PS5Proがやってきた - PS5 Pro+Braviaで120FPS?



4Kテレビのためのゲーム機、PS5 Proが発売されました。
ビックカメラの抽選販売に当選し、予約したよ、って動画を出したのですが、思ったより多くの人に見てもらえましたし、楽しみにしてます、というコメントもいただいて嬉しかったです。
その後、ちゃんと発売日に我が家にもやってきました。

PS5 Proは、4Kテレビでプレイする際に、画質と動きのどちらかを犠牲にするのではなく、両方どりができる、という期待で購入したのですが、実際にどうだったかなどを共有したいと思います。

最初に結論をお伝えしておくと、我が家の環境では、綺麗な画質のまま、秒間120コマ出ているゲームも結構あって、期待以上でした。

開封

我が家のPS5は初代ですので、Pro版はスリムになったな、という感じです。
本体全面のUSBポートは、前は片方がUSB-Aでしたが、今は2つともUSB-Cなんですね。

同梱物は、ケーブル類は一通りありますが、LANケーブルはないんですね。Wi-Fi7に対応したらしいので、不要という事かもしれません。

DualSenseが付属していますが、これはムスメ用になります。自分はDual Sense Edgeを使っているので、そちらを使いますが、ムスメはPS5発売時に購入したものを4年使ってきて、結構ボロボロになっていたので、新品に交換です。

透明の脚がついており、これは、横置きのときに取り付けて使います。

セットアップ

設置場所ですが、今まで初代PS5が置かれていた、テレビスタンドの上の段に置き換えになります。
電源コード、LANケーブルは配線をやり直すのが大変なので、そのまま初代のものを使いました。

電源オン、起動して、接続してから気づいたのですが、テレビに120Hzで接続できていないようでした。

我が家のテレビは、2021年製の75インチブラビアですが、HDMIの3-4番ポートが、120Hzに対応しているはずです。

思い当たる節としては、PS5とテレビの間に、ゲームの画面に合わせて照明の色をリンクさせるHueシンクボックスというものを使っていたのですが、これが間に挟まっているからかも。
外して直接、テレビとPS5 Proを接続すると、無事120Hzが使えるようになりました。

HDMIケーブルによっては、120Hz接続などができなくなることもあるそうなので、PS5 Pro付属のケーブルを使用しました。

データ移行

本体を起動しただけでは、中身はまっさらな状態なので、初代PS5からデータ移行をしてくる必要があります。
データ移行専用の機能が用意されているので、簡単なはずですが、ここでちょっと苦労しました。

移行できるデータは、ユーザーの設定、セーブデータ、ゲーム本体、スクリーンショットなどがありますが、大事なのはユーザーの設定、セーブデータ、スクリーンショットなど、ユーザーしか持っていないデータです。

我が家の場合、ムスメがプレイの思い出として、スクショを大量に撮るので、それだけはちゃんと移行させてあげないといけない、というのがありました。
移行するものがセーブデータだけ、という場合は、PlayStaion Plusのクラウド保存機能を使えるので、もっと楽でしょうね。
ゲーム本体は、拡張M.2SSDに入っているものは、移行できないので、再ダウンロードで良かったです。

2台の接続方法ですが、同じネットワーク上に有線LANで2台とも接続して行いました。
Wi-Fi経由だと遅すぎますし、イーサケーブルで直結すると速い、というのを見かけて、一度試してみたのですが、ネットワークがつながっていないと、PS5自体が使えなかったので、諦めました。Wi-Fiでネットワークに接続しつつ、直結すれば行けたのかな。

4KテレビのためのPS5 Pro

PS5 Proのお手並み拝見と行く前に、どういう視点でお手なみを拝見するのかを明確にするために、冒頭にも4KテレビのためのPS5 Proといったことを、簡単に説明します。

ゲームの楽しみ方は色々あって、頭を使って工夫すること、他の人と競うこと、自分の限界に挑戦することなどありますが、その中の一つに、現実世界ではない綺麗な世界を体験する、というのもあると思います。

それを味わえる一つの方法が4Kテレビでのゲームプレイです。
今、4Kテレビは50インチ、60インチといった大きな画面で、ゲームの世界に入り込んだような没入感を感じやすいですし、4Kあれば、画面が大きくてもギザギザを感じにくくなります。

HDRに対応しているテレビであれば、過去のテレビよりも眩しささえも表現できますので、さらに綺麗さを味わえます。

動きの滑らかさも重要ですが、PS5でも比較的シンプルな画像の場合は、秒間60 コマというような滑らかな動きが実現できていました。

ですが、現実に近いような書き込みの細かい画像の場合、PS5の処理性能では足りなかったわけです。
そこで、処理速度をパワーアップして、書き込みの細かなゲームでも滑らかな映像を楽しめるPS5 Proが登場したわけです。

なので4Kテレビでゲームを楽しむ最後のピースがPS5 Proというわけでした。

逆に言えば、4Kテレビでゲームしない人にとっては、あまり価値がないため、色々と言われてしまうようです。

というわけで、PS5 Proは、画質を維持したまま、滑らかに動くかをみていきます。

我が家の環境

プレイ環境についても説明しておくと、我が家の4Kテレビですが、2021年製の75インチBraviaです。

PS5が出た後に出たモデルで、PS5との相性は考えられているようです。
4Kはもちろんのこと、HDR対応で、おそらく明るさも670カンデラと結構な明るさがでます。
動きの滑らかさで言えば、最大秒間120コマまで対応しているようです。
しているようです、というのは、対応しているゲームも少なそうでしたし、そもそも120コマで見れるように設定していなかったということが、今回判明しました。
たぶん、個人的には普通のテレビ番組の倍である秒間60コマ出ていれば、満足水準です。

こんな感じで、我が家のテレビは4K、大画面、HDR、最大120コマとPS5 Proを楽しむには、なかなか適した環境になっていると思います。

お手なみ拝見の方法

自分だけでPS5 Proの性能を確認するなら、単に遊べばいいわけですが、みなさんと共有するには、色々と難しい面があります。

この動画を見ている方のデバイスの画面サイズ、HDR対応、動きの表示性能はまちまちですから、自分が4Kテレビで見ているのと同じ体験はしてもらえません。

ノーマルPS5とPS5 Proの違いは、同じ画質であれば、動きの滑らかさに現れますので、基本的には、最高画質のときの表示コマ数を見ていこうかなと思います。

一応、方法を説明しておきます。

自分の普段の環境でどうみえるかが大事なので、キャプチャーボードは使わず、テレビ画面を一眼カメラで直接撮影しました。この画像の画質は無視してください。

録画は、秒間120コマのスローモーションで撮影しています。
YouTubeは、最大秒間60コマで再生できるので、この動画も60コマで作成しています。
なので、120コマのスローモーション映像をそのまま再生すると、実際の速度の1/2のスローで再生されます。これを2倍速にすると元の速度で再生されます。

この撮影環境で、PS5 Proと初代PS5で同じゲームを撮影しました。

PS5 Proに最適化されたPS5 Proエンハンスドというゲーム、そうではない普通のPS5 Proのゲーム、PS4のゲームがあるので、それぞれ見ていきます。

まずはFF7リバースですが、PS5Pro用に新たにエンハンスモードを搭載しています。
遊んだ感じは、めちゃくちゃ動きが滑らかになっていて、プレイしやすくなりました。

これは初代のPS5でFF7リバースをグラフィック優先で撮影しています。
120コマで撮影したものを60コマで再生しているので、再生速度は実時間の半分。撮影したコマは全て表示されています。

これは2倍速で再生、本来の速度になっていますが、撮影したコマの半分は失われています。

同じことをPS5 Proのエンハンスモードでやっています。
半分の速度で全コマ再生していますが、全体的に動きが滑らかになっているのがわかるでしょうか
本来の速度です。

初代PS5とProを左右に並べて再生しています。右がProですね。
動きが滑らかになっていることがわかるでしょうか。

ここからは1秒に1コマずつ再生してみます。
初代PS5では、4から5コマに1回、画面が描き変わります。
4コマだとすると、1秒間120コマ中30回書き換わる、つまり秒間30コマということになります。

PS5 Proですと、毎コマ書き換わっています。つまり1秒に120コマ、120fpsということになりますが、最初は本当かいな、と思いました。

同時に再生です。初代はパラパラしているのに対して、PS5 Proは滑らかですね。

ちょっと心配になったので、iPhoneのスローモーションで秒間 240コマで撮影してみました。
するとこちらは、2コマに1回描画されているようですので、やはり120fpsでているようです。ちょっと驚き。

YouTubeは、秒間60コマしか出せないので、完全には伝わっていないと思いますが、60コマであっても、PS5 Proの方が、戦闘シーンでの動きがよくわかるようになりました。

個人的には、30コマと60コマの違いは結構分かりますが、60コマと120コマの違いは、気づく自信がありません。まぁでも、PS5 Proが、なかなかのもの、ということはわかりました。

こちらはスパイダーマンマイルズモラレスですが、パフォーマンスProというモードがあり、これが最適な設定のようです。

Pro版は、こちらも秒間120コマになりました。ですが、元の忠実度モードでもコマ数が40近くあるようなので、違いがわかりにくいです。

ホライゾンは、パフォーマンスPro、解像度Pro、バランスProというモードができました。

解像度Proモードだと、秒間コマ数は30コマに固定されているようです。
パフォーマンスProが推奨のようで、こちらは秒間120コマでています。高画質のモードのコマ数をあげるのではなくて、コマ数の高いモードの画質をあげるようです。
このキャプチャで、画質はわかるでしょうか。自分としては、推奨のパフォーマンスProの画質で十分だと思いました。

ホグワーツレガシーは、新しいモードはなく、従来のモードの画質が強化される雰囲気。

高画質モードでは、コマ数は固定のようです。
バランスモードは秒間60コマでているので、この画質が許容範囲かどうか。個人的には、これで十分。

バルダーズゲートもクオリティモードでは、30コマが固定されているようで、パフォーマンスモードの比較になります。もともと120コマでているようで、これも画質で比較しないといけなそうです。

比較はありませんが、NoMan’s Skyも120コマでているようです。

ここからはPS5 Pro エンハンスに対応していないゲームです。
まず、FF16ですが、画質優先モードで30コマだったものが、PS5 Proでは60コマになっています。

デススト、ゴーストオブツシマ、アーマードコア6については、元々PS5でも秒間60コマあったようなのですが、PS5 Proでは120コマになっているようです。

FF14、GT7、PS4ゲームですがモンスターハンターアイスボーンは、もともとコマ数は多いようで、PS5 Proになったからといってコマ数が改善した感じはありませんでした。もう上がりきっている感じですね。

ここまでの結果をまとめてみたのがこちらです。
なんと、今回試したほとんどのゲームが秒間120コマで遊べるようになった、という結果でした。
最初の結論に、期待以上としたのですが、元は30コマのゲームが60コマで遊べるようになればいいなと思っていて、実際には60に届かないケースも多いのかな、と思っていました。
それが実際に試してみたら、120コマがほとんどだったので、これは期待以上、と言わざるをえません。

もっとも自分の計測方法などが間違っているかもしれませんが、実際に遊んでみた感じでは、動きの滑らかさで不満を持つケースはなかったので、計測方法が間違っていたとしても、PS5 Proを買った期待は叶えられています。

詳しいことはわかりませんが、これがPSSRの恩恵なのでしょうか。

いくつかみた記事では、PSSRでコマを生成しているのではなくて、低めの解像度をPSSRで高解像度化するらしい。実体のリソースはコマ生成にあてて、描画をAIで処理しているということかも。
今回死ぬほどコマ送り画像をみたんですが、一コマずつの動きは、確かにちゃんとしていたなとは思いました。

ただ自分の場合は、120コマでていても、スパイダーマンのように40コマ以上ぐらいで、見分けがつかなくなる感じなので、ちょっと猫に小判的な感じもありますね。

整理してわかった気をつけたいことは、ホライゾンやホグワーツレガシーなどのように、高画質モードでフレームレートをあげるのではなくて、フレームレート優先モードで、画質を上げるパターンもあるので、いくつかのモードを試してみて、一番画質と動きのバランスのいいものを選択したいところです。

若干余談ですが、意外と30コマしかでないゲームも少ないですね。
それとPS5でしか遊べないか、先行販売されているタイトルも多い気がしました。PCゲームは、相性問題が複雑で最適化が難しいという話しはよく聞くので、ゲームを楽しむならPS5、というのはこれからも続きそうです。

今の不満は、新しいPS5 Proが来たのに、ろくにゲームで遊べていないので、この動画をアップして、楽しみたいと思います。

初代PS5の活用方法も動画にしたかったのですが、長くなったのでまた別の動画にします。


PlayStation 5 Pro(アフィリエイト広告を利用)