MacBook AirとiPad

MacBook AirとiPadの両方を使うようになって2週間以上。この両者が似ているのか、被るのか、使い分け、などを自分の視点で書いてみる。

一応、自分のデバイス環境を整理しておくと、自宅はiMac、職場はWindows、携帯はiPhone4、それにiPad3GとMacBook Air。

まずこの両者に、メイン、サブという考えがあるとすれば、iPadが圧倒的にメインで、MacBook Airがサブ。基準は、触っている時間。

なぜメインがiPadなのか、というと色々な姿勢で使えるのがiPadだからか。

もちろんiPhoneの方が、立っている時でも、どんな姿勢の時でも使えるのだけど、座っている時には、やはりiPadの画面の大きい方が操作も閲覧も快適。iPhoneは、逆に立って使う専用のようになっている。

MacBook Airも、椅子と机が揃っている状況では使いやすいが、電車やバスの座席などでは、使いにくい。ソファであれば、深く腰をかけられたり、肘の幅が自由なのでMacBook Airでも使いやすいのだが、電車やバスのイスというのは、公共スペースなので、ノートPCは全般的に使いにくい。
その点、iPadであれば、横置きでも肘をコンパクトにすれば使いやすいし、いざとなれば縦置きでも使える。また打鍵時に音が立たないというのもいい。

また、iPadは立っているときでも使える場面があるが、MacBook Airは立って使うのは無理。

MacBook Airは、キーボードと液晶の2枚の板がヒンジで繋がっているという構成。そのため持ちかた、姿勢などが制限をうける。

iPadは表示面と操作面が1枚の板で構成されているため重心のバランスがいいし、画面が回転するため縦横上下のどの方向でも使い始められるなど、持ち方の制限も少ない。

iPadも、MacBook Airも大きさ、薄さ、重量は、似たようなものだけど、それはあくまで、使わない時の持ち運びしやすさが似ている、というにすぎない。
持ち運んだ後の、いざ使う場面の数で言えば、iPadに軍配が上がる。

使える場面が多くても、アプリケーションなど、その場面で役に立たなければ意味がない。例えばポメラは、テキスト入力は優秀だと思うが、ムービーを見たり、手書きメモができるわけではない。
しかし、iPadは実際に有用性の高さという点でも割と優秀。

役立てる種類の多さ×役立ちの質の高さ

で考えてみると、

  • iPad 種類70点×質70点=4900点
  • MacBook Air 種類10点×質100点=1000点

のような感じ。
iPadのアプリケーションは、どれもとっても平均すると70点ぐらいの質だけど、その種類が多くて、カバーできる範囲が多い。

MacBook Airは、ひとつひとつの作業は完成度を高く、ちゃんとできるが、できることの数が少ない。

自分の場合、職場でも自宅でも質で100点を取れる機械はすぐそこにあるので、質の100点を目指す寄りも、そういう機械がない場所で、色々なことができた方が、全体的な使い勝手は高くなる。

結局のところ、本来、MacBook Airを買う必要性が高い人間ではやっぱり無かった、ということを再確認しただけか。


自分の場合は圧倒的にiPad優勢だけど、これは3G付きのiPadだから、というのもある。

MacBook Airには、移動中の回線がない(非常用にNetShareは使えるが)ので、いつでも気軽にネットにアクセスできるわけではない。
iPad 3Gの場合は、スリープ復帰で即ネット接続しているので、ネットにつながらない状態を意識することがほとんどない。

とまあ、iPadに比べると、MacBook Airはサブに回らざるを得ない、という感じになってしまう。

もちろん中には、Mac AppStoreがスタートしたり、OS X 10.7 Lionが出たり、MacBook Air用に例えばWIMAXを用意したりすれば、その差は多少埋まるものもある。

ただ、1枚構成と2枚構成の違いやら、タッチパネルの有無は、ハードウェアによるものなので、iPadがメインという状況は大きくはかわらないかも。




Apple MacBook Air 1.4GHz 11.6インチ 64GB MC505J/A