っ掛かるようになっているので、斜めになってもズリ落ちて来ないわけです。
肘置きはかなり調整が効くので、肘と、手のひらで支えるようにセッティングすれば、かなりタイピングしやすくなりました。
また、市販の肘置きに取り付けるタイプのマウステーブルも取り付け、ここにMagicTrackPadをおくことで、ポインタも操作しやすくなりました。
Vision Proを使うことで、今までのPCの使い方と違うことができないかと思っていたのですが、机を使うことなく、椅子だけで大画面を活かしたコンピューティングができるのは、Mac単体を超えた使い方にたどり着いた気がします。
Vision Pro単体で文章を作成する時は、肘置きのマウステーブルにMagic TrackPadを置くわけですが、Macに接続して作業する時は、トラックパッドの代わりに、Mac用のMagic Mouseをおき、MX Mechanical Miniは1番のスイッチで、Macに切り替えて使うことになります。
Vision Proに本格キーボード
空間コンピュータであり、視線とジェスチャで操作できるようになったVision Proに、原始的な入力装置であるキーボードを用意するというのは、時代に逆行する感じもなくはありませんでした。
ですが結局、現状、PCで生産的な活動をするには、キーボードは必須なわけで、Vision Proで生産性を確保しようと思えば、一定クオリティ以上のキーボードと組み合わせるのは、必然だったかもしれません。
逆に、キーボードなしに生産的な活動ができるか、と言われても、手足を縛って泳げと言われているような感じかもしれません。
キーボード、マウスを使うのであればMacだけでいい、という意見もあるかもしれませんが、もちろんそれでもできなくはないのですが、Vision Proは、作業場所、姿勢の自由度、同時配置ウィンドウの数、大きさ、配置場所の点で、Mac単体での作業よりもかなり効率的だと思っています。
というわけで、Vision Proに本格キーボードを合わせる、という試みは個人的にはうまくいったと感じてます。
Naya Createに期待
いったんこれでVision Proでの快適タイピング環境はできたと思ったのですが、XでNaya Createなる新しいキーボードの情報が回ってきました。
これまた最近話題の分割キーボードで、無線、iPad対応、JIS対応ができるようです。iPad対応ということは、同じ系統のOSであるVision Proでも使えそう。
最初に分割キーボードで、希望のスペックのものが見つからないと言っていたのですが、このNaya Createは該当しそうです。
分割キーボードに注目していたのは、先ほど、タブレットスタンドにキーボードを置くということをお見せしましたが、分割キーボードであればタブレットスタンドを使わずに、肘置きにキーボードを分割して置くことができます。
座ってそのまま楽な姿勢でタイピング、となるわけです。
今は、Magic TrackPadを肘置きにおいて使っていますが、Naya Createはオプションでタッチパッドを装着でき、キーボードとタッチパッドを両方使えます。
価格はかなり高いのですが、思い切って注文してみました。
ただ、注文してから気づいたのですが、到着は来年の8月予定だそうです。1年も待たないのといけないのと、それまでに、他のメーカーから、もっと格安の同じようなものがでるのをちょっと恐れています。
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↓ロジクール KX850CL MX MECHANICAL MINI
↓肘置き用マウステーブル
↓Apple Magic Trackpad
Vision Proでゲームを遊ぶ
2024/08/26 14:25 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proの大画面を活かした使い方として、今回はVision Proでのゲームの楽しみ方を紹介したいと思います。
Vision Proの特徴は、大画面を自由な配置で楽しめることですので、PS5やSwitchのゲームでも活用したいところです。
まずPS5。
PS5は、ソニーから純正のリモートプレイアプリがでていますので、Macでリモートプレイを表示させて、Mac仮想ディスプレイ機能を使ってVision Proで表示しています。
どのぐらい遅延があるのか気になると思いますが、我が家の場合、PS5とMacは有線LANで接続しているので、遅延は結構少ないですね。
コントローラーは、Dual Shock4をMacにBluetooth接続しています。
音声もMacに接続したAirPods Proからです。
PS5とVision Proを繋ぐ方法には、Mirror PlayというiPadアプリもあって、直接、Vision ProからPS5に接続できます。
こちらは、Vision Proにコントローラーを繋ぎ、音声もVision Proからでます。
ただ、我が家の場合だと、Vision Proに限らず、PS5でWiFiを使ってリモートプレイすると、結構な頻度でカクカクします。
有線でPS5と接続しているMac経由の方が安定しているので、Mac経由をよく使っています。我が家の電波状況が悪いんでしょうか。
PS5のリモートプレイは、4Kは表示できずフルHDですので、画質的には、テレビでプレイする方がいいですが、Vision Proだと、複数のウィンドウを同時に表示できる、という利点があります。
攻略情報を見ながらプレイしたい時には、Vision Proですと、真横に置いたりできるのは、かなり快適です。
PS5のゲームが遊べるヘッドマウントディスプレイとしては、我が家にはPSVR2もありますが、どちらもテレビを占有せずにPS5をプレイできるのは利点です。
セットアップの簡単さは、ケーブルを繋いで被ればよいPSVR2に軍配が上がりますが、Vision Proは、ワイヤレスなので、プレイできる場所の自由度は高いですね。
PSVR2は、被るまでは簡単なのですが、プレイエリアの設定が毎回入るのは面倒。Vision Proは、その煩わしさはないです。
PS5を携帯ゲーム機的に使えるPS Portalが結構人気らしいですが、Vision Proがあれば、家中のどこでもPS5をプレイできるので、PS Portal的な使い方もできますね。
◾️Switchの場合
PS5は、PSVR2があって、どんなゲームもシネマチックモードを使えば、ヘッドマウントディスプレイで迫力のプレイを楽しめていたのですが、Switchの場合はそうもいきませんでした。
Vision Proは、Macのディスプレイに映すことができるものであれば、そのまま表示できますので、Switchのゲーム画面もMacに表示できれば、Vision Proで遊べるわけです。
我が家の場合は、GENKIのCovert DockとShadowCastというアクセサリがあるので、これを使えばMacの画面でSwitchをプレイすることができます。
Covert Dockは、Switchに電源を供給しつつ、HDMI出力を取り出すもの、コンパクトなドックですね。
ShadowCastは、HDMI入力をMacで読み込めるUSB-Cに変換できるアダプター、キャプチャーデバイスです。
SwitchとCovert DockをUSB-Cで繋げて、Covert DockのHDMIにShadowCastを接続、ShadowCastとMacをUSB-Cで接続すればいいわけです。
USB-Cに入力された映像は、GENKIからでているArcadeというアプリで表示できるので、これを全画面表示にして、Macの画面をVision Proの仮想ディスプレイで表示すれば、VisionProでSwitchが遊べるわけです。
コントローラーは、SwitchのJoyConや、Bluetooth接続したプロコントローラーを使います。
音声は、映像と一緒に取り出せるので、Macに繋いだAirPodsProで聴きます。
この方法は、HDMI出力があるものはなんでも繋げるので、PS5からもHDMIを入力すれば、リモートプレイアプリを使わないでプレイすることも一応できます。
今、Switchでプレイしているゲームがないので、あまり使う機会がないですが、ゼルダティアキンの時にあれば良かったですね。
ちょっと変わった使い方としては、ワイアレスで大画面にできるので、リングフィットアドベンチャーやSwitch Sportsなども遊べたりします。
我が家の場合、テレビのすぐ前にソファを置いているので、Switchの体を動かす系のアプリは、ソファの横のスペースにいって、テレビを斜めからみないといけなかったのですが、
Vision Proは、自分の目の前に大きなディスプレイをおけるので、結構相性よかったです。
この場合、純正のライトシールドを使うと、汗で汚れてしまうので、顔にくっつかないアクセサリを使うとよいと思います。
◾️iPadゲームの場合
Vision Pro非対応のiPadのゲームの場合もSwitchと同様に、iPadでゲームを起動しておいて、USBポートから映像を取り出して、Macに入力、仮想ディスプレイでVision Proという経路で遊べます。
iPadとVision ProをWi-Fiアクセスポイント経由で直接接続する方法もありますが、我が家の環境では、全般的に映像がカクカクするので、ゲーム用途には向いていないかもしれません。
Vision Proに対応しているiPadのゲームは、当然ですが、そのままVision Proのホーム画面から起動して遊べます。
遅延もないですし、映像の安定性も気にする必要はありません。コントローラーもVision Proに直接つながりますし、音声もスピーカーからでも、AirPodsからでもでます。
ここが充実してくれればありがたいですが、自分の場合は、残念ながら、遊びたいゲームがまだほとんどない感じです。
iPadでも遊んでいる原神やゼンレスゾーンゼロが出てくれればいいのですが、マシンパワーが足りないのか、ホヨバースのゲームでは、この2本だけは、Vision Pro向けに公開されていません。
◾️Mac・Windowsの場合
Macのゲームはまだ多くはないですが、同じように仮想ディスプレイを使う方法で、Vision Proで楽しめます。
Steamのゲームの場合は、Steam LinkというiPadアプリで画面共有することもできます。ですが、我が家の環境ではちょっとカクカクしますかね。
自分はWindowsマシンを持っていないので試せないですが、Steam Linkを使えば、Windowsの画面共有もできるそうです。
◾️Vision Proネイティブのゲーム
Vision Proの専用ゲームもあるにはありますが、残念ながらPS5やSwitchと比べて、面白いゲームはないのが現状です。
VR系のゲームはそれほど面白くないものが多いので、今後もあまり期待はできないところです。
期待だけを述べるすれば、MacやiPadで出ているゲーム、自分がプレイしている中ですと、FF14、原神とかですが、これを視界180度のまま、立体視できるようにしてくれるだけでいいんですけどね。立体操作も必要なく、普通のゲームコントローラー対応で十分です。
◾️クラウドゲーミング
Vision Proで安定してゲームを遊ぶのであれば、クラウドゲーミングという選択肢もあるかと思ったのですが、今の所うまくいっていないです。
GeForceNowに有料課金をして、NEXUS+というアプリをインストールしてみたのですが、有料アカウントと認識されていないようで、延々順番待ちのまま進まない、という状態です。
iPadでは使えているので、アカウントの問題ではないようですが、ちょっと気になるところです。
◾️結局Mac経由
現状、Vision Proには、Mac仮想ディスプレイが、もっとも安定して綺麗に表示ができるので、有線で接続する手段のないVision Proは、Macを経由させることでいろいろなゲームに対応する形になります。
Mac仮想ディスプレイは、使っている技術はAirPlayなんだと思いますが、普通のWi-Fiアクセスポイント経由の接続ではなく、Vision ProとMacが直接繋がるP2P接続を使っているかもしれません。
というのは、我が家の環境では、たまにVision ProがWi-Fiのアクセスポイントを見失っていることがあるのですが、その時でも、Macの仮想ディスプレイは切れずに機能していました。
VisionOS2では、AirPlayレシーバー機能が搭載される、ということなので、まもなくMacだけでなく、iPhone、iPadのアプリもMacと同様に、直接Vision Proに表示できるのではないでしょうか。そうなると、iPhoneやiPadがあれば、VisionPro用に公開されていないゲームであっても、より簡単にVision Proで遊べるようになりそうです。
◾️具体的な環境
Vision Proでゲームを楽しむ環境は、日々いろいろ試して変化していますが、現時点でのもう少し具体的な環境を説明しておきます。
Vision Proにゲーム画面を表示させるためのMacは、M2 Mac Miniを使っています。
Mac miniは、普段は仕事のリモートアクセス用に使っているものですが、ディスプレイサイズをフルHDに固定しているので、Vision Proにゲームの画面を表示させる時にも、必要最小限の解像度で、ちょうどいい感じなのです。
このMac miniは、有線LANに繋がっていて、PS5ともハブを介して有線で繋がっています。
前に述べたSwitchやiPadを繋げられるUSBキャプチャも、USBポートに入力しています。
ゲームの実際の処理は、PS5なりSwitchで行われるので、それほどパワーのないM2 Mac Miniでも十分というわけです。
コントローラーはDual Shock4、音はAirPods ProがBluetooth接続されてます。
ディスプレイは5K2Kディスプレイに繋がっています。
Vision ProでPS5ゲームを遊ぶ手順としては、Mac miniで、PSリモートプレイを起動、LAN経由でPS5を起動、コントローラーとイヤフォンを接続、全画面表示にして、Vision ProでMac miniの画面を呼び出すという流れ。
MacからAirPlay先としてVision Proを指定するという方法で、仮想ディスプレイを使うこともできます。
Switchの場合は、SwitchのUSBをCovert Dockに接続して、GENKI Arcadeを起動、あとは全画面表示でVision Proに表示という流れになります。
Vision Proとの接続は、安定していることがほとんどですが、たまに画面の更新が止まってしまうこともあります。復帰する時もあれば、そのまま切れてしまうこともあります。
ゲームプレイ中に発生すると、ちょっと萎えますね。
それとMac仮想ディスプレイが起動できなかったり、AirPlayできないときもあり、こういう時は有線接続の選択肢も欲しくなります。
◾️画面共有できるアプリ
MacやiPadの画面共有アプリはいくつかあるので、紹介しようかと思ったのですが、Mac仮想ディスプレイと違って、我が家ではPS5のリモートプレイと同様に、調子のいいとき、悪いときがあります。なので、名前の紹介だけにしておきます。
◾️最後に
せっかくのVision Proの大画面機能なので、ゲームを遊ぶ時にも活用したいところ。
今のところは、Vision Pro単体で遊ぶというより、他のゲーム機器と接続して、大画面ディスプレイとして使うのが正解だと思います。
Mac作業するときに、どこでも大画面ディスプレイで作業できる、というのと同じ考え方です。
ただ有線接続ができないので、電波環境で遊びやすさが変わってしまうのが痛いところ。
せっかくの片目4Kもある高精細なディスプレイなのですが、無線接続では、そこを活かした高解像度でゲームを遊ぶのが難しいところです。
Vision Pro単体で、面白いゲームを遊べるに越したことがないのですが、ヘッドマウントデバイスであり、4Kを2画面描画しないといけない、バッテリー駆動が前提となってくると、M2のVision Pro単体ではあまりリッチなゲームは、期待できないでしょう。
今後、M4などの省電力でより高性能のチップを搭載したVision Proがでてくれば、もう少し期待はできるかもしれません。未来に期待しましょう。
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Vision Pro老眼とオプティカルインサート
2024/08/11 14:22 カテゴリ:Vision Pro
自分はいわゆる老眼なのですが、Vision Proのオプティカルインサートで、少し紆余曲折があったので、紹介します。
まず最初に結論ですが、自分は、1.8m前後ぐらいにピントがあうメガネの値で、オプティカルインサートを作成するのが正解だった、という話しです。
◾️ピントが合っていない?
自分は、子供の頃から近視で、ずっとメガネをかけています。
Vision Proは、メガネをかけたままでは使えないので、メガネをかけている人は、コンタクトにするか、オプティカルインサートという、専用のレンズを注文する必要があります。
Vision Proの注文時に、自分のかけているメガネの度数を入力すると、合わせたオプティカルインサートを作成してくれます。
ひとつのメガネしか使っていない人であれば、どのメガネの度数を入力するかで迷う必要はないのですが、老眼の場合はちょっと困ります。
自分は医者ではないので、正確な情報ではないと思いますが、自分の理解している老眼、というのは、ピントの合わせ幅が、若い時よりも減ってしまう症状だと思っています。
自分の裸眼の場合を雑に測ってみたら、13cmから18cmの幅にしかピントが合いませんでした。それ以上、近くても、遠くてもピントが合わないんですね。
若い時はピントの調整幅が広いので、一つのメガネで、いろいろな距離にピントが合わせられますが、老眼になると、距離別にメガネを使い分けないと、ピントを合わせることができません。
最初、Vision Proを注文した時には、自分はVision Proでピントがあう距離を意識していなかったので、PC作業用に使用している80cmの位置にピントが合うメガネの値でオプティカルインサートを注文していました。
Vision Proのオプティカルインサートは、日本での発売時に左右の度数が間違って届いたりする問題があったので、しっかり使えるようになるのに少し時間がかかったのですが、新しいレンズがきてからも、なんかちょっとピントが合っていないかも、と思い始めました。
Vision Proの標準の使い方ですと、ライトシールドが目とオプティカルインサートの距離を決めていて、距離を変えることはできません。
ですが、サードパーティのストラップを使って、ライトシールドを外す運用をしている場合、バンドの締め具合によって、ヘッドセットの位置を少し近づけたり、遠ざけたり、微調整ができます。
これを使って、標準的な位置よりもレンズを目に近づけた場合に、Vision Proの映像がよりピントがあった状態になったわけです。
この状態で使い続けられれば良かったのですが、レンズを目に近づけすぎると危険とOSから警告がでますし、ライトシールドを使った時にはピントが少しズレているわけです。
Vision Proは数年使うつもりですので、ピントがぴったり合った状態で使いたいわけで、そうなるとオプティカルインサートを注文しなおす必要がありそうです。
◾️Vision Proの仕様がわからない
問題は、どの距離にピントを合わせて作り直すかです。
ヘッドセットデバイスは、至近距離にあるディスプレイパネルを直接目でみているわけではなく、レンズを使って、実際の距離よりも遠くにあるように見せています。
ちょっと勘違いするかもしれない点ですが、Vision Proは、空間コンピュータですので、覗くと見られる映像は、奥行きが表現されますし、フォービエイテッドレンダリングという技術もあって、視線の向きで、ピントがあう場所、ぼけて表現される場所が変わったりもします。
映像の見た目は、ピントやボケ、左右の視差がコントロールされて、奥行きが仮想的に表現されていますが、実際は一定の距離にあるディスプレイに表示されています。
老眼と関係あるピントの話は、画面上に表現されているものではなく、物理的な画面にピントが合うかどうか、になります。
物理的なディスプレイにピントが合わないと、そこに映し出される全てのものはピンボケになってしまいます。逆にピントが合っていれば、その上で、くっきり見せるもの、ボケてみせるもの効果が、役目を果たせるわけです。
Vision Proの設計仕様が、どのぐらいの位置にディスプレイがあるように想定されているのかがわかれば、そこにピントが合うメガネの度数を入力すればいいはずです。
調べてみてもAppleのサイトには情報がないようなので、Appleに直接電話、Apple Storeで試す、Zwissに問い合わせると3通りの方法で、調べようとしてみました。
ですが、Appleサポートには情報がない、Apple Storeでは、プライバシーの配慮で客の度数情報には一切アクセスできない、ということでした。Zwissからは、返事はなかったです。
というわけで、Appleの公式の情報として、想定しているディスプレイの距離を調べることはできませんでした。
一般的にヘッドマウントディスプレイは、1-2m程度の距離に設定されているらしいですが、Vision Proの場合はどうなんでしょうか。
◾️どのメガネの度数を使うのか?
よく老眼の人が、近くが見えない、文字が小さいと見えない、みたいなことを言っているのを見かけると思います。
近くが遠くが、とか、文字が大きい小さい、というより、自分の見たい距離に対して、ピントの調整幅が狭くなっているので、裸眼もしくは、メガネではピントが合わせられていない、だから見えない、ということだと思います。
適切にピントが合わせられるメガネなどを使えば、近くても遠くても、文字が大きくても小さくても、見えるはずです。
老眼は、ピントを合わせる幅が狭いため、いろいろな距離に、メガネなどで矯正してピントを合わせる必要があり、自分のように近眼の場合は、裸眼で使える距離がないため、複数の度数のメガネを併用する必要があります。
自分の場合は、距離別に4種類のメガネを持っています。
- 40cm
- 80cm
- 1.8m
- 自動車運転用
普段は、40cmのいわゆる手元用を使っていて、必要に応じて距離別のメガネに掛け替える感じです。
メガネを付け替えるのは面倒といえば面倒ですが、ピントが合わない状態は、もっと面倒ですし、目が疲れますし、頭も痛くなったりしますので、背に腹は変えられないというところです。
前置きが長くなってしまいましたが、4つのメガネのうちの今は、80cm用のメガネと合わせてオプティカルインサートを作成していますが、残りの3つのうちのどれかに合わせればいいのか、あるいは、全然別の度数が必要なのか、というのを知りたいところです。
前に述べた、オプティカルインサートを目に近づけるとピントがあう、というところですが、逆にメガネを遠ざけると、より近くのものにピントを合わせられるようになります。
よく、昔のドラマなどで、おじいちゃんが新聞を読むときにメガネを前にずらす場面がありますが、あれです。
今回の場合、近づけるとピントが合うようになる、ということは、新聞の場合の逆になるわけです。新聞の場合は、近くを見るためにメガネを遠ざけるので、その逆、より遠いところをみるレンズが必要、つまり度の強いレンズが必要そうです。
次に、自転車に乗るときにはコンタクトを使っているのですが、コンタクトでオプティカルインサートをつけずにVision Proを使うと、かなりぴったりでした。
自転車用のコンタクトは、遠い距離を見るようにセットしてもらっているので、度がより強いレンズが必要、というところにはマッチしています。
最後に、かなり強引な技ですが、オプティカルインサートを外して、1.8m用のメガネをかけてVision Proを覗いてみました。
この状態では、アイトラッキングなどがまともに操作できないのですが、映っているものへのピントの合い具合は良かったです。
正解がわからないので、もう一度、作ってみるしかない、ということで、
- より度の強い方
- 1.8mのメガネだとよさそう
ということで、1.8mの位置にピントがあうメガネの値を使って、オプティカルインサートを再び注文してみました。
◾️結果
結果ですが、1.8mのメガネに合わせた新しいオプティカルインサートは、かなりぴったりピントがあっていて、アラートも出なくなりました。
この結果から、Vision Proの想定されたディスプレイの距離は、1.8m前後ではないかな、と推測できます。
もしこれから、VisionProのオプティカルインサートをつくる老眼の方がいる場合は、手元用やPC作業用のメガネには合わせない方がよいのではないでしょうか。
◾️老眼とVision Pro
今までの話は、老眼の場合にVision Proをどうやって使えるようにするか、という話でしたが、最後に、老眼でVision Proを使うメリットについて、触れておきます。
老眼で面倒なのは、距離の違うものを見比べたい時に、メガネを掛け替えるか、記憶するか、ピントが合わない状態で読み取ろうとしないといけません。
実際の生活だと、テレビを見ながらスマホをいじるだったり、テレビでゲームをしながら、手元のiPhoneやiPadで攻略情報をみる、というときによく発生しますね。
Vision Proは、目に見えているのは距離の違うものであっても、実際には、一つのディスプレイ内に表示されているので、距離によるピントの違いはなくなります。
Vision Proをかけていれば、遠くのテレビの字幕も、手元のスマホも、メガネを掛け替えることなくピントがあいます。
あいにく、現実世界のカメラ映像は、まだそれほど解像度が高くないので、現実世界のものは、メガネの方が綺麗に見えますが、将来的に解像度が上がれば、Vision Proのようなデバイスで、老眼を克服したことになるのかもしれません。
Vision Pro 1ヶ月で試してみたこと
2024/07/29 14:05 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proが来て、早くも1ヶ月ぐらい経ちました。
引き続き色々な使い方を試してみているので、紹介します。
■バッテリーホルダー
Vision Proの重量バランスを改善するために、付属バッテリーは後頭部にマウントしています。
この後頭部マウントする時に便利になるかと思って、バッテリーホルダーを購入しました。
バッテリホルダーは、BelkinのものがApple Storeでも取り扱われていますが、機能の割に価格がかなり高い。
ほぼ似たようなもので、半額ぐらいのものを買ってみました。
届くのに2週間ぐらいかかりましたが、無事に到着し、一応、期待通りのものでした。
選んだポイントは、横置きでマウントしたかったので、カバーに回転するクリップがついている点ですね。
他には、肩掛けストラップとケーブルクリップが付属。
ちょうど、BOBO VRにこのカバーのクリップが通る穴があったので、そこに差し込んでいます。これだけだとちょっとブラブラするので、面ファスナーで固定しています。
一点問題があるとすれば、硬くはまっているので、外すのにかなり苦労する点でしょうか。
■レンズ保護クッション
続いて小物ですが、レンズ保護クッションを買ってみました。
Vision Proの大事な部分は、外側よりも内側のレンズなので、移動の際に保護するためのクッションです。
これは選んだというより、たまたま目についたものを買っただけ。元はQuest3用だと思いますが、特に問題はなかったです。
■移動用にひらくPCバックnano
Vision Proをどうやって持ち歩くかで、さすがに純正のケースは高いし、嵩張りすぎだなと思ってました。
ちょっと前に、家を片付けていたら、ひらくPCバックnanoがでてきました。コロナ前に会社のなかで、社用PCを保管したり、社内を移動するときに使っていたものですが、リモートワークになったので、出番がなくなっていたんですよね。
これにVision Proを入れてみると、なかなかいい感じ。
幅は結構余裕があり、ACアダプタやモバイルバッテリーなども入れられます。しばらくはこれでよさそう。
■車でVision Pro
持ち運び対策も取れてきたので、車の中でVision Proが使えるか試してみました。
後部座席で、頭にはVision Pro、膝上にはMacBook Pro 16インチを置いて、Macの仮想ディスプレイを表示してみています。
いい感じです。
テストですので駐車場でしたが、Vision Proは、狭いところでも、大きなディスプレイを展開できるので、季節によっては、景色のいいところなどに移動しながら作業とか、いいかもしれませんね。
■BOBO VRのセットアップ改良
以前の動画で、BOBO VRを使ったマウント方法を紹介しましたが、セットアップを少し改良しました。
縦方向に面ファスナーを追加しています。
自分が使っている3Dプリンタでのアダプタの形状では、Vision Proの縦位置が下になりがちです。
下になると、Vision Proからも上にあげてくださいと警告がでますし、スイートスポットが少し外れるためか、画像が少しぼやけて、目が疲れやすくなっていました。
これを防ぐため、Vision Proの位置をあげるよう、上にバンドを追加して、必要以上にストラップが開かないようにして、位置が落ちてこないようにしたわけです。
この対策はかなり有効で、目の疲れは減りましたし、警告は出なくなり、被り位置も早く決まるようになりました。
■モバイルバッテリーをMagSafe的に
Vision Proをモバイルバッテリーで運用する動画で、触れ忘れていたのですが、Vision Proバッテリーとモバイルバッテリーの間はケーブルで繋がれていて、このケーブルが結構危険です。
Vision Proを外した際に、ケーブルが繋がっているのを忘れがちで、本体を床に落とすか、バッテリーを落とす、ということが発生します。
この対策として、以前買ったけど最近使っていなかった、ThunderBoltケーブルをMagSafeのようにマグネットで接続するアダプタが2つあったので、Vision Proとバッテリーを繋ぐケーブルの間に挿してみました。
これは2台のバッテリーを交換しやすくなりましたし、力がかかると外れるので、落下の危険性は少し減ったかな。ケーブルが何かに引っかかった時も、パッと外して付け直せばいいです。
CIOのこのバッテリーは、USB-Cポートが2つあるので、充電する時も抜き差ししなくて大丈夫です。
バッテリーの熱が伝わるのか、Vision Proへの給電中は、結構熱くなるのは注意。
■文字入力はMOBO Keyboard 2
Vision Proの文字入力は、アイトラッキングとジェスチャでできますが、できる、というだけで、特に大量の文章を入力するときには、実用的とは言えません。
普通に実用するためには、外部キーボードを使うわけですが、自分の場合は、MOBO Keyboard2という折りたたみキーボードを使っています。
元々は、PS5のチャットやマクロ入力用として購入したものですが、2台までペアリングできるので、片方をPS5、もう片方をVision Proとペアリングして使っています。
買ってから調べた感じですと、iPad用の外付けキーボードとして愛用している人が多そうですね。
自分の場合は、ペアリング枠が余っていたから、使ってみたに近いのですが、この組み合わせはかなりいい感じです。
Vision Proは、場所にとらわれず、好きな場所で使えるのが利点だと思いますが、折りたたみキーボードは、軽くて移動しやすかったり、移動するときにもコンパクトにできる、という点で、Vision Proに結構あっていると思いました。
ソファに持って行って、ちょっと検索したくなったら、パッと開いて入力。ダイニングのところで、パッと開いて原稿作成、とかですね。
MOBO Keyboard 2自体、キー配置にちょっとクセがありますが、おおむねフルキーボードに近い感覚で入力できるので、かなり実用的に使える、いいキーボードだな、と思います。
折りたたみ式なので、膝上に置いてはちょっと使いにくいのですが、雑誌とか、何か板状のものがあれば、入力しやすくなります。
■Magic TrackPadも買ってみた
Vision Proのアイトラッキング性能やハンドジェスチャの精度は高いと思うのですが、文字や図形の選択、編集などが快適に行えるかといえば、そこまでではありません。
デバイス側の精度の問題というより、目や手は、指ほど、繊細に安定させたり、動かせないわけです。
Macを使っているときは、マウスを使えばいいのですが、Vision Pro単体のときは、まだマウスが使えません。
Apple純正のMagic TrackPadであれば、現在のvisionOSでもポインタが使える、というので、貯まっていたビックカメラのポイントを使って買ってみました。
実際にやってみたところ、これはかなり快適ですね。
普通にPCを操作しているのとあまり変わらない感覚でVision Proのアプリを使うことができ、作業効率は格段にアップです。
Magic TrackPadは、初代の乾電池式のものは持っていて、今でもMac miniで使っていますが、最新のものは表面の滑りもよく、使いやすいですね。MacBookProの内蔵トラックパッドよりもいいかもしれない。
大きさが、MOBO Keyboard2を折り畳んだ大きさとほぼ同じで、重ねて持ち運ぶのも簡単です。
■音声はAirPods Pro
普段仕事中のリモート会議は、バッテリーが長持ちのAirPods Maxを使うことが多いのですが、Vision Proとの相性はよくないです。パッド部分が物理的に干渉するので、綺麗に耳にはめることができません。
なので、Vision Proをイヤフォンで使うのであればAirPods Pro、ということになるのですが、個人的にはほぼ必須級の組み合わせだと思っています。
Vision Proは、生活空間に、ウィンドウを重ね合わせて使える、というのが大きな特徴ですが、その音バージョンがAirPods Proという感じでしょうか。
発売はAirPods Proの方が早いので、Vision Proの方が、AirPods Proのビジュアル版という方が正しいかもしれません。
AirPods Proの外音取り込みが、Vision Proでは空間とウィンドウの重ね合わせですし、AirPods Proのノイズキャンセリングが、Vision Proのイマーシブモードみたいな感じです。
Vision Proは、他の人がいる時でも、自分にだけウィンドウが見えている状態ですが、音はダダ漏れになってしまいます。
AirPods Proを使うと、音は自分にだけ聞こえる状態にできるので、他人を邪魔することがなくなります。
AirPods Proの心配はバッテリーの持ちなので、他のBluetoothイヤフォンで長時間使えるものを使おうとしたのですが、なぜか手持ちの機器ではVision Proとペアリングができないんですよね。
他のBluetoothスピーカーもペアリングができないので、たまたま相性的なものなのか、Vision Proのサウンドデバイス登録は、なにか制限がかかっているのでしょうか。
今後、Vision Proを長時間使う、となった場合は、AirPods Proをモバイルバッテリーの時のように2台持ちにして、交代で運用するのが解なのかもしれません。
■折りたたみ机を買ってみた
Vision Proの大きな利点は、今まで作業できなかった場所でも、作業できるようになる点だと思っています。
ただやってみると、単にVision Proがあればいい、というだけでなく、キーボードやマウスなどを、いつものデスクではない場所でどうやって使うか、という点も気にする必要があるな、と思い始めました。
Vision ProアプリやiPadアプリを使った作業であれば、折りたたみキーボードとトラックパッドがあればいいので、愛用しているエルゴヒューマンのチェアのタブレットスタンドを使えば、椅子が移動できるところであれば、家のどこでも作業できます。
ですが、Macでマウスを使わないといけない作業の場合は、水平な机が必要になります。
そういえば、昔奥さんが使っていた、組み立て式の机があったので、試しに使ってみると快適に作業できました。
しばらくこれで使っていたのですが、欲がでてきて、ローチェアでも使えるものがあれば、ベランダで作業したり、外に持っていてアウトドアでも作業できるかも、と思いはじめました。
要は高さを調整できるタイプで、できればアウトドア用品でそういうものがあれば、持ち運びもしやすいし、強度、耐久性も良さそう。
で目についたのが、このテーブル。
足の長さは、かなり自由に調整できて、簡単に折り畳み、展開できます。
これでMacでのマウス作業も、どこでもVision Proでこなせそう。
■Vision Proアプリの探し方
Vision Pro対応のアプリですが、増えるスピードはかなり遅いですね。
本体の価格が高い上に、市場が小さい、さらにアプリやコンテンツを作るのも大変そう。かなり長い間はこういうゆっくりとしたスピード感ではないかと思います。
その間は、iPadアプリが使えるのですが、今のVision ProのAppStoreでは、あんまり紹介されないですよね。対応アプリが少なく見えてしまいます。
iPadを持っていれば、AppStoreにいって、「visionOS」と入力して検索すると、かなりの確率でVision Pro対応のiPadアプリを探せます。
自分がよく遊ぶゲームの原神を出しているHeoyoverseですと、崩壊3rdや、崩壊スターレイルなどは、Vision Proでそのまま遊ぶことができますね。
自分が遊んでいる原神、ゼンレスゾーンゼロが出ていないのが残念なのですが、主要5作品のうち、3作品はVision Proでも遊べるので、出せるゲーム、出せないゲームを判断している感じです。
出しているゲームは、アクション性が低めっぽいので、処理の重そうなゲームは、今のVision Proでは難しいのかもしれません。
Vision Proは、4K映像2枚分を描画しないといけないので、アクションゲームはM2チップには荷が重いのか、激熱になるのか、バッテリーが極端に減ったりするんでしょうか。
■Vision Proの不安定さ
Vision Proの動作は、比較的安定しているとは思いますが、たまに挙動がおかしかったり、再起動がかかることがあります。
一度、ベランダで作業していた時に、急に映像が歪んだり、チラついたと思ったら、真っ暗になってしまったことがありました。この時期なので、熱が原因かもしれませんが、いきなり視界がゼロになるのは、ちょっとしたパニックです。
家で、椅子に座っていたので、大事に至りませんでしたが、こういうことがあることを考えると、外を歩きながらVision Proを被るとか、絶対にやめておこう、と思いますね。
あと、以前の動画で、メガネをストラップで身につけていて便利というのを紹介しましたが、こういった急に視界が真っ暗になったときに、Vision Proを外しても、手元にメガネがないと危ないので、自分みたいな強度近視の人は、何らかの方法で常にメガネを身につけておいた方がよいと思います。
■オプティカルインサートその後
オプティカルインサートの左右間違い問題は、一段落したのですが、正しい度数でもピントが微妙に合っていないかも、と思い始めました。
結果的には、別のメガネの度数を入力した新しいオプティカルインサートを注文して、この動画の原稿も、新しいオプティカルインサートで作成しています。快適。
経緯とかは、別の動画にまとめたいとは思っています。
■最後に
こんな感じで、Vision Proの最初の1ヶ月は思ったよりもあっという間でした。入力デバイスや机関係は、別の動画としてまとめるかもしれません。
今までは、ピントが微妙にずれている問題があったので、Macでの細かい長時間作業はVision Proではできなかったのですが、新しいオプティカルインサートもきたので、本格的なMac作業や仕事でVision Proを使ってみたいと思っています。
■商品紹介
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↓Magic TrackPad
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↓AirPods Pro
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↓折りたたみ机
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Vision Proソロニットバンドで使いやすくする
2024/07/18 13:52 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proの標準ストラップである、ソロニットバンドでより快適に装着するための方法を試行錯誤していますので、現時点での自分なりの最適セッティングを紹介します。
■ソロニットバンドの使い所
自分の場合、普段、家ではBOBO VRを使って、ライトシールドを外して快適に作業していますが、樹脂製のフレームでかなりごつくなってしまいます。
ちょっと出先で使いたい、という場合は、布製の純正ソロニットバンドの方が被りやすいです。
ただソロニットバンドでは、顔面圧迫の問題があるので、面ファスナーを使って、快適なセッティングをする方法を探ってみました。
■用意したもの
基本的には面ファスナーだけです。自分は、amazonで6m、2cm幅、999円のものをカットして使っています。
ポーチは滑り止めになるものならなんでもいいと思います。
面ファスナー
- 55x cm x2
- 45x cm x1
- 25cm x1
- 8cm x1
- バッテリーのケースになるようなポーチ
■セット方法
まず、アームの根本から横方向に面ファスナーを一本通します。
付属バッテリーをマウントする場合は、そのままだとツルッと滑るので、滑り止めとして適当なケースを用意します。
バッテリーケースでクリップ留めも試してみましたが、クリップの部分が頭に当たって痛くなるので、布のケースの方が良さそうです。自分は、PeakDesignというカメラアクセサリーにおまけでついていたポーチを使っています。
次に同じ長さの長めの面ファスナーを2本用意して、ソロニットバンドの後ろ側にケースと一緒に固定します。
ソロニットバンドのニット部分に、面テープが接触すると、くっついてしまい、外す時にケバだってしまうことがあるので、気になる場合は、布や短い面テープなどでガードしてあげる必要があります。
この2本の逆側は、先ほど横方向に通した面ファスナーに固定します。
あとは、2本の縦の面ファスナーが離れすぎないよう、短めの面ファスナーで固定します。
最後にケースにバッテリーを装着します。
■装着方法
固定する長さは、装着感やVision Proのセッティングをみながら調整します。
面ファスナーの噛み合いなどを確認して出来上がり。
この状態でかなりバランスが取れています。
そのおかげでソロニットバンドのダイヤルは、締めなくても使えますので、顔面圧迫は最小限で済んでいます。
■ポイント
面ファスナーしかつかわないので、非常に安価で、軽く、折りたたんでの収納もできます。
伸縮性がないので、決めた位置が変わりにくいのもいい点です。
バッテリーを後ろにマウントするので、縦方向のベルトで力が伝わるようにしつつ、頭が痛くなりにくいように、2本で分散しています。
■問題点
問題点は、見た目がチープ、髪型が乱れる、ライトシールドを使うので夏は蒸れて暑い、というところでしょうか。
■まとめ
自分は、家の中ではBOBO VR、短時間の外出時はソロニットバンドを使うという使い分けで行こうと思っています。
■商品紹介
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Vision Proをモバイルバッテリーで使う
2024/07/13 11:58 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proは、バッテリーでの稼働時間が1-2時間しかありませんが、その弱点をカバーするためのモバイルバッテリーでの運用方法を試してみたので紹介します。
まず、今のところこれが良いのでは、というところですが、
- 2台の1万mAhのモバイルバッテリーを用意する
- 片方で給電する
- 使い終わったら交換
- 使った方は充電
- 繰り返し
という感じになります。
2つのモバイルバッテリーをローテーションしながら使う、ということですね。
■直接の給電ではない理由
Vision Proを長時間使うには、ACアダプタから直接給電する方法もあります。
電源の心配がいらない一方で、常に体とコンセントがケーブルで繋がれている状態になります。ここから、ちょっと飲み物を飲みにいく、何か道具を取りに行く、となると、その度にケーブルを抜き差ししなくてはいけなくなります。
ケーブルを抜くのを忘れると、引っ張られてしまいますし、下手をすると高価なVision Proを落としてしまう可能性もあります。
MagSafeならまだ良かったのですけどね。
せっかくの空間コンピュータなのに、ケーブルのせいで空間を有効活用しにくくなってしまいます。
その点、モバイルバッテリーなら、体に装着してバッテリーごと移動できるので、ちょっとした移動を邪魔されることはないわけです。
■2台使うのは
モバイルバッテリーは1台でも、大容量のものを使えば使用時間を延ばせるので、Vision Proの使用時間が読めるのなら、その使用時間に合わせたバッテリーを用意すればいいです。
ですが、バッテリーを2台用意して、2台で給電と充電を入れ替えながら使えば、使えなくなる時間がなくなります。
今日はVisionProをどのぐらいつかうかな、と使用時間自体を考えなくてよくなるわけです。
■必要な仕様
モバイルバッテリーでVision Proを運用するにあたって、モバイルバッテリーに必要そうな要素を考えてみました。
重要そうなのはこの5つ。
- 容量
- 出力w数
- 充電時間
- ポート数
- 大手メーカー
容量は、連続使用時間に直結します。大きい方が長時間使えます。
一方で容量を大きくすると、重さ、充電時間、価格に跳ね返ってくるので、バランスのいいところを見つけたいところです。
出力w数ですが、まずVision Proの標準ACアダプタは30wが付属しています。
Vision Proは、付属バッテリーが満充電の場合で、ACアダプタが繋がっている時は、バッテリーを消費せずにACアダプタ側の給電で動きます。
モバイルバッテリーの出力が30wより大きければ、ACアダプタを繋いでいる時と同じよう動作するのでは、と考えられます。
つまり、Vision Pro自体のバッテリーは減らさずに、モバイルバッテリーの充電を優先的に消費するわけです。
付属バッテリーの方は、いざという時にとっておきたいので、できるだけ使わないようにするには、30w以上の出力があればよいのでは、と思いました。
充電時間は、モバイルバッテリーを使い切った後に、満充電にかかる時間のことです。これはもちろん早いに越したことはないのですが、ポイントは、Vision Proで充電を使い切る時間に収まっているか、という点です。
Vision Proに給電しながら2時間使うことができたとき、もう一つのバッテリーの充電が2時間以内に終わるのであれば、2本でぐるぐる回せるわけです。
ただもし、充電が2時間以上かかったとしても、バッテリーの本数を増やす事で、運用することはできます。
ポート数は、基本は1個でいいのですが、USB-Cポートが2個以上あると、片方はVision Proに給電しつつ、今は直接ACアダプタから給電できる、というときに、つなぎ換えせずに充電や給電ができます。
最後の大手メーカー、というのは、廃棄時のリサイクルを考えてのことです。名もないメーカーだと、リサイクルできない可能性があります。
この条件に合いそうなものがCIOにありました。
それが、このSmart Coby Pro Slimです。
1万mAh、30w、90分の充電時間、USB-Cポート2つとAポート1つがついています。
実物ですが、本当に1万mAhなのか、と思うほど、コンパクトで軽いですね。
ボタンを押すと数字で残量表示されるのもわかりやすいです。
カラーは、黒と白の2色あるのですが、どちらが使っていた方かなどわかりやすいように、1色ずつにしてみました。
急速充電について、あまり知らなかったですが、15wぐらいあればいいらしいので、Vision Proの純正ACアダプタであれば、急速充電できそうです。
■セッティング
まずVision Proのセッティングですが、自分の場合は、純正のバッテリーは後頭部マウントにしています。
ここからVision Pro付属のUSB-Cケーブルを伸ばして、体の右側にだします。
ベルト通しに、カラビナでスマホポーチを取り付けて、ここにバッテリーをいれています。利き手で交換や確認がしやすくなります。
バッテリーは使用中は結構熱くなるので、夏はポケットにはいれたくない、というのもあります。
純正の30w充電アダプタには3mケーブルを接続して、もう一つのバッテリーを充電しておいたり、直接給電するときに使います。
■実際にやってみた
実際にバッテリー2本で運用してみました。
1時間おきに、残量をチェックして、使い切ったら、バッテリーを交換して、2本めを使い終わる前に、1本目の充電が終わっていれば、イメージ通りの運用ができることになります。
まず1本目ですが、1時間で、ちょうど50%。
2時間で5%ぐらいになり、ほどなくして0になりました。
1本目は、充電し、2本目にチェンジ。
1時間後、2本目も半分ぐらいで、充電も半分ぐらいです。
2時間後は、2本目も使い切り、1本目の充電は終わってました。
というわけで、想定通りの運用ができそうです。
あとはこれを繰り返せば、ずっと自由な状態でVision Proを使うことができるわけです。
■まとめ
純正バッテリーのオプションもありますが、値段的にも、容量的にも、運用の自由度的にも、バッテリー交換のたびにVision Proの電源を落とす必要もなく、サードパーティのモバイルバッテリーでの複数運用の方が良さそうです。
■商品紹介
↓モバイルバッテリー
CIO SMARTCOBY Pro SLIM
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↓スマホポーチ
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Vision Pro1週間で気づいたこと
2024/07/07 11:47 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proが来てから、一週間ぐらい経ちましたが、この期間で気づいたことなどを共有したいと思います。
■YouTubeはJUNOでいい
初日の動画のフォローアップをさせてください。
まず、YouTubeの公式アプリが欲しいといったのですが、JUNO for YouTubeという有料アプリがありました。
これはVision Proの専用アプリになっていて、少し機能が足りないところとか、若干バグっぽいところもありますが、ほぼこれで大丈夫でした。
登録しているチャンネルをみれたり、プレイリストなども使えます。視線、ハンドジェスチャに最適化されている感じではありませんが、Safari版よりは、かなり使いやすいです。
■タッチ操作ができる
アイトラッキングとジェスチャが慣れない、ということも言ったのですが、視線とジェスチャ以外にも、画面を直接指で操作する、つまりタッチ操作ができることに気づいていませんでした。
もちろん、タッチといっても、実際の画面はないので、Vision Pro上で見えている、仮想のウィンドウに、カメラ越しにスキャンされた仮想の指がタッチするわけですが、これで、もう少し直感的にも作業できます。
visionOSは、なぜ閉じるボタンが下なのか、と思っていたのですが、タッチ操作ができるのであれば、直接指で触りやすい下にあるのは納得です。
アイトラッキングの方ですが、視線がちゃんと思い通りのところをポイントできているか不安ですが、視線をポインタとして表示する方法がありました。
設定のアクセシビリティ、ポインタコントロールをオンにすると、自分の見ているところがポインタとして表示されるようになります。
加えて、先日、正しい度数のレンズが届いたのですが、正しいレンズだと、誤爆は結構減ったように思います。ピントがきちんと合うことで、視線が安定するのかもしれません。
■iPadがわり
そういえばタッチ操作ができるんだと、あらためて気づくと、Vision Proの便利さが
かなり強く感じられるようになってきました。
iPadといえば、13インチや、11インチなど、画面の大きさを選び、その中で、Split VIewや、ステージマネージャーなどで、工夫して複数のアプリを同時に使えるようにしてきたわけです。
それがVision Proは、アプリの大きさは、好きなものを自分で選べて、しかもアプリごとに何枚も表示させ、空間に配置できるわけです。
そして、どれもiPadと似た感じでタッチ操作できます。
つまりiPadを使いたいアプリの数だけ、買ったのと同じような効果があるわけです。
これは、iPad派には最高ですね。
iPadとの違いは、アプリの種類と、Apple Pencil対応ですが、自分は手書きの重要度はそれほど高くないので、アプリが揃ってくれば、iPadは概ね置き換えられそうです。
■被るのは気楽、準備が少ない
今まで、Oculus QuestとPSVRシリーズを使っていましたが、Vision Proは今までのヘッドセットにくらべて、かなり気軽に被れる気がします。
形状とか、重さ的にはヘルメットみたいな感じですが、あご紐を締める必要もないので、帽子ぐらいの感覚でしょうか。
自分の場合、バッテリーをヘッドマウントにしているので、コードも気にしなくていい、というのはあります。
この気軽さは、めちゃくちゃな数のセンサー類とR1チップで、実現しているということなんでしょうね。自由は、重くてお金がかかる。
■交換レンズが届いた
メガネ族がVision Proを使うには、自前のメガネは使うことができず、専用のレンズを用意する必要があります。
このレンズが、注文したものと左右の度数が入れ替わってしまう、というトラブルがありましたが、収束しました。
発売日に左右違ったレンズが届き、サポートに電話すると、注文し直してくれ、ということだったので、再注文。
すると、そのすぐ後に、間違った人全員に正しいレンズを送り直すことにしたので、再注文したレンズは受け取り拒否してください、という指示。
正しいレンズは2セット同時に到着するものの、ひとつはそのまま持って帰ってもらいました。
ここまで5日でしたが、これだけでは終わりませんでした。
サポートから連絡があり、交換用に送ったものが刻印されていなかったので、刻印済みのものを送ります。今のものは予備として、そのまま使ってください、ということでした。
2つめに自分で再注文したものは、多分、刻印がされていたと思うので、返却しなければ、3つで済んだのですが、それは後知恵というものです。
自分の場合は、左右の度数がそれほど離れておらず、Vision Proを初日からある程度、使えていたので、あまり怒りとかはなく、大変だなというぐらいでした。
が、刻印つきを送りますと聞いた時は、さすがにちょっと気の毒になってきました。
というわけで、4つのZwissレンズを作成し、1つは間違ったもの、2つは正しいものが手元に残る、と結構な騒動になってしまいました。
今回、レンズを作っているのは外部のメーカーで、しかも天下のZwiss、ということで、コントロールが難しかったんでしょうか。
さらに数もそれほど多くなく、初物ですから、自動化が進んでいないとか、テストが不十分だった、というのはあるかもです。
歴史的な新製品の初日のトラブルを、コスト無視でも最速で収束させてやる、というAppleの気概みたいなものは感じましたね。
当たり前ですが、届いたレンズはピントもしっかり合いますので、画質的にも操作的に、かなり快適になりました。
ただ、元の処方が80cmの位置にあるPCに合わせたものになっているので、これが、Vision Proにぴったりあっているかでいえば、もうちょっとよくできる気もしています。
Vision Proの想定の焦点距離がわかれば、眼科でそこにフォーカスした処方をもらうか、メガネ屋でその距離に合わせたメガネを作って、その処方でレンズを再作成をしてみてもよいと思っています。
■メガネストラップがいいかも
前の動画で、メガネを外すのが不安といいましたが、試しに、外したメガネを首からかけるストラップを導入しました。
これは思ったよりも効果的でした。
自分がどこに移動しても、メガネもいっしょに移動してくれるので、どこでもVision Proを着脱できるようになりました。
ストラップが鬱陶しいかな、とも思ったのですが、かけている時も、外している時も、意外と気になりません。
■画質
新しいレンズも届きましたし、少しVision Proの映像も見慣れてきたので、今の時点の画質の感想を述べてみたいとおもいます。
まず、今まで見たことのあるヘッドセットデバイスに比べれば、段違いの画質であることは間違いないです。
一方で、リアルなディスプレイを自分の目で見たものに比べると、一段解像度が落ちる気がします。
さらに、映し出される、自分の現実空間の周囲の映像は、そこからさらに2段ぐらい、解像度が落ちる感じです。
Macのディスプレイとしては、今の40インチ5K2Kディスプレイには届かないかな。3Kぐらいの解像度で使うのであれば、十分に使える。
VisionProw専用や、iPadアプリの範疇であれば問題なし。
映像作品やゲームなどであれば、まったく気にならない、むしろ綺麗に感じる。
みたいな感じです。
Macの極小文字は、片目4Kでも厳しいとなると、片目6Kとか8Kとかが必要なんでしょうか。
今は、5K2Kのリアルディスプレイを前提に作業を考えていたので、解像度が低いときにはどうするかは、これから考えたいところ。
自分の周囲の映像は、MacやiPad作業をしつつ、ちょっと何かをする分には実用の範囲。飲み物を飲んだり、トイレにいったりぐらいは全然できます。
一方で、現実空間の作業が主の場合は、ちょっと難しいかも。
料理であれば、レトルトパックを温めるぐらいであれば問題ないけど、包丁を使うには厳しい、みたいな感じでしょうか。
1日中、ずっとつけっぱなしができるかな、と思っていたのですが、この解像度では、安全のために外すべき時は、しっかり外すことが大事、と考えを改めました。
先に述べた着脱のしやすさと、メガネストラップが効いてきていて、着脱は簡単なのでこれもありですね。
現実世界の映像に遅延は感じないので、処理速度を上げるために、現実世界のカメラの解像度を落としているのではないかと思っています。
いずれにせよ、今、現実的に使える最高クラスの技術、部品を使っているのでしょうから、これ以上の進化は、未来に期待です。
■暗闇NG
生活のいろいろなシーンでVision Proが使えるかを試しているところですが、寝る前に使うのはNGでした。寝る前というか、暗闇がダメですね。
考えれば当たり前のことですが、カメラを使って、指をトラッキングしていますので、暗闇だと指が判別できず、エラーがでて、何も操作できなくなってしまいます。
なので、明かりは少し落とすぐらいの時に、ベッドに寝っ転がって動画をみるなどには、Vision Pro最高、ですが、本当に寝る直前、寝落ち上等のときにはVision Proは充電。iPadの出番となります。
■かなり暖かい
MacBook ProやiPadが暖かくなる、というのはあまりないですが、Vision Proは、上面の排気口から、常に暖かい空気が排出されています。
それだけの処理をリアルタイムで、ずっとやっているということだと思うので、仕方ないことですが、夏は厳しい場面とかでてくるのでしょうか。
■コードは邪魔
最近のApple製品は、長時間駆動が持ち味みたいなところがありますが、Vision Proは、1−2時間しか持たないので、それ以上使いたい場合は、給電が必要になります。
USB-Cケーブルは1.5mのものが付属していますが、バッテリーを頭にマウントしてしまうとケーブルの長さが足りないので、Ankerの3mのものを注文しました。
これで椅子に座っている状態であれば、どこかにケーブルが引っ張られる、ということは無くなりました。
ただ、これではほとんど移動ができないんですよね。
BOBO VRに付属のバッテリーを使うと、少しバッテリーを延命できて、煩わしさはほとんどなかったので、Vision Proを快適に日常生活で使うには、バッテリー運用がよさそうです。
というわけで、以前、候補に考えていた、CIOのSMARTCOBY Pro SLIMというモバイルバッテリーを注文しました。
ケーブル付属タイプの発売を待つ案もあったのですが、
さすがに全部のバッテリーを頭にマウントできないことを考えると、ケーブルは別の方がよさそう、むしろUSB-Cポートが2つあったほうがよいのでは、とおもい、ケーブルなしの方にしました。
届いて早速使っているので、このへんは別の動画にまとめようかと思っています。
■商品紹介
↓JUNO for YouTube
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↓メガネ用ストラップ
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↓Anker USB-C & USB-C ケーブル 100W (3.0m シルバー)
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↓CIO モバイルバッテリーSMARTCOBY Pro SLIM 35W
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BOBO VRをVision Proで使用する
2024/07/04 11:38 カテゴリ:Vision Pro
Vision Proの装着性を改善するために、Quest3用のサードパーティ製ストラップ、BOBO VR M3 Proを購入してみたので、紹介します。
■BOBO VRの特徴
BOBO VRは、PSVR型のストラップで、基本的な構造が輪っかを頭に乗っけて、そこから本体を吊り下げる形になっています。
なので、本体が顔に押しつけられることがないため、前後挟み込みタイプよりは、快適です。
輪っかの前後は、ダイヤルで締めることができますし、縦方向に沈み込みすぎないよう、押さえがついています。
頭にあたる箇所は、柔らかめのクッションが施されていて、痛みは感じにくくなっています。
つくりは、薄いプラステイックが多く、全体的にチャチに感じますが、おそらくこれは、軽量化に貢献している感じです。
■使ってみての感想
実際にVision Proで使った感想ですが、個人的には、純正のソロニットバンドなどよりも、圧倒的に自分に合っていて、Vision Proを長時間利用することができるようになりました。
純正バンドは、前後挟み込むタイプなのに加えて、Vision Proの全重量が前にかかっているので、どうしても顔面が強く押し付けられます。
BOBO VRのセットでは、ライトシールドを外して、本体を全く顔に接着させないこともできるので、顔が圧迫されることもなければ、ムレなどもないですし、汗などが本体につくことはありません。
■使うまでの準備
BOBO VRは、Questシリーズ用なので、そのままではVision Proに使うことはできません。
Chris Busilloさんという方が、BOBO VRをVision Proで使うためのアダプタの3Dモデルを無料で配布されています。
Quest3は、ストラップが交換できるようにレールがあるようで、そのレールと互換性がありつつ、VisionProのストラップ部分を繋ぐアダプタになっています。
このアダプタを自分で3Dプリントすれば、BOBO VRがVision Proで使えるわけです。
自分は3Dプリンタを持っていないのですが、その代わりにネットで注文すれば、配送してくれるサービスがあり、自分はこちらを利用しました。
■具体的な手順
このパーツ入手の具体的な手順はこんな感じでした。
- 3Dモデルのダウンロード
- 左右分割
- 3Dプリントサイトへのアップロード
- アカウント・支払い
- 受け取り
まず、Printablesという3Dモデルの配布サイトから、3Dプリントをダウンロードします。
自分は、
Apple Vision Pro Rails M3 v6.stl
を選びました。stlというのは、3Dプリンタ用のフォーマットだそうです。
Macにダウンロードすると、そのままプレビューで見ることができて、プレビューアプリの中で回転もできますね。
■Blenderで左右のパーツをわける
次が一番難度が高いかもしれません。
自分が利用した3Dプリントサイトは、パーツが一つずつ分かれている必要があるのですが、配布されていた3Dモデルは、左右が一体となって、ひとつのファイルになっていました。
なので、左右を分割する必要があるのですが、自分の場合は3DモデリングアプリのBlenderで、片方を消したファイルを作成して、分割することができました。
Blenderを使ったことがない人は難しい気もしますが、Blenderにstlファイルを読み込み、片方を消して、新しいstlでエクスポートする手順で、最終的には使えました。
■3Dプリント会社選び
左右に分割したファイルができたら、これを3Dプリントサイトにアップロードします。
自分が利用したのはJLCPCBというところです。
どこか外国の会社のようですが、細かいことはよく調べていなかったです。
国内でも見積もりをとってみたのですが、1万円以上かかったので、安そうなところを探してみて、見つけました。
この会社に依頼して、自分の場合、実際に支払った金額は、送料込みで1187円でした。
セキュリティも心配ではありますが、アカウントはGoogleを使い、支払いはApplePayを使ったので、そんなに重要な情報は渡っていないのかな、と思います。
■アップロード
注文には、3Dモデルのファイルをアップロードする必要がありますが、行き方はトップページから、リソースを選び、3D Printingを選びます。
Add 3D Filesを選び、まず、左右どちらかをアップロードします。
素材などの指定ができるようでしたが、よくわからないのでデフォルトを選びました。
もう片方も同じようにします。
SAVE to CARTでカートに保存します。
■アカウント支払い
ここで、Googleアカウントでログインし、配送先は、アルファベットで入力。
ApplePayで支払い
■届くまでの日数
支払いが終わった日から
1日後に製造、
2日後に出荷、
5日後に日本に到着、
7日後に自宅に到着しました
■取り付け
到着したパーツをBOBO VRに取り付けます。
Vision Proから、純正のバンドを外します。
ストラップを、Vision Proのアームに取り付けます。
自分は、前面カバーをつけているので、このカバーにBOBO VRの上側の面テープを通すことで、万が一、落下した時に引っ掛かるようにしてみました。
一旦これで装着できますが、Vision Proのバッテリーもこのストラップに取り付けてしまいます。
自分は、スマホポーチを後部に、面テープでくくりつけています。
バッテリー自体は、着脱しやすくはなっています。
BOBO VR M3 Proには、外部バッテリーが付属していますが、これを使うこともできます。
パワー的に、出力が弱いのか、Vision Proを使いながら充電することはできないのですが、延命にはなっている感じです。
■装着方法
複雑な形状をしているように見えますが、装着方法は割と簡単です。
BOBO VRは、真ん中で2つ折りになるのですが、これがかなり便利で、折った状態で前半分を頭にあてたら、そのまま後ろ半分を伸ばします。
これで終わり。ダイヤルで締めることはできますが、バランスが取れているので、締める必要はありません。
■最後に
このセットの重量を測ってみると、1.25kgもあるため、正直、誰にでもおすすめできるものではないのですが、Vision Proを長時間使いたいけど、顔面がきつい、という方は検討してみてもよいかとおもいます。
明らかに今のVision Proの重量バランスは、よくないと思うのですが、かたや1.25kgもあると、さすがに使える人も減ってしまうので、今のVision Proのバランスは苦渋の選択なんでしょうか。
個人的には、前面ガラスやEyeSightディスプレイを削除して、軽量化してくれるといいかな、と思っています。
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