レゴ 角笛城をバージョンアップへ

自分で角笛城のオリジナルモデルを作り始めたときは、まだレゴ純正セットのロードオブザリングシリーズは、未発売。
今は、日本で発売されたセットはコンプリートしたので、セットで得たパーツを使って、オリジナルモデルの角笛城をバージョンアップすることにした。

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左がセットの角笛城、右がオリジナルモデル ver.1。

バージョンアップのポイントは、

  • 砦城壁の高さ上げ
  • 正門砦のディテールアップ
  • 砦部分の岩盤下げ
  • 正門を開閉できるように
  • 内側砦の全面的改良
  • 堤防城壁のディテールアップと高さ上げ
  • 角笛の2本化
  • アプローチの角度変更
  • 岩場のカラー変更

■砦城壁の高さ上げ

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セットの角笛城を組んでみて感心したのは、ミニフィグとのマッチ。

自分の角笛城は、そのままだと結構いいシルエットだと自画自賛していたのだけど、ミニフィグを配置すると急に、小さく見えてしまう。
セットの角笛城は、全体的な高さが低い割には、小さく見える、ということがない。

最初は、セットの方が幅をたくさんとっているのではないかと思ったが、ポッチ幅を数えると、だいたい直径48ポッチぐらいで、ほぼ同じ。

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違いは、城壁上部の床から、柵部分の高さにあった。
セットは3ブロック、自分のは2ブロック分。3ブロックだと顔が出る高さだが、2ブロックだと胸まで出てしまう。
この差で、セット全体がマッチしていなくなってしまっていた。

もっとも、以前は、グレーのブロック自体が涸渇していて、1ブロック分高さ上げすることは困難だった。これは、新しいセットで、グレーパーツを大量に入手できたので、解消。

■正門砦のディテールアップ

正門砦は、特にセットの角笛城では、もっとも力が入っている場所。

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セットの砦の1棟は、7ポッチ幅と贅沢に使っているが、自分のモデルでは、全体とのバランスを考えて、5ポッチ幅にした。
基本的な組み方は、セットを参考に、銃眼などの配置は映画のビガチュアを参考にした。

海外の人から、もっとディテールアップを、とリクエストもあったので、タイル貼りの技法で、さらに石組みのデコボコ感を出してみた。

■砦部分の岩盤下げ

映画の角笛城の写真をよく見ると、正門は、砦の下方ではなく、より高い位置にあり、そこに湾曲したスロープが繋がっている。
砦の真ん中に、入り口があるわけだ。

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自分のver.1のモデルは、砦の下端は、床と同じ高さに作っていたが、岩盤自体を下げて、より下に砦を伸ばすことにした。
これによって、砦部分の高さがより出てきて、迫力が増したと思う。

■正門を開閉できるように

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正門は、セットのものをそのまま組み込んでみた。
前は、開閉機構を作るのが面倒で、はめ殺しというか、扉全体が、取り外し式という手抜き工事だった。

■内側砦の全面的改良

角笛城の砦は、半円上の砦が内側と外側の2重になっているのが特徴だが、この内側砦を改良してみた。
今までは、ロードオブザリングDVDのメイキングから角笛城の資料を見つけていたが、今回、映画本編も見返してみたところ、結構違っているところがあった。

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ひとつは、中央の司令塔のようなところ。他のところよりも盛り上がっているのが特徴。
映画本編の中では、セオデン王が士気を鼓舞するために、この城は大丈夫だ、的なことを言うが、アラゴルンが現実的な身も蓋もないことをいうので、どうしろというのじゃ、と詰め寄る場面で使われている。

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もう一つは、外側環状砦から内側にかかっている橋。この橋の上に屋根的な部分を作ってみた。
ただ、ここは、この角笛城の謎の一つ。
映画のシーンでいうと、おでこ姫ことエオウィン姫が、帰還したアラゴルンを見つけて駆け寄るシーンで使われているが、どうもこの橋を渡った先は、内側環状砦ではなく、中庭に直接つながっているっぽい。
ただ、そうなると外側と、内側の砦の床はかなりの高低差があることになるが、他のあらゆるシーンは、ほぼ同じ高さにあるようにしか見えない。実際に作っていても、高低差があまりない、と想定した方が、他の部分の破綻が少ない。
ここが、この角笛城の謎。

一応、今のところは、元のまま作っている。

■堤防城壁のディテールアップと高さ上げ

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角笛城の特徴の一つ、峡谷を横断するダムのような、堤防型城壁があるが、ここも、ディテールアップ。
以前は、単なるブロックの積み上げでのっぺりしていたが、少し高くなった塔のような箇所の作成、ねずみ返しのような切り返しを付ける、石組み表現を行った。

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また、本体城壁と同じように、3ブロックの高さ上げをしている。

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内側の階段も2つ目を作ってみた。

■角笛の2本化

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塔の部分も、少し手を入れた。
角笛の設置方法をセットから、そのまま持ってきた。

それとシルエットも、若干改良。

■アプローチの角度変更

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アプローチは、直線部分が長すぎてバランスが悪かったので、もう少しカーブをきれいにした。

■岩場のカラー変更

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岩場のカラーは、濃灰と、茶色の2色使っていたが、できるだけ濃灰にした。
これは、本当は、岩ばかりのヘルム峡谷なので濃灰に統一したかったが、濃灰のブロックの在庫が切れてしまったので、次善の策として、土の山という解釈で茶色にしていた。
モリア炭鉱のセットなどに、濃灰のパーツが大量に入っていたので、上部の岩場は、全部濃灰にできた。

これで、ver.1で気になっていたところ、やり残したと思ったところは、ほとんど手を入れたはず。




レゴ ロード・オブ・ザ・リング ヘルムズディープの戦い 9474


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