リアスピーカーをワイヤレス化する方法【7.1chサラウンド】



我が家のリビングでは、サラウンドのリアスピーカーをワイヤレス化しているので、その方法を紹介します。

5.1chや、7.1chのAVアンプを使ってサラウンドを実現しようとした時、リアスピーカーの配線で悩むケースがあります。
アンプから部屋を横断して、スピーカーケーブルを延ばすのが大変です。壁の端を伝って配線することができれば、まだいいのですが、我が家は横長の部屋なので、スピーカーケーブルを延ばすと、かなりの長さになってしまいます。

このリアスピーカーの配線をワイヤレスにできれば、そういった苦労をする必要がなくなるわけです。

今は、ソニーなどが、ワイヤレスを前提とした、空間オーディオのセットを出していて、今からサラウンド環境を構築するなら、検討に入れたいところです。

ただ、既存のサランドシステムをワイヤレスにしたかったり、フロントスピーカーはこれがいい、という場合は、あまりいい方法がないのが現状でした。

以前は、メーカーからも、いくつかワイヤレスに対応したスピーカーシステムがあったのですが、あまり長続きしませんでした。必要とする人が少ないんでしょうね。

我が家では、10年ぐらい前から、比較的安価な機材でリアスピーカーをワイヤレスにしています。
その方法は、普通のAVアンプに、ハイローコンバーターと、Bluetoothなどのトランスミッター/レシーバーを使って、ワイヤレス化するわけです。
前提として、安価でサラウンド環境をワイヤレス化することの優先度を高くしていて、音質は二の次にしています。

おおまかな流れとしては、

  • リアスピーカー用のアウトを、ハイローコンバーターで、オーディオ信号に変換
  • そのアウトをBluetoothトランスミッターに入力

  • Bluetoothレシーバーで受けて、リアスピーカーのアンプに入力
  • アンプからリアスピーカーに接続

という流れです。

価格ですが、ハイローコンバーターは4000円ぐらい。
Bluetoothトランスミッター/レシーバーは、2台で1.2万円ぐらいなので、かなり安価にワイヤレス化できています。

■ハイローコンバーター

普通のAVアンプは、リアスピーカーの出力として、スピーカー端子しかないのですが、ここには、スピーカーに流すための増幅された音声信号しか流れていません。
ワイヤレスで飛ばすには、ピンプラグや、ステレオミニプラグに乗る、普通の音声信号である必要があるので、そのままでは使えません。スピーカー用の信号を、普通の音声信号に変換するのが、ハイローコンバーターです。
カーオディオで、サブウーファーを増設するときなんかに使われる機材ですが、家庭用のオーディオに転用しているわけです。

我が家で使っているのは、
audio-technica AT-HLC130 Hi-Loコンバーターというものです。

ランクが上のAVアンプで、リアスピーカーの普通の音声信号が出力できるタイプであれば、このコンバーターは必要ないです。
我が家も以前のAVアンプでは必要なかったのですが、7.1ch環境にするためにアンプを買い替えた時に、必要になりました。

■トランスミッター/レシーバー

リアスピーカー用の普通の音声信号を取り出せたら、これをワイヤレスで転送するのですがこれは、最近
サンワダイレクトの400-BTAD008というものに買い換えました。

送信用と受信用の2台必要ですが、スイッチで切り替えられるので、今回は同じものを2台買いました。
送信用は、ハイローコンバーターに接続し、受信用は、リアスピーカー用のアンプに接続します。

我が家は、元々リアスピーカー用に小型アンプを使用していたので、こういう構成にしていますが、アンプ内蔵スピーカーを使ったり、bluetooth受信機と小型アンプが一体になったものもあるようです。

以前は、2.4GHzでオーディオ信号を送信できる機器を使っていたのですが、電子レンジなどの影響を直接受けるため、ノイズが結構乗ってしまったり、接続が切れてしまったり、割と使いづらい状況でした。
10年ぐらい使っていたのですが、最近、調子が悪いので、思い切ってBluetoothタイプにしたわけです。

以前から、何度かBluetoothタイプに変更したかったものの、用途にぴったりするものがなくて、検討が止まっていました。今回、改めて探してみて、サンワダイレクトのこのタイプは、かなり希望に合っていました。

  • Bluetooth接続で、切れにくく、ノイズが乗りにくい
  • 電源を入れっぱなしにできる
  • aptX LLという低遅延のコーデックに対応

特に、電源を入れっぱなしにできる、というのが一番重要です。
以前よくあったのは、充電式だったり、自動電源オフ機能搭載、というものなのですが、こういったものは、リアスピーカーを使いたい時に、わざわざ電源をオンにする、という操作が必要になります。
送信側、受信側があるので、離れた箇所で、それぞれ電源をオンにするとなると、毎回行うのは結構面倒くさい。

家で使うには、常時、電源が供給できますし、Bluetoothは元々省電力ですから、手間を考えると付けっぱなしが望ましいわけです。
電源オフにするなら、スマートコンセントを使う方法もあります。

この点、400-BTAD008は、自動電源オフ機能がなく、用途にぴったりあっていました。

■開封

パッケージは、かなり簡易なものです。
本体以外には、給電用のUSBケーブル、ステレオミニピンプラグのオーディオケーブル、ステレオミニピンプラグを赤白のピンプラグに変換するケーブル、光デジタルケーブルが付属しています。
ACアダプタは付属していないので、自分で用意する必要があります。我が家は、余っているiPhoneのACアダプタを使用しました。

本体はコンパクトで、上面は、コーデックと、入力が表示されます。独立したアンテナがあるのも、ちょっと安心できます。
右側面は、電源と、Bluetoothの接続ボタン
左側面は、ボリュームやコーデックの洗濯と、受信、送信の切り替えスイッチ
背面は、USB、光入出力、オーディオ入力があります。
Bluetoothのバージョンは、5.0だそうです。

配線類を接続したら、受信と送信を設定し、電源をオン、
Bluetoothのペアリングをし、送信側のコントローラーをマイナス側に2秒押して、aptX LLにコーデックを設定したら、設定は完了。
受信側の設定は必要ないみたい。
あとは、音を鳴らせば、リアスピーカーからサラウンド音が流れてきます。

■実際に使ってみて

ノイズや、接続の切れやすさですが、想定通りかなり快適で、我が家では今のところ、ノイズや接続が切れる現象は起きていません。
多少の遅延は仕方ないかなと思っていたのですが、aptX LLにすると、ほぼ感じなくなり十分に実用的でした。

我が家ではテレビでゲームをプレイする際に、サラウンド環境は、割と欠かせない要素になっているので、今回、リアスピーカーのワイヤレス環境をアップデートできたのは、かなりよかったです。


audio-technica AT-HLC130 Hi-Loコンバーター
サンワダイレクト Bluetoothオーディオトランスミッター レシーバー 400-BTAD008

PSVR2のスイートスポット対策にストラップを買ってみた



PSVR2をズレにくくするためのストラップを購入してみましたので紹介します。

■最近のPSVR2

PSVR2を購入してから、結構経ちましたが、大体週2-3回の利用ペースに落ち着いてきました。
PSVR2も大分、被り慣れてきましたが、縦方向の調整だけは、いつもうまくいくとは限りません。

PSVR2の弱点の一つは、レンズの位置で、比較的しっかり見える、いわゆるスイートスポットという部分が狭く、ここから少しズレると、ぼやけて見えてしまう、という問題があります。

PSVR2を装着する時は、後頭部とおでこの部分をバンドで締め付けて固定します。
これが被っている間に、本体の重みがあるため、最初にしっかり合わせていても、そのうちズレてきてしまうわけです。

特に自分の場合、後頭部の丸みが少ない、いわゆる絶壁頭に近いため、余計にズレやすいのかもしれません。

このズレを多少でも軽減するのに、ヘッドセットの上部にストラップを渡す、という方法があります。

Amazonで調べると、PSVR2に最適化されたデザインのストラップが売られていたので、物は試し、ということで、購入してみました。

■買ったもの

形状としては、前面が2股に分かれており、後ろは1本。ズボンのサスペンダーのような形状になっています。
素材は、バンドと、ゴムと面ファスナーになっています。

どのあたりがPSVR2に最適化されているか、というと、後部のPSVR2のバンド部分との接合部に穴が空いています。
PSVR2の場合は、ちょうどここに締め付けダイアルがあるので、ダイアル部分を隠さないようになっています。

前面は、ゴーグルとバンドをつなぐ部分があるので、そこを避けられるように別れています。
2股に別れたストラップが、離れていってしまわないように、間をつなぐストラップがあります。

取り付けは、面ファスナーで4箇所止めるだけですので、とても簡単です。

■使ってみた

このストラップをつけた状態でPSVR2を被ってみると、まず、最初の位置設定が決まりやすくなりました。

PSVR2は、縦方向の自由度が結構あるので、最初に正しい位置にセットするのが難しく、結局、設定を立ち上げて、画面を見ながら修正する、ということが度々発生します。

ストラップをつけていると、自由度が制限される一方で、最初から正しい位置にセットしやすくなりました。

続けて使っている時も、期待通り、ズレは感じませんでした。

頭のてっぺんにストラップがあたると、頭が痛くなったりするのかなと思いましたが、実際には、PSVR2のバンドで支えている部分が多く、ストラップは四六時中当たっているわけではなく、痛みはなどは感じませんでした。

シネマティックモードでの利用が多いのでズレがなくなったのかと思い。エクササイズ系のVRゲームやBeatSaverでも試してみました。
ですが、VRゲームといえど、頭をそれほどグリグリ動かす訳でもないので、ズレを感じるほどではありませんでした。

■気になる点

全体としては、非常に効果的でしたが、気になる点もゼロではありませんでしたので、触れておきます。

■ストラップの調整余地はそんなにない

面ファスナーによる装着なので、自由度が高そうですが、調整できる余地がそれほどありません。
ゴムで伸び縮みするので、そこで、多少の調整をする感じです。

■深く被れない

PSVR2の元々を上方向は、丸々空いているので、一旦深く被って、前髪をバンドの外に出して上にあげ、ダイアルを占めて、固定する、ということができます、

このストラップをつけると、上方向が塞がれます。
すると深く被れず、前髪を外に出す、ということができなくなります。

なので、あらかじめ、手で前髪を上げた状態で被るか、ヘアバンドなどで、前髪を上げるなどが必要になります。
ここはちょっと不便ですね。

■まとめ

多少の不便さはありますが、価格もそれほど高くないですし、スイートスポットを外すことによる、画質の悪化は防ぎやすくなるので、これは買ってよかったです。


DEVASO PlayStation VR2用調整式ヘッドストラップ

値上げになる前に!DualSense Edgeを買ってみた



PS5の純正上位版コントローラー、DualSense Edgeを購入したので、なぜ購入したのかなどを紹介します。

■購入の経緯

最初に、なぜこのタイミングでDualSense Edgeを買ったのかというと、DualSenseの値上げがきっかけです。

自分は、PS5を2020年の発売日に購入していますので、本体同梱であったDualSenseも、同じ期間の3年使っていることになります。
3年も使っていると不具合もでてきていて、右スティックが何もしなくても、上側に入力されてしまう、いわゆるドリフト現象が発生しています。
一度、自分で分解して清掃し、一時は症状は収まっていたのですが、最近、また症状が復活していました。

再度、分解清掃をするか、買い替えをしようかと思っていたところに、DualSenseが値上がりする、というニュースをみました。

DualSenseの在庫があるうちに、安い価格のものを購入しておこうかとおもったのですが、主だったネットのショップではすでに売り切れ。

そこで思い出したのがDualSense Edgeの存在です。
DualSense Edgeは、今年の1月に発売になった上位版のコントローラーですが、当時は、価格が3万円と高価。無印版を6000円とすると、5回も買い換えられるぐらいなこともあり、購入しようとはなりませんでした。

今回、DualSense が値上げして、1万円ぐらいになったわけですが、そうなるとEdgeは、無印版買い替え3回分となります。

Edgeは、発売当初は入手困難でしたが、今は在庫もあるようですし、ポイントも20%、5000円分ぐらいついて、実質2.5万円ぐらいと、無印版2.5回分にまでなっていました。

というわけで、DualSenseの値上げと、Edgeの方はポイントがついて、価格差が縮まったこと、DualSenseの在庫がないこと、今後、Edgeの方も値上げされる可能性を考えると、今のうちに、Edgeを買うのもありだな、と思ったわけです。

■DualSense Edgeの概要

DualSenseとEdgeの差は、

背面ボタン、設定の自由度が高い、トリガー深度を変更、スティックモジュールが交換可能、スティックキャップが交換可能、有線接続の際にケーブルを抜けにくくできる、黒色が多い、重量が重い、バッテリーの持ちが悪い

こんな感じで、メリットもあるけど、デメリットもあり、というところです。
価格差は、小さくはないですが、スティックモジュールの交換ができることで、長く使えることに加えて、カスタマイズの自由度が高くなっています。

■背面ボタン

実際に使ってみての感想ですが、背面ボタンは便利そうですが、自分にとってこの使い方が最高、というのはまだ見つかっていないです。
今はOPTIONボタンで、メニューを開くゲームが多いので、右の背面ボタンに割り当てています。

スティックを押し込む、R3、L3の操作は割と苦手なので、背面ボタンに割り当てると良さそうですが、これを多用するゲームもあまりないので、まだ活躍してません。

背面ボタンは、2つの形状、3つのパターンがあるのですが、自分は、半月状のボタンにしました。
最初はレバー式にしていたのですが、ソファに座ってプレイすると、膝にコントローラーが当たった時に、暴発するのでやめました。

複数ボタン操作を1アクションで実行できたらよかったんですが、そういう設定はなさそう。

背面ボタン以外の機能は、まだ必要がないので、あまり恩恵を受けられていない感じです。

逆にデメリットの重量とバッテリー。
DualSenseでも、ずっしり感じていたのですが、Edgeはさらに重く感じます。疲れる、というほどではないですけどね。
バッテリーは、まだ限界まで使い切ったことはないですが、目盛が一つ減るのが早い時があるとは感じてます。

デザインは好みですが、DualSenseの方が、白基調で本体などと統一感があって好きです。

純正充電台でも問題なく、充電できました。

■DualSenseの再利用

PS5には、Edgeを使いますが、今まで使っていたDualSenseは、iPadとペアリングして、再利用しています。
PS5とは感度が違うのか、iPadだと、今のところドリフト現象は起きていないので、よかったです。

■まとめ

DualSense Edgeの最大メリットは、スティックモジュールが消耗した時の交換なので、本領を発揮するのは大分先になりますが、そのときまでは、Edgeを活用していきたいと思います。

DualSense Edge ワイヤレスコントローラー(CFI-ZCP1J)


Apple Vision Pro買いたい!



Appleの開発者会議で、新しい空間コンピュータ、Apple Vision Proが発表されました。
自分としては、「Appleエグいな」というのが最初の感想でした。

AppleがXRデバイスを開発しているという噂は聞いていましたが、それほど大きな期待はしていませんでした。
ですが、実際に発表されたビデオを見た感想は「エグいな」。

最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、作業上必要とするための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。最近、Appleのキーノートは、リアルタイムでは見ずに、朝起きてチェックすることにしていますが、最初は、Apple Vision Proという名前をみて、Proと付いていたので、3Dグラフィックスやモデルを作成したり、3Dコンテンツに必要な作業のための機材かな、という感じでキーノートを見始めました。

Vision Proの見た目は、意外とオーソドックスだなとか、思っ たのですが、iOSアプリが使える、Macとの接続が簡単、独立したコンピュータである、というあたりで、「エグいな」と思い始めたわけです。

Apple Vision Proのビデオを見て、思ったことは、

  • 11個目の革新的なデバイス
  • 便利そう、すぐにでも使いたい
  • Appleのこれまでの集大成的な製品

ということでした。

40年来のApple製品のユーザーですが、自分の人生の中で、革新的だと思ったAppleの製品は、数えてみたら10個ありました。
今回の、Apple Vision Proは、久しぶりに来た11番目の革新的製品だと思いました。
一つも革新的な製品を産み出せない会社がほとんどの中、出せるのがすごい、とは素直に思います。

革新的なApple製品
  • MacintoshPlus
  • Macintosh II+LaserWriter II
  • PowerBook 140/170
  • 初代iMac
  • Mac OS X
  • 初代iPod
  • 初代iPhone
  • 初代iPad
  • 初代Macbook Air
  • 初代AirPods

次点:Apple Watch

何が革新的か、革新的とは何か、というのはいろいろな定義や意見があるかと思います。
自分の中では、

  • それまでも同様の技術的要素はあるが、手間がかかる、品質が低いなどで、実用が不安な状態である。
  • その状態のときに、手間が省かれていたり、満足のいく品質を達成した、最初の実用的な製品

が「革新的な製品」だと考えています。

実用的というのは、用途がはっきりしていて、その用途をやり遂げることができる能力を持っていること、と言えます。

簡単にいえば、使いやすい、ということですね。
言葉足らずな気もしますが、初めて、使いやすい製品を出せば、「革新的」と言えますでしょうか。

で、Vision Proは、今、すでに使っているiOSアプリがそのまま使えるので、何に使うかわからないとか、コンテンツがない、ということがありません。Macのディスプレイとしても使えます。なので、実用性のうち、用途はクリア。
手間については、AirPods、AirDrop、iCloud、Apple Watchなどの他デバイス間連携のAppleの実績を考えると、設定、接続も簡単だろうと推測がつきます。
品質については、ディスプレイやオーディオへの品質が最高レベルではないかもしれませんが、十分に高いであろうことも想像できます。

そう考えると、空間コンピュータとして、実用的な最初の製品だろう、と感じることができたわけです。

自分に関する用途としては、自宅でLGの40インチディスプレイを使っていますが、これを置き換えることができるわけです。
テレビは、SONYの75インチをソファの前に置いていますが、これも置き換えられるわけです。

PSVR2を購入しましたが、これはVRゲームを遊ぶというよりも、まさに空間ディスプレイとして、PS5の普通のゲームを遊ぶために使っているわけです。

Vision Proは、PS5のゲームを置き換えることはできないでしょうが、40インチディスプレイや75インチテレビを、今までの場所の制約を取り外して、いろいろな場所で使うことができるようになるわけです。
これは、実用面で革命的ですよね。

家の中はもちろん、職場や、ワーケーション、実家、旅行先、移動中なんかも使えそうです。
そこまで安全かはわかりませんが、外を歩きながらも使えるのでしょうか。

動画の後半には、技術の面からVision Proの説明がありました。

ここでは、Vision Proが絵に描いた餅にはならなさそうな、納得の技術群が紹介され、説得力がありました。

  • カメラ、ディスプレイは、iPhone
  • アイトラッキングは、Face ID
  • アルミ、ガラスといった素材は、Mac、iPhone
  • M2チップはMac、R1チップは、さまざまな特定用途のチップを載せてきた実績
  • バンド部分はAirPods Maxのイヤーカップや、バンド
  • 音声操作はSiri
  • ハンドジェスチャーはApple Watch
  • Digital CrownはAppleWatchやAirPods Max
  • 空間オーディオはAirPods
  • Lidarスキャナ、AR周りはiPhone
  • 最適化されたOS
  • iPhone/iPadアプリ

Vision Proのそれぞれの技術は、目新しいものよりも、慣れ親しんで毎日つかっているものが多く、信頼がおけ、それらを空間コンピュータとしてまとめた、と考えると、「実現できそう」という納得力、説得力はすごいですね。

古い技術の寄せ集めだけでないところで、一番、これはすごいと思ったのが、片目4Kディスプレイです。
少し前にPSVR2の動画をアップして、自分にしてはたくさんの人に見ていただけたのですが、その中では、PSVR2の片目2Kのディスプレイは画質がイマイチということを述べています。
それに基づいて、その4倍の密度があれば、かなりいけそう、というのは具体的に想像できました。画質面では心配いらなさそう、と思ったわけですね。

というわけで、Vision Proは、素直にすごいと感じましたし、すぐにでも使いたい、欲しい、となってしまいました。

■価格について

価格は3500ドルとのこと。
絶対額としては高い、のは間違いありませんが、M2 MacBook Airに、オープンエアーになったAirPods Max、iPhone Proの4倍密度のディスプレイが2枚ついていると考えると、不当に高いということはない、それぐらいはするな、というところでしょうか。

ですが、日本円で50万円ぐらいだとしたら、買おうと思えるギリギリの上限かな、と思います。
これが、50万超えたら、Mac Proみたいに、これはプロのものであって、廉価版を待つか、と思ってしまうところです。

欲しい気持ちは、あるとして、未来のことなので、実際に買えるかどうかは、その時の状況次第ですが、他の出費は抑え、お金を貯めていこうと思ってます。
購入したとしても、少なくとも3年ぐらいは使い倒して、買い替えなどは考えない、となりそうですね。


ここからはVision Proのそれぞれのポイントについて期待度ごとに、みていきたいと思います。

■めっちゃいい

  • 片目4Kディスプレイ
  • iOSアプリ、Macの接続
  • 虹彩認証
  • モジュラー式

まず手放しで喜べる、めっちゃいいポイントですが、

表示品質は先ほど述べたように、片目で4Kのディスプレイということで、これは期待できます。
Quest Proや、PSVR2は片目2Kですので、4倍綺麗なわけです。視野角次第のところもありますが、普通に4Kディスプレイの密度に結構近いのではないでしょうか。

iOSアプリをそのまま使えたり、Macをみるだけで、Macの画面を表示できる、というのは、すぐに使いたい用途があるわけで、最高。

認証方式は、虹彩認証ということですが、これは結局、Vision Proをかけるだけで、すぐに認証をパスして使えるようになるわけで、便利ですよね。

本体部分、シェード部分、バンド部分が分離できるモジュラー式になっているのもいいですね。体に触れる部分はファブリックが使われているようですが、AirPods Maxのイヤーパッドみたいに、取り外して洗えると思いますし、劣化した場合もそこだけ交換できるわけで、長く使えそうです。

■意外とあり

  • 全体的なフォルム
  • 紐付きバッテリー

好みが分かれるポイントですが、自分的には結構好感触なポイントです。

第一印象オーソドックスな見た目だった、というのは最初に述べましたが、自分的には、意外にかっこいいな、とは思いましたし、Questなんかと比べると、違和感が少ないな、と思いました。
多分、前面に大きくガラスが使われていますが、顔の前面にガラスがあるのは、サングラスで割と馴染み深いから、違和感が少ないのかな、と思いました。

ケーブル付きのバッテリーも、結構ありだな、と思いました。
結局、バッテリーが必要なのであれば、どこにつけるか、という問題になりますが、頭部につけていない、ということは、付け心地を優先してくれたわけで、その分、つけっぱなしで使いやすくはなりそうです。
バッテリーはポケットに入れると思いますが、体の外にケーブルが繋がらないのであれば、それほど動きを制限する、という感じもないでしょう。
また、ケーブル接続する、ということは、つけ外しができるわけで、予備のバッテリーに交換したりもできそう。大容量モデルとかもでるかもですね。

■お手なみ拝見

  • 視野角
  • 外界の見え方の自然さ
  • ハンドジェスチャー、音声インターフェース
  • 空間アプリ

ここは、ビデオをみただけではわからないので、手放しにほめられないところです。

視野角は没入感や閉塞感につながりますし、パススルーが自然かどうかも気になります。
ハンドジェスチャーは、Questでもちゃんと動いている気がしないですし、Apple Watchのジェスチャー判定もなんかいまいちなんですよね。Vision Proは、下向きの専用のカメラもあるみたいなので、Questや、Apple Watchよりは対策されているようですが、それがどこまで実用的か。
空間を活用したアプリは、これから増えるとは思いますが、自分の用途に合ったものがでるかどうか。

■どっちでも

  • ARとVRをデジタルクラウンで行き来
  • オーディオ

搭載している意味はわかるけど、使っていないので、今のところはピンときていないポイントです。

デジタルクラウンで没入度をコントロールできるとのことですが、オンオフでもいい気もしているので、そこまでピンときていないです。
オーディオについては、もちろんスピーカーがあるに越したことはないですが、遮音も含めてコントロールすることを考えると、結局AirPods Proを組み合わせて使うのでは、と思っています。

■これはいる?

  • 外部ディスプレイ
  • デジタルペルソナ
  • 空間写真、動画
  • ディズニー+

こちらも自分としてあまり惹かれなかったポイントですが、これは自分に用途があまりないのでは、というのが理由ですね。

自分の表情が外向けのディスプレイに表示される機能ですが、面白いとは思いますが、結局、仕事やエンタメは、パーソナルな活動なので、そこまで外の人への配慮が必要には思えていません。
AirPodsの場合は、いくら外音取り込みの性能がよくて、つけたまま他の人に対応できる、のはわかっていても、他の人ががっつりいる場面では、外しているのが今現在です。なので、人がいたら、こちらから気づいて、Vision Proを外して対応するのではないかと思ってます。

デジタルペルソナは、他の人とテレコミュニケーションするに当たって、自分の映像が必ず必要だと思っていない、ということですね。
音声オンリーでもいいわけで。
空間再現写真、動画は、面白いですが、子供も大きくなって、撮影して残したい、という機会が少なくなっています。
ディズニー+は、映像サブスク全般を使っていないので、ディズニーにも興味が今のところないです。

■不安ポイント

ほとんどないのですが、唯一あるのは、メガネを外さなくてはいけない点ですね。
メガネを使わない方が、フィット感や画質の面でも有利というのは理解できますが、メガネ利用者にとって、メガネを外すこと自体が結構不安です。外したメガネをどう扱うのか、も不安要素です。
Vision Proをパッと外したくなったときに、必ず、メガネを探す動作がセットになるわけですよね。ザーマスみたいに、首からストラップで吊るしますか。
まぁ現実的には、コンタクトで対応というのは一つの落とし所としてあるので、クリティカルな問題ではないでしょう。

■日本発売が遅い

最後に、日本での発売が遅くなる件ですが、これはしょうがないかな。
真相はわかりませんが、自分としては、多分、言語対応が必要なんだろうなと思っています、
音声操作が重要なので、作り込む必要があると思うのですが、作っている人たちからすれば、複数言語を同時に開発するよりも、まずは英語で作り込んでから、その後、他言語に展開、という流れになるのは、しょうがないかな、と。
アメリカに買いに行っても、多分、日本語対応はまだされていないんじゃないかな。英語が得意な人は気にしなくていいですが。

というわけで、いろいろみてきましたが、結論はVision Proは「買いたい」です。
人生の中で、後、何回、こういった革新的な製品に触れられるかわかりません。その貴重な1回を楽しみたいと思っています。

最小構成のM2 Mac miniを買った




仕事用にM2 Mac miniを最小構成で購入しましたので、紹介します。

■必要になった背景

このMac miniは、仕事用で買ったのですが、なぜ購入したのかを簡単に紹介しておきます。

自分は普通の会社員で、リモート勤務がほとんどです。
所属の会社からは、仕事用のMacを支給されているので、本来は自分で仕事用のPCを買う必要はありません。

所属している会社のネット環境は、この支給されているMacで、自宅からVPN接続すれば、社内のネットワークが普通に使える、という環境です。

通常の業務はこれで十分なのですが、最近、関連会社の仕事も手伝うようになりました。

新しく手伝う会社の環境ですが、所属会社の方式とは違っていて、その会社から支給されているPCは、自宅に持ち帰ることはできず、自宅のPCなどから、VPN接続した上で、会社に置いてあるPCにリモートアクセスする、というパターンでした。

ローカルのPC環境と、リモートPCの間は、一切のファイル交換などはできずに、切り離されているので、環境さえインストールできれば、どんなPCでもいいみたいです。

なので所属会社で支給されているMacから、手伝っている会社のネット環境に接続して業務をすることはできるので、今まではそうやって使っていました。

ただ、VPN接続は、両社で別の製品を使っているため、同時に使用することはできず、それぞれ接続し直す必要があります。
今までは切り替えながらで凌いでいたのですが、業務が本格的になってくると、この切り替えが結構面倒になってきました。
Macが2台あるといいなぁ、と。

幸い、手伝っている方の会社は、当初より、私物PCなどでのリモートアクセスを最初から想定して、環境が構築されているので、自分で用意してしまおうと思ったわけです。

■M2 Mac miniにした理由

追加でリモート用のPCを用意する、と考え始めたあとは、最終的にMac miniにするまでに、いくつかのポイントがありました。

  • 新規購入 or 既存活用
  • Mac or Windows
  • デスクトップ or ノート
  • 新品 or 中古
  • 最小構成 or スペック増し

■新規購入 or 既存活用

用意するPCは、私物のPCで良いので、手持ちのM1 Pro MacBook Proでも使えないことはありません。
ですが、プライベートMacに仕事の環境が入っているのが、なんか気持ち悪いですし、このMacBookProは、プライベートで持ち歩く可能性があるので、そこにアクセス管理をされているとはいえ、仕事の環境をインストールした状態で、持ち歩くのはリスクもあります。
なので、新しく別途、仕事用のPCとして用意して、環境的には完全に独立させることにしました。

■Mac or Windows

新しく用意するわけですし、仕事の内容は、リモート側のPCで行うので、クライアント側は、WindowsでもMacでもいいのですが、このPCは、この仕事にしか使わない予定です。
今、自宅ではMacしかなく、Windowsは持っていないのですが、OSの種類が増えると、気にしなくてはいけないことも増えます。自分で管理するには、Macの方が慣れているので、ここで余計な労力は増やさずにMacでいくことにします。

■デスクトップ or ノート

Macの中でも、持ち運べるMacBook系、据え置き型のmini系か、という選択もあります。
リモートアクセスしかしないので、とにかく安く済ませることを考えると、MacBook系には、液晶、カメラ、キーボード、バッテリーなど、便利だけど高くつくものが、満載されています。
一方miniは、そういったものがない代わりに価格は抑えられています。

もちろんMac miniは、単体では使えませんが、幸い自分の場合は、マルチ入力のできる5K2Kディスプレイ、3台まで切り替え可能なキーボードなど、マルチマシンで必要なものは、すべて揃っていますので、買い足す必要はありません。
今まで、2台で使っていたので、1台増えて3台になっても、大した違いはない感じです。

■新品 or 中古

ここまで来ると、中古のM1 Mac miniで、安いものがあればいちばん良かった、ということになります。
ですが、M1 Mac miniの相場的には5万円台後半から6万円台ぐらいと、結構値下がりしてません。5万円以下のものがあれば、中古にしたのですが。

新品のM2 Mac miniの最小構成ですと8.5万円なので、このぐらいの差であれば、保証があって、不具合の可能性が低い、新品のM2でいいか、となりました。

■最小構成 or スペック増し

M2 Mac miniの中では、CPUのコア数、メモリ、ストレージでいくつかの選択肢があります。

最小構成はCPU8コア、8GB RAM ストレージは256GBで、8.5万円というのはでているので、これで十分かを確認しました。

当面の用途としては、会社のPCにリモートアクセスするだけなので、CPUコア数も、メモリもストレージも必要ありません。

一応、それ以外の用途で使うケースも考えておきますが、あくまでメインマシンは、MacBook Proですので、サブマシンとしての位置付けになります。

まずCPUですが、M2チップは、M1Proチップとほぼ同等とまではいかないものの、かなり近い性能ですので、これで十分。
メモリは、サブマシンであれば8GBで十分。

ストレージは、環境ごと持ち運ぶMacBookであれば、ストレージは多い方がよく、実際に自分のM1ProのMacBookProは、動画ファイルも扱えるよう、2TBを載せています。

ですが、据え置きタイプは、外付けのSSDやハードディスクも常用できるので、本体の内蔵ストレージは、システムとアプリが入れば十分だと思います。

というわけで、M2 Mac miniの最小構成で十分、という結論になりました。

近所のビックカメラにちょうど在庫があったようなので、店頭で購入。ポイントがあって、実質7.8万円でした。

■開封

我が家初の最新のM2チップ搭載Macですが、中身はいつものMacですし、仕事専用ですので、あまりテンションは上がりません。

ポート類は一通りありますが、自分の場合は、ディスプレイのみHDMIを使用であとは使いません。
ディスプレイはLGの5K2KディスプレイのHDMI2ポートに接続です。
このディスプレイの音声出力は、メインスピーカーにもつながっていますので、Mac miniの音声は、HDMI経由でメインスピーカーから出力されます。

ネットは、有線で繋いでもいいのですが、いったんWiFiにしておきます。

キーボード、マウスはBluetooth接続で、
キーボードは、ロジクールのMX Keysを使います。一つのキーボードで、3台使えますので、プライベートMacBookPro、仕事用MacBook Proと使っていて、今回の仕事用Mac miniで全部埋まりました。

初期設定の時には、サードパーティ製のワイアレスキーボードを使うことができないので、余っていた有線の古いApple MagicKeyboardを使いました。

ポインティングデバイスは、これまた余っていた初代Apple TrackPadを接続。

一応、Mac mini専用のキーボードとTrackPadを用意しましたが、普段は、ユニバーサルコントロールで、仕事用のMacBookProで使っているマウスとキーボードをそのまま使えます。

リモート会議用のウェブカメラは、会社支給のMacBookの方で使えますので、Mac miniには用意しませんでした。

ソフト的なセットアップは、VPNとリモートアクセスの環境をインストールするだけなので、簡単に済みました。

■2台体制は楽

実際に、仕事用のMacを2台体制にして、使ってみたのですが、導入して大正解でした。

  • 環境の切り替え作業が要らなくなった
  • 同時作業ができるようになった

ということになります。

切り替え作業が要らない

まずは狙い通りですが、環境の切り替えそのものの作業がかなり減らせました。
今までは、

  • ネットワークを使うアプリは一度全部落とす
  • VPN1を切断
  • VPN2を接続
  • リモートデスクトップを起動
  • 会社2環境にログイン
  • 作業開始

  • リモートデスクトップをクローズ
  • VPN2を切断
  • VPN1を接続
  • アプリ一式を起動

こんな手順が必要だったのですが
みたいな手順が必要だったのですが、
これがそれぞれの業務をするごとに切り替えが発生していたので、かなり大変。

メールを確認するにも、VPN接続が必要なので、その度に、この切り替えをやってました。

  • 2台体制にすると、
  • 始業時に両方を起動、終業時に両方を切断
だけで良くなりました。

■同時作業できる

切り替え作業が必要ということは、2つの作業環境は、同時に存在できない、ということですが、環境が独立していれば、同時に起動しておくことができます。

5K2KディスプレイのPbP機能で左の2.5Kに会社1、右の2.5Kに会社2を表示させているので、両方のスケジューラーを見ながら、スケジュール調整もできるようになりました。

セキュリティ的に、両方の環境でファイルをやりとりすることなどはできないのですが、同時に画面表示できるだけでも、かなりマシです。

この2つの環境を行き来する際に、便利なのが、MacOSのユニバーサルコントロールです。

片方のMacに接続されているマウス、キーボードを別のMacでもそのまま使える、という機能です。

これのおかげで、Macの環境は2つあるのですが、触っているマウス、キーボードは1つだけ。
使い分ける意識をせずとも、画面の左の領域はMac A、右の領域はMac Bと、あたかも一つのMacのような感覚で使うことができます。

■導入してみて

会社の仕事に使うMacを自分で用意するのは、どうかな、と思わなくはないですが、一応、会社からは、切り替えながらでも使える環境は提供されています。
それ以上の利便性は、自分で用意する、というのも、これはこれでありかもしれません。工夫できる余地があったのは、ラッキーかも。

Macを一台買うのは、大金が必要ですが、必要がなくなれば、Macの場合は、売却額も大きく下がらない傾向なので、無期限レンタルと思えば、それほどの出費ではない、とも考えられます。
仮に、1年で2万円下がるとすれば、月1600円ぐらいなので、まぁ納得できる範囲かな、と。

■M2 Mac miniについて

ノートではないデスクトップのMacを購入したのは、iMac 2012以来ですので、11年ぶり。
ディスプレイの付いていないデスクトップタイプのMacを購入したのは、G4 Cube以来ですので、22年ぶりになります。
Intel時代のMac miniは、いかにも廉価版という感じでしたが、M1以降は、コンパクトながらも主力ラインのマシンになっていて、なんの不便もありません。

メインマシンにするならば、いろいろと盛りたくなってしまいますが、サブマシンとして、Mac mini最小構成をお手頃価格でラインナップしておいてくれて、助かります。

今回、動画作成にあたって、あらためてM2チップのベンチマークなんかも調べたのですが、M1Proと遜色なくて、ちょっとびっくりしました。
M1 ProのMacBook Proをメインマシンにしていましたが、ディスプレイ、キーボードなんかも揃えてしまっているので、次期メインマシンを考えるときには、Mac miniとかに、スペックを盛った方が快適で、コスパもいいかもしれませんね。

Apple 2023 Mac mini M2 チップ搭載デスクトップコンピュータ


iPhoneにJoy-Conを装着してみた



OS 16の目玉機能といえば、Nintendo SwitchのコントローラーJoy-Conの対応。
というのは、大げさですが、iOS16で、iPhoneでJoy-Conが使えるようになりました。

iPhoneとJoy-Conを使うのに、便利そうなアダプタがあったので、買ってみました。

■iPhoneでゲーム

自分自身、ゲームはPS5、iPad Pro、Macでかなりプレイしますが、iPhoneではあまりやっていません。
外出機会がそれほど多くないのが大きな理由でしょうか。

そんな中でも、アクションRPGの原神は、マルチプラットフォームなので、PS5をメインに、iPad Proでもプレイしています。iPhoneにもインストールしてあって、外出した際には、少し触ってみることがあります。
ただ、iPhoneの小さな画面では、指で画面を隠してしまうので、操作が難しいわけです。

iPad Proでプレイするときには、DualShockを接続して、快適にプレイできていますので、iPhoneにも、外付けのコントローラーがあれば、比較的、プレイしやすいかなと思っていました。

■iPhoneとJoy-Con

iPhoneでも、プレステのDual Senseや、DualShock4には、以前から対応していましたが、iOS16から、NintendoのJoy-Conや、Proコンにも対応するようになったわけです。

DualShock4などは、持ち運ぶには嵩張りますが、Joy-Conですと、使いやすさは劣りますが、持ち運びにはコンパクトで便利そうです。

iPhone専用Joy-Con

iPhoneでJoy-Conを使ってみようと思ったのは、Joy-Conが余っていた、からというのもあります。

自分のSwitchは、2017年に購入で、もう5年も前のものなので、操作をしなくてもスティックが方向入力されてしまう、いわゆるドリフト現象が出ていました。

このままだと使いにくいので、と、昨年、新しいJoy-Conを1セット購入。

古い方のJoy-Conは、ダメ元で、自分でYouTube動画をみながら分解清掃してみたところ、無事に復活したので、ワンセット余っていたのでした。

この余った方をiPhone用にしてみようと思ったわけです。

一方で、iPhoneと、左右のJoy-Conがバラバラの状態では、外で使うときには、かなり使いづらそうなので、これを一体にできるものがないかと探してみるとありました。

■開封

購入したのは、ZenCTというメーカーのものです。
Joy-Conを取り付ける部分と、スマホを取り付ける部分が一体になっていて、Joy-Conとスマホを一体にすることができます。
Joy-Conの接続部は、Switch本体と似た機構ですが、金属ではなく樹脂でできているようで、脱着は引っかかる感があって、それほどスムーズではありません。

スマホとの接続部は、よくあるスマホホルダーのように、両端を押さえる爪があって、挟み込むとロックされ、リリースボタンを押すとバネで開きます。
スマホと当たる面には、ゴムが貼ってあり、傷の心配は少なそうです。

背面にピッタリつくのではなくて、浮いている状態でホールドされるので、カメラの出っ張りなんかがあっても、ガタつかずにホールドできます。
この1/4円柱状のパーツがいい仕事しています。

ガタ付きはないといっても、爪で挟んでいるだけなので、コントローラーだけ持って振り回すとかは、危険だと思います。

結構厚いケースでも対応しているみたいで、PeakDesign Mobileのケースでもいけました。

スマホ底面と当たる部分には、穴が空いているので、充電しながらプレイすることはできそうです。

左右が独立していて、左右それぞれで取り付けしないといけないのは面倒ですが、
左右で空いているスペースが、ちょうどMagSafeのある場所なので、MagSafeバッテリーで充電しながら、プレイすることもできそうです。

左右装着してみると、めちゃくちゃデカくなりますね。
Switchとほぼ同じ幅なんじゃないかと思いきや、並べてみると、少し大きいぐらいでした。

こうやって並べてみるまで気づきませんでしたが、iPhone 14 Proと、初代Switchは、液晶部分の画面幅はほぼ同じで、縦がちょっと短いぐらいですので、ほぼ同じ大きさになるのも、ある意味当たり前でした。

横からみるとiPhoneの部分と、Joy-Conの部分の高さは違うので、壁の部分のパーツがなければ、もう少しコンパクトにできた気もします。

肝心のJoy-Con自体の操作性は、DualSenseや、Proコンに比べると、使いにくいです。
スティックの高さが短いのと、ボタンの位置を押しやすいところに持ってきにくいんですよね。ないよりはマシ、ぐらいです。
なので、このアダプタをつけても、そこの使いにくい部分が大きく変わるわけではないです。

あと、Proコンなどよりは、コンパクトではあるんですが、爪が出っ張っていたり、重ねてうまく収納できる工夫があるわけでもないので、そこまで小さくなるわけではなかったです。

ZenCT iPhone&Joy-Con接続用スタンド

MagSafeカメラグリップSnapGripを買ってみた



ITMediaの記事でみたMagSafeを使ったカメラグリップのSnapGripが良さそうですので、買ってみました。

■買った理由

iPhone 14 Proは、カメラとしても便利で、手軽にHDR動画も撮れるので、この動画撮影でも実写部分はiPhoneを使っていることが多いのですが、撮影時、ちょっと持ちにくいとは思っていました。

薄い本体の端しか持てないですし、シャッターボタンも押しやすい位置にあるとは言えません。

SnapGripは、iPhoneで撮影する際に持ちやすくする後付けのグリップです。
割としっかりしたグリップ形状と、シャッターボタンがあって、なおかつ、MagSafeで簡単に着脱できるので、iPhoneの手持ち撮影には快適そう、と思ったわけです。

これだけでも、お、いいなというところに、グリップ部分はスタンドにもなるし、バッテリーも内蔵していて、iPhoneを充電することもできるとのこと。

一つで3役は、なかなかいいな、と思ったのですが、似た様なMagSafeでカメラグリップって、言われてみれば、あってもおかしくなさそうです。
ですが、Amazonでざっと調べてみた感じですと、類似のものがあんまりなさそうだったので、このSnapGripを注文してみたわけです。

価格が1万円オーバーと、結構高いのが大きなネックですが、自分の場合は、使っていないブログの収益数ヶ月分があったので投入してみました。

■開封

ブランドは、あまり聞いたことがなかったShiftCamというところで、日本の代理店があるみたいです。

カラーは、5色展開してますが、自分は無難なミッドナイトというグレーっぽい色にしました。

形状は、MagSafeの薄い部分と、グリップがつながった形。
MagSafeの部分に充電器、グリップの部分にバッテリーが入っていると思われます。

持った感じ、バッテリー内蔵ですが重量はそれほどありません。バッテリーの容量が小さいからでしょうか。

肝心のグリップは割と深くて、大変持ちやすいです。
グリップ部の表面は、ラバーなどは使われていませんが、凸凹の加工がされているので、少し滑りにくくなっています。
質感は、プラスチックの加工だけのようで、高級感はないですね。便利グッズなので、これでいいかと思います。

右手でグリップを持って、左でiPhoneを押さえると、しっかり、安定してホールドできます。

ボタンは2つあって、大きい方は、Bluetoothシャッターボタンで、小さい方は、充電ボタンです。
ボタンは普通のボタンで、シャッターボタンだからといって、なにか特別なものはないです。押し心地もペコペコしてますが、実用十分ですね。

シャッターボタンは、最初に押すとBluetoothでペアリングができます。
充電ボタンは、残量確認と、充電スタートができます。

MagSafe部の磁力は、それなりに強そう。
グリップだけ持って振り回すのは、ダメだと思いますが、簡単には外れなさそうです。
MagSafe部の裏面は、さらにマグネットがあり、上にさらにMagSafeアクセサリを追加できるようになっています。

SnapGripをiPhoneに取り付けると、iPhoneから少しはみ出すのですが、ちょうどここにLEDがあって、バッテリー残量、充電状態、Bluetooth接続が確認できます。

充電ポートはUSB-Cで、グリップの下側から出てきます。

技適、PSEマークがシールで表記されています。

付属品は、USBケーブル、MagSafe非対応のスマホに取り付けるためのマグネットシール、リセットピンです。

■実際の使い方

MagSafeで、iPhoneに装着します。

ペアリングが済んでいると、シャッターボタンを押すだけで、iPhoneと接続できます。
カメラアプリを立ち上げて、写真にすれば写真のシャッター、ビデオにすれば動画の録画スタートになります。

原理的には、昔からある、音量ボタンをBluetooth化する方法ですね。
iPhoneのカメラアプリは、音量ボタンをシャッターがわりにすることができますが、Bluetoothで音量ボタンをコントロールすることで、シャッターとして機能させることができます。
なので、カメラアプリ以外でシャッターボタンを押すと、ボリュームが変わります。

シャッターはワイアレスなので、MagSafeで装着しなくても、SnapGripを外した状態でシャッターボタンを押すことができます。いわゆる、リモートシャッターとしても使えます。
自分の場合は、天井から撮る俯瞰撮影をするときに、iPhoneを使うことが多いのですが、この時、iPhoneの画面上でシャッターボタンを押すのが大変なので、こんなときには、リモートシャッター機能は便利そうです。

ITmediaの記事にあったように、MagSafeなので、縦に変更することもできます。
自分的には、あまり縦で撮らない気もしますが、そのうち使う時があるかもしれません。

SnapGripの背面のマグネットは、グリップをつけたまま、MagSafe三脚マウントなどに取り付けることも可能です。

ただし、超広角レンズにすると、映り込むこともあるので、要注意です。

■iPadでも使える?

ちょっとお遊びですが、iPad Pro 12.9インチにもMOFTのマグネットシールを貼っているので、SnapGripを取り付けてみました。
一応つきますね。意外と使えるかもしれません。

■スタンド機能

グリップの側面を下にすると、スタンドとして使うこともできます。

ただ、あくまでグリップのおまけ機能なので、安定性は良くないです。
ちょっとの振動でも倒れやすいので、気をつけないといけません。
また、角度はあまりついておらず、垂直に近いので、見やすい角度というわけでもありません。

あくまで、おまけ的な使い方ですね。

MagSafeなので、本体の向きを横置きで使えるのは良きです。

■バッテリー機能

ワイアレスのバッテリー充電機能は、3200mAhとバッテリー容量は大きくはないものの、充電しながら使えるのは素晴らしい。
充電ボタンを押すと、ちゃんとMagSafe充電のアニメーションも表示されます。
Qi対応だそうで、AirPods Proなんかも一応充電できます。

USB-Cポートが側面なので、スタンド状態でも充電できます。
充電効率は良くないと思いますが、ある意味、USB-Cの充電アダプタとしても使えることになります。

iPhoneと、SnapGripのバッテリーを同時に充電しようとすると、熱を持ってしまうこともあるみたいなので、注意は必要です。

■まとめ

まだきたばかりで、本格的に使い込んでいるわけではないですが、第一印象的には、かなり便利そうです。
単にグリップだけではなく、スタンドや充電もできるので、外出時にカバンに入れておきたくなりますね。

このシリーズで、MagSafe対応LEDライトもあるのですが、これまた似たようなものがあまりない様です。

撮影時に、モノを照らすのにLEDライトを使うことがありますが、アクセサリシュー対応のLEDライトだと、つけ外しが割と面倒だったりします。

その点、MagSafeで、折りたたみで収納もできる、このシリーズのライトもちょっと便利そう。
また資金が貯まったら、買ってみてもよいかもと思っています。


SnapGrip MagSafe対応バッテリー内蔵カメラグリップ

PSVR2がやってきた



楽しみにしていたPSVR2がついに発売され、我が家にも到着しました。
自分なりの最初の感想をお伝えしたいと思います。

最初に結論をお伝えしておきますが、シネマティックモード最高、でした。

■これまでのあらすじ

購入までの経緯は、動画にしていますので、簡単に振り返ると、初代PSVRはよく使っていましたが、去年のテレビの買い替え以降は、使っていない状態でした。
それ以外のVR機器は、初代Oculus Questを持っていて、こちらは今でもたまに使います。

PSVR2は、シネマティックモードでサブディスプレイ的に使えそうということと、PS5時代のVRゲームも楽しみ、といった具合です。

■開封

ソニー公式の開封動画、分解動画まで出ていましたので、詳しくはそちらをみていただくとして、自分なりの感想を。

まず本体ですが、大きさはかなり大きいと思うのですが、大きさの割には、それほど重く感じません。
分解動画では、かなりのパーツが組み込まれていましたので、ひとつ一つの部品が軽く作られているんでしょうね。

ヘッドセットの装着方法ですが、機構的には、スコープをボタンで引き出し、ヘッドバンドを引き伸ばして、ダイアルで締めるという、初代PSVRを踏襲した形式ですので、大きな戸惑いはなかったです。
自分は、メガネ族ですので、メガネをしたまま装着できるのは大変ありがたいです。

メガネといえば、自分は近視で老眼ですが、使う距離に合わせて、メガネを使い分けています。
VRは画面が近いので、80cmぐらいの位置にピントが合う、PCの距離で使うメガネが合うのかと思ったのですが、PSVR2の場合は、レンズを通しているからなのか、1.8mぐらいにピントが合うテレビの距離用のメガネの方が良かったです。

ヘッドセットから伸びているUSB-Cケーブルは、十分な長さがある上に、しなやかな素材なので、取り回しは楽そうです。
ただ、長さがあるために、しまうときに束ねるのが大変ではあります。自分でケーブルホルダーをつけて、まとめやすくしました。

ヘッドセットには、電源ボタン、ファンクションボタン、スコープの調整ボタンがあるのですが、見えないまま操作するので、場所がわかりにくい、というのはあります。ボタンの場所や機能を覚えるときに、視覚の補助がない、というのもわかりにくい原因でしょうね。慣れるしかありません。
右手でスコープの右側を持った時に、人差し指が調整ボタン、親指がファンクションボタンと覚えます。

ヘッドセットの周りにはライトシールドという、没入感を高めるため、光を遮る柔らかい幕がついていますが、これのおかげで、光が入りにくくなっていますし、顔に当たる面がソフトなので、付け心地もいいと思います。ちゃんと洗えるようになっているのもポイントが高いです。
ただ、実際につけ外ししてみると、ライトシールドを固定するための爪の数が多いですし、非常に細いため、乱暴に外そうとすると、折れないか心配です。取り付ける際も、奥の方は作業がしにくいため、頻繁に取り外すものではないと感じました。

付属のイヤフォンは棒状のパーツにイヤフォンジャックが付いていて、両端からイヤフォンがでています。
他の機器には使いにくいですが、ヘッドセットにしっかりと装着できる上、ケーブルの長さが最小限なので、左右こんがらがることもないので、使いやすくなっています。

VR2 Senseコントローラーは、こちらも大きさの割には、とても軽く感じます。
複雑な形状で、ぱっと見、どっちが前で、どこから手を入れるか、というのも直感的にはわかりにくいです。
ボタンは、DualSenseにあった、十字ボタンはありません。
トリガーボタンは、DualSenseは、上がR1、下がR2ですが、VR2のコントローラーは、人差し指がR2、中指がR1で上下が逆の関係になっています。
画面でR1を押せ、とか出るのですが、こんがらがります。中指で押せ、とか言って欲しいところです。

■充電台買った

本体をソニーストアで予約した時、コントローラー専用の充電台は予約しなかったのですが、一般予約が始まったときに、貯まっていたポイントを使って、ビックカメラで充電台を予約し、発売日に到着しました。
なくてもいいかと思ったのですが、コントローラーは2つ充電しないといけないので、交代で充電するか、充電器とケーブルを2個用意するか、と考えたときに、面倒になりそうだったので同時充電ができる専用台があった方がいいかな、と思いました。

充電台には、USB-Cに差し込む充電端子が付属していて、これをコントローラーに差し込み、コントローラーを台に乗せるだけで、充電がスタートするようになっています。
充電台には、USBのポートがついているのかと思っていましたが、専用のACアダプタが付属していました。

■セットアップ

セットアップは、PS5本体とコントローラーを接続し、ヘッドセットを頭に装着し、設定をするという流れです。

PS5本体とヘッドセットの接続は、ヘッドセットから出ているUSB-Cケーブル一本で済むので、初代PSVRと比べるとこれは楽です。
ケーブルで気をつけたいのは、ヘッドセットのバンドの中を潜らないようにすること。

コントローラーは、最初にPS5本体とのペアリングが必要で、ペアリングには付属のUSB-A-Cケーブルを使います。
自分の場合は、先に充電端子をつけてしまっていたので、一度外す必要がありました。

ヘッドセットを頭に装着する方法は、画面の指示に従えばいいのですが、ヘッドセットのズレが、見え方に結構影響してきます。
髪の毛を挟み込むとずれやすくなるので、いつも室内自転車のトレーニングに使っている薄いタオルを頭に巻いてから、ヘッドセットを被るとズレにくくなった気がします。

装着が終わると、目の間の距離の測定と調整を行いますが、このときに、ヘッドセットの傾きや位置のずれもわかるので、一緒に修正しておきます。

アイトラッキングの調整は、動く目標を視線で追います。以前に業務用のアイトラッキング装置を使ったこともありますが、ほとんど同じ方式ですね。
自分が昔使っていたアイトラッカーは、Tobiiという会社のものですが、Sonyは、Tobiiのアイトラッキング技術を導入した、という記事を見かけましたので、キャリブレーション方式が同じなのも納得です。

赤外線カメラが黒目の位置を追いかけていて、その人特有の目の位置と、画面上の位置の対応をつけることで、個人差を吸収するという感じです。
メガネのレンズの屈折などで、カメラからみて、眼球の位置が裸眼と違ったとしても、この対応付けがあるので、特に問題はないと思います。

人がかわるのはもちろん、特にメガネからコンタクトにした時なども、キャリブレーションはやり直した方がよさそうです。

サウンド関係ですが、最初は付属のイヤフォンを使った方がいいかもしれません。

初代PSVRの時は、VRを使っていても必ずテレビからも音声が流れていましたが、PSVR2は、テレビからは音が流れたり流れなかったりします。シネマティックモードの時は、画も音も流れないみたいです。
Oculus Questみたいにスピーカーはついていないので、音を聞くにはイヤフォンが確実、ということになります。

付属以外のイヤフォンを使うこともできますが、見えない状態でイヤフォンを耳に入れたり、ヘッドフォンを被ったりする必要があり、慣れないうちは、これが結構大変。
その点、付属のイヤフォンは、ケーブルの長さも最小限で、耳のすぐそばにあるので、ややこしさは少ないです。

初代PSVRは、ケーブルについている物理ボタンで音量の調整ができましたが、PS5は、画面上でしか、イヤフォンの音量を変更することができません。
PSマークボタンを短押しででてくるアイコンメニューから音量変更ができます。このメニューはオプションボタンを押すことで自分でカスタマイズできるので、音量ボタンが表示されていない場合は、自分でメニューに加えられます。

PS5のイヤフォン・マイク機能には、自分の声をイヤフォンから聞くことができる、サイドトーンという機能がありますが、PSVR2のイヤフォンはサイドトーン機能に対応しており、外音取り込み機能のように使うことができます。
没入感、という点では、遮音性が高いのはいいことですが、ヘッドセットで視界も遮られているので、何かあったときのために、多少、周囲の音が聞こえる方がいいと思います。

■VRゲームを遊んでみた

セットアップが完了したところで、VRゲームをいくつか遊んでみました

■ホライゾン

機械獣の迫力はすごいですね。酔いにくい工夫は結構されている感じです。
コントローラーを握って、岩渡りとかを繰り返すのですが、ハプティックフィードバックのおかげで、トリガーを握るにも結構力がいるので、繰り返すうちに握力がなくなりそうです。
岩肌を掴んで登る、とかは直感的ですが、移動とか、飛びつきとか、戦闘中の避けが、独自のジェスチャコマンドで覚えられません。
大きな動きが必要になるので、ソファに座ってだと、ちょっとプレイしにくいかも。立ってのプレイか、スツールみたいな簡易的な椅子に座ってのプレイが良さそうです。

■GT7

GT7は発売日に購入したものの、まだあまり進めていなかったのですが、今回、あらゆるプレイがVR対応になっているので、これからVRで進めていこうかと思っています。
酔うという人もいるみたいですが、自分はGT7は大丈夫ですね。
レース情報をオフにして、アシスト類を切ると、リアリティがグッとあがって、集中力があがります。
自分は人の運転では酔いやすいのですが、自分が運転している時は酔わないので、それと同じ原理で酔いにくくなると思っています。

■Rez Infinite

PSVRの時に購入、クリア済みでしたが、PSVR2版にアップグレードしました。
何よりも視線でのロックオンが素晴らしい。見るだけでロックオンできるのは、今までにない感覚です。
絵柄的に、画質が気にならないのもあって、一番爽快感がありました。

■オノゴロ物語

Questでプレイしようと思っていたのですが、忘れているうちにプレステでも発売されていました。
まだ冒頭部分しかプレイしていませんが、移動や回転は、切り替え式ですので、酔う心配はなさそうです。

■kayak VR

景色が綺麗そうだったので買ってみました。
自分のイメージの中ではかなりの高画質だったのですが、実際にはちょっと微妙な画質でした。
動きや操作はリアル感があるんですけど、カヤックをオールで漕ぐスピードは、リアルに遅いので、景色があまり変わらず、爽快感はあまりないです。景色のいいところに行くには、どれだけ漕げば良いのか、まだ試せていません。
あと、カヤック自体が、水に浮いていて、ゆらゆらしているので、長時間続けると、酔いそうな予感が結構します。

■NO MAN’S SKY

確か、2021年は1番遊んだゲームです、一応ストーリー的なところはクリア済みです。
画質は結構粗いですね。PSVRの時にすでにVR対応していたみたいですが、そこからアップデートされていないのでしょうか。PSVR時代の画質っぽいです。
VRのチュートリアルがなく、コマンドが全然わからず、宇宙船から降りることができません。
ただ乗った感は、かなりすごい。
Senseコントローラーの反応が過敏すぎて、酔いそうな気がします。


ここまでに試してみたVRゲームはこんなものですが、まだしっかりと遊んでいないので、主に酔いそうか、酔わなそうかのレビューになってしまいました。
他にも、ネズミを操作するパズルゲームmossの2章も買ってありますし、東京クロノス系の新作ディスクロニアも買うつもりです。

しかし、VRゲームのラインナップはものすごく豊富、とまではいかないですが、普通にすぐには遊びきれないぐらいはありますね。

■シネマティックモードを使ってみた

シネマティックモードとは、VRに対応していないゲームや動画コンテンツをVR空間内の超大型スクリーンに投影して楽しむ機能です。
初代PSVRにもあった機能で、よく使っていましたが、自分としては、PSVR2を予約する前でも、たとえVRコンテンツが揃わなくても、シネマティックモードがあるだけで、PSVR2購入の価値があると思っていました。

実際に、PSVR2のシネマティックモードを使ってみたのですが、自分の考えは間違っていませんでした。一言でいえば最高です。
最高は言い過ぎかもしれませんが、最高に近いことは間違いありません。

ただ、この結論にはすぐに達したわけでなく、若干の試行錯誤がありました。
ポイントは、最大サイズにすること、です。シネマティックモードは、12段階で画面の大きさを決められるのですが、その最大サイズにする、ということです。

最大サイズとはどのぐらいのサイズか、といえば、自宅の75インチBraviaと比較すると、多分1.6倍ぐらいの大きさでしたので、1.8m先に125インチぐらいのスクリーンがある、感じでしょうか。

まず、原神を遊んでみたのですが、まさに自分が原神の舞台であるテイワット大陸に紛れ込んだような錯覚に陥りました。
街の建物、山の高さ、歩いたり走ったりして、移り変わる様、空を滑空する時の目の前に広がった風景、地上までの高さなどが、かなりリアルに感じられました。

VR化されているわけではありませんが、目の前のほとんどがスクリーンなため、今までのディスプレイの小窓から覗いているような感覚に比べると、世界に入り込んだ感覚が強くなりました。

同じくFF14で、リムサロミンサのマーケットを歩くだけで、エオルゼアにいる、という感覚が起こってきます。

もちろんホライゾンだと、退廃した未来のアメリカ、ホグワーツレガシーではホグワーツ城、ゴーストオブツシマでは、対馬の戦場にいる感覚を味わえました。

いずれもオープンワールド、もしくはマップが広大な3Dゲームで、プレイヤーのキャラクターが表示される3人称視点のゲームです。
ポイントは、見下ろし型の俯瞰よりのセッティングではなく、プレイヤーキャラクターの目線の高さに合わせるのと、カメラも引き気味よりも、普通の人の視界に近い方が、よりリアルに感じることができます。

ゲーム以外では、Perfumeの東京ドームのライブBlu-rayも見てみました。
これも最高ですね。
観客席も映る、引きのシーンでは、自分が体験したライブに行った記憶が一瞬で蘇りましたし、カットがメンバーに切り替わると、テレビでも、現場でも味わえないような、今までにない迫力でパフォーマンスを楽しめました。

映画も相性は良かったです。
ロードオブザリングの4K UHD Blu-ray版ですが、さすがに全部観るのは大変なので、第3部 王の帰還のペレンノール野の合戦のシーンからみました。
2.4:1のシネスコサイズですので、横方向は視界いっぱい。縦方向は視線移動せずに済むような比率です。窮地に陥るミナスティリスを救うため、目の前いっぱいにローハン軍の騎馬兵団が展開され、セオデン王の胸熱演説を臨場感たっぷりに楽しめました。

PSVR2を買うときにはあまり意識していなかったのですが、Blu-rayをヘッドマウントディスプレイで見ようとすると、選択肢がかなり少ないようです。
配信コンテンツも増えましたが、まだBlu-rayでしか見れないコンテンツもありますので、Blu-rayドライブ付きのPS5に、PSVR2の組み合わせは良かったな、と思います。

このように3Dゲーム、ライブビデオ、映画については、PSVR2との相性は非常によいと思いますが、逆に言うと、これ以外のコンテンツは、あえてヘッドマウントでやる必要性は薄いかもしれません。

今後のことを考えると、特に3Dゲームのビッグタイトルは、これからもFF16を始め、継続的にリリースされていきますから、これらを迫力たっぷりに体験できるわけで、コンテンツの面でPSVR2が埃を被る心配はなさそうです。

■画質について

自分がPSVR2に一番期待していたのは画質の向上だったのですが、正直に言えば、PSVR2の実際の画質は、ちょっと期待しすぎでした。

PSVR2は、4KHDRということでしたが、実際に片目に見えているのは4Kではなく、横方向のピクセルは2K分しかありません。

片目で2Kで、両目合わせて4K、また、実際にプロセッサが描画しているのは、4K分であることは間違いありませんが、通常のディスプレイは、両眼で同じピクセルを共用できるため、片目で4K分を見られますが、PSVR2は、半分の2KフルHD相当のピクセルしか見られません。

我が家の4KBraviaと比較すると、Braviaは、対角75インチで、横方向に4Kのピクセルがあります。
PSVR2は、対角125インチぐらいと画面サイズは大きい反面、横方向のピクセルは2Kと半分しかありませんので、大雑把に計算すると、4KBraviaの3倍ぐらいは粗いわけです。

初代PSVRは、片目で1Kだったことを考えれば、そこからは横方向で2倍綺麗にはなっているのですが、4Kディスプレイが当たり前の時代には、片目で2Kで高画質、というのは、ちょっと無理がありました。

また、小さなディスプレイを拡大してみせるために、レンズも使用していますが、中央はまだいいものの、端の方はどうしても、RGBの3色が分解して見えたりします。また、光の屈折で、ゴーストも割と発生します。

というわけで、画素についてはフルHD相当で、光学的にも少し問題があるのがPSVR2の実際でした。

PSVR2のHDR対応ですが、黒はしっかりと黒がでていて、明るい方が、眩しいまでの明るさはない、という感じでしょうか。
ヘッドセットは遮光がしっかりされている中、あまり明るすぎると目に悪いのかもしれないので、ここにそれほどの文句はないです。

画質面でのアイトラッキング、フォービエイテッドレンダリングについては、効果を感じるのは難しいです。視えている部分は、普通に描画されていますから、それ以上の効果は感じられず、解像度を落とす処理は、人の目が見ることができない領域で行われていることなので見えません。

画質に与える影響は、フォービエイテッドレンダリングよりも、レンズの中央か、周縁か、の違いの方が大きく感じます。

■画質よりも迫力

PSVR2の画質が4Kに満たないから、すごくがっかりしているか、といえば、そうでもないです。
VRの解像度が片目で4Kの画質になるためには、両眼分で8Kを描画できる必要があるため、処理力を考えると、少なくともPS5の時代には無理でしょう。
この時代に、両目で4K同等のPS5の画質を求めるのは、ないものねだりなわけです。

それよりも、ヘッドマウントディスプレイは、自宅ではなかなか実現できない100インチ超の迫力のある表示ができる、という価値があります。

2Kという範囲で、迫力を感じることができる点においては、PSVR2は十分価値があります。
確かに端の方は色が分解されていますが、真ん中を見ておけばいいだけのことです。
4K対応ゲームで、端っこにある小さな文字が潰れ気味なところもありますが、真ん中で起きる出来事に集中していれば、端っこの文字が気になることも少ないです。本当に必要であれば、頭を端に向ければ、ちゃんと読めるようになります。

シネマティックモードが最高、あるいは最高に近いと言いましたが、画質が本当の意味で4Kではないのが最高ではない理由であり、それを大きく上回る迫力が最高の理由となります。

PSVR2は、PSVRよりも視野角が10度広くなり、110度になりましたが、シネマティックモードでより大きなスクリーンを投影できるようになった、という恩恵がありました。

■酔いについて

今のところVR酔いは起こしていないです。
自分は乗り物酔いに強い方ではありませんが、まだ、長時間VRゲームをプレイしていないこと、酔いそうなVRゲームは避けているから、酔っていないだけかもしれません。

自分がプレイしたVRゲームでは、ホライゾン、GT7、Rez Infinite、は全然大丈夫そうです。
Kayak VR、No Man’s Skyあたりは、少し長くプレイするとやばそうです。
シネマティックモードでは、割と早く画面を動かしても、今のところは酔う感じはありません。

■AirPods Maxとの相性

サウンドは、基本、付属のイヤフォンで良いと思うのですが、より良い音質、ノイズキャンセリング、自然な外音取り込み、ということでAirPods やProを使いたいと思っても、PS5とは、ワイアレス接続ができないため、PSVR2でも使うことはできません。
AirPods Maxであれば、有線接続ができるので試してみました。

最初は、バンドが干渉してしまうかと思いましたが、うまく避けることで、なんとか装着自体はできました。
AirPods Maxは、本体だけで、外音取り込みとノイズキャンセリングの切り替え、音量調整ができるので、付属イヤフォンの手の届かないところを補ってくれています。
一方で、せっかく軽く作られているPSVR2なのに、重量がかなり増えてしまうのと、着脱は結構面倒なので、気軽には使いにくいかもしれません。

PSVR2のために、AirPods Maxを買う人はいないと思いますが、持っている人は、組み合わせてみてもいいかもしれません。


■気になる点

画質、酔い以外の、気になる点もいくつか挙げておきます。

■着脱は割と面倒

初代と大きく変わるわけではないですが、気軽につけ外しができるわけではありません。
頭にバンドで装着しますし、前髪をはさんでしまうと、ズレの原因になるので、髪を噛まないようにすると、髪型は崩れます。
ベストポジションは、画面で確認できますが、重量でずれてくるので、ある程度の時間で修正する必要があります。
メガネがズレると、一度スコープを緩めてから、上げて、またスコープを戻す、という手順も必要です。
レンズは汚れる可能性があるので、汚れを拭き取る必要もあります。

ゲーミングPCに比べて、PS5なんかの専用機は、ゲームを始めるまでの儀式が少ないのが利点なのですが、VRは、そのへん準備をするものがどうしても多くなり、遊ぶタイミング、スケジュールを考える必要も出てきてしまいます。

■HDMIシンク設定

家族がテレビを使っている間に、PS5とPSVR2を使おうとするとき、何かしらの拍子で、テレビの画面がPS5に切り替わってしまうことが頻発しているそうです。
そうです、というのは、こちらは目も耳も塞がっているので、気が付かないのです。
これはHDMIシンクの機能が働いてしまっているからです。連動しないようにするのは、PS5の設定でHDMIシンクをオフにしないといけません。
この設定をオフのままで運用すれば良さそうですが、そうすると我が家のセッティングでは、こんどはPS5をテレビで表示できなくなってしまいます。
なので、PS5を使い終わる前にHDMIシンク設定をオンにしておいて、次にPS5を使い始めにオフにする、という面倒なことをやる必要があります。

PSVR2の使用頻度が下がるとすれば、この脱着、遊ぶまでのセットアップが面倒、つまり億劫になる、というのが、原因になりそうです。

■まとめ

待ちに待ったPSVR2の発売でしたが、最初は画質が自分のイメージと違ったので、少しテンションが下がっていたのが事実です。
ですが、シネマティックモードを体験すると、最初の印象が大きく覆りました。
買ってよかった、お金を出しただけの価値はありました。

残念なのは、FF14も原神も、かなりゲームが進んでしまっていて、今後、新しく実装されるコンテンツでしか、その迫力を楽しめないことです。記憶を消して、また最初からやり直せるといいのに、と思ってしまいます。

自分の場合は、初代PSVRと、Oculus Questを持っていたわけなので、
PSVRにあったプレイステーション対応というプラットフォームの強さ、ヘッドセットの装着や調整のしやすさなどをベースに、Oculus Questのインサイドアウト方式のトラッキング、シースルービュー、コントローラーなどのいい面を取り込んだ、と感じました。

ハードウェアの本質的には、Meta Quest2と大きく変わりませんが、シネマティックモードも含めて、遊べるゲーム、コンテンツの量、質が圧倒的に違う、ということを改めて感じました。
というわけで、PSVR2は、現段階で、買ってよかった、大満足でした。

た。



PlayStation VR2(CFIJ-17000)



PSVR2当選!



先日、
PlayStation5用のVRデバイスVR2の予約抽選に応募した、という動画をアップしましたが、結果は当選となりました!

1/10からメールで当選発表があったようですが、自分の場合は、その翌日1/11の14時ごろに当選連絡がきました。

すぐに支払い完了して、2/22に到着予定です。

購入方法ですが、メールから貼られているリンクのページは、誰でもアクセスできそうですが、そこから先はログインが必要でした。

本体と同時に、コントローラーの充電スタンドも購入できるようでしたが、最初は気づかなかったこともあり、今回は購入しませんでした。
後で、同時購入できると知ったんですが、テレビ周りに、常時充電して置く場所もないので、後からでも買えそうですし、まぁいいかと。

ソニーストアのお買い物券の類いは使えませんでした。
ソニー銀行のデビットカードだと3%オフだったのも後から気づきました。ソニー銀行のカードは持っていたので、よく読んでいれば、使ってもよかったかもしれません。

■その後のVR2

PSVR2を予約応募してから、GT7とBeatSaverのVR2対応が発表されていました。
BeatSaverは、初代PSVR版とQuest版も持っていましたが、今でも遊べるので、PSVR2対応したからと言って、特に期待はありませんが、GT7の即日VR2対応はびっくりしました。

GT Sportsのように、VR専用のモードが用意されるのでしょうか。
希望は、全部のゲームがVRで遊べることですけどね。難しいんでしょうか。
初代PSVRの時は、後付け対応だったのではないかと思いますが、GT7は、最初から、VR2の発売は想定していたでしょうから、フル対応も期待してしまいます。
ハンドルコントローラーが欲しくなってしまうかもしれません。

あと、ネズミのパズルゲームmossも来るようです。Questで1をやったので、2はVR2で買おうかな、と思っています。
ディスクロニア:CAというのもありますね。東京クロノス、アルトデウスはQuestでプレイしたので、こちらはPSVR2でプレイしたいです。

mossの1作目や、東京クロノスなんかは、VR空間は使うけど、座ってプレイできるので、酔う心配が少なく、それなりに楽しめました。

オノゴロ物語というのも、Questで出ているのは知っていましたが、国産VRゲームというところで、面白そうかなと思っています。

こうやってみると、シネマティックモードではなくVRゲームでも、結構遊べそうなものが揃ってきましたね。ますます楽しみになってきました。



PlayStation VR2(CFIJ-17000)

iPhone 14 Pro用にPeakDesign Mobileを買ってみた



ロードバイクで出かける時には、iPhoneをバイクにマウントします。
ロードバイクでマウントするために、PeakDesign Mobileシリーズのマウントシステムを買ってみたので、紹介します。

■今までのマウント方法

2020年からは、RecMount Plusの専用ケースとマウントを使っていました。
それまでの挟み込みタイプのマウントよりも、確実にマウントできるので、非常に気に入っていました。

今回、iPhoneを14 Proに変えたので、RecMount Plusの専用ケースも変えないといけないのですが、発売が10月以降でした。
一応、待つつもりではいたのですが、この2年の間に、PeakDesignのマウントシステムも出て、気になっていたので、一度試してみることにしました。

■PeakDesignについて

PeakDesignは、カメラのアクセサリーから始まって、バッグや三脚など、かなりの製品を使っています。
機能的なアイデアが素晴らしいのと、デザインの良さが共存しているメーカー、という印象です。

今回自分が購入したのは、iPhone 14 Pro用のケース、ロードバイクにマウントするためのユニバーサルバーマウント、三脚にマウントするためのクリエイターキット、ストラップのカフです。

ケースは、まだ日本では発売されていないようでしたので、公式サイトから注文し、残りのアクセサリーは、マップカメラのYahoo!ショッピングで2割引で購入できました。

■ケース

先にアクセサリーが到着し、
海外発送だったiPhone 14 Pro用のケースは少し遅れて到着しました。

名前はEVERYDAY CASEで、表面は布素材ですが、撥水加工がされているような感じで、布感は若干あるぐらいです。
マウントする部分は、正方形に凹んでおり、エッジは金属で補強されてます。ここに隙間があって、爪が食い込むようです。
その分、ケースに厚みが出てしまいますが、カメラ部分がかなり出っぱっているので、それほど気にはなりません。

カメラ周りは、金属パーツでガードされていますが、下辺だけありません。おそらく、MagSafeアクセサリとの干渉を避けるためだと思います。

ケースのエッジ部分は、全面覆われていて、安心感はかなりあります。
ただし、厚みがあるので、幅が結構大きくなってしまい、持ち心地は、かなり変わります。
ボタンはどれも押しやすくて問題ありません。

厚めのケースですが、MagSafe対応にもなっていて、手持ちのMagSafeアクセサリは、どれもしっかりくっつきます。

底面は、スピーカー用にくり抜かれていますが、左右にPeakDesignのアンカーをつけられるようになっています。
ハンドストラップのカフをつけられますし、2つつければ、ストラップで、肩掛けタイプもできます。

重量は40gと純正ケースよりも重くなっています。
本体込みでは、かなりズッシリとしています。

PITAKAのケースは、取り外しが非常にしにくかったですが、PeakDesign Mobileのケースは適度にしなるため、簡単に外すことができました。

■PITAKAケースとの使い分け

PITAKAのケースを買ったばかりでしたが、PITAKAのケースでは、ロードバイクにマウントすることができないので、場面で使い分けをするか、PeakDesignのケースの使い勝手が良さそうであれば、PITAKAは使わずにいようかと思っていました。

実際に使ってみた後では、全体としては、PITAKAよりもより安心感がありますが、かなりゴツくなってしまうので、普段使いは、ちょっと悩む感じです。
ロードバイクは、多くても週1回ですので、この幅だと、普段はPITAKA、ライドのときだけ、PeakDesignになりそうです。


■ユニバーサルバーマウント

iPhoneをロードバイクに固定するには、バイク側にもマウントを取り付ける必要があります。
今回自分は、ユニバーサルバーマウントを購入しましたが、これはバー状のものに巻きつけて使う汎用のマウントです。

ロードバイク用に、専用のマウントもあるのですが、ハンドルの前面に設置になります。
自分のロードバイクでは、同じ場所にサイクルコンピュータがあり、干渉しそう。

なので、ステムというハンドルと本体を繋ぐパーツに設置できる、こちらのマウントにしました
ネジどめではないので、他の自転車にも一時的に移動して使うこともできそうです。

実際のモノは、スマホをマウントする部分と、固定するためのゴムで構成されています。

マウント部は、四角いでっぱりと、そこから金属の薄い爪が出ています。
ケースの方は、出っ張りに対応するように四角く凹んでいます。

この凹凸が合うように、iPhoneを上からはめると、マウントにある側の爪が自動で一度引っ込み、中でまた広がって、抜けなくなる、という仕組みみたいです。
この爪だけで保持しているのではなく、ケースとマウントの両方に磁石が内蔵されているので、簡単には外れにくそうです。

ケースを取り外すときは、左右にあるボタンを押すと、爪が収納されて外すことができます。ボタンを押している間も、磁石があるので、ボタンを押したからと言って、ぼろっと落ちることはありません。
ボタンの押し心地は軽くて、力はそれほど必要ありません。左右両方にボタンがついていますが、片方を押すだけでもリリースされます。
なので、着脱は片手だけで大丈夫そう。

でっぱりは正方形なので、縦置き、横置きのどちらでもはめられ、縦画面、横画面のどちらでも使えます。

さらに、マウント自体に回転機構が付いています。
カチカチとロックが効いており、8カチで90度回ります。

ボタンは左右にあると言いましたが、回転すれば、上下に変更することもできるので、横画面にしたからといって、外しにくい、ということにはなりません。


ゴム部は、硬めで、棒状の箇所に巻き付けるようになっています。
底面は曲面になっていて、バー状の物との密着度がよくなるようになっています。
ゴムを伸ばして、爪にひっかけますが、爪は硬めの樹脂で、金属ではなさそう。
折れる心配はあまりなさそうです。

■クリエイターキット

ロードバイクで使うマウント以外にも、クリエイターキットというのを買ってみました。
クリエイターキットは、自転車用というわけではなく、三脚などに取り付けるマウントです。

自転車用と同様のマウントに、脚が伸びていて、GoProタイプのマウントがついています。
GoProマウントにつなげられる、PeakDesignお馴染みのアルカスイス互換のプレートと、三脚穴のプレートが付属しています。

マウント部分は、ユニバーサルバーマウントとほぼ同様ですが、回転機構はついていません。ただ、縦横どちらでもマウントできるので、ハメ直せばいいだけです。

アームは硬めの樹脂なので、金属よりは若干心配はありますが、まぁ大丈夫でしょう。

PeakDesignプレートの方は、Captureというバッグの肩ベルトに装着できるアクセサリと一緒に使って、自分目線の映像を撮ったり、PeakDesign三脚にはそのまますぐにマウントできます。
GoProマウントにもなっていますので、自転車につけているGoPro用のマウントにもそのままつけることもできます。

■カフ

これは端的に言えばストラップですが、これまたPeakDesign定番のアンカーシステムを使っていて、落下防止になります。
カメラ用のものなので、強度的にも安心ですし、手首に巻いておいて、使うときだけiPhoneにつなげて使うこともできます。

ただ、今回買って、あれ?この使用感、身に覚えがあると思ったら、なんと同じものを、過去に買っていました。もったいないことをした。

こんな感じで、届いたものを紹介できたので、次回は、ロードバイクにマウントしてみたいと思います。


EVERYDAY CASE FOR IPHONE 14 PRO
UNIVERSAL BAR MOUNT
MOBILE CREATOR KIT