予想:Appleの全世界生放送ビジネスか?



日本時間、今晩0時のAppleの「特別な発表」だが、ダメ元で「全世界生放送開始!」と予想してみる。

生放送といっても、要はコンテンツが重要。
イギリスで開催されるポールマッカートニーあたりのライブを全世界に同時生放送(生配信)するのではないか。


予想の基本は、iTunesのコードの中に、「iTunes live streaming」というのがあった、というのと、ビートルズのレコードジャケットにレイアウトが似ている、ビートルズの楽曲がダウンロード購入できるようになるらしい、という噂がベース。

それ以外にも予想の根拠をあげてみる。

・オンラインサービスだろう
いつもの製品発表のように、人を集めたイベントではなく、今回は、オンラインで告知していて、オンラインで実施されそうである。
オンラインのサービス、しかもコンテンツ配信だとしたら、リアルで集まってみるのは、ちょっとシュールな光景。

・準備万端
前回のAppleのスペシャルイベントのKeynoteスピーチは、Appleからの生配信だった。
大量の生配信の実績づくりをしていたのでは。

・事前予告
いつものような突然発表ではなく、時間を固定して、予告している。
製品の発表であれば、告知なしでも突然知って、好きなタイミングで見に行けばいい。
しかし、生放送であれば、リアルタイムに見なければいけない。見る人は、その時間に時間をあけておく必要があるため、事前の予告が必要。
期間が1日と短いのは、まだ配信能力に限界があるのかも。

・同時性重視
ベルリンの壁崩壊の時、壁を打ち壊される映像を全世界の人が眺めて、世界が変わっていく、と感じた。
遠くに離れている人が同じものを見る、ということで、明日からの世界が変わる、感じるかもしれない。

・ビジネスチャンス
Appleは、世界でも結構、画面を売っている方の企業だと思うが、その画面では色々なものを見たくなる。
その一つが生放送の映像で、テレビ局は、この生放送の魅力で稼いでいるところもある。スーパーボウルがいい例。隙間の時間に広告を見せやすい。つまり、儲かる。
Apple自身は、広告で莫大に儲けたい訳ではないだろうが、コンテンツを提供しているプレイヤー、パートナーのために、広告で儲かる仕組みを用意してあげられれば、エコシステムが回る。

・アーティストのマネタイズ
iTunesなどの発達で、アーティストはデータに固定化された楽曲では儲からなくなっていて、その代わりにライブ公演で儲けている、らしい。
ただ、そのためには色んなところへいかなくてはいけないし、行けないところもでてきて機会損失になる。
ライブに足を運ぶ客と、生放送の客が明確に違うなら、生放送をすれば、ライブ公演の儲けにプラスされるだけなので、魅力的。
ライブ公演の内容を毎回変えていければ、一度ライブに足を運んだ人からも、別の公園の視聴料を貰えるかもしれない。

・電通
iADのためだけに、電通が出てくるのは規模が小さいと思ったんだよな。

・ワールドワイド
iPod、iTunes Store、AppStore、iPadでもなんでも、Appleの成功の秘訣は、一つのものの市場を全世界に広げることで、売れる数を増やし、提供価格を下げる、という方法。
今回も、最初から世界が対象になっている。
生放送の課金システムを小さい市場で作ってもペイしないかもしれないが、全世界が市場なら。

・FaceTime
Appleのライブ映像のテクノロジーといえば、最近はFaceTime。
FaceTimeが動く端末なら、生放送の受像器にもなるだろう。
FaceTimeデバイスの数をそれほどたくさんばら撒きたかったのは、生放送を受けられる端末を増やしたかったからかも。

・AppleTV
AppleTVにFaceTimeカメラが載っていないのは、なんか不自然だったのだけど、本命は生放送だった、と思えばちょっと納得。

・データセンター
最近、完成したというAppleのデータセンターは、ユーザーのデータをストレージするためのものではなく、全世界へのライブ配信に対応するためのものだった、という見方もできる。
もっとも、それだけであんな巨大なものが必要ではないかもしれないので、ユーザーストレージもあるのかもしれないけど。


とまあこんな感じ。

Appleがこの生放送ビジネスをやるとしても、メジャーどころだけだろうな。
映像でも、メジャーは自前でやっておいて、CGMはYouTubeに押し付けている。
生放送でも、メジャーは自前で、CGMはUstreame辺りに押し付けるのではないか。


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長文書いたけど、大外れでした! 残念。