Feiyu-Tech G6の詳細



GoPro用のジンバル、Feyu-TechのG6の詳細としばらく使っていたみたので、感想など。



GoProのマウントは、よくある細い金属のパーツで挟み込みネジ止めするタイプ。
この挟み込み方法だが、モーター側を左にするか、右にするか、両方の取り付け方向を選べる。



ソニーのアクションカムでは気にならなかったが、GoProの場合は、レンズ方向から見て、左側面に電源ボタン、右側面に給電ポートがある。

G6に取り付ける時に、どちらかの側面をG6のモーター側にくっつけないといけないので、電源か給電のどちらかが、マウント状態では使えなくなる。

頻繁に電源をオンオフする場合は、電源ボタン側を出して、長時間撮影する時は、給電ポートを出す、といった使い分けが必要になる。

またどっちにしろ、バッテリーやメモリーカードにアクセスする時は、本体ごと外さないといけない。



給電機能だが、実際にツールド東北で使ってみたが、大してバッテリーライフが、伸びるわけでない。ジンバルだけの持続時間が、12時間なので、数時間持つのか、と思ってしまったが、夢を見てはいけない。

マウント方法と言えば、よくモビロンバンドで止めている人がいるが、ネジくるくるを何度もしないといけないことを考えると、確かに利便性は高く、納得ではある。

ただ、これを実際にやってみると、何かに当たって落ちることがある、というのをよく覚悟しておく必要がある。
夏の家族旅行、ホノルルをバスで移動していた時、降りる際にGoProが落ちて、すぐには気付かず、ということがあった。たまたますぐに出発しなかったので、救出できたが、バスが行ってしまっていたら、GoProともお別れだった。

装着で言えば、左右方向だけ、スライダーを使ってバランスどりできるようになっている。
固定が一方向しかなければ、最初からバランスどりされた状態で固定すればいいが、左右のどちらもつける必要がある、ということもあるからだろう。一応ソニーのRX0にも対応してもいるし。

モーターは、横回転方向は320度で制限があるが、縦回転と水平回転方向は、360度対応、というか、永遠にクルクル回り続けることができる。
ジンバルの回転方向の制限というのは、持ち歩きの時に面倒になることがあるのだけど、その辺は地味に便利。



充電は、マイクロUSBだが、ゴム製のパッキンが付いている。ちょっと開けにくいが、防滴仕様に必要なのだろう。



操作系はボタンが4つと、皿型スティックが1つ。スライダースイッチ、小さい液晶パネルもある。

ボタンは電源、モードなどの切り替えるスイッチと、録画ボタン、側面にGoProのモードなどを切り替えるボタン。



背面トリガーは、2度押しで、方向をリセットできる。
スティックとスライダースイッチは、ジンバルの方向を変えるためのもの。スライダースイッチは、横回転方向も変えられる。



液晶は、バッテリーの残量、GoProのモード、ジンバルのモード、ワイアレス接続状況の表示がメイン。

電源をオンすると、当然だが水平になる。

面白いのは、左側にモーターがくる状態でも、右側にくる状態でも、どちらでもいいところ。
当然、GoProは、どちら側にモーターがくるかによって、上下逆さまになるが、GoPro自体は、上下逆さまでも、自動的に上下を判別するので、どちらが下かは気にしないでもいい。
前述した通り、電源ボタンか給電かによって、左右の使い分けが発生するが、ジンバルもGoProも、どっちであっても、上下気にせず撮影開始できる。

電源オンしたあと、ジンバルに手を触れて無理に動かす、というのはご法度な気がするが、G6は、手で操作をして角度を固定する、という機能があるので、左右ひっくり返したい時は、手でエイっとひっくり返してもいい。

モードはよくある3種類。完全固定と、縦方向固定、完全フリー(追随)。
モードボタンを何度押すか、で決まるが、画面に出るのでわかりやすい。

ちょっと気になったのは、縦方向固定の時、上下角度が30度ぐらいいくと、ジンバルが上下反転になろうとしていると判断して、カメラを反転させてしまう。
もうちょっと粘って欲しい気もするが、実際には、そんな角度になることはないんだろうか。

音などは非常に静かで、特に気になるところはない。



三脚穴は、底面と側面にある。
底面は、簡易三脚などを付けて、正立させる。
ジンバルを置く時には、そのままでは立てて置くのは難しいので、横向きに寝かせることになるが、底面に簡易三脚などがあれば、ホイッと置くことができる。

モーションタイムラプスを撮るときにも、立てて置く必要があるので、その時にも使える。

何かにマウントする時に、上に立てるのは無理だろうが、吊り下げては使えるかもしれない。



横方向の三脚穴は、もともとは、スマホホルダーとして想定されているっぽい。
しかし、GoPro HERO6は背面液晶が付いていて、スマホをマウントして映像モニタリングする必要がない。公式サイトの画面では、アプリでスティックコントロール画面が表示されているが、方向も本体にスティックが付いている。



そしてそもそも、横方向にスマホをマウントするホルダーなんて滅多にないと思う。オスネジだし。
DJI OSMOの純正品ぐらいか。



この横方向の三脚ネジがあると、ピークデザインのPOVマウントは使える。
夏休みの旅行や、ツールド東北でも、このPOVマウントで撮影したが、なかなかイケる。
カバンを下ろしたい時に、付けたまま降ろすのか、外して降ろすのか、など、若干、面倒くさいところもある。



Feiyu Tech G6 3軸スタビライザー ジンバル